ガンダムビルドファイターズ Re:Spelled 作:セルフィア
「そう言えば改めて自己紹介しときましょうか、私は麦野
「あ、えっと。井上 斗真…です。まだ入ったばかりの新人ですが、今回は勝つつもりでやらせて頂きます!」
「あら?その勝ち気な姿勢嫌いじゃ無いけど、どこまで持つかな?」
そうして2人は筐体を真ん中に挟みGPベースをセットして読み取り機に愛機を置いた。
≪ Damage level set to B≫
《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard5,sity》
《Please set your GUNPLA》
音声に従ってガンプラを置く
《BATTLE START!》
「井上 斗真、フォートレスガンダム!行きます!」
レバーを動かし機体を発進させる。
最近戦闘フィールドにアップデートが入ったらしくアニメ・漫画に限らず現実世界の街並みも追加されたそうで一見すると東京の一市街が再現されていた。
「今までランダム設定だったけど、今度こういうステージでバトルしてみるのも面白そうですね。」
きっと響歌だったら喜びながらビルを薙ぎ倒していくんだろうなと思いつつ器用にビルの間を駆け抜けて行くと、突如この直前に通過したビルが爆発を起こし爆風に煽られ上空に打ち上げられてしまう。
「いきなり火力たか⁉︎」
「あらいきなりビンゴ♪直感も信じてみるものね。」
上空に打ち上げられながらも追撃を警戒しスラスターに負担は掛かるがここで落とされてはしょうがない、強引に体制を立て直して砲撃の主を見た斗真よりも先に見覚えがあったのか響が声をあげていた。
[あれは!カラーリングとか頭部とか所々異なるけど、俺が2年前の地区大会で使っていたアイギスストライク⁉︎]
そうその機体とは響が以前使用していたアイギスストライクというドラグーンをメインにしたストライカーの事で、今回麦野が使っていたそれは響機が赤黒の配色に対して頭部がダガーLになっていたのと水色と白の明るめの配色となっていた。
[麦野!作ったなら教えてくれよォ!バトルしたかったのに]
「ごめんなさいね?見せるならまず本人にって思って、城戸くんも勝手ながらコピーしてしまって…」
[いやそれは構わないんだけど、地区大会の時のデータなんてどこで手に入れたんだ?こことウチとじゃエリアがちがうから全国大会でしか会わない気がするんだけど…]
「たまたま知り合いが貴方達のエリアにいて面白い機体がいたよってデータを送ってくれたのがこれだったの。その後にあいつが貴方の事気になっちゃってついでに見させられた結果私も気になって作っちゃったわ。」
[へ、へぇ?それはなんかむず痒…]
[響、その顔気持ち悪いから止めろよ…]
響達の会話をサブチャンネルで聴きながらも体制を立て直したフォートレスガンダムに向けて射出されていた6基のアイギスストライクダガーCのシールドラグーンから一斉にビームが放たれるが、ビルに突っ込んでしまう事を承知で肩部バズーカを狙いをつけずに撃ち放す事でその反動を利用して近くのビルに顔からめり込んでいた。
「空中で肩のバズーカを使う事による反動で避けたの…」
「直撃に比べたらバズーカの一本軽いものだ、続けてセンサービット!」
両腰から有線によって繋がれたセンサービットがビルの左右から上部へ飛び立つと自身のいる位置に目掛けてビームを連射し上空への道を作るとビームサーベルで有線を切断、背部バーニアを噴かし屋上へ飛び出し視界の端のアイギスストライクダガーCに向け再び跳躍を繰り返した。
「射撃機じゃないのか⁉︎」
「踏み込みが甘い!」
自身の持ってきたアーマーも射撃向きではあったが相手のドラグーンやこれまでの戦闘スタイルから接近戦は不向きと考え、懐に踏み込んでビームサーベルを振り下ろすがそれよりも早くアイギスストライクダガーCのオリジナルには無かった腕部ビームソードがその腕を関節から斬り飛ばしていた。
斗真はこのままではまずいと斬り飛ばされた腕が持っていたビームサーベルの柄目掛けてバルカンを連射し敢えて爆発させるとその爆煙に紛れるようにその場から姿を消す。
「中々悪くない手だけど、その特徴的なカラーリングはそうそう隠せるものじゃないよ?」
(そうなんですよね…けど、そのお陰でセットしたアレには目もくれずこちらに来てくれてる!)
「ほら緑色が丸見え!」
「貰いました!」
「ーーー⁉︎」
アイギスストライクダガーCがこちらにビームライフルを向ける直前、撤退の最中に仕掛けたピアノ線を引き不意打ちに近い形でこちらの反対側から放たれたビームバズーカ砲による最大火力での一撃はアイギスストライクダガーCを落とすには至らなかったがその頭部を抉って後方の地面にクレーターを作っていた。
「なんだ?様子が…?」
「やってくれるじゃない?ブ・チ・コ・ロ・シ・カ・ク・テ・イ・ネ?」
「動きが変わっ⁉︎」
半分消し飛んだ頭部がカクカク左右に震えると両腰のブレードドラグーンが勢いよく射出されフォートレスガンダムの仕掛けていたビームバズーカ砲が切り刻まれ爆発を起こし、その後呆気に取られていた斗真に急接近すると腕部ビームソードでフォートレスガンダムが反射的に抜いていた増設アームのビームサーベルを切り飛ばしていた。
「ほらそこ止まらない!貴方の先輩はそんな事も教えてくれないの⁉︎」
「安藤先輩は回避の方法を教えてはくれるけど、城戸先輩の言うことは反射が直感がって感覚的な事をいうのであまり参考になりません…!」
[俺、斗真からそう見られてたのか…]
[バトル時ってなると思っていた事が口に出てしまうタイプだからな。ほら響、涙拭け。]
そうしてる間にも残っていた片腕の腕部ガトリングをブレードドラグーンに向け乱れ打ちながらも残ったビームサーベルで何とか2基斬り払うが一度動きを止めた瞬間、フォートレスガンダムの周囲を4基のシールドラグーンに辺りを囲まれていた。
「バーニアストライカーが⁉︎」
「あはっ!その武装数積んでて
「まだまだ行けます!フォートレスアーマーキャストオフ!」
[cast off!!!]
フォートレスガンダムのメインバーニアがシールドラグーン によって撃ち抜かれ爆発の衝撃で地面に叩きつけられてしまうが、近づいてきたアイギスストライクダガーCに向かってキャストオフによりパージされたフォートレスアーマーの装甲が弾かれるがそれすらも腕部ビームソードで切り払われる。
「それじゃぁね?
「ま、まだ…」
[それまでコピーしてるのかよ!]
響の叫びも虚しく、せめてもの抵抗で一撃加えようとビームサーベルを構えて向かうがその攻撃を最小限の動きで躱しながら持っていたビームサーベル・頭部を的確にシールドドラグーンで撃ち抜き無力化させると他に旋回していた物と合わせてビームシールドを展開し上空から地面に急降下、武装を全て失ったコアガンダムが徐々にすり潰されていきしまいには爆発を起こす。
<YOU WIN!!!>
スクリーンが解けると圧倒的な敗北を実感した斗真の顔が青ざめており響と拓哉が両肩に手をやり椅子に座らせていた。
「ごめんなさいね、やりすぎちゃったみたい。」
「いや、斗真にとっては良い経験になったと思います。上には上がいる的なやつで、それにしてもアイギスの使い方上手かったですね。」
「あの馬鹿に事あるごとにみさせられた影響ね。後、私自身が後方支援に向いていたってのもあるけど。」
と、彼女は苦笑気味に笑いながら後方のベンチに座り込むと待ってましたと言わんばかりに部長である上中ともう1人の女性が筐体の反対側に待機していた。
「随分とせっかちな人たちだ。」
「それに関してはお前が言えた義理じゃないだろ。」
「そりゃそうか、じゃぁ行くとするか相棒!」
「言われなくても。」
そして、残された響と拓哉も筐体へと足を運んでいた。
皆さまお久しぶりの第5話です!
ここ最近、ザクファントム (カイト機)とアウトフレームDをHGで作ろうとしています(笑
次回でこの練習試合は終わりとなりますが、響たちによるタッグマッチがどうなるかお楽しみにお待ち下さい!
アイギスストライクダガーC
武装:シールドラグーン×6、ブレードドラグーン×2、腕部ビームソード、ビームサーベル×2、ビームライフル
SP:なし
以前響の使っていたアイギスストライクを麦野なりに模倣した機体で、機体名のCはコピーの意味を持つ。
本人が主人公機自体あまり好きではないため世界観を合わせるためダガーLをベースにしようとしたが可動域やメンテナンス面を考え頭部以外はHGCEストライクを使っている。
基本的には響が苦手としていたビームを主とした攻めを得意戦術としておりドラグーンの使い方は今の響より上手い。
ただ近接戦闘も苦手というわけではなく一宝と鍔ぜり合えるほど。