ISを改変して別の物語を作ってみた。   作:加藤あきら

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第四章『崩れ去る日常 -Raid-』《スマートにするのが私のやり方だよ》

   1

 

 葵春樹が営倉に入ってから一ヶ月が経とうとしていた。

 この一ヶ月間は春樹にとって苦痛しかない毎日であった。得にする事もない。何も起こらない。だから時間が無駄に長く感じてしまう。人間にとって何もない事こそが苦痛である。

 それも、もうそろそろ終わる。

 春樹は千冬やエルネスティーネが頑張ってくれたのか、特に身の危険を感じる事は起こらなかった。

 

(ラウラは……元気にしてたかな?)

 

 春樹はこのドイツ軍に来てからの初めての友達、同い年の女の子のラウラ・ボーデヴィッヒをずっと心配していた。そういうことぐらいしかする事はなかったのだ。

 そしてこの営倉はある程度の立場の人で無いと立ち入ることができない。無論、ラウラは少尉である。つまり簡単に言えば会社の平社員と変わりないのだ。

 そんな彼女はこの営倉に入ることができない。

 しかし織斑千冬は違った。一応、春樹の保護者兼教導官である為許されている。

 そして所属しているIS配備特殊部隊シュヴァルツェア・ハーゼの隊長エルネスティーネ・アルノルト大佐もこの営倉に立ち入る事が許されていた。

 この三週間、時折その二人が話に来てくれたが、まぁ、そこまで楽しい話題とかはなく、事務連絡がほとんどである。

 そしてこのとき、春樹は思いもよらぬ人物が来てくれることを知らない。

 

 

  2

 

 

 ドイツ軍基地、その門の目の前にある女性が立っていた。

 その姿は青い個性的なワンピースに、頭にはなにやらウサ耳のような機械的なものをつけている。

 

 その名を篠ノ之束。

 

 かのISの製作者である。彼女の顔を知らないものはいないだろう。全国ネットで顔が晒されているのだから、インターネットでも彼女の名前を検索すればすぐに顔写真が見れるだろう。たしか彼女は今政府によって保護されているはずであるが――何故ここにいるのだろうか。

 

「はいは~い、こんにちは。篠ノ之束です!」

 

 そう言って門兵の人に身分証明になるものを見せ付ける。

 門兵は驚いた。かのIS開発者が目の前にいるのだから。

 

「えっと……何の御用でしょう?」

「ここに織斑千冬がいるはずなんですけど」

「はい、確かに今はISの部隊の方で教官をやっておりますが……」

 

 門兵という立場だが、世界的にも有名人であるかのブリュンヒルデである織斑千冬がこの基地で教官をやっているということは、ISに関わっていない人物でも知っている事だ。

 

「実は、彼女と会うことになっているのですが、連絡を取っていただけますか?」

「はい。しばらくお待ちください」

 

 そう言って門兵は織斑千冬に連絡を取った。そして、しばらくして……。

 

「織斑軍曹殿があなたとお話をしたいそうです」

「分かりました~」

 

 そう言って束は門兵についていき、目の前のモニタに目をやった。そこには千冬が映し出されており、束はなにか懐かしい感じがした。

 

「やっほ~、久しいね、ちーちゃん!」

『何の用だ、束』

「何の用だって、冷たいね~ちーちゃんは。知ってるんだよ~春樹のこと」

 

 束のその言葉に千冬は表情をにごらせた。春樹がISを動かした事はこのドイツ軍の人物しか知らない。このことを口外したものは重い処罰をくらう事になっている。いったいどうやってその情報を手に入れたのか、不思議でたまらなかった。

 

「おやおや、何でそのことを知っている? って聞きたそうな顔をしているねぇ~。でも秘密。裏ルートから手に入れた情報だからね」

『なんだ、その裏ルートって? ……まぁいい。で、本当に何の用なんだ?』

「春樹に合わせてくれないかな?」

 

 千冬はいきなり真面目な口調に引き締まった表情になった束に少しびびっていた。いままでこんな表情を見せるのはほとんどなかった、というか見たことがなかったのである。

 

『何か知ってるのか?』

「いいや、これから調べるの。天才束さんに任せてもらえれば簡単に分かっちゃうんだから!」

『ふん……待ってろ。そっちに行く』

 

 通信が切れた。千冬がわざわざこっちに出向いてくれるらしい。

 しばらく経って千冬が束の前に現れた。

 

「やっほ~、ちーちゃん!」

 

 と束が叫んで千冬の方へ全力疾走、そして千冬の身体へダイブするが――千冬はその束の体をすらりと華麗にスルー。そのまま束は地面に突っ込んでしまう。

 束は地面にぶつけた自分の顎を撫でながら、

 

「痛~い! 避けるなんてヒドイ!」

「さっきまでの真剣な表情はどこへ行った? はぁ……春樹に会うんだろ?」

「うん、そうだね。早速行こうか」

 

 と言って千冬についていった。

 しかし、そこで待っていたのは厳重な荷物検査と身体検査。軍の基地に入るのだから当たり前だろう。盗聴器や盗撮機など持っていたら、情報漏洩の恐れもあるし、そこのところは厳重に取り調べなければならない。

 持ち物一つ一つ厳重なチェックが行われれる。

 結局このチェックが終わったのは三時間後であった。

 

 

  3

 

 

 春樹は営倉で暇な時間を過ごしていると、奥の方から足音が聞こえてきた。誰か来る。しかし恐らくは千冬かエルネスティーネだろうと、そう思っていた春樹だったが、その予想は大きく裏切られた。

 なんだかよくわからない人物が自分の目の前まで来たのだ。

 

「やあやあ、久し振りだねぇ春にゃん!」

 

 もしかしたら、と春樹は思った。個性的なワンピースとこの奇妙なウサ耳。そしてこのハイテンションな喋り方。間違いない……。

 

「えっと……束……さん?」

「大正解! みんなのアイドル篠ノ之束だよ!」

 

 手でピースを作ってそれを目元に持っていくお馴染み(?)のあのポーズを取る束。しかし、誰からの反応が返ってこない束は怒り出した。

 

「もう! ちょっとくらい反応してくれてもいいんじゃない!? ツッコミぐらい入れてよぉ!」

「えっと……ごめんなさい……」

「まあ、いいや。で、自分がISを使えた理由、分かってる?」

「え、じゃあ束さんは原因を!?」

「いいや、これから調べるんだよ。本当は営倉入りは一ヶ月という期間だったけど、私の力で春樹を解放させたから」

 

 春樹は今束が言った“私の力”という言葉が気になった。やっぱり、ISの生みの親だからなのだろうか、それとも何か別の要因があるのだろうか? もしくは、金という絶対的な力を使ったのか……まぁ、そういった手段ははっきり言ってどうでもよかった。なによりここから出られたことが一番嬉しかったから。

 とある軍人が鍵を持ってきて牢の鍵を開けて、更には春樹の荷物をも返してくれた。

 

「さて、調べてみようか。春樹がISを使えた原因を!」

 

 あいかわらずの高いテンションで春樹の手を握り締め、引っ張っていく。

 そのとき春樹は少しドキッと心臓に若干の痛みを感じたが、なんで自分がそうなったのか、はっきりとは分からなかった。もしかして、自分は……そう思いながらもそんなことはない、と自分のよくわからないその気持ちを否定していた。

 

「で、束さん。いったいどこに?」

 

 その喋り方には少したどたどしさが見られる。

 

「ん~とね、まあ、ここの実験室を貸してもらってるんだ。そこに行ってみよう!」

「はぁ、分かりました。ところで、俺の体を解剖……なんてことはないですよね?」

「そんなことするわけないじゃん。もっとスマートにするのが私のやり方だよ」

 

 そして束はさらに歩くスピードを速めて春樹を引っ張っていった。誰もいないことを確認して廊下を突っ切る。まるで誰かに見られたらマズイような感じだったのを春樹は感じた。

 

 

  4

 

 

 ラウラ・ボーデヴィッヒが廊下を歩いているととある人物が目に入った。それは彼女が待ちに望んだ人物、葵春樹であった。彼はすぐに道を曲がってしまい視界から外れてしまう。

 彼はなにやら女性に手を引かれて何処かに手を引っ張られ、どこかに行こうとしていた。しかもその春樹の手を引っ張っていた女性はこのドイツ軍基地ではあまり見たことがないが、どこかで見たような顔をしていたような気がする。ラウラは誰だったか、と考え、とりあえず追いかけようとして彼が曲がったところへ走っていくと、そこには……既に誰もいなくなっていた。いったいどこへ行ったのだろうか。ついさっきここを曲がったはずである。しかし目の前には誰もいなかった。

 すると後ろにある女性が立っていた。

 

「ボーと立って何をしている? ボーデヴィッヒ」

 

 ラウラが振り返るとそこには織斑千冬が立っていた。

 

「きょ、教官!」

 

 慌てて千冬に向かって敬礼をするラウラ。そして千冬も敬礼を返す。

 

「教官。今、誰かに春樹が引っ張られていくところを見たのですが、何か知っていますか?」

「ん? 春樹だと? 見間違いじゃないのか、春樹はまだ営倉の中だぞ」

「え?」

 

 ラウラは考えた。今のは何かの見間違いだったのか、しかし、あれは間違いなく春樹の顔であった。そして不思議な格好をした女性と共に移動していたのをはっきりと覚えている。

 

「春樹は営倉の中だ。分かったか?」

「は、はい。分かりました」

 

 千冬なあまりの鋭い目にラウラは引くしかなかった。

 

(しかし、あれは間違いなく春樹だった……でもなぜこのことを隠す? 何かあるのか?)

 

「では、教官、私はこれから自主訓練に入りますので」

「そうか、あまり無茶はするなよ」

「了解」

 

 千冬はそのままそこから立ち去り、そしてラウラは……。

 

(春樹……)

 

 春樹の事を想い、探る事を決心する。

 彼女にとって春樹という存在は心の支えなのだ。この約一ヶ月間、寂しい思いをしたが、先ほどようやく彼の顔を見ることが出来た。彼が営倉から出たのだ。それだけでも彼女にとっては希望そのものだった。

 

 

  5

 

 

 春樹は気がつけばとある研究室にいた。さっきまで廊下を小走りで進んでいたのに、一瞬でこの研究室に立っていた。隠し部屋だろうか? というより、なぜ隠し部屋がこのドイツ軍基地にあるのだろうか? もしかしたら、元々ここでドイツ軍は春樹の研究をするはずだったのかもしれない。

 そして、そこにはド素人の春樹には全く分からないコンピュータが並んでいる。

 

「はい、じゃあ春樹、そこ座って~」

 

 束は春樹に近くにある椅子を指差して座るように要求した。

 春樹は「はい」と答え、何をするのか不安になりながらもその椅子に腰掛ける。すると束が春樹の頭の髪の毛一本をつまんで抜いた。

 

「痛っ!」

 

 いきなりの事で春樹は驚いた。しかし束は、

 

「あ~、失敗した~、もう一本抜くよ」

 

 と言い出した。

 春樹はいったい何なんだ、と束に問うと、髪の毛の根毛の根毛鞘からDNAの鑑定をするらしい。なぜこんな事をするのかというと。

 

「ISのコアはね、人間の遺伝子に反応するんだよ――」

 

 束から語られる事実、インフィニット・ストラトスは人間の遺伝子に反応するが、何故か女性の遺伝子にしか反応しなかった。その為、男には使うことができない。ということらしいが、それでは春樹がISを動かせる証明には全くならない。

 では何が要因なんだろうか、まさか、春樹には女性の遺伝子が混ざってるとでもいうのだろうか?

 

「まさか、俺には女性の遺伝子が混ざってる……なんて事は?」

「当たらずとも遠からず、ってとこかな。私も春樹の遺伝子を詳しく調べてみないと分からないけど、きっと春樹の遺伝子には特別な何かがあると踏んでいるんだ」

「特別な……何か、ですか?」

「うんそう、特別な何か。今からそれを調べるから、春樹はこの部屋でゆっくりしてていいからね~」

 

 そう言って束は春樹の髪の毛をもう一本引き抜いた。今度は上手くいったらしく、満足げな顔をしていた。それから小難しい今まで見たこともないような機械をいじりだす束。春樹は正直全く分からないので、ただじっと待っていた。

 

(そういえば、ラウラはどうしてるんだろう、なんか営倉から出てきたけど……大丈夫なのか、本当に?)

 

 春樹はそう思って、久し振りの携帯電話をいじる。とりあえずはニュース等で現在の外の情報を手に入れたかった。

 インターネットでニュースの記事を見て周る春樹。そして、ふと彼は「篠ノ之束」というキーワードでインターネット検索をかけた。

 すると、彼女が行方不明という記事があった。この記事が投稿された時刻はつい最近であり、ごく十分前であった。

 彼女は保護施設を抜け出して、そしてそのまま連絡も取れずに行方不明になったらしい。

 

 春樹はこの記事を見て、目の前の彼女を凝視した。この記事の当の本人がここにいるのだ。もしかして、この俺のことを調べる為だけに、大事になることを覚悟して来たのだろうか? しかしそれならボディーガードみたいな感じのをつけてここまで来ればいいのに、なぜ一人でこっそり来たのだろうか、という疑問にぶつかってしまう。

 恐らく、人に見られていては駄目なのだろう。極秘に動きたかった、そういうことになる。では、こんなドイツ軍基地の中でこんな事をしていていいのだろうか、と思ったが、もしかしたら、この訪問でさえ非公式なのだろうとそう思った。

 

(そうだ、一夏にメールでも送るかな)

 

 そう思ったときだった、束が解析を完了したらしい。仕方が無いので後でメールをすることにした。

 

「早いですね。流石は天才束」

「やめなされ、照れるじゃないか~」

「そんな事より結果を」

「そうだね、春樹のDNAには――」

 

 その時だった、ドイツ軍基地が大きく揺れた。しかも縦揺れであったから、立つ事さえ難しかった。案の定、束も春樹も転んでしまう。

 いったい何なのか、地震なのか、と心配になる春樹。

 しかし、さっきの揺れは地震のものではないことを感じていた。

 そして、外が大変な事になっている事も感じていた。

 

 

  6

 

 

 ラウラ・ボーデヴィッヒはどうしていいか、分からなくなっていた。

 春樹がどこへ行ったのか、いなくなった通路を探していたところにいきなりの爆発音、そして突然の縦揺れ……。

 これは間違いない、敵の襲撃だ。ラウラはそう思った。

 

(誰だ、ドイツ軍基地をを襲撃する馬鹿は!)

 

 彼女はそう思い、IS配備特殊部隊の下へと駆ける。

 

『緊急事態発生、何者かがこのドイツ軍基地を襲撃、各自配属された隊へ集合せよ』

 

 というコールがかかる。

 ラウラは走った。

 様々な人が廊下で交差する。

 男、女、誰もがパニックに陥っていた。軍人たるもの、こんなことでパニックになってどうする、とラウラは思っていた。それはドイツ軍の軍人のほとんどがたるんでいた事を示していた。

 

(くそっ、なんだこれは。こういった事態を速やかに対処する。それがドイツ軍ではないのか!? こんなとき、春樹ならどうしたのだろうか……)

 

 ラウラはこんなときでも彼のことを想っていた。

 初めて自分に馴れ馴れしく話しかけてきた奴、でもあいつと居て楽しい。

 

 友達。

 

 ラウラは初めての感覚だった。自分にISのアドバイスをしてくれたり、一緒に食事を取ってくれたり、笑い話を聞かせてくれたり。

 そんな彼なら、この事態どうしたのだろうか。ISを動かせるという彼なら……。

 そんな感情がめぐる中、みんなが集まることになっているブリーフィングルームに到着し、シュヴァルツェア・ハーゼの隊員と合流した。

 

「ラウラか、これで全員だな」

 

 IS配備特殊部隊隊長、エルネスティーネ・アルノルト大佐がそこに居た。そして他の皆もここに居る。

 

「では、現状を説明する。現在、謎のIS二機がこのドイツ軍基地を襲撃、今もこのドイツ軍基地を徘徊している模様。ただちに我がシュヴァルツェア・ハーゼはISを装備し、その目標を無力化する。質問は?」

 

 ドイツ軍基地が襲撃された。しかも謎のISに。

 しかもこの基地内を動いていると言う事は大型の質量兵器は使用できない。ならどうするか。ISが配備されているこの部隊だけが頼りということになる。

 小型で機動力と火力を持った目標を無力化する一番効率の良い方法はISを使用する他になかった。

 

「はい、隊長」

「なんだ、ラウラ」

「その目標のISの武装などは分かっているのですか?」

「残念ながらそれは分からない。なので目標と接触した場合、戦闘を行いながら情報を収集するしかない」

「……了解いたしました」

「他に質問は?」

 

 他の隊員は黙ったままだ。質問はもう無いのだろう。

 

「ならば各自ISを装備しろ。最小単位は二機(エレメント)だ。そしてラウラ、貴様は私と組むように」

「隊長とですか?」

「不満か?」

「い、いえ……」

 

 ラウラは正直驚いていた。自分が隊長と組む事になるとは思いもしなかったが、よくよく考えてみればラウラは一ヶ月前にあのような失態をしてしまったのだ。もし何かがあったときの為にフォローできる人物を配属することにしたようだ。

 本当はラウラと共に行動する人物は葵春樹が一番良いと思っていたエルネスティーネだが、彼は今営倉にいる。だからせめて自分がラウラと組んで春樹を回収しようという魂胆だった。

 隊員たちは次々とブリーフィングルームを出て行き、ISを格納しているハンガーへと走る。

 

「ラウラ、お前と私はまず春樹を回収するぞ」

「え、あの、そのことなのですが……実はさっき春樹がとある女性に連れて行かれるのを目撃したのです」

「何?」

 

 エルネスティーネは春樹が営倉から出たということは聞いていなかった。春樹が営倉から解放されるのは五日後のはずだったが、何故そんなことが起こっているのかわからなかった。そしてその女性とはいったい誰なのだろうか。

 

「嘘……のはずがないよな。お前は無駄な事はしないし、ここで嘘を言う理由もない」

「嘘ではありません。あれは間違いなく春樹でした」

「なら一応営倉の方に行ってみるか。ではラウラ、私達もハンガーへ急ぐぞ」

「了解!」

 

 ラウラとエルネスティーネはブリーフィングルームを出てハンガーへ向かった。

 彼女らはハンガーへと走る。目標の敵と対峙しないように願いながら、先ほどのブリーフフィングルームから一〇〇メートル先のハンガーへと。

 ハンガーからは先に出て行った隊員たちが出て行く。エルネスティーネに挨拶してさらに加速する隊員たち。

 

「私達も急ぐぞ」

「了解」

 

 エルネスティーネのその声にラウラは更に走るスピードを上げた。

 ハンガーへとついたラウラとエルネスティーネは整備されているシュヴァルツェア・ゲーベルを起動させる。

 無論、これを装備するのはラウラだけであり、エルネスティーネには専用機をがある。

 彼女の専用機の名はシュヴァルツェア・レーゲン(黒い雨)

 様々な武装を装備した万能機である。

 対ISアーマー用特殊徹甲弾を発射する大口径レールカノンをはじめ、相手を攻撃したり拘束したりする事ができるワイヤーブレードに近接戦闘用のプラズマ手刀がある。

 ラウラはシュヴァルツェア・ゲーベルの最終調整を終え、出撃可能となった。

 

「よし、準備が出来たようだな。ではまずは営倉の方へ向かう」

「了解!」

 ラウラとエルネスティーネは春樹が居るであろう営倉の方へ向かった。

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