俺の仕事は転生する人を管理する業務です   作:転生処理課 転生誠

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プロローグ 挨拶

おはようございます、俺の名前は転生管理課の転生誠と申します、あっ一応これ実名ではないですよ?職場でのニックネームです。

なんでニックネームかと言うと実名でやってしまうと転生後の人に名前を覚えられると色々とメンドクサイからです。

 

「はい、今日は・・・18歳でトラックに轢かれて、死ぬ時に『人を救えてよかった』と思ったことにより転生できるのに値する器であるために・・・ってまたトラックかよ、トラック大好きすぎか処理班は」

 

俺はぼやきながらも机の上にある書類を確認し、ハンコを探す

 

「これは不可だな、さすがに転生で死因がトラックに轢かれたが多すぎるぞ・・・神様め、絶対遊んでやってるな・・・ってハンコどこだっけ・・・」

 

そう言いながら机の周りを探っていると机の上の書類をどかしてハンコを差し出す手が見えた

 

「ここですよ」

 

「あっ・・あぁありがとう・・・三輪君」

 

「いいんですよ、いつも大変そうですから」

 

そういい俺はハンコを受け取り『不可』を押す

 

「三輪君、いつもすまいな。あんまり片付けというのは得意じゃなくて」

 

「いえいえ、私も得意じゃないですから~!・・・にしても増えましたね転生書類」

 

三輪君は俺の机の上にある転生書類を見て呟く

 

「確かにな10年前はここまでじゃなかったんだけど、ここ10年で一気に増えてきた」

 

10年前はあっても1年で3~5件程度だったのがここ10年で一気に10倍以上だ。どれだけ元の世界が嫌いなんだよ人間(と神様)

 

「ま、仕事が増えて俺はいいけどね。時間忘れれるし」

 

「私は嫌ですよ、多いどころじゃないです」

 

そういい、三輪君は自分の席に戻っていく

 

(確かに、この多さはなんとかして欲しいがなぁ)

 

 

あらためて説明をしよう、転生管理課はわかりやすく言えば・・・いや、言わなくてもいいか

 

最近は地上では「異世界転生」というのが流行りだし、神様が調子に乗って人をどんどん殺しては転生させていっている。

 

もちろん転生なんて簡単に出来るわけがなく、出来る出来ないは基本的にここの部署にて決定される。

 

基本的に神様が遊びでやったのは一部の強制指令がない限りは却下し、元の地上の人に魂を戻している。

 

ん?事故とかで体がない場合?その時は俺の会社の社長がコネを使って肉体を再生し地上のどこかに隠して戻すから所謂『神隠し』とかとして扱われる。

 

本来この業務は人が人によって魂を摩耗し自殺した場合やその人が過酷な過去を持ったまま死んだ人を転生し次こそは幸せになって欲しいという思いを込めて作られた部署だったのだが・・・

 

先ほども言った通り異世界転生が流行りだしてから、ある神様が『これとこれ付けて異世界行けば強いんじゃないか?』みたいなノリでやったせいか一気に神様たちの元では流行ってしまい今やたくさんの罪のない人がわざと殺されたりして異世界に行っている。

 

実際却下はしたいのだが神様はやはり権力が強いもので基本的に飽きやすい神様じゃない限りは強制的に転生させられてしまうのが辛い所だ。

 

 

「・・・さて、今日はどんな人が来るんだろうか」

 

俺は珈琲を飲みながら資料に手を伸ばすのであった。

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