ガンダムビルドダイバーズ ブレイヴガールフラグメント 作:守次 奏
風呂から上がった綾乃は、髪を乾かし、事前に渡されていたパジャマに着替えると、優奈の許可を得た上で冷蔵庫の中身を漁っていた。
もっぱら昼食は菓子パンであることが多い綾乃だが、炊事や洗濯など、家事に関しては小さい頃に母親から嫌というほど叩き込まれているので、不得意どころか、一種の特技と呼べるレベルにまでは達している。
それにも関わらず、綾乃の昼食はもっぱら菓子パンだった。
優奈は細かい事情こそ知らないものの、昼間に菓子パンをもそもそと咀嚼している姿からは想像もつかない、余っていたトマトと卵で炒め物を作っている綾乃をリビングから茫洋と見つめながら、その異様なまでに洗練されている手付きに目を丸くする。
「一条さんって、家事とか得意なの?」
訊いていいことだとか、訊いてほしくないことだとか、人間関係というのはとにかく面倒なもので、優奈が傷を負った経緯であるとか、中学時代は他人に興味など欠片も示さないような人間だったことであるとか、自分もそういう都合を抱えている以上、これも訊いちゃいけないことなんだろうか、と、口に出してから優奈は小さく後悔を抱く。
「……得意か得意でないかでいえば、得意な方ね」
自炊が上手いかどうかは、凝った料理を作れるとかそういう話ではなく、冷蔵庫や冷凍庫の中身を見て即座に献立を組み立てる力があることだとどこかの誰かが言っていたが、その基準で考えれば綾乃は間違いなく自炊が「できる」方に分類される。
優奈からの質問に答えながら、綾乃はトマトを炒めた際に出てきた水分を流しに捨てて、矢継ぎ早にフライパンをキッチンペーパーで拭き取るという工程を淡々とこなしていく。
「すごい! わたし、こうなる前でもパスタ焦がしちゃったことしか覚えてないから……えへへ」
「……ごめんなさい、どうやったらパスタが焦げるのか私には理解できない」
「一条さんが冷たい!」
呆れたように頭を抱える綾乃に、優奈は白目になりながらそう返す。
小学校の頃、家庭科の調理実習で料理というものに興味を持って、昼食は自分が作ると意気込んでパスタを水深の浅い鍋で茹でていたらはみ出した部分に引火して黒焦げになる、ということがあって以来、優奈は台所に立つことを禁止されていた。
実際この手の事故、ある種の必然ともいえる失敗は巷にありふれているものなのだが、何をどうやったらパスタを焦がせるのかどうか、綾乃には全く持って見当がつかなかった。
お湯を入れて麺を茹でて、ソースを作るのでなければ、そのまま隣のコンロでお湯を沸かしてパウチを温めるだけで出来上がる料理に失敗の余地も何もないとは思いつつ、あくまでそれは自分が見ている世界での話なのだろうと、ごま油を引き直したフライパンで卵を炒めながら綾乃は嘆息する。
自分が見えている景色と、他人が見ている景色は違う。
空の色であったりだとか、花の美しさであったりだとか、そこに共通項が偶然見出せたから感性が一致しているように思えるだけで、もしも他人の頭の中を覗けて、心を細分化できるとしたら、きっと人は今より孤独になってしまうのではないか。
だとしたら、きっとニュータイプという存在は進化というより、どこまでも孤独だからこそ、より深く他人を求めるようになって、余計にその孤独を深めたのかもしれない。
ついさっきまで、風呂の中で優奈と自分の見ている景色の違いを垣間見たのに、パスタが焦げる焦げないでそこに無意識の一致を求めていた自分に呆れ返りながら、綾乃は苦笑とともにフライパンを振った。
もしかしたら優奈にはこのトマトが緑色に見えているのかもしれない、というのは極論だとしても、それはそれとしてレシピ通りに作れば大概の料理は美味くなるようにできている。
それこそ感性の不一致で美味いか不味いかは分かれるだろうが、この卵とトマトの炒め物に関しては材料が二つという少なさにも関わらずそれなりに美味しい、ということで、少なくとも綾乃は気に入っていた。
「できたわよ、口に合えばいいのだけれど」
「大丈夫! わたし、好き嫌いないから!」
「……そう」
健康優良児だったのだろう名残が垣間見える優奈の返しに、そこはかとない痛みと悲しみの残滓を感じ取って、綾乃は微かに眉を八の字に曲げるが、せっかくのお泊まり会だというのに四六時中辛気臭くなっていたのでは仕方がない。
悲しみを受け止めながらもそこに不必要な言葉を返さず、綾乃は用意したトマトと卵の炒め物と白ごはん、そして簡単な材料で作った具のない味噌汁を二人分食卓に並べて、椅子に腰掛ける。
「わぁ、ありがとう一条さん! すっごく美味しそう! いただきますっ!」
「……ありがとう、優奈。召し上がれ」
その独特の風味から嫌う人間も珍しくないトマトだが、その実旨味の塊ともいえる野菜で、栄養もあるということから一条家の食卓には、加熱しているかいないかを、問わず頻繁に登場する。
だから、このトマトと卵の炒め物──正式名称は中華料理なのもあってやたらと長い──も、母から直伝で教わった綾乃の得意料理の一つだった。
もっしゃもっしゃと擬音が聞こえてきそうな勢いで頬袋を作り、用意された食事を胃袋に収めていく優奈の反応を見るに、少なくとも悪くはないものだったらしいと、綾乃はほっと安堵の息をつく。
「すっごく美味しいよ! やっぱり一条さんってすごいね!」
「そんなことないわ。母から教わっただけだもの」
「パスタ焦がしちゃうわたしよりマシだよ! でも、こんなにお料理得意なのにどうしてお昼ご飯は菓子パンなの?」
「……手間はお金で買えるのよ、優奈」
無垢な瞳を向けて問いかけてくる優奈に対して、少し引け目を感じながらも、綾乃は実直にそう答えることにした。
実際のところ、自炊した弁当を持ち込もうと思えばやれるのだが、手間に見合わないのは確かなことで、だからこそ綾乃のランチは専ら菓子パンなのだ。
それでも──そうなんだ、と、わかっているのかそうでないのかよくわからない笑みを浮かべながら自分の作った食事をもしゃもしゃと頬張っている優奈の姿を見ていると、かかった手間以上にどこか自分の心が、あたたかなもので満たされていくような感じを覚えるのだから不思議なものだと、綾乃は心の底からそう思う。
優奈のためなら手弁当を作ってくるのも悪くないだろうかと、そんな具合に少し舞い上がったことを考えてしまうのは、やはり吊り橋効果とかそういうものなのだろうか。
ついさっきまで一糸纏わぬ姿で時間を共にしていたことを思い出して、綾乃は微かに頬を桜色に染めながらそんな益体もないことを考える。
例え優奈には赤色が青色に見えていたとしても、自分の作った、というよりは母から受け継いだレシピを美味しいと感じてもらえるだとか、確固として存在する違いの中で、そういう共通項を一つ見つける度に胸が綿飴で締め付けられているような甘い感じがして、その感情に名前をつけられないことがもどかしい。
そんな具合に一人で悶えながら少しずつ早めの夜食を消化する綾乃だったが、一方で優奈は、もう既に用意されたものを全部食べ終えていた。
頬を染めながら四苦八苦する綾乃の姿は、優奈の知っている、いつだってクールで冷静沈着なイメージからはかけ離れていたけれど、それさえどこか愛おしく思えるのだから、やっぱりその想いは人を盲目にさせるのだろう。
可愛い、と、そう言ったら綾乃は怒るだろうか。それとも笑うのだろうか。
そんな、普段なら気にしないようなことでも気になって、優奈もついつい頬が赤く熱を帯びていくのを感じる。
「……そういえば、優奈」
ちょっとだけ気まずくて、それでもこの時間が続いていてほしいと願ってしまう、長く甘い沈黙を破って口火を切ったのは、優奈に大分遅れる形で夕食を食べ切った綾乃の方だった。
「一条さん?」
「……その、お風呂での話だけど」
「……えっ? あ、ご、ごめんなさい! わたしの裸なんか見せちゃって……」
「……そ、そっちじゃないわ! それに、優奈は綺麗だって……じゃなくて!」
優奈の素っ頓狂な返事に、ついつい湯気に覆われたバスルームで見てしまった親友の一糸纏わぬその姿を思い返してしまいそうになりながらも、綾乃はそれを振り切るように首を横に振ると、わざとらしい咳払いと共に、話そうと思っていた本題へと話を切り替える。
「こほん……アリスバーニングの強化プランのことよ。このままじゃダメだって、優奈もそう思ったからああ言ってくれたのでしょう?」
「う、うん……でも、どうすればいいのかな」
実際は少なからず抱いていた下心を隠すための方便としての向きがあったのは事実だが、それはそれとして現状のアリスバーニングが大きな問題を抱えている、というのは確かなことだった。
「優奈。貴女、必殺技は使ってる?」
「必殺技……? えっと、フィニッシュ……ムーブ、って書いてあるやつのことだよね?」
「ええ、そうよ」
「なら、バーニングバーストする時は使ってるかなあ」
メグの動画が有名になったことで大量に申しこまれたフォース戦を消化している内、綾乃と優奈のダイバーランクはいつしかBランクにまで上がっていた。
必殺技。それはダイバーランクC以上から解禁されるユニークスキルのようなものであり、ダイバーの戦い方に合わせてそれぞれ異なった特性の技を習得する、というGBN独自の要素に他ならない。
傾向は概ね何種類かに分類されるものの、武器を強化したり、機体性能にバフをかけたりするそれは当然ながらメリットばかりではない。
いくら強力な必殺技を手に入れても、ガンプラの作り込みが追いついていなければ、反動で自機が大ダメージを負うというのも珍しくない。
つまるところ、優奈が抱えている課題はそこにあるのだろう。
綾乃はお盆の上に食器をまとめながら、ふむ、と小さく唸る。
「そうなると、課題はバーニングバーストの出力に耐えられる機体の剛性と余剰エネルギーの放出というところに収束するわね」
「機体の……剛性? エネルギーの……?」
「要はアリスバーニングがダメージとして受けてしまう反動を外に流すための仕掛けを作る、ということよ。でも、何がいいのかについては……」
綾乃はそこまで言い切って、微かに言い淀む。
普通の、いってしまえば綾乃が使っているような汎用的な機体であれば放熱機構の強化のプラグインを集めるだとか、GBN内のシステムで改善できる可能性はあるものの、特化型であるアリスバーニングに関しては、必殺技という特性も手伝って、出力を殺さずに反動だけを的確に外へと逃がせるためのカスタマイズが必要になってくるからだ。
「むむむ……一条さんでも悩むなら……そうだ!」
「何か浮かんだの、優奈?」
「えっと……その、メグさんたちにも聞いてみよっかなって!」
綾乃がしばらく頭を抱えていると、閃いた、とばかりに優奈は立ち上がって、妙案だとばかりにぽん、と拳で掌を叩きながら言い放った。
「そうね、メグたちにも、GBNで──」
「ううん、こっちで! もちろん、メグさんとカグヤさんが嫌だって言ったらやめるけど、せっかくだからガンプラを見てもらいたいなって!」
綾乃が答えるより早く、優奈は目を輝かせながらそっとはにかむ。
彼女が提案しているのは、いわゆるオフ会の開催だった。
GBNの中でもガレージモードを使ったり、パーツデータを反映させたりする機能を用いて改造案を試すことができる機能が付いているのは確かだが、実機を見てもらうならリアルで、というのは確かに筋が通っている。
ただ、メグとカグヤがOKを出すかどうかは別な話だ。
善は急げとばかりに、優奈はスマートフォンからGBNへ簡易ログインをすると、メッセージボックスを立ち上げてメグたちにオフ会へのお誘いとなるメッセージを送りつける。
「えっと……オッケーだって!」
「……随分とフットワークが軽いわね」
優奈がメッセージを送ってから、間を置かずに返ってきたらしい肯定の言葉に、メグらしい、と、綾乃は苦笑を浮かべて、視線を合わせた優奈と微笑みを交わし合う。
突発的に、衝動的に決まった予定ではあったが、そんな無計画な時間に身を任せてみるのもたまには悪くない。
優奈の表情に、大輪の花にも似た笑顔が浮かんでいるのを見ると、綾乃はついつい、そんな感情に引っ張られて口元を綻ばせてしまうのだった。
◇◆◇
その後、食事と歯磨きと二度目の入浴その他諸々を終えた綾乃たちは眠りにつくべく、二つ並べられたシングルベッドにそれぞれ横になって、スマートフォンの明かりを眺めていた。
調整の結果、メグたちとのオフ会は三日後ということに決まって、彼女のフットワークの軽さに驚きながらも、綾乃はどこか遠足前の子供のように、眠気を妨げる鼓動が己の中で蠢くのを感じる。
それは優奈も同じようで、目を閉じて何度か寝返りを打ったりしているものの、上手く眠りに落ちることができずにいるようだった。
「えへへ、なんだか緊張して眠れないかも」
夜の帳に包まれた、重たくも柔らかい沈黙を破ったのは、優奈の方だった。
そうね、と、答えを返して綾乃がスマートフォンの電源を切れば、薄明かりの中に優奈の少しだけアンニュイな表情が浮き彫りになる。
脚のことだとか傷のことだとか、きっと自分が思っている以上に、気にしていることは多いのだろう。
それでもオフ会を開こうと言い出したのは、優奈がそれだけ本気だということだ。
勝ちたいからこそ、悔しいからこそ、負けたままでいられないからこそ、傷ついた心を引きずりながら、その足を一歩前へと踏み出させる。
それは紛れもなく、勇気と呼ぶべきものなのだろう。
まじまじと自分の瞳を覗き込む優奈の赤みがかかった瞳の奥で微かに、だけど確かに燃え上がる炎を見つめて、綾乃はその思いを受け取ったとばかりにそっと頷く。
「……私もよ、優奈」
「えへへ、一条さんとお揃いだ」
「そうね」
何か一つボタンを掛け違えていれば、出会うどころかすれ違うことすらなかったのが、運命という言葉なのだろう。
きっと綾乃がGBNを始めていなければ、きっと優奈が同じ学校に通っていなければ、自分と優奈はきっと袖擦り合うこともない他人のままで、そこに共通項を見出しても、何一つ感慨を抱くこともなかったはずだ。
「……えっと、一条さん」
「何、優奈」
「……わたし、一条さんのこと、名前で呼んでいいですか」
優奈は期待と、少しの恐れが入り混じった目を向けたまま、綾乃へとそう問いかける。
今まではできなかったこと。それは嫌われるかもしれないからと、自分ごときが名前で呼ぶなんて恐れ多いと、殻に閉じこもっていたが故に、言い出せないままもやもやと心の中で霧となっていたこと。
そんな憂いは、きっとあのバスルームで衣服と一緒に脱ぎ捨ててしまったのだろう。
とくん、とくん、と跳ねるように脈打つ心臓に手を当てながら、優奈はそこに自分の存在があることを確かめるように、そしてもしも綾乃に嫌われてしまったら、と、今も抱いている一抹の不安にそっと目を閉じる。
「……ありがとう、優奈。私は……大丈夫よ」
むしろずっと、待っていたのかもしれない。
綾乃は二つ繋がったシングルベッドを這い出ると、待っていたかのように一人分のスペースを開けた彼女のそれに潜り込んで、差し伸べられた手をそっと握った。
優奈の心臓の鼓動が伝播するように、自分の心臓もまた、とくん、とくんと少しずつ跳ねてゆく感触に身を任せて、永遠にも似た沈黙の中で綾乃は続く言葉を待ち続ける。
「えへへ。えっと……綾乃さん」
「なに、優奈?」
「……わたし、綾乃さんのこと、大好きです。ひどいこと言っちゃったかもしれないけど……こんなわたしのこと、見捨てないでくれて、それだけじゃなく色々お世話になって……ううん」
「……優奈」
「きっと、わたしが脚をなくしたとか関係なくて、綾乃さんはわたしの中で特別な人だったんだなって、やっと気付いたんだ」
──だから、大好きです。ライクじゃなくて、ラブの方です。
はっきりと、眦に理由が継ぎ接ぎとなった涙を浮かべて、優奈はそう言い切った。
今でも。見捨てられたくない気持ちはある。嫌われたらどうしようと思う気持ちもある。
今でもそれは怖くて、踏み出す足を躊躇わせるけれど、それでも。
それでも優奈はその想いを言葉にせずにはいられなかった。
ずっと綾乃の後ろ姿を見てきたからこそ、そして綾乃と一緒に学校やGBNでの日々を歩んできたからこそ──そんな言葉も削ぎ落として、最後に残る、綾乃が綾乃だからこそ、というシンプルな一言に、優奈はその想いを、人が恋と呼ぶそれを抱くのだ。
「……私には、恋というものがわからないわ」
「……そう、ですよね……」
「でも、優奈といると、不思議と格好つけたくなったり、胸が高鳴ったり……そんな気持ちになったのなんて、初めてだから。だから、その」
──私に、恋を教えて。優奈。
その誠意に全身全霊をかけるように、差し伸べられた手を取って、綾乃ははっきりとその想いを口にする。
それはまだ形になっていないもの。恋とか愛とか、その言葉の手前で羽化するものを待っている想いの蛹でしかないのかもしれない。
だとしても、きっと優奈はそれを蝶に孵すことができる、ただ一人の人だから。
根拠はなくとも、己の中にある確信と共に綾乃はそう断言する。
きっと想いが恋へと孵った時──自分もきっと、優奈と同じ気持ちを抱けるはずだから。
「……綾乃、さん……」
「……優奈……」
ぴしり、と殻が割れるように、そこから這い出した透明な翼を羽ばたかせるように、綾乃は鼻が触れ合うほどの距離まで近付いた優奈の顔をまじまじと見つめる。
どっちが先だったのかはわからない。
んっ、と短い呻きを上げて、磁石が引き合うように、雨粒が地面に落ちるように、柔らかな感触と、灼けるような温度が触れ合った唇同士に伝われば、恋はその殻を破り捨てる。
きっとどこまでだって飛んでいける気がした。
それが思春期が起こす錯覚だったとしても。一時の迷いだと誰かに後ろ指を刺されて笑われても。
そこに後悔なんて一欠片もない。
ファースト・キスはレモンの味だと誰かが言ったけど、優奈と交わした口づけは、少しだけ歯磨き粉の匂いがする、サイダーの海に弾ける泡沫のような味がした。
「……んっ……えへへ。綾乃さん……すき……だいすき……」
「……ん……私もよ、優奈……」
交わした唇に残った温度を確かめるように指を当てると、綾乃は手招くように熱を帯びた優奈の瞳に誘われるまま、華奢な体を抱きしめると、もう一度、嘘や夢じゃなかったことを確かめるようにキスを交わして、眠りの淵へと落ちていくのだった。
そして羽ばたく蝶々結び