ガンダムビルドファイターズ Re:Spelled   作:セルフィア

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第6話〜練習試合・了!〜

筐体へ向かう前に上中と相方がこちらへと寄ってきて呟いた。

「君のところの後輩君には申し訳ない事をしてしまったみたいだね…あの子ウチの中で1番好戦的なんだ…」

「「あぁ、納得できる…」」

 

「本人に言うとぶち殺されちゃうから内密にお願いします…っと!取り敢えず最後始めようか!改めて、部長の[上中 刀夜]とこちらの[神坂 美園]が相手をします。」

「よろしくお願いします。」

「これは御丁寧に、それじゃこっちも同じく部長の[城戸 響]と…」

 

「部長のお目付役[安藤 拓哉]です。よろしくお願いします。」

「拓哉!お目付役ってどういう事だ!俺はそんな心配される事は!」

「小川さんがいれば、な?お前単体だと心配が服を着て歩いてるんだよ。」

「それはそうか…」

「「納得しちゃうんだ…」」

 

さっきも似たようなデジャヴを感じながらも筐体を真ん中に挟んだ4人はGPベースをセットしてポーチから愛機を出す。

≪ Damage level set to B≫

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,space》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START!》

「城戸 響、バンダースナッチパラディアス。推して参る!」

「安藤 拓哉、ガンダムアストレアtypeBB[ビームブラスター]。飛び立つ!」

 

レバーを動かし機体を発進させる。

 

今回は戦艦の残骸などが至る所にあるデブリ帯だった。

 

ゲートから飛び出した瞬間、響のガンダムバンダースナッチパラディアスのバックパックからSEED粒子が翼の形を形成していた。

 

「お?木乃香さんから借りてきたのを弄ったのか?」

「違う、木乃香さんから作り方を教えてもらって独自にバンダースナッチと前に使ってたパラディアスをミキシングした。」

「なるほどなぁ。だからか、お前の好きなサブアームが天羽々斬をマウントしてるけどちょっと重量過多だと思うのは。」

 

「あーそう言われると木乃香さんのブランシェを思い出す…」

この瞬間、どこかでくしゃみが聞こえたような気はするが今はバトル中のため思考を戦場に戻す。

「カラーリングこそ異なるけど木乃香さんと戦ってた時の事を思い出すぜ。」

そうして、ブーストを噴かしながら中央を目指すと警戒しているのだろうか発見を知らせるアラートと共に戦艦のデッキに身を潜めている2機を発見する。

 

「えっと…敵は黄色のサンドロックと黒のアストレイか?サンドロックの方はバックパックがデカくて何かありそうだけど、アストレイの方は随分とサンドロックと比べて軽装だな。」

「そんじゃ、ご挨拶にっと!はぁ!?」

「Iフィールドハンドか…」

 

ガンダムアストレアtypeBBの放った強化型GNライフルの一撃は黒いアストレイが右手をかがけるとそのままビームが掻き消えてしまう。

「手厚い歓迎だけど俺のこのガンダムスレイプニルにビームは効かない!美園!」

「分かってるわよ!このスプリガンのレールガンで吹き飛びなさい!」

「おい響?なんかヤバそうな雰囲気がするんだが?」

 

「ま、任せとけ!全てを守りし理想郷(オールガーディアスアヴァロニア)!」

右腕のソウルプリゲーションシールドを全面に掲げてアブソーバに翼を形成していた分のSEED粒子を吸い込ませることで全開には劣るものの今度はシールドから出た翼が折りたたまれ自身とガンダムアストレアtypeBBを守れるぐらいの盾が現れる。

 

激しいドゴォン!と言う音と共にスプリガンのバックパックの砲塔に近いレール砲から1発の弾頭が放たれるが、響の展開していたシールドにぶち当たると火花が飛び散りその衝撃波で自身も後ろの方へ流されるが近辺のスペースデブリも吹き飛ばされていた。

やがて、その衝突も弱くなっていきソウルプリゲーションシールドから放出されていた翼が消えその弾頭を受け止めていた部位はひしゃげておりもうシールドとしては機能しないものになってしまう。

 

「いってぇ!もうビームキャノンすら使えないよ。」

「いや、よく受け止められたな。あの重すぎる一撃を…」

ひしゃげてしまったシールドをパージし、代わりに空いたアタッチメントにビームサーベルをセットし直して天羽々斬をブースターに先ほどの空いてしまった距離を埋めるためブーストを噴かし拓哉も増設していたGNハイパーバーニアを点火していた。

 

「悔しい〜!先輩私あの近接バカそうなヤツの所行ってきます!」

「あれを躱すんじゃなくて受け止められたのこれが初めてだもんなぁ、それじゃ俺はあのビームマシマシの彼の所へ…」

「おっと!お前の相手は俺だ、6刀流を受けてみな!」

「サブアームでそんな重いモン振るうなよ…扱い切れてないだろ。」

 

「呆れられたし躱された!?けど、今回に限ってはビームライフルすら持ってきてないから完全なる肉弾戦と行こうぜ!」

サブアームを折りたたんだ勢いで左腕のトリアイナver3を突き刺すがその一撃はガンダムスレイプニルのナックルガードと脇に挟んで防ぐという荒技で防がれ、続く追撃の右腕のトリアイナver3の突きはその腹をナックルガードで受け流す。

 

「中々やるな!」

「君もね!」

拳と剣によるせめぎ合いはお互いに譲る事はなく次第に剣は刃こぼれを起こし拳のナックルガードはヒビが入っておりIフィールドを起動出来ないぐらいに傷つき、もう一度衝突した際にはバンダースナッチパラディアスの両腕のトリアイナver3が砕け散りガンダムスレイプニルの両腕のナックルガードも砕けていった。

 

「なぁ、そのアストレイ蹴り技はどう?」

「奇遇だね、俺もちょうど聞こうと思ってた!」

(蹴り戦は良いけどあのストライク、サブアームの大剣と腰のビームサーベルは使わないのか?)

直後、バンダースナッチパラディアスのソードドラグーンとガンダムスレイプニルのフットガードが激しくぶつかり合い火花を散らす。

 

響たちが肉弾戦となだれ込んでいった後、残された拓哉と神坂はというとビームライフルやビームサーベルを用いた戦いをしていた。

「この距離ならあのレールガンは撃てないだろ!」

「レールガンが撃てなくたって負けない!」

 

あのデカいバックパックを背負ったままでもよく動けるなと思っていたがよく見るとそのバックパック自体にも大型のメインスラスターが付いておりジャスティスガンダムのフォトムみたいなもんかと自問自答で完結。

 

「あの機体ならなんか特殊なSP系は積んでないはず…なら攻めさせてもらう!」

「何を企んでるかは知らないですけど、これならどうです?」

「バックパックの中に入りやがった⁉︎」

 

ガンダムアストレアtypeBBのGNビームサーベルがスプリガンの左足を薙ぎ払った瞬間、切り離された左足が爆発し弾き飛ばされてしまうがGNハイパーバーニアを吹かして体制を立て直し改めて正面を向くと先程まで背負っていたバックパックの中央が開き中にスプリガンが入り込み完全に姿が見えなくなっていた。

 

「まるで亀だな…そんならこじ開けるまでだ!」

似たようなタイミングでペア内の通信範囲に入っていたらしく響は不思議な事を言っていた。

「足技だと埒があかないな…あ、俺サーベル持ってるじゃん…」

と聞こえたが敢えて拓哉は触れず目に見える範囲で違う相手と戦っているにも関わらず2人のタイミングが合いお互いに[SP]アイコンを選択、勢いよく叩きつける。

 

「「SEED(トランザム)!!」

[SEED system standby。Remaining until the time limit of 180 seconds。]

「この速度ついて来られるか!」

「受け身を取るのが精一杯だ…」

 

蒼い残像を残しながら隕石を蹴って移動を繰り返し持っているのを思い出したビームサーベルで次々と斬りつけていくがガンダムスレイプニルも上手いこといなしていくのだがどんどん速度が追いつかなくなりとうとう右腕が切り落とされてしまう。

続く追撃は落とされた右腕で頭部を殴りつけられ視界が揺れ再び正面を向くとガンダムスレイプニルはビームサーベルのきっ先が届かない遥か遠くへ逃げ去っていた。

 

「フォトムから落としてやる!」

「やらせないんだから!」

紅い残像を残しぐるぐると周りながら強化型GNビームライフルを撃ち続けるがこちらはレールタートルの中に身を隠したスプリガンには一撃も当たる事はなくレールタートル自体にも若干焦げたのみだった。

 

「今度はこっちの番!エリナケウス!」

「エリナなんだっ⁉︎」

拓哉の言葉が言い終わる前にレールタートルの至る所から小さめの発射口が姿を表し、[エリナケウス]というハリネズミの名前を伴ったバルカンが全身から連射されトランザム中のガンダムアストレアtypeBBに直撃とまではいかないがダメージを与え続ける。

 

「ん?そろそろ時間ですね、それじゃおさらばです!」

「あぁ⁉︎おい!ここまでやっておいて逃げんのかよ!」

頭部へのダメージを抑えるために突き出していた左腕の小型シールドを下げると近づかせないためにだろうか今もなおエリナケウスをこちらにのみ撃ち続けたスプリガンが先程のガンダムスレイプニル同様同じ方角へ遠ざかっていた。

 

「あの亀みたいなバックパック便利そうだな。」

「なぁ拓哉、亀ってどういう…」

「そんなことより⁉︎」

ポツンと置いて行かれた拓哉の元へこちらも同じく逃走を図られた響が近づくと、図ったかの様に進もうとしていた方角から少しずれて戦艦が通過してくる。

 

「戦艦だぁ!?あ!一番最初にあいつらが乗ってたヤツか!まさかこうなる事を…」

「上に飛び出そうにも狙われてる気しかしないもんなぁ…取り敢えずあのレールガンみたいなのもチャージに時間掛かるっぽいしいつでも動けるように待機しとけよ?」

 

なおもSEEDとトランザムを継続中の2機は戦艦が過ぎた瞬間飛び込もうとそれぞれの獲物を構え過ぎるのを待つと、相手はこちらと距離を縮めることもなくレールガンの砲身を限界まで伸ばしバチバチと音をたて隣のガンダムスレイプニルもスプリガンのバックパックから失った右腕の代わりだろうか?龍の口を模したであろう腕部一体型のものをこちらへ向けていた。 

 

「次が最後の一撃ですって感じだな…逃げても良いけど狙い撃たれるのは気に食わないから迎え撃つぞ!」

「わぁってるよ!お前こそタイミングしくじんなよ。」

バンダースナッチパラディアスは天羽々斬を上空へ掲げるとSEED粒子翼が天羽々斬へと収束し超大型ビームソードを形成、ガンダムアストレアtypeBBは両肩のGNブラスターⅡ2機を正面に向けビームがチャージされていく。

 

その行手を阻むは勇敢なる皇后(ブレイヴエンプレス)!」

「エクスプロージョンバースト!」

再び向かってくる全てを守りし理想郷(オールガーディアスアヴァロニア)を展開していたソウルプリゲーションシールドをひしゃげさせるほどの威力を優に超えるであろうスプリガンのレールガンとガンダムスレイプニルの先程換装していた右腕の竜撃砲[ドラゴニックハウルブラスト]による金色のビームに合わせて、GN粒子を纏わせた最大火力によるビームとこちらはSEED粒子を纏わせた蒼いビームソードがぶつかり合う。

 

「クソ!まだ足りないのか⁉︎」

「いや、俺が道を作る!ストライクゥゥゥ!!」

[SEED EX drive!Breakthrough the limit!]

バンダースナッチパラディアスの胸部の装甲が砕けクリアパーツが露出し発光すると拮抗中のビームが勢いを増し、ぶつかり合っていたビームが正面から割れていく。

 

そして、粒子の尽きたバンダースナッチパラディアスのカメラアイから光が消えそのまま自壊を始め宇宙を漂う。

「マジかぁ…」

「え⁉︎嘘でしょう⁉︎」

「あいつの作った隙は無駄にはしない!エクスプロージョンノヴァ!」

 

砲身の焼き焦げたGNブラスターⅡを投げ捨てるとエクスプロージョンノヴァによる瞬発力強化を生かし2機に近づくと、その2機の反応よりも早く両腰からGNビームサーベルを抜いて同時に斬り伏せ自身は身をかがめ爆発から身を守る。 

 

[YOU WIN!!!]

 

スクリーンが解けると若干一名悔しそうな顔をして上中にブーブー言っていたがうまいこと宥められており、響たちは疲れを表面に出しながらも拳をぶつけ合っていた。

 

「今回は俺たちの負けだけど、全国大会では負けないよ。」

「いや!次も勝つのは俺たちだ!」

上中と握手を交わしてメンバー全員のバトルがひと段落した所で、次回また今度は女性陣を連れてきて再戦する事となりその日は解散となったのだが今回の練習試合で斗真にはトラウマが出来てしまったらしい。

 

「僕、姉や小川先輩以外の人苦手になりそうです…」

「まぁまぁ、いずれあのタイプにもなれるさ。」

「そうだよ。近いうちにあの人ではないけど会う事になりそうだしな。」

「え、それって…」

 

そんな斗真の言葉を遮る様に響のスマホに着信が入っていた…




今月に入って久々の2話投稿となりましたセルフィアです!

プラモデルの方はまだFAアトラス・バンダースナッチパラディアスは出来てないです…

今回の機体紹介!
ガンダムスレイプニル
武装:Iフィールドハンド、ビームライフル、ビームサーベル×2、ナックルガード×2、フットガード×2、竜撃砲[ドラゴニックハウルブラスト]
SP:なし
神上学園の部長である上中刀夜の愛機であるアストレイレッドフレームを改造したもので、カラーリングは黒をメインに所々に白を基調とした。
クリアパーツを積めるところがほぼないためIフィールドハンドは利き腕の右だけに搭載していて基本的に相方である神坂美園のサンドロックの改造機[スプリガン]がレールガンを撃つまでに放たれるビームを打ち消す防御を担当している。
1人で戦う時はバリバリの武闘派で自身がボクシングを観戦するのが好きでその動きをある程度データとしてガンプラにトレースしているので今回の響同様にビームサーベルを持っている事をわすれてしまう事が多々ある。
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