王子系ヤンデレ女子大生に愛されるのでどうにか生き残る話   作:2.36α金属リン

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マジでほんへが思いつかない。もうすぐ丸一年エタる。


最新投稿回
番外編:Merry X'mas!!!!


「クリスマス何にすっかねぇ」

 

まあ緋彩さんにプレゼント交換会するから「まともなの(当たり障りのないやつ)持って来て」って言われてんだけど。

馬鹿正直にやるわけねぇだろ。俺が葵依姉ちゃんのやつ以外を引き当てるわけが無いし、同様に葵依姉ちゃんが俺以外のを引き当てるわけがない。

 

「んー……本当に何にしようか」

 

ネックレスは前に送ったし。となると指輪?いや流石にそれは早い。……髪飾り?簪でも贈るか。というわけで作るか。材料は誕生日プレゼントに作ったネックレスの余りがある。

 

というわけで作ってきましたブラックダイヤの簪。いざという時は護身になる。相手の眼球にでもぶっ刺しちまえ。

 

「お邪魔します」

 

緋彩さんの家に到着。扉を開けるのが面倒なので意図的にトンネル現象を引き起こして玄関に入る。これぐらいならまあどうにかなる。他人にトンネル現象を引き起こさせるのは流石に無理だけど。

 

「あら、いらっしゃい」

 

「一応プレゼント交換会の用のプレゼント持って来ました。まあどうせ葵依姉ちゃんの元に行くし葵依姉ちゃんの持って来たプレゼントは俺の元に来ますし」

 

「何を言っているの……?」

 

困惑してら。草。

 

「あ、緋彩さん。ディナーってまだ作ってませんよね?」

 

「……? ええ。一応まだだけど」

 

「良いもん持ってきたんで使いましょ」

 

「何を持ってきたの?」

 

「丸鶏」

 

 

 

 

 

 

品目名「丸鶏のローストチキン バターライス詰め」

 

材料

 

丸鶏 1羽(1,800g)

塩 小さじ1

こしょう 適宜

【バターライス】

ごはん 300g

玉ねぎ 1/2個

バター 10g

塩  適宜

こしょう  適宜

【付け合せ】

じゃがいも、セロリ、玉ねぎ、人参など 適量

バター  適宜

油 適宜

【グレービーソース】

コンソメ 1個(5g)

【準備するもの】

たこ糸、竹串

 

鶏肉は冷凍した状態でクーラーボックスにぶち込んで置いてあったので解凍。水気を拭いておいて塩と胡椒をすり込んでおく。

次はバターライスだな。玉ねぎは刻んで、バターをフライパンで熱して溶かす。そして刻んだ玉ねぎを炒める。

ボウルに炊いておいた米と炒めた玉ねぎ、塩・胡椒を投入して混ぜ合わせる。これでバターライスの出来上がりだ。

丸鶏の腹の方を上にし、中にバターライスを詰め込む。しっかり、ぎゅうぎゅうに詰め込むのがポイントだな。

そして詰め込み口が開いたままなのでたこ糸を使って縫い合わせる。任せろ、医療ドラマや漫画を読んで縫合技術はなんとなく身につけた。

そして鶏の形を整える。首部分の皮を内側に押し込み、足の先をたこ糸で結ぶ。最後に手羽先を背中にまわして固定。見栄えが良くなるようにしっかりと固定しよう。

付け合せとして用意した野菜を一口大にカット。油で和えてオーブンの天板に。

そして丸鶏を腹側を上にして天板に置き、溶かしたバターを表面に塗る。

220~240℃に熱したオーブンで70~80分ほど焼こう。

 

……そろそろ焼き上がるか。コンソメをお湯1カップほどで溶き、天板に流し入れる。残った肉汁なども溶かし入れ、小鍋に移した後に量が半分ぐらいになるまで煮詰めて完成!

 

 

 

 

 

ディナータイム。

 

「わ、すっげー!ローストチキンだよな!?」

 

「おう。俺が作ったから味わって食えよ」

 

「全部食べていい?」

 

「俺が作ったからって全部食おうとすんなよ馬鹿(葵依姉ちゃん)

 

食べたければまた今度作ってやるから。葵依姉ちゃんの頼みならこんなもんで良けりゃいくらでも作ってやるから。

 

「……丸鶏なんて何処で手に入れたの?」

 

「意外と手に入るもんなんだよ」

 

養鶏場とかに恩売っとくと簡単よ。

 

そんじゃまあ。

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

うん、美味い。

 

 

 

「それじゃあ、プレゼント交換だー!」

 

相変わらず常にテンションが高いというか元気な渚さん。基本的にダウナーな俺、お世辞にもコミュ力が高いとは言えない椿さん、どんちゃん騒ぎしてたら混ざりはするけど中心で盛り上がるタイプではない葵依姉ちゃんと緋彩さんなので一人だけ圧倒的に浮いている。

 

ぶっちゃけ包装とかもバラバラで狙おうと思ったら余裕なのでそれぞれに番号を振り、くじ引きで決めることに。

 

「それじゃあまずは私からね」

 

そう言って椿さんがくじを掴み、勢い良く引き抜く。

 

「……緋彩のプレゼントね。中身は……手袋?」

 

「これから益々寒くなってくるもの。末端部の冷えは病気の元よ」

 

「ありがとう、緋彩。大切にするわ」

 

あらいい雰囲気。

 

「それじゃあ次はアタシだな!」

 

今度は渚さんの番。同じようにくじを引くと……。

 

「あ、椿のやつだ!えっと……お、アクセサリーじゃん!」

 

「燐舞曲イメージの青い炎のアクセサリーよ」

 

「サンキューな!大事にするよ!」

 

となると……次は。

 

「じゃあ次は私が」

 

お、葵依姉ちゃんの番か。どれを引くのかね。

 

「……戒矢のだね」

 

「やっぱりな」

 

「やっぱりって?」

 

椿さんが俺の発言に反応したので言葉を返す。

 

「質問に質問で返すようで申し訳ないけどさ。逆に聞くけど俺が葵依姉ちゃん以外のを引き当てる道理があると思う?同様に葵依姉ちゃんが俺以外のを引き当てる道理がある?」

 

「何を言っているの?」

 

わからんならわからんでいい。

 

「戒矢のプレゼントは……髪飾り?」

 

「誕生日に贈ったネックレスの材料の余りで作ったやつ」

 

「つまり?」

 

「金とプラチナとブラックダイヤで出来ています」

 

「前々から思っていたのだけど貴方葵依に関してだと妙に頭のネジが外れるわよね」

 

「寄木細工なんで」

 

「ネジが使われていない!?」

 

「【急募】ツッコミ不在の恐怖」

 

「スレ立てんな渚」

 

あ、敬語が抜けた。

 

「気を取り直して、次は私の番ね」

 

「これで緋彩が葵依の引いたら馬鹿面白いんだけどな」

 

「流石に知り合いが引いたなら潔く諦めるよ」

 

「知らん奴が引いたら?」

 

「こ ろ し て で も う ば い と る」

 

「こっわ」

 

あ、引いた。

 

「……あら、渚ちゃんのプレゼントね。中身は……これは、ブレスレットかしら?」

 

「ああ、燐舞曲の4人をイメージして(葵依)(椿)(アタシ)(緋彩)の4色が組み合わさったブレスレットになってんだ」

 

「渚ちゃん、とっても嬉しいわ!大事にするわね!」

 

「……さて。おい大トリ(戒矢)

 

「殺すぞ」

 

「葵依のプレゼントが確定したわけですがそれだけだと面白くないので1つゲームをしよう」

 

「失敗したら罰ゲームでプレゼント没収とかした日にはこの家原子レベルまで分解するからな」

 

「やらないで?」

 

「出来んの?」

 

「2時間あれば」

 

「本当にやめてね?」

 

やらんわ。出来るのは本当だけど。

 

「葵依のプレゼントの中身は何でしょう。ちなみにアタシは知らない」

 

「答え合わせどうすんだよ」

 

「さあ?」

 

「立っ端半減するまで脳天ぶん殴ってやろうかこのチビ」

 

……ふむ。葵依姉ちゃんの性格を考えると……

 

「チョーカー」

 

「その心は」

 

「葵依姉ちゃんは今までの行動の問題で俺を束縛する方面で動こうとする。そんで首輪を渡そうと考えるだろうが……馬鹿正直に首輪を渡したら速攻で破壊されかねないので首輪っぽいアクセサリーになる。つまりネックレスかチョーカー。そんでもってネックレスは葵依姉ちゃんに贈った前例があるからお揃いで仕立て上げるかもしれないが、チョーカーの方が首輪としての印象が強い。そう考えるとチョーカーだろう」

 

「で、答えは?」

 

包装を丁寧に開封。中身は……

 

 

 

 

 

「な?」

 

黒のチョーカーだった。鈍く光る金属パーツが怜悧な印象を与えてくる。クールでかっけぇ。

 

「アタシもうお前が怖いよ」

 

「好きな人の考えてることなんざ簡単にわかるんだよ」

 

「結婚しよう」

 

「手順踏めや」

 

そうツッコミを入れながらチョーカーを首につける。初めてつけるからやや窮屈で違和感があるが……悪くないな。

 

「とりあえず風呂の時以外は常につけておくか」

 

「学校大丈夫なの?」

 

「襟立てときゃバレんじゃろ」

 

バレたら逃げればいいし。

 

「ありがとな、葵依姉ちゃん。大事にする」

 

「うん、戒矢が喜んでくれたなら嬉しいよ」

 

「……ナチュラルに二人だけの世界に入るのホントやめて欲しいよな」

 

「「わかる」」

 

その後、クリスマスケーキとして俺と緋彩さんで作ったケーキを食べてお開きとなった。……みんなローストチキンでかなり腹が膨れててあんまり食べられなかったらしく、6割ぐらい俺が食べて残りの4割を4人で等分する羽目になったが。やっべ腹はち切れそう。ちょ、胃にブロック反応引き起こさせて中身圧縮しよ。

 

「……雪?」

 

帰り道を葵依姉ちゃんと歩いていると、ふと雪が降ってきていることに気付いた。

 

「ホワイトクリスマスってやつか」

 

「だね。……とてもロマンチックだ」

 

……このタイミングで「雪は空気中のホコリなどのゴミに水分が付着、それが冷気で凍結して発生するんだよな」とか言ったら流石の葵依姉ちゃんでもグーで殴ってきそうなので言わないでおこう。

 

「……来年も、再来年も。戒矢と、こうしてクリスマスに雪を見れたらいいな」

 

「人工降雪機でも作ればいいのか?」

 

「そうじゃなくてね?」

 

葵依姉ちゃんは僅かに口を噤んだ後、再び口を開く。

 

「……私は、ずっと戒矢の傍に居たいんだ」

 

「……愚問だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の傍は、葵依姉ちゃん専用の特等席だっての」

 

雪が降り積る寒い夜。でも、間違いなくこの瞬間は。

どんな場所よりも暖かい。




鉤野 戒矢
全てにおいて微妙にズレている。
トンネル現象とか意図的に引き起こしているあたり、ズレているのは思考回路とかだけじゃなく世界線とか時間軸とかも微妙にズレていそう。なお、本編の設定とは全く関係ない。
プレゼントはブラックダイヤの簪。こいつはクリスマスのプレゼント交換会を何だと思っているのだろうか。

三宅 葵依
ズレた男の傍に居続けることを望んでいる。
プレゼントはチョーカー。男は大切な人の束縛の想いを受け入れる。拒絶はひとえに共にいるため。

月見山 渚
ズレた馬鹿とそいつを愛する女を呆れた目で眺めている。
プレゼントはブレスレット。2人の恋路を友として応援している。

青柳椿
馬鹿と女を見守っている。
プレゼントはアクセサリー。2人のことは呆れ半分嫉妬半分。

矢野緋彩
馬鹿と女のことは微笑ましく思っている。
プレゼントは手袋。2人のことはもうちょっと自重して欲しいと考えている。
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