難しいね小説。
夜の帷が下りて、全ての物が満月に照らされる。その明かりを受けて空を舞うように駆ける2つの影
「はぁ!」
青い髪を靡かせ、少女の裂帛の気合いと共に放たれる斬撃。
「はっ!舐めんなぁ‼︎」
対応するは茨の如き鞭。斬撃を放った剣ごと吹き飛ばす。
「くぅっ……。」
「そんな甘っちょろいお遊戯でアタシを倒せるかよ。」
鎧を纏い鞭を振るうは白い髪の少女。鞭から放たれる衝撃から青い髪の少女『風鳴翼』が必死に避ける。標的を外した鞭はそのまま地面を抉り取る。
「ハハッ!シンフォギアの力がどれくらいかと思ってみりゃこんなもんか。」
「なんだと⁉︎」
「それなりに戦えるもんだと思ってノイズを使って2人をこっちに来れないようにしてたんだが……」
再び放たれた鞭を刀で捌く翼。一歩踏み出し斬りつけようとするが、
「何っ?」
動きが止まる、下を見ると翼の足に避けたはずの鞭が絡まっていた。地面を抉った鞭が地を這い翼の動きを封じたのだ。
「この程度の子供騙しにまんまと引っかかるような奴が最高戦力の時点で話になんねぇぜ!」
絡まった鞭に気を取られた翼にハイキックが突き刺さる。
「がっ……「オラ!オマケだ‼︎」
吹き飛ぶ翼の身体を鞭使って引っ張りそのまま回し蹴りで地面に叩きつける。
「この程度だったら3人纏めてでも問題なかったな。」
白い少女が嗤いながら地面に降り立つ。前にはグッタリと仰向け倒れた翼。動かない彼女を一瞥してその場を、
「んじゃ、残りの奴も片付けるか……、ん?」
去れない。
その場から離れようとしているが身体一切動かないのだ。
「どうなってやがる⁉」
少女が周りを見ると月光に照らされた自分の影に短刀が突き刺さっているのが見える。違和感と同時にコレが原因だと直感する。
【影縫い】
「この「隙を見せたな!」なっ!」
原因を排除しようとする少女に翼が叫ぶ。刀を上空に放り上げ自分も跳び上がる。刀は肥大化し巨大な直剣を形成する。
「はぁぁぁ!」
直剣に翼が蹴りを入れて剣ごと少女に突き進む。
【天ノ逆鱗】
硬直した少女に巨大な剣が迫る。一瞬の事で防御も間に合わず少女の身体に突き刺さ『その未来は既に見た。』
『『ジオウ‼︎』』
ガキィィィン!
「「オマエは(テメェは)⁉︎」」
直前に伸びる腕と電子音。少女達の間に青年が 現れ剣を白い腕で防いでいた。火花が飛び散る中、青年が黄金の時計を起動する。
『『『『『グランドジオウ‼️』』』』』
起動と共にベルトが回転する。
「……変身。」
祝え‼️
仮面ライダー❗️❗️グ・ラ・ン・ド❗️
ジオーウ❗️
青年の声と共に黄金の鎧が腕から身体、足、そして顔へと形成されていき王が現れる。
『『ブレイド❗️』』
《スペード2、3、6、7、9》
右足のレリーフから黄金の大剣が召喚される。大剣にカードが5枚入っていく。直後に大剣から力が溢れ出す、
《フラッシュ‼︎》
大剣から音声と共に夜天を焦がすような光が巻き起こり翼の作り出した直剣を叩き折り粉砕、蒸発させる。
「きゃあ……!」
「がぁ!」
破壊の余波に少女と翼が吹き飛ぶ。
なんとか着地しながら、王の登場にすぐに構える。
「貴方は!何故ここに?」
「ふぅ……、すまないな風鳴翼。こちらにも事情があってな。」
翼にそう言って今度は少女の方を向く。
少女はまるであり得ないという様な顔で、
「なんでテメェがここにいやがる⁉︎こっちに来れないようにノイズをばら撒いたんだぞ!」
「ほう?やはり、お前があのノイズ共をばら撒いたのか。」
少女の反応に王をの周りの空気が重くなっていく。
「雑音共にしては、小賢しいと思っていたがまさか操る術があったとはな。一度話しを聞かせてもらおうか?」
少女へと足を進める王。
明確な敵意を持って近づく姿に向けられていない筈の翼が動けなくなる。少女は後ずさるが、
「はっ、やれるもんならやってみやがれ!アタシもテメェを捕まえろって言われてんだ。」
すぐ様気を奮い立たせ少女が臨戦態勢をとる。それに対して王が大剣を構える。
「オラぁ!」
先制は少女からだった。鎧から伸びた鞭を振り回す。鞭から放たれる衝撃は見えない刃となり触れるものを切り裂くと同時に彼女を守る暴風の結界を作りあげる。王を切り刻もうとする暴風は、
『『ダブル❗️』』
更なる暴虐の嵐に呑まれた。
《サイクロン マキシマムドライブ‼︎》
「なっ……⁉︎」
王の前に現れた緑と黒の戦士は腰のスロットに緑のメモリを差し込むと王に憑依する。
嵐が王の身体から発生し少女の起こした暴風を喰らい肥大化する。
「吹き飛べ。」
王の宣言と共に嵐が大剣に移動する。身の丈を遥かに超えた嵐が少女に打ち下ろされる。
「がぁぁぁぁぁ!」
悲鳴ともに少女が吹き飛ぶ。打ち上げられそのまま落下…
『『キバ❗️』』
《ガルルセイバー!》
《ドッガハンマー!》
など、許されなかった。
金の門から吸血鬼が現る。青い剣を口に携え少女に迫る。
「ゴッ……⁉︎」
剣を腹に撃ち込まれくの字になりながら加速していく。下には王が紫のハンマーを片手で構えていた。
「っ……、この!」
鞭を複雑に絡めて盾の形をとる。
「ふん!」
構えたハンマーを王がハンマー投げの要領で投げ飛ばす。紫の鉄槌が音速を超えて少女に肉薄する。
「くぅぅっ!」
咄嗟の判断で作られたと盾は一撃をギリギリで防いだ。鞭が千切れ貫かれそうになるが、盾を滑らす様にして鉄槌を受け流す。
「こっ……の。」
無理な態勢のままなんとか着地する。しかし、鎧にはヒビが入りマトモに動けない。
「はぁ……はぁはぁ。」
「……この程度か?なら抵抗は辞めて喋ってもらおうか。」
「はぁ……はっ、誰が…テメぇに…。」
精一杯の虚勢。少女の抵抗に王は、
「……そうか」
吸血鬼から青い剣を受け取り、
「なら、ノイズを操り人々を殺そうとした罪贖ってもらうぞ!」
少女に剣を振り下ろす。少女に迫る剣は、
「……何のつもりだ?風鳴翼。」
翼によって阻まれる。威力を殺しきれず膝をついているが王の一撃を見事に防いで見せた。
「……彼女は、我々2課が捕らえます。」
「何故だ?その女は目的の為に無辜の民を危険に晒した。次が起きる前に、ここで危険の芽を摘むべきはずだか?」
王の問いに、
「それでもです。彼女は今まで起きた事件の一連の関係を握る重要人物である以上、私たちも引くわけにはいきません。」
決意の籠った目で王を見返す。
なんとか押し返そうとする翼、しかし全く押し返すことが出来ず拮抗が続く。
「……そうか。」
だがそんな拮抗は、
「ならそれが出来る力を証明して見せろ。」
容易く破られる。
「……っ⁉︎ゥゥゥ……!」
更に力をかけられ押し込まれる。
刀の峰が翼の肩にまで押しつけられ少しずつめり込んでいく。
「……っ、」
このままだと負けると判断した翼は、咄嗟に身体を傾け剣を放す。
「はぁ!」
「甘い。」
放した剣を囮に脚に付いた剣を展開。そのまま回し蹴りを放つが何事もなく掴まれ、空中に放りあげられる。
『『ガイム❗️』』
《ソニックアロー、ロックオン!》
空へと放り上げられた翼に王が取り出したるは赤い弓と錠前。流れる様な動作で錠前を弓に取り付け構える。弓はエネルギーを纏い果実の断面の様に展開し、翼の前には複数のレモンの輪切り状のエネルギーが整列する。
(避けれない⁉︎……こうなったら一か八か!)
自分に向けられた必殺の一撃。回避を許されない状況で彼女が印を結ぶ。翼の周りを炎が取り囲む。展開された脚の剣に纏わせ回転し炎の歯車となる。
「せいはぁー!」
《レモンエナジー❗️》
放たれるは光の矢。矢はエネルギーを通過する度に速さも威力も加速度的に増していく。
「はぁぁぁぁ!」
《風輪火斬!》
対するは火の剣。炎を吹き上げ車輪の如く回転し、破壊力を高めた一撃。
2つの力がぶつかり合う。劣勢は、
「ぐぅぅぅ……」
翼だ。火の剣は自分の半分程もない大きさ矢に押し切られそうになっていた。そもそも空中という不利な状態からここまでせめぎ合える時点で称賛されるべきだが、矢はそんな事は構いもせず翼の身体を貫かんとエネルギーを放出していく。
(これまでか……)
剣はヒビ入り翼の心に諦観を生み出す。ヒビは酷くなり翼は最後を悟り目を瞑る。最後の浮かぶは自分の片翼と後輩。
(奏……、響……。)
剣が砕ける。矢の到来とともに失われかけた翼の意識は、
「勝手に諦めてんじゃねぇ!」
少女の怒号と共に連れ戻される。
鞭が翼を絡め取り引っ張る。押し切ろうとした対象を見失った矢は空高く飛び炸裂。黄色の爆発は花火の様に夜空を描く。
「あ……、貴女!何故⁉︎」
「ふん、借りたままが気に入らねぇだけだ。」
助けられた事に困惑している翼に少女が答える。その光景を見て王は動きを止める。
「それに、今は戦力が必要だ。協力してもらうぜ?テメェもアタシを捕まえるのも、アイツをどうにかしねぇといけないだろ!」
「……分かりました。あの人のどうにか次第次は貴女です。」
「へっ!上等‼︎」
少女の要請に翼が応える。眼前の王を打ち倒すために2人の少女が構える。
「……いいだろう。2人まとめて相手してやる。」
『『キバ❗️』』
『『オーズ❗️』』
王が構えるは金の剣と黒に青い線の入った剣。
金の剣は刀身が紅くそまり、黒と青の剣には何故かメダルの様なものが入っている。
「来い。」
「言われなくてもやってやんよ!」
王の言葉と共に白い少女が仕掛ける。鞭を振り突き刺す。しなりと捻りを加えた鞭はさながら槍の様に大気を貫いていく。
「ふん!」
それに即座に反応した王は黒い剣で鞭を絡め取り少女を引っ張る。引っ張られた少女はもう片方の鞭を地面に突き刺し対抗する。
(やっぱり、この程度じゃ気程も通じない。それにこの力。戦車と力比べしても余裕で勝てる完全聖遺物がまるで話ならねぇ!だったら!)
少女が鞭を斬る。切れた鞭の衝撃で王が少しだけ体制が崩れる。そこを、
「はぁぁ!」
翼が剣を振り抜く!不意をついた剣は初めての王の鎧に一撃を加える。
ガキィィィン‼︎
鎧から火花が飛び散る。しかし、傷は無い。
(斬れない⁉︎寧ろこちらの剣に刃こぼれが起きた。)
鎧の硬さに翼が驚愕してる中、その隙を王が捉える。
「ふん!」
無理な体制から放ったとは思えない斬撃が鋭く紅い残光を残しながら、反応の遅れた翼を切り裂く
「あめぇ!」
事は無い!少女の鞭が翼と剣の間に割り込む。鞭はまるで豆腐でも相手にしてるかの様に斬り裂かれる。だが、その一瞬が翼に後ろへ飛ぶ猶予を与える。
「済まない!」
「はん、ぼさっとすんな!」
軽口を叩き合いながら体制を整える。
2人共がギリギリの死線をくぐり抜けて漸く加えられた一撃。ダメージ自体は与えられ無かったが、それでも当てる事が出来た事実が2人の戦意を上昇させる。
「なるほどいい連携だ。即興と言うのにここまでやるとはな。」
そんな少女達の連携に王が賞賛を送る。
「だが、その程度でオレは倒せない。」
《スキャニングチャージ》
黒い剣の刀身が鈍く光る。光は白いオーラとなり少女達の本能に危機を与える。
((まずい‼️))
見ると同時に跳躍。青年が剣を軽く振る。
飛び上がった少女達は後ろを見て直感が正しかった事を感じる。
(斬られている⁉︎世界そのものが!)
翼の言葉通り世界が斬られズレていた。
斬られた世界は数秒後に戻るがその一瞬が致命的となる。
「よそ見とは余裕だな。」
懐に迫った拳が2人の少女を打ち上げる。
「ガッ……⁉︎このぉ!」
少女たちは吹き飛ばされながらも反撃の為に下を見るが、
(いない?あの野郎どこに……。)
『『キバ‼️』』
電子音が鳴り響き上を見上げる。月明かりに照らされた王と金色の門。門から出てくるは金の吸血鬼。
「これで終わりだ……。」
『フィニッシュタイム❗️』
ベルトから発生する音声と共に2人の戦士を紅とピンクのオーラが纏われる。
『ウェイクアップ‼️タイムブレーク‼️』
両脚を揃えた蹴りが少女達を連れ地面に落ちていき、大地に炸裂した。
ーーーーーーーーーーーーーー
「奏さん!さっきの爆発音って⁉︎」
「ああ!翼がいる場所だ。急ぐぞ響‼︎」
複数箇所に現れたノイズの群れをなんとか撃退した響達は、単独先行してしまった翼の元に向かっていた。
「王様さんと翼さんが戦ってるって、急いで止めないと!」
「ああ、翼のやつ無茶すんなってあれほど……。」
SONG本部から流れてきた翼とネフシュタインの鎧を纏う少女の戦い。後から現れたグランドジオウに加えて翼とその少女が手を組みグランドジオウと戦っていると聞き彼女達は急ぐ。
着いた先にあったのはクレーター。地面がまるでコウモリを描く様にへこみ、中心にボロボロになった翼と件の白い少女。そして向かい合う様に黄金の王グランドジオウがいた。
「翼⁉︎無事かーー!」
「翼さん!大丈夫ですか⁉︎」
2人はすぐさま少女達の方に向かい安否を確認する。少女達は意識は無く呼びかけにも応じない。
「……2人を預ける。」
「待て、アンタなんでこんな事を?」
奏が王に槍を突きつける。
「そこの女が害になると判断したから倒そうとした。だが、風鳴翼に妨害されこうなった。」
王は淡々ととされど申し訳なそうに答える。
「ふーん、翼をこんな目に合わせてまで倒そうした割にあっさり引くんだね。あたしらなんてものの数にもならずに突破できるだろうに。」
「……その女が最後に自分を盾に風鳴翼を助けようとした。それだけだ。」
そう言って王は目の前から消える。その後少女はSONGに捕縛され事態は大きく動くのだがそれはまた別の話。
かくして王とシンフォギアの初めてのぶつかり合いは王の圧勝で終わった。完全聖遺物を物ともしない王の力。それは世界に多大な影響を及ぼしていくだろう。
ki……バギッ!
戦闘は思いつくけどそれ以外が見切り発進過ぎてどうしようもねぇ作者です。あけおめことよろ蕎麦うめぇ。いちおう簡潔頑張るので気にならない程度に応援してね。
ps.ダンまち世界に千子村正(FGO)が行って恩恵貰わず鉄打ち続けるだけの話を誰か下さい