「おい!死ぬな、目を開けてくれ!」
瓦礫の前で血塗れの少女に呼びかける。
あれほどまでに賑わったライブは文字通りの雑音に音を立てて崩壊した。周りには人であった炭素と奇怪な化物。炭素の周りにあるペンライトが先程まで行われていたライブの残滓のように光る。
「生きるのを諦めないでくれ‼︎」
赤毛の女性の呼びかけに少女はうっすらと瞼を開けた。弱々しくもたしかにそこにある命に女性は安堵する。しかし、少女が危険な状態である事に変わりなく急いで病院に行かなければ少女の命がじきに消えること、その為にもいまだにウヨウヨと現れる化物どもを殲滅しなければならない。
「いつか……、心と身体。全部空っぽにして、思いっきり歌いたかったんだよな。」
少女から離れを槍を持ちしっかりとした足取りで化物の群れに歩いていく赤毛の女性。
「今日はこんなにも沢山の連中が聞いてくれるんだ。……出し惜しみは無しでいく。」
槍を掲げる少女の顔は穏やかな笑みを浮かべどこか場違いの様にも感じるがその瞳には決死の覚悟が込められていた。
「とっておきのをくれてやる……絶唱‼︎」
一筋の涙と共に一つ歌が紡がれる。曲も観客の声援もないこの場所に女性の声が響く。
「いけない奏ェ!歌ってはダメェェ‼︎」
女性を止める様に戦っていたもう1人の青髪の女性が叫ぶが止まらない。周囲にエネルギーが集まりそれが収束していく。……歌が、完成s…、
『『響鬼‼️』』
突如として彼女の歌声を遮る様に電子音が聞こえた。それと同時に巨大な太鼓型のエネルギーと紅い棒を2本携えた紫の鬼が表れる。太鼓型のエネルギーは化物に張り付き鬼はそれに向かって
『猛火怒濤の型』
と言って太鼓を叩き始めた。力強くどこか神秘的な太鼓の音。その音は化物の体を消しとばすと同時に赤毛の女性が発したエネルギーを全てかきけしていく。
「なっ……、だこりゃ⁉えっ……、」
決死の覚悟を抱いていた赤毛の女性はいきなり表れた鬼にエネルギーをかき消された衝撃と完成しかけていた歌の負荷により地面に膝をつく。血が込み上げると同時に太鼓から流れる音に身体が楽になるのを感じる。
『『カブト‼️』』
また電子音が鳴り、赤毛の女性の前に真紅の角を持つカブトムシを彷彿とさせる戦士が現れる。
《1・2・3》
対面する紅い角の戦士はカブトムシを模したベルトを操作する。戦士の足に青い粒子がベルトから角、角から足に流れる。
「っ……⁉︎、テメェやるのか!」
赤毛の女性は咄嗟に構えるが、傷の痛みに体勢が崩れる。そんな彼女を戦士は待つ事なく最後のベルト操作を終わらせる。
《ライダーキック‼︎》
放たれる青い粒子を纏った回し蹴り。その一撃は少女の顔面の前を通り抜けて後ろにいた化物を蹴り抜く。
「えっ……?」
いつの間にか女性に近づいていた化物は蹴りで吹き飛ばされ集まっていた化物の群れにぶつかり爆発する。
『『ブレイド‼️』』
『『鎧武‼️』』
「貴方たちは……⁉︎」
青い髪の女性の前にたつは青い身体に金の鎧を纏い翼の生えた騎士の様な戦士と橙色の鎧武者の戦士。鎧武者は殺到する化物を前にベルトの刀を3回切る。
《オレンジスパーキング‼︎》
音声とともに鎧が変形し、武者の頭でオレンジの果実型になる。それを手で回し化物にぶつける。ぶつかった化物共は四方八方に吹き飛ぶ。
《サンダー》 《スラッシュ》
騎士は剣にカードをリードする。羽根が開き騎士が空を舞う。四方八方に飛んでいった化物は切り天へと高く上がる。剣に雷を纏う。
《ライトニングスラッシュ》
『ウェェェェェェェェェェイ!!!!! (0w0 #)』
高速で振り落とされる雷の剣。化物が両断され爆発する。
「なに、いまの叫び?それにこの人たちはなんなの⁉︎」
青髪の女性も赤い髪の女性も困惑する。仮面の戦士たちは己の役目を終えた様に光となりどこかに集まる様に向かう。
「……誰だお前?」
光の向かった先には青年が佇んでいた。ピンクのシャツに青いジーパン。どこにでもいそうな青年、その手には黄金の時計のような物を持っている。
「まだ、こんなにいるのか……、」
青年は周りを見渡し呟く。化物どもは未だ健在。消し飛ばされた数の倍以上はいる。青年は腕時計を伸ばしたようなベルトを腰に巻き付け。左手に白い時計、右に黄金の時計を持つ
『『『ジオウ』』』
『『『『『グランドジオウ‼️』』』』』
2つ時計が起動し黄金の時計は展開し王宮の様に広がる。
キュピーン! プオーン! アドベント!COMPLETE!ターンアップ!
青年の後ろに黄金の宮殿がそびえ立つ。
キィーン! CHANGE BEETLE!ソードフォーム!ウェイクアップ!カメンライド!
その周りには錆びた銅像が20体
サイクロン!ジョーカー!タカ・トラ・バッタ!3・2・1!
黄金の紙吹雪が舞い、像の錆びが剥がれていく
シャバドゥビタッチヘンシーン!ソイヤッ!ドライブ!
錆が剥がれた戦士を率いて青年が王が構える。
カイガン!レベルアップ!ベストマッチ!ライダータイム!
「変身!」
ベルト回転する。
『『『『『グランドタイム‼️』』』』
青年にアンダースーツを纏い、戦士が黄金の棺に入り空中を舞う。
棺がアンダースーツに装着され金の鎧が形成される。
棺から戦士たちがそれぞれポーズをとり黄金の像に変化していく。
頭に青年の像が浮かび、黄金の宮殿の時計の針が止まる。
時計からピンクの文字が飛び戦士の顔に装着される!
祝え‼️
仮面ライダー❗️❗️グ・ラ・ン・ド❗️
ジオーウ❗️
「「なに……あれ……。」」
赤毛と青髪の女性は目を丸くし戦場であるにも関わらずほうける。
そこに立つは黄金の戦士だった。立ち姿は威風堂々としたもので周囲のものは彼を見るだけで止まってしまうような威圧感。その立ち居振る舞いはまさしく王、または柱時計のようだった。その異質さに女性達は固まり、その力に魅入られる様に化物共が群がる。
「……いくぞ。」
『『ビルド‼️』』
《ボルテックフィニッシュ!》
青年は呟くと左胸の戦士に触れる。黄金の門から白と青の戦士が現れる戦士の手にはロケットと爪。空中を回る様に飛び回る。彼の跡に複雑な数式が飛び交い、化物を封殺する。
『『フォーゼ‼️』』
《リミットブレイク!》
次に現れるは、赤い宇宙飛行士のような戦士。手の銃から爆炎が巻き起こり、化物を消毒する。
『『ファイズ‼️』』
右足から紅い光剣が出現し、青年が化物に突撃する。
「オオォォォォ‼︎」
雄叫びを上げ群がる化物を切る、きる、キル!切り裂いた化物から紅いφのマークと蒼炎が発生していく。圧倒的な力に化物どもを脅威を感じたのかビルクラスの大きさを持つ化物が巨大な手を振り下ろす。
「きゃあ!」
「くっ……!」
爆風にも等しい衝撃が女性たちを襲う。赤毛の女性は咄嗟に少女を飛ばされたガレキからから庇う。辺りがチリに覆われる。
煙の先には化物の手とその下に青年。右手を上に掲げ化物の手受け止めている。その黄金の鎧には傷一つついていない。
『『ドライブ‼️』』
《フルスロットル!》
受け止めながら左足を叩く。出現するは赤い車を模した戦士とその戦士に似た真っ赤なスポーツカー。スポーツカーは化物の周りを高速回転し戦士はそれを使って化物を蹴り続ける。
最後に化物の腹を蹴り抜き、戦士が消える。
『『ビルド‼️』』
化物の体制が崩れた瞬間に青年は再度左胸を押し今度は武器が出現する。剣先がペン型になっている剣を構え、持ち手のボタンを押す。
《分身の術!》
音声と共に青年が4人になり1人1人違う武器を持つ
1人はドリル状の剣。一つは電車のおもちゃがついた様な弓。最後は剣の様な型をした大砲。それらを構え、
《ボルテックブレイク!》
《各駅電車、急行電車、快速電車、海賊電車!》
《竜巻斬り!》
《アルティメットマッチブレイク! 》
「「「「はっあぁぁぁぁ!!」」」」
化物に向けて放つ!
4人から放たれたエネルギーに巨大な化物は耐えきれず爆発する。
「すごい……。」
「あの数をたった1人で……、」
女性たちはその場の光景に目を疑う。先程まで、自爆必死の奥の手を使っててでも倒しきれるかどうかわからないほどいた化物の数がもう100体程度しかいないのだ。
100体化物は隊列を組み特攻を仕掛ける。アレはキケンだここで排除しなければならないと本能で感じたのだろう100の化物が差し迫る。
青年はそれを見ながら冷静に終止符を打つためにベルトについた時計を操作する。
『『『『フィニッシュタイム! グランドジオウ‼️』』』』
その音声とともに出現するはビルドと呼ばれた戦士。それも1人ではなく20人。それぞれが構えを取り化物を迎え撃つ。青年のベルトがいま回転する!
『『『オールトゥエンティ!ターイムブレーク‼️』』』
「いっけぇぇぇぇぇ!」
王の号令に20人のビルドから必殺の一撃が放たれる。1発1発が数体の化物を屠る力を持つ力が20発。流石の化物も耐えきれず全て消滅、巨大か爆炎が巻き起こった。後には灰が舞い散り幻想的な雰囲気を醸し出す。
「お前は……何なんだ?」
「貴方は誰なんですか?」
赤毛と青髪の女性の質問に青年は応える。
「オレはグランドジオウ。最高最善を目指している……平成の王様だよ。」
ここに本来混じるはずのない物語が重なった。歌姫と平成の王、それは悲劇の始まりか?それとも新たな未来の幕開けか?選べ!我々自身の選択で‼︎
be……パキッ
王様無双楽しい……タノシイ‼︎
皆さんならどんな事したいですか?よければコメ欄にでもやってみたいシュチュを書いてみてください。それと、今回のライダー達は何話に登場したライダーでしょう。分かるかな?
それでは、アプリの星6響がレベル60になったら(現在54)また会いましょう。