長かったり短かったりバラバラになると思いますが、キリ良いところで切ってるだけなので特に意味は無かったりします。
ーーーーーー 半刻後
未だに総督室で話を続けている長官とケルシー。
中の会話に意識を向けないのも兼ねてたまに俺達も言葉を交わして時間を潰していると、エレベーターの動く音が廊下の先から聞こえて来た。どうやら、ロドス本来の代表が来たようだ。
ホシグマに目配せし、来た事を伝える。彼女も気付いていたらしく、頷いて自身の盾を片手に構えた。俺も盾に両手を通し、接続を外す。
「ホシグマ。」
「何だ?」
「どんな種族の奴が来るかで、賭けでもしねぇか?」
「…ハッ。良いね、やろうか。…そうだな、私はサルカズが来るに三万龍門幣。ツチグモ、お前は?」
「大穴でコータスに四万龍門幣。」
賭け金が決まったと同時に、エレベーターの到着音が鳴る。
「うわぁ凄い!こんなに高いビルがあるなんて!」
無邪気な少女の声が廊下に響き、カツカツと歩く音がした。横目に見てみると、背の低い少女が廊下の一面に広がる窓まで近づいて、物珍しそうに目を輝かせていた。
…代表者の娘さんだろうか。チェン隊長がそういう通し方するのは珍しいな。
「………。」
「えっと…。ご、ごめんなさ…。」
「ーーロドスもなかなかやるようだな。」
「えっ…?」
あーあー、娘さん縮こまっちゃってんじゃん。チェン隊長、相変わらず堅物だよなぁ。
どうせ外で待つ事になるんだから、ちっとくらいはしゃがせてやったってバチは当たるめぇに。
「…それは…チェンさん、どうも…ありがとうございます。」
「だがーーチェルノボーグの暴動の後、生き残りは皆狂ったように龍門を目指しているそうだな。奴らも感染者なら分かっているはずだろうに。龍門に来たらどうなるかを。」
チェン隊長とコータス族の少女、そしてフルフェイスのヘルメットにフードと怪しさ限界突破一千万点の男だか女だかよく分からん奴の三人が、話しながら徐々に近づいて来る。
…ん?チェン坊?それ子供に話して良い内容なの?結構奥まってるしショッキングじゃない?
目の前に来たチェン隊長が、此方を睨みつけて来る。いや多分本人は普通に見てるだけなんだろうけど。知らん人間からしたら睨んでるようにしか見えんぞ?その表情。
「ホシグマ、ツチグモ、ご苦労。」
「「はっ。」」
「こちら、ロドスアイランド代表のアーミヤ嬢。そして、ロドス顧問のドクターだ。」
は?
「…何だ、どうしたツチグモ?」
「いえ、何も。」
「ーーしつこいようですが、今一度。このままだと、龍門は次のチェルノボーグになるのは確実です。」
「あれは…ケルシー先生……!」
まだ脳は整理できてないが、流石はコータス族。耳はとんでもなく良いらしい。…いやいやいや、待て待て待て待て。このお嬢ちゃんが代表?隣のヘルメットマンじゃなくて?
思わず片眉上げちゃったじゃねーか予想外にも程があんだろ。何?そんなに人員不足なの?こんな子供代表に据えるとかブラック通り越してもう認識出来ねえ色だわ。
「君達ロドスの交渉役がウェイ長官と会談しているようだ。ここで待っていてくれ。後程案内する。」
おいこらチェン坊、サラッと話進めんじゃないよ。後で問い質すからな?
そそくさと総督室に入ってしまったチェン隊長が扉を閉める。すると、後に残された客人二人が小さく息を吐いた。
「ふぅ…。チェンさん、とっつきにくいというかなんというか…。」
その言葉にフルフェイスマンが頷くと同時に、二人はハッとした表情で口元を押さえた。そして、恐る恐る此方を見て来る。
実際分かる、あの性格治さないと後々いき遅れそうでおっさん心配なんだわ。
「あ、あの…す、すみません!悪気は無くて…その…。」
二人に向かって苦笑いで首を横に振り、小さく肩をすくめる。
不必要に客人と会話出来ない以上、出来うるフォローと言うとこれくらいしかない。
ボディーランゲージが通じたようで、アーミヤ嬢は改めて頭を下げる。そして、小さな声でドクターとやらに何かを耳打ちしていた。
二人が首を縦に振るのと同時に、総督室の扉が再び開かれた。
「どうぞこちらへ。」
「賭けは俺の勝ちだな。」
「悪運の良い奴め。」
扉が閉められた後、ホシグマの渋面に思いっきりの皮肉顔を返してやった。
はーい、今回は短め。次回は多分結構長くなると思います。
流れ的には原作2-2終了後から2-3の話の幕間的な感じになるかなー
『この作戦が始まる前、龍門では』みたいな。
まぁ、詳しい日にちは決めてないのでのんびりお待ち下さいませませ。