ソードアート・オンライン プログレッシブ 四人の進道   作:壊緑茶

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投稿日時が真夜中でも早朝でも海外に住んでいるからなので健康的です(根拠)。

どうぞ。


第一層
一、再開


 

クラインと別れた俺はすぐさまはじまりの街、中央広場から約一キロ離れたフィールドに出るため早足で駆けた。武器屋で防具を取り揃える時間があるなら、初期装備の防具防御力1から1.3なる物に変えたいが、一番近いフィールドは直ぐにモンスターが根こそぎ狩られてレベリングなんてできなくなる。デスゲームと化したこのSAOでは、ーひたすら自己強化が重要だろう。《はじまりの街》近くの、あの効率の悪い草原に暫く留まるプレイヤーが(ほとん)どだろう。しかし五割のβテスターはそれを理解して隣町のホルンカで一層最強クラスの片手剣、《アニールブレード》が手に入る薬草入手クエストを受ける。あれは百体につき一体お目当てが出るか出ないかのクエストだから、早く行くのに越したことはない。

 

??? Side

あれは・・和人?中性的な顔立ちと表情からそう予想した。

全速力で走るする少年を見て直感した。彼は和人だ。

追いかけないと、こんな偶然、もう無いかもしれない。

和人はあの時以来、塞ぎ込んでいた。あの様子じゃ元気に見えるけれど、それでも心配だ。

 

そう思って、病的に細いと周りが言う自分の足に力を集中させて石畳を蹴った。

この世界はシステムによって厳格かつ絶対的なパラメータが存在する。同じ装備の、同じスキルの、同じレベルのプレイヤーは同じの速度で走るが、それはプログラムによってのみ動く人口知能の場合だ。人間は各々走り方とか、癖とかが違うから実際は同一になることはない。足の正しい回し方、つまり最適化された動きで走ることができれば、この世界でも速く走れる。その土台がパラメータによって決められているだけだ。

 

だから、より滑らかな足捌きなら少しでもブーストがかかる。

 

Kirito Side

――カズトー!

・・・和人って俺のことか?

でも俺の本名を知っている人なんてここにはいないはずだ。それなら別のカズトか。別段珍しい名前でもないからと思って、特に気にかけず走り続けた。

しかし、さすがに五回ぐらいカズトカズト聞こえるので、やっぱり立止まって振り向くと、おとなしめの顔立ちを持った眼鏡を掛けたプレイヤーが息を切らして寄って来た。SAOは脳が動かしているだけで、身体的疲労は皆無のはずではあるが、茅場の宣言通り「もう一つの現実」は嘘ではないことが分かる。事実、俺は酸欠のような感覚にある。

はーはーと息を切らす少年の顔立ちから警戒心が若干解けるが、いくら優しい雰囲気を出しているからといってそれは不用心だと思い、若干後ずさって話を始めた。

 

「ねえ君、和人だよね・・?」

 

「・・・あなたこそ、誰だ」

 

「僕だよ・・・和人、君の幼い頃の友達、辻 凪和(つじ なぎな)。桐ケ谷 和人君・・?」

 

「・・・あんた、分かってるのか?ここでは本名を晒すのはタブーだぞ。―――相手のことを現実の名前で呼ぶのもよくない。」

 

「・・・・でも多分、いや絶対和人君」

 

ゆっくりとした口調で言われた自分の本名は、確証がないためか僅かに震えていた。

誰だろう?俺はなんか見たことあるような顔だなと思った。

 

 

その時だった。

 

 

耳が引き裂けるような轟音(ごうおん)と同時に、真上に電光石火で迫る光、いや、雷が見えた・・・?

難しく言うなら巨大な何かに脳の極点に達した。わかりやすくいうなら頭が痛かった。

これは?

と疑問を抱くのも束の間。

 

 

二〇二八年八月某日

 

「和人ーあっちの方行こ?」

凪和(なぎな)が指差したのはここから約150m離れた丘の上。微風(そよかぜ)が後ろの木を揺らす中、母さんは、俺達を見ていた。空は雲一つ無い快晴でちょうど良い暑さ、湿度を保った空気は最高に心地いい。

「よし!じゃあ競争だ。先に行ったやつは・・・二人分のお菓子を食べていい」

「もーそんな決定ぼくに不利じゃないか~」

とは言いつつも、素直に挑むなぎなに、俺はよーい・・・ドン!と言う。眼鏡を掛けた凪和は知的雰囲気を、オーラを出していた。平均的な頭の俺に対し百点を連発する秀才だった凪和だけれど、人間オールマイティにも大抵欠点があり、彼の場合は少々病弱気味で周りよりは少し高い頻度でに風邪を拗らせた。

それならば運動量では(まさ)っている俺が負けるはずないと思って出した提案である。

しかし俺の安易な考えに後で自ら後悔することになった。

 

「じゃあ和人、お菓子は全て僕のものだからね」

 

ううーと呻き出す俺に、なぎなは言った。僕が風邪を引き易いからと言って油断したかずとが悪いんだよ!毎日家に籠もってるわけないしー大体君といつも遊んでいるじゃん!

 

「その通りです・・・」

 

確か、地味に悔しかった俺は、丘の上で黄昏(たそがれ)つつ自分を慰め丘を降った。「何黄昏てるの(冷笑)」となぎなに言われ、勿論おやつを食べられなかった。

 

 

 

 

 

SAO内

 

えっでも・・・俺はピクニックの後の凪和(なぎな)との記憶がなぜ全く無いのだろう?その後凪和と大喧嘩したのか?引っ越したんだっけ?

不透明な記憶に俺は錯乱(さくらん)していた。

 

 

「まあいいよ、思い出したんだね。割と奇跡だと思った。え、マジで?みたいな」

 

「ああ―――ごめん。凪和だよな、さっきは分からなかった。あと、久しぶり。四年ぶりだっけ」

 

「そうだね大体」

 

「そっか、凪和もSAO来たんだ」

 

「うん。ホントにこんな風になるなんて全然思っていなかった。そうだ、和人、折角だし一緒に冒険してほしい・・・僕はここのこと分からないから。それにコンビの方が絶対効率が良い―――それに君をまた危険な目に遭わせたくない」

 

この状況下でも冷静な凪和にコンビの提案をされて、驚く。昔程仲良くできるわけない上、ネットゲームで基本単独行動、ソロだった俺には抵抗がある。とは言っても凪和に好意があったのは憶えているけど・・・

 

「いやいいんだ。君がおかしくなっていなくて。無理強いはしない」

 

性格のせいか、あまり早々と退こうとしたので、俺は逆にしゃんとしないなと思いひとまず彼を引き止めた。あの記憶の以降、脳内に凪和が一切無かった理由はなんだろう。

 

「分かった。前は確かに一緒に色んなとこ子供ながらに狭い範囲だけど冒険した覚えがある。それに、この四年間の君のことを忘れていた俺自身に気になるしさ。凪和の言い方だと俺は凪和を忘れている。だから君と接触したら何か思い出すかもしれない」

 

そう言うと、控えめの笑みをする凪和によくこんな表情してたなとなんとなく懐かしく感じた。先刻、茅場がSAOをデスゲームと宣言した後、殆どのプレイヤーが狂ったように叫び声を上げていた。俺はそれが気持ち悪くてーここまで突っ走ったわけだが、もしかした過剰に我武者羅になって死んでいたかもしれない。

 

すると警戒心はすっと解け、俺はメニューウインドウを手馴れた操作で開いてパーティ申請のボタンを押した。凪和が(承諾)をタップすると凪和のHPバーが視界左上に表示された。

 

Nagina・・・

 

「本名をキャラネームにしてるのか?」

 

「うん。そっちは Kirito ・・・ああ桐ケ谷和人のキリとトを取ったのんだね。在り来たりっていうか「斬る人」みたい。それに厨二病っぽい」

 

っ・・・しっかし、あの眼鏡がそんな言葉を知っているのか・・

 

「何?あの凪和がそんな言葉を知っているのかって考えたよねー?今時ゲームなんてしていない人の方が珍しいでしょ」

こしょぐろうとする彼に俺はさっと背後に回り、先手を打たせてもらった。おら!

ははは!と笑う凪和に俺は少し驚く。こんな感覚まで再現されているのか、と。

 

少しの間だけ一切を忘れていたが、ここはもうデスゲーム。もっと緊張感があってもいいんじゃないか。

皆が混乱している中、直前までの自身も実のところ混乱していたのが嘘みたいだった。

 

手を止めた俺は急激に再生し、襲う恐怖に再度冷静になる。

そして、まだ一キロは続く石畳を旧友と一緒に走り出す。

 

馳駆(ちく)しながらの打ち合わせで、最初に伝えたのは茅場の言った事、『ここで死んだら現実世界でも死ぬ』は本当だろうということだった。茅場が紹介された記事には、確かに「これはゲームであっても遊びではない。」と記されていた。茅場は最初から嘘なんて付いていなかったのだ。まあいずれにせよ、そのキャッチフレーズからデスゲームを想像することは不可能だが。

 

そして次に、ゲームシステム諸々、ゲームのタブー事項(名前で呼ぶのは禁止だよ)。これから実行すること。βテスターでトップにいたから、それなりに役に立つアドバイスができるということ。それを聞いてほしいと。

 

俺達は、正気を直ぐに手に入れた。はじまりの街に留まっているプレイヤー、ビギナー層が二層に到達したことで、ある程度クリアが見え取り戻すであろうものを。

尤も、ナギナがいなかったら俺も(しばら)くは彼らと同じだったかもしれないし、それ以前に突っ込んで死んでいた。

 

数分で全て話し終える頃にはナギナは完璧に理解した。頭の回る人間だけあってのことだと思う。

ただ分からない事が一つあった。なぜ彼があのデスゲーム宣言をしても全く動揺しなかったのということである。もしかしたら動揺を隠しているのかもと思い観察したが、結局何も分からなかった。

でも、俺は得体の知れない自信に満ち溢れていたから、まだ死なない。まあいつか訊けばいいと心に仕舞っておいた。

 

 

いかにも田舎道のような未舗装の道を走りながら、俺は前方で目を輝かせた非攻撃的なモンスターに、初期で発動できるたった一つのソードスキル、《スラント》を発動させた。右斜め上から繰り出されるシステムに補助された動きに力をかけ、イメージをする。威力が向上したそれはオオカミを45度に真っ二つにし、天色の無数のポリゴンの破片にした。

 

このデスゲームで生き延びてみせる!

 

そう力強く叫ぶと黄昏時の赤みの残った草原に俺の声が木霊した。

 

幸い、全SAOプレイヤー、一万の内最速で《ホルンカ》に到着した俺達は、俺達は直近にある屋台の防具屋に進み、ナギナには何を買うか伝えた。初期コルでは及ばない鉄紺の革装備を、クラインにレクチャーしたときに手に入れたアイテムを売却して、購入する。

 

「ふう、」

 

直後表示される、小ウインドウの即時装備ボタンを押す。そしてナギナも少し俺より不慣れな様子で、スマホを始めて触る人ぐらいのスピードで追従した。ナギナと話していて現在の時間のロスを重大に受け止めた俺は、より即行で村の端にある民家に飛び込む。後から見れば焦りすぎた気もする。

同時に二人のクエストを受注することはできないので、ナギナには扉の前で待ってもらった。

台所で鍋をかき混ぜるいかにも「村のおかみさん」の人に近づくと、俺に気付いた彼女はこう発する。

 

「こんばんは、旅の剣士さん。お疲れではないでしょう、食事を差し上げたいけれど、今は何もないの。出せるのは、一杯のお水くらいのもの」

 

 

システムが誤認しないようにはっきりとした声で、

「それでいいですよ」

 

と言う。

ここで要らないと言えば何も出てこないが、全力で走って来たのでお冷の一つぐらいは貰いたいもの。ちなみに豆知識だが、別にシステムが聞き取れないような音量で言っても究極脳からの信号で判断しているにで、実際は多少声が小さくても反応してくれる。

水を()れた彼女は、再び台所に戻り鍋をかき混ぜ始めた。その時、居間の隣に繋がっている部屋の扉から「こほっこほっ」と誰かが咳き込む音が聞こえた。おかみさんはその声に反応して、(かす)かに顔に憂愁の色が浮かぶ。

 

クエスト発生だ。

 

おかみさんの頭上に感嘆符が現れるのを見逃すことなく、「どうかしましたか」と訊くとおかみさんの頭上の記号が疑問符に変わり、点滅する。もうβのとき何度も承ったから失敗することなく続くように、おかみさんの話を聴いた。

 

話の内容をまとめると、娘が重病を罹ってしまったが、この村にある薬では治療できないから西の方の森に行って、そこにいる魔獣、正式名称《リトルネペイント》を倒せというものだ。

 

リトルネペイントは普通体、花付き、実付きがあり、出現確率は、花と実付きが普通体の百分の一に設定されている。

花付きからドロップする胚珠がこのクエストのキーアイテムだが、実付きについては、頭に付いている実をうっかり攻撃すると破裂音と共に異臭を撒き散らし、それに仲間のリトルネペイントが反応いて大量に集まってくるというトラップがある。

気を付けていればまず割ることはないが、ソードスキルは思ったより攻撃範囲が広いので実を殴って引っかかることが多かった。

 

 

――「どうか、剣士様。娘を助けて下さい」

 

「もちろんです」

 

即答して早歩きで扉の前に立つ。扉を開け、近くにいるナギナを呼んだ。

 

「ナギナ、さっき言ったクエの説明だ。入ったらおかみさんがいて、水要るか?って訊かれるけど、なんと答えてもいいよ。次におかみさんは台所に戻って、鍋を再び掻き混ぜ始めるんだけど、そこでじっと待つように。そしたら隣の部屋から、こほこほって咳き込む声がして、おかみさんが心配そうな顔をする。クエスト発生のビックリマークが出たら、すかさず大丈夫ですか。って聞くんだ」

 

「大丈夫か?より何か困ったことがありますか。の方がいいな。逃すとクエスト進行しなくなるから気を付けるんだぜ。内容は予想できると思うけど、子供が病に罹ってホルンカにある薬草では治らないから薬草を取ってきてっていうのだ。全て聴かないと、これも進行しなくなるから、よく聞くようにな。任されました!とか言ってクエスト開始だ。オッケー?」

 

優等生っぽく話を聞いていたナギナは頷いて、オッケーありがとうと言いながら、脆い木の階段を上り、扉を押し開けた。

 

暫時(ざんじ)の間待つと、戻ってきたナギナは、気を付けていこ!と初めての戦闘を楽しみにしていた。

油断は良くないが、だからといって何も心配していないのも変わったことだ。

 

「ナギナ、装備大丈夫?」

 

装備もクソも《スモールソード》にここの防具屋で買った革装備のみだから、確認の必要はないけれど、これについては気分と習慣の問題である。

 

「大丈夫」

 

俺達が村の門を潜ると、ちょうど広場中央にある櫓に備えてある全街共通の鐘が鳴る。午後七時。アインクラッドは現実との時間が連動されているに加え、季節もあるから肌寒い。

 

ここ、暖冬だった日本は二〇二〇年から二〇二二年にかけてのコロナウイルス感染症により、本来の気温が戻ってきた。在宅ワークなどの外出の減少で、人類は一時的に低活発化した。そこで、二酸化炭素排出量が激減したことを大きく訴えた専門家の影響で、地球温暖化への危機意識が少しだけだけど高まって、目標がこれまた少しだけ上がり対策が施される。従って、日本及び極東は数十年前の気候に本当に少しながらも戻りつつあるのだ。

 

十一月六日、俺はデスゲームとなったSAOへの事実を当日になんとも受け止めることができた。ナギナのお蔭でデスゲームの世界でも心配が軽減されているのは有難いと素直に思う。

 

 

木枯らしが吹く森林に俺達は向かった。

 

実は、まだ何もナギナにSAOの戦闘の仕方、ソードスキルの出し方は教えていない。

剣の振り方も分からないであろう命の懸けたゲームに対し、よく平然といられるナギナがある意味怖い。

 

クラインにレクチャー経験のある俺は自信満々に、「ズバーンと」討てと仕込んだところ、意味が分からないと呆れられてしまった。

師範である俺だが、ナギナはセンスが尋常でない。と、いつか追い越される。いや、直ぐに追い越されると感じた。技前の構えをした後、溜める感じで・・・発動した後は任せればいい。とアドバイスをすると、彼はそれだけで、一回目で、「一回目」で《スラント》を発動させた。更に、ソードスキルのブーストについても伝授したところ、なんだ簡単だね!とあっさり秘技を奪われた。

 

構え(予備動作)、モーション、溜め、青色に閃くスモールソードを後ろに向け、進む。

右斜め上の軌道を通り、空気を振動させ、低温を響かせ、剣の軌跡を光らす光子。

剣先が左斜め下を指すと急減速、光子が徐々に消滅し、剣の煌めきが失われる。

 

直後、

 

ドーンッ!!

重低音と超高音。同時に、周囲の植物らが踊り浮かぶ。彼らを散らした張本人は技後硬直を最短まで省き、立ち上がった。

 

「おお!凄い!すごいの言葉しか出てこない!」

感激した俺は彼に、拍手喝采を送る。

ソードスキルのブーストも、二度でマスターした眼鏡を掛けた人・・・ナギナに驚いた。あそこまでか・・・

 

「GJ. 次はパリィ&スイッチ、回避、POTローテーションだ。でもパリィだけはめちゃ難しいからね」

「何か覚えること多そう・・・ふう、分かった!」―――

 

リトルネペイントはリポップしては殺されるの繰り返しだから可哀そうになってくる。

本来、レベルが5有っても、ネペイントは基本レベル3なので苦労するはずだが、俺とナギナは完璧な連携をとるから相手にもならない。・・・精神的には。

つまり、実際ばっさばっさ倒すわけではさすがにないが、心は切迫しているのかと訊かれれば、否ということだ。

 

「オッケー。胚珠一つ獲得」

一時間程で、ひとつ花付きが出たので、二人分、ふたつは目は開始から二時間半あれば足りるだろう。

その頃には九時半か・・・そんなぶっつ続けでは疲労が蓄積して、危険になるが・・・

次の一体を倒すと、ちょうど俺のレベルが2に上昇した。

 

「よし!」

 

腹の横でガッツをした。

 

SAOでは可視化ステータスが二つしか存在しない。STR(筋力)とAGI(敏捷力)だ。そのステ振りは、更に二つに分かれる。筋力は攻撃型と耐久型。敏捷力は分かれない。攻撃力と防御力こをなぜくっつけたかは理解できないが、確かに筋力がない、か弱い人にタンクは務まらない。そういう解釈で良いと思う。

レベルが2に上がることで貰える貴重な三つステータスポイントを筋力、攻撃型に一つ。敏捷力に二つ割り振った。

 

そこで、再度リポップしたネペイントに剣を向ける。一匹四十秒で狩れば、一時間で1. 111…体花付きと実付きがポップするから、ひとまず順調と言えるだろう。

 

「行くよっ」

 

ナギナの分の胚珠をとるために俺達は同時に飛び出し、攻撃的なネペイントの触手を俺がパリィする。続けて来る奴の触手を全て弾き返すと、血を表す赤いポリゴンが散乱した。「スイッチ!」ナギナは恐れる身振りもせず、《スラント》を発動させた。CRI――クリティカル、クリティカルのときに描写させられる限定的効果で、ネペイントは瞬間的に隙を出す。

スイッチ!技後硬直を縮めたナギナは大きく叫び回避ステップで下がる、俺は喊声を上げて突進し、通常攻撃を幾らか叩き込んだ。

もう反撃態勢を整えた動く捕食植物は、気色の悪いウツボ部分に在る口から腐食液を放とうするから、俺は即座に回避する。

 

クラインと(ほふ)った青イノシシに対し、触手(ツタ)攻撃と腐食液噴射をするネペイントは、少し多彩なパターンだが、後に出てくるゴブリン、亜人系より幾分ましではある。ゴブリンはソードスキルを使用、駆使してくるからだ。

 

腐食液を盛大に四散させたネペイント周りの雑草は、瞬く間に枯れてしまう。

しかし、チャンスと見切った俺はHPデバフを受ける範囲に突き進み、《スラント》を起こす。発光した剣がネペイントを照らし、実体を浮かび上がらした。斜め上から奴の中央、茎を斬るが・・・堅い。削り切れるかな・・・

 

「やあっ!」

 

真横で聞こえた声に、安堵した。

 

「ナイス、ナギナ」




か誤字脱字報告宜しくお願い致します。

見返してたら、文へたくそすぎて笑っちゃいました☆
長い間書いていけばその内違和感なく楽しめるようになるでしょうので、それもお楽しみください。

あと8年遅らせています。2030年11月6日SAO正式サービス開始です。

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