ガンダムビルドファイターズ Re:Spelled   作:セルフィア

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第4話〜過去の思い出と新たな出会い〜

響の補修が無事終了した6月下旬。沙希と響歌の女子組が他校の女子たちと女子会?らしく響たち男組は電車に乗っていた。

 

「それにしても女子会って誰なんだろう...」

「小川さんがそういうのに行くのは確かに予想外だったなぁ。」

「僕の姉が迷惑を掛けてないか心配です...」

そして電車を20分ほど乗り継いで東京都立川市へと降り立つと、スマホを取り出しとあるガンプラショップへと向かっていた。

 

「なぁ響、そういや俺たちはなんでここに来たんだ?」

「ん...なんかな?学校の方に練習試合したいって問い合わせが入ったらしくて顧問の北原先生が[あー俺は面倒くさ…いや用事があって引率できないけど他校と関わりを持つためにも行ってこい...んじゃ俺はもう一眠...いや何でもないぞ。]って言うから、その後は相手の連絡先きいてそこから今に至る。」

 

「おい、北原先生寝てんじゃねぇか!ったくあの人あんな感じなのに生徒からの評価は良いんだから世の中は残酷だ...」

「それにしてもなんで練習試合なのに学校ではなくガンプラショップなんですか?」

「それがそこの部活が2年前から出来たらしくて筐体が買ってもらえなかったから学校とそこが提携してかしてもらってるみたい。っとここがそうか!」

 

<ガンプラ専門店[ホワイトアーク]>

 

入ってみると名前にちなんでVガンダム系列の機体が棚の一つを埋め尽くしており、その中でも目を引いたのはアインラッドに搭乗したクロスボーンガンダムだった。

「いや間違ってはいないのだけれども!知らない人が見たらさもアニメの劇中にそういうシーンがあったのかと誤解してしまい…」

「なげぇ。」

「ながいです。」

 

2人から突っ込まれ肩を落としつつお店の奥にあるバトルブースへ足を運ぶと待ってましたと言わんばかりの歓迎ムードのリーダーらしき人とその後ろに男性1人女性2人の計4人が響達を待ちかまえていた。

だが、そのリーダーらしき人と挨拶する前に拓哉がストップをかける。

「ちょっと待ってもらって良いですか!おい響、あいつらいる日の方が良かったんじゃ...」

 

「仕方ないだろ!女子会やるって言われた時とこの話を受けた時が同時期だったんだから...」

「女子会やる日ずらして貰えば?」

「いや、あの話をしてる時の沙希と響歌の笑顔みたら言えなかった...」

「先輩方...あちらの特に1人の女性がいらだってます。なんか口パクでブチコロシカクテイネって言ってるような気がします⁉︎」

 

「斗真はこういうタイプの人初めてか?時期に慣れるさ。」

「なんで2人とも落ち着いてるんですか...」

未だに困惑気味の斗真を放置し一度仕切り直して相手方の部長である[上中 刀夜]を初めとした神上学園の面々と挨拶を交わし早速本題に入る事にした。

 

「こちらの人数が少なくて申し訳ない!そちらさんが良ければだけど...」

「なるほど、それだとこちらとしては全員バトルできて良いけどそちらサイドは1人辛くないかい?」

「それに関しては部長である俺がやるので問題はないですよ!」

バトルの人数や方式を説明したあたりで上中がこちらを気遣ってくれるが以前沙希ファミリーと行った年越しオールバトルに比べたら連続2戦でも苦しくはない。

 

「それならまずは先鋒としてこちらは一宝が出るよ。お願いなんだけど、そちらは城戸くんに出てきてもらう事は出来るだろうか?」

「大丈夫っすよ。響、君に決めた。」

「俺はピ○チュウか!まぁ良い、よろしく!」

 

「お前さんの事は覚えてるぜ...この手で一度見えてみたい程になァ!」

「ん?俺と君は初対面な気がするんだけど...」

響の疑問を解消する事なく筐体を真ん中に挟んだ2人はGPベースを取り出し、そして愛機を読み取り台に置いた。

≪ Damage level set to B≫

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard3,Forest》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START!》

「城戸 響、ガンダムAGE-2天之尾羽張。推して参る!」

 

レバーを動かし機体を発進させる。

 

今回、近接特化の天之尾羽張ウェアを装備した代わりに可変機構を失ったAGE-2に速度を補わせるため持ってきた以前滝沢奏が乗っていたメテオホッパーの改良機[メテオライダー]へと跨るとアクセルを吹かして森林地帯を爆走しながら標的を探していた。

 

「さて...今回っていうか毎回だけど事前情報無しで突っ込むのやめた方が良いのかな…」

[どうした唐突に悪いもんでも食ったか?]

「ふと思っただけだよ!レーダーに反応あったから切るぞ!」

拓哉からのセコンド通信を切断しレーダーの反応があった位置へと進みながらメテオライダーのハイメガキャノンをフルバーストする。

 

当然交わされると思い進行方向へとビームダガーの投げる構えを取った瞬間、打ったはずのハイメガキャノンのビームがなぜかこちらへと帰ってきていてメテオライダーのコンテナを1つ消し炭にしながら掠めていった。

「はぁぁぁ⁉︎おい拓哉!どうなってる⁉︎」

[特殊な磁場は検知してないが...とにかく止まるな!]

 

「わぁったよ!あぁ、バランスが悪りぃ!」

森林地帯を大きく迂回しながらこちらに向けて放たれるビーム群を多少の損傷は覚悟して目的の側面に回り込む。

「来たかァ?挨拶にしては手荒いんじゃねェか?」

 

「それを軽く返してくる君が言うか...ともかくバトルすれば思い出すってのは...」

「この機体に見覚えはないか?なァ、おい!」

「あるようなないような...ちなみにヒントって貰えたりするかな?」

「2年前の全国大会!バトルロイヤルでだ!」

 

「あの時は美咲に夢中だったからなぁ...その時は何を使ってたの?」

「ガンダムXをベースにしたヤツとGビット3機だったよ!」

「うーん...あ!美咲がジャックしたGビット、君のだったのか!アレめんどくさかったんだぞ!」

 

「思い出したか...俺はジャックされたGビットにやられちまったけど、落ちる直前あの女に向かってくアンタを見た。そしてその時優勝したのを見て確信したんだ、アンタと一度バトルすれば俺は得るものがあるってなァ!」

 

「そうだったのか!でもなんで2年後なんだ?去年だってチャンスはあったろうに?しかも大会じゃなくても今回みたいに声かけてくれれば...」

「去年は俺らが予選で負けちまって、今まで部長に散々お願いしまくってやっと今回夢が叶ったんだ。」

 

[なぁ響、人間誰しも素ってのがあるんだな。]

「舞姫を見てるから余計にな...っと、よし!仕切り直してやり合うか!」

「おゥ!」

「さっきは受け止められちゃったけどこの距離なら外さない!」

 

メテオライダーに跨ったまま両腰のホルスターから抜いたビームピストルを乱れ撃つがまたしてもこちらへと返ってきてしまい右腕の小型シールドで受け止め、じっと目をこらしながらこの現象を観察していると両肩のシールドが受けたビームを角度を変えて弾き返していた。

 

「インパルスみたいな跳弾タイプのシールドを手動でアーム操作して上手いこと返してきてるのか...」

「ご名答!ただそれだけじゃないぜェ!」

直後、そのシールドに内臓されていたビームキャノンが火を噴き響もメテオライダーで器用に交わしていくが普段と違う重力下での走行と言うこともあり積んでいたコンテナが一つまた一つと落とされてしまう。

 

「そろそろ本体がヤバイか⁉︎拓哉、後どれくらい持ちそう?」

[今の時点で積んでいたコンテナ6個の内、5個が落とされてるから後2発でも食らったらメテオライダーはアウトだな。]

「少な...さてこれからどうするかサテライト⁉︎」

「何を話してたかは知らねェけどこれで吹き飛べよォ!」

 

「もうチャージ終わってんのか⁉︎早くないか!」

「ガンダムX魔王と同じカラクリで作ってんだからこれぐらい普通だろォがァ!」

「ごめんメテオライダー!」

先程の撃ち合いで気づいたのか響のビームピストルが絶対に当たらない距離に離れたガンダムアインバーンシェトラーセが背中の翼を展開、砲塔がせり出した瞬間に光が収束すると勢いよくビームが放たれるが響のAGE-2 天之尾羽張も乗っていたメテオライダーでハイメガキャノンをフルバーストしたままオートモードで向かわせて相殺させる。

 

「…どうする⁉︎いや、いちかばちかアレを試してみるか。」

近くに落ちていたコンテナから天羽々斬(ブースターモード)をサイドアーマーに繋ぎ両腰のホルスターから抜いたビームピストルをビームサーベルモードで逆手に持ち直し、天羽々斬をブースターに冷却中のガンダムアインバーンシェトラーセへ砂煙を立てながら近づく。

 

「狙うなら…今!」

「シールドの根本を狙ったのかァ⁉︎」

ぶつかり合う直前にビームピストルを投げ捨て空いた両腕でガンダムアインバーンシェトラーセの腕を掴んで力比べを行うと思わせて両肩のバインダーから伸ばしたサブアームで投げ捨てられたビームピストル(サーベルモード)を掴みそのままガンダムアインバーンシェトラーセの両肩シールドの根本目掛けて突き立てる。

 

「中々やんじゃねェか!」

「流石に追撃は許してくれないか!拓哉、メガビームライフルの残弾は?」

[残り1発ってとこだな。シールド持って来てればEパックもあっただろうに。]

「過ぎた話はなしだ!」

千切れたシールドを素手で掴んだガンダムアインバーンシェトラーセがAGE-2 天之尾羽張の頭部を思いっきり殴り付け左アンテナが音を立てて折れ揺らいだ隙にそのシールドに付いていたミサイルが点火し距離を離されるがAGE-2 天之尾羽張は小型シールドを全面に掲げて防ぐ。

 

「これで消し飛べぇぇぇ!」

「こんな所で負けてられるか!今年こそ俺は全国大会で勝ち抜かなきゃいけないんだ、美咲ともう一度戦うするためにも!」

煙を晴らすようにガンダムアインバーンシェトラーセのサテライトキャノンによるビームの渦を小型シールドとメガビームライフルを犠牲にしながらも掻い潜ると、右腕の関節と左腕の根本にビームダガーを突き立てた勢いで捻り上げ両腕を奪いそのまま蹴り飛ばし一度距離を取る。

 

そして、バックパックのブースターにしていた天羽々斬を合わせて大剣モードへ以降すると上空に掲げビームを収束していく。

[チャージは十分だ!ぶちかませ!]

「歯ぁ食いしばれぇぇぇ!!!」

[汝が歩み続けたるは終わらぬ物語]

両腕が無くなった事により逃げるしか出来なくなったガンダムアインバーンシェトラーセが遠くへ逃げようとするがそれよりも早く巨大なビームソードがその姿を飲み込んだ。

 

<YOU WIN!!!>

 

スクリーンが解けお互い機体を回収した響たちは握手をしたのち、他の人たちそっちのけでお茶を2人で飲みながら感想戦へと以降していた。

「えっと...あの2人は置いといて次行っても大丈夫かな?」

 

「大丈夫です、ホント申し訳ないです。次、斗真だな。これが初の練習試合だけどいつも通りでやれば良いから緊張せず平常心で行ってこい。」

「は、はい!ってさっきの人⁉︎大丈夫かな...」

斗真は震える手でポーチに手を伸ばしその筐体には再び粒子が満たされていた。




皆さんお久しぶりです!
日常生活に色々と変化がありまして約3ヶ月ぶりの投稿となります。

今回出てきた響のAGE-2のウェアを作るためにイエローサブマリンへサバーニャの足と腕とシュバルツリッターの剣が欲しくて行ったのですが売ってませんでした...

今回の機体紹介!
AGE-2 天之尾羽張
武装:メガビームライフル、ビームピストル×2、小型シールド、ビームサーベル×4
オプション:メガライダーコンテナ装備型(天羽々斬etc...)
SP:擬似Xラウンダー
ストライクを使っていた時に近い操作感をAGE-2で表現したウェアでAGE特有のドッズライフルを持ち合わせていない。
また可変機構を接近戦特化にするため廃止、代わりにメガライダーに乗ることで機動性を確保しビームピストルで乱れ撃ちながら接近しビームサーベルで切り裂く戦法をとる。
メガライダーにはコンテナの中に天羽々斬やその他ビームライフルなどを積んでいるが響の性格上全てを使った事はない。
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