形式番号RBOZ‐003、またはRZ‐001『ゴジュラス』。
『神のごときジュラニウムの竜』=『ゴッドジュラザウルス』の略称であるこの機体は、かつて『ホワイドン』という名の、パワーだけが自慢の鈍重なゾイドだった。
確かに、素体である中央大陸種のティラノサウルス型ゾイドは強力無比であり、神族やごく一部の人間にしか扱えない凶暴なゾイドではある。
それが、ゴジュラスとなったのは、地球人の超科学を乗せた箱舟『グローバリーⅢ世号』の到来。
それにもたらされた技術たち、その技術で生成された、ジュラウ地方特有の鉱石で生成した、チタニウム系合金『ジュラニウム』。
これらが、ホワイドンに組み合わされた時、
――――――グォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!
ゴジュラスが、帝国を震わせるほどの産声を上げたのだ。
***
「なんで…!?」
信じられなかった。
いや、確かに、アレは、あの直立するティラノサウルス型ゾイドは、手に入れるのは難しくはない、古いゾイドだ。
「なんでここに…!?」
だが、信じられない。
学生同士の戦いで、ライガーどころかゴジュラスに出会うなんて。
アレは、戦前70年からずっと共和国の主力であり続け、
あと70年は主力として使い続けられると言われているゾイドだ。
『こ、骨董品の化石ゾイドがっ!!』
と、ここで逸った一人の生徒の駆るケーニッヒウルフが、一気に距離を詰めその顎に電磁エネルギーを収束させる。
『エレクトリックファンg――――――――』
すべて言い切る前に、突然後ろを向いたと思ったゴジュラスの、強靭な尾の攻撃により真横へと大きく吹き飛ばされる。
ビー、という音と共に、アリシアの、いや全A組チームのコックピットに、彼のケーニッヒウルフのシステムフリーズが知らされる。
「ケーニッヒが…?」
『う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!』
とうとう、耐えきれなくなったライトニングサイクスが動く。
―――が、そこに別の方向から何かが飛翔して来て、ぶつかり爆散する。
***
「弾着!」
少し離れた所で、ハンマーロックのレーダーを見ながらメルヴィンが叫ぶ。
「こちら、『アーチャー1』!
援護射撃は任せて、『FF(ファイアーファイター)隊』!」
『こちら『FF1』。任せろ、『アーチャー1』。』
数体のハンマーロックたちが、背後にあるミサイルの照準、あるいは誘導パターンの組み込みを行い、敵を見据える。
「全員、赤外線照準だけはしないで、味方に当たるわ!
レーダー照射を密にして、自分の予想と勘で当てなさい!」
***
「ミサイル!?」
『どこから、きゃあッ!?』
横を向いた瞬間に、ロケットブースターを点火したゴジュラスに近づかれ、一機のブレードライガーが蹴りで吹き飛ばされる。
「お、落ちつい…てっ!?」
この時、アリシアは致命的なミスを犯していることに気付いた。
敵はゴジュラスだけではない。
「何!? ゴドス…!」
ゴドスが、すでにかなりのダメージがあるこのライガーゼロシュナイダーの足を執拗に強靭な足で蹴り、至近距離で右腰の大口径砲を、本当に執拗に、そう3度いうほど執拗に攻撃してくる。
「きゃあ、くっ……シールド、あっ!? …くぅ、セブンブレードアタックのせいで…!」
今、Eシールドが張れない手負いの獅子は、凶暴なアロサウルスの群れに執拗にダメージを与えられ、
神のごとき竜に、周りの獣たちは次々と屠られる。
「そんな……そんなことが…きゃあッ!?」
ごすっ、というゴドスの、『小型ゴジュラスの仇名を持つ』ゴドスの強靭な蹴りを脇腹に喰らい、
2分間の執拗な『集団リンチ』を耐えたライガーゼロシュナイダーが、システムフリーズを起こした。
***