新幹線「のぞみ6号」死者の指定席   作:新庄雄太郎

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次の日、桜井は「ひかり」で暴力団員を逮捕した。


五章 暴力団組員

東京駅・みどりの窓口

 

「新大阪1枚や。」

 

「はいはい、1枚でございますね。」

 

「おう、はよしてくれや。」

 

「はい、新幹線の乗車券と特急券です。」

 

「ほな、おおきに。」

 

と、言ってみどりの窓口を後にした。

 

「えーと、新大阪行の新幹線は、18番やな。」

 

暴力団風の男は、東京駅で東海道新幹線「ひかり213号」に乗って新大阪へ向かっていた。

 

「やっぱ、いいやないか、新幹線は。」

 

と、車掌がやって来た。

 

「すいません、乗車券を拝見。」

 

「あいよ。」

 

と、車掌に見せた。

 

「ほな、ありがとな。」

 

ところが、車掌はこの乗客が不審を感じていたのだ。

 

「あれ、男は。」

 

と、気づいてみると何とこの男は暴力団の梅川健三だった。

 

この日、警乗していた岩泉と桜井が「ひかり213号」に乗っていた。

 

「どうしました。」

 

「ああ、乗客に暴力団風の男が乗っているんです。」

 

「ええ、暴力団員。」

 

「そこに、乗ってるんです。」

 

車掌は、岩泉と桜井を連れてグリーン車へ向かった。

 

「すいません、鉄道公安の物ですが。」

 

「何、あっ、やべぇ。」

 

と、梅川は驚いて逃げ出した。

 

「待ちなさい。」

 

と、桜井は、梅川を確保した。

 

「てめぇ、何しやがる。」

 

そこへ、警乗班の公安隊も駆けつけてきた。

 

「よし、東京へ連行するわ。」

 

桜井は、梅川に手錠をかけた。

 

公安特捜班

 

「班長、梅川健三を連行しました。」

 

「よし、ご苦労さん。」

 

早速、桜井と岩泉は取り調べをした。

 

「その、カプセルは誰にやった。」

 

「知らねぇよ。」

 

「とぼけるな、この女と一緒やったんだろ。」

 

「ああ、天文館でな。」

 

「いつからなの。」

 

「3日前や。」

 

「3日前って、新幹線「のぞみ6号」で毒殺の前か。」

 

「おう。」

 

「それで、この女はわかるか。」

 

「知らねぇよ、この女は知らないなぁ。」

 

「本当に。」

 

「ああ。」

 

桜井は、高木の写真を見せた。

 

「それは知らんな、会ったこともないや。」

 

「どうだ。」

 

「それが、高木と女の事は知らないと言っています。」

 

「そうか、それは時間の問題だ。」

 

「私、もう一度調べて見ます。」

 

「桜井、頼む。」

 

「はい。」

 

桜井は、もう一度梅川を調べることにした。

 

一方、南は「なは」と「のぞみ」の犯行を推理したが。

 

「という事は、犯行は新大阪を発車して京都付近って事ね。」

 

「ああ、高木は鹿児島から寝台に乗っていたから、そして女と一緒に乗っていた。」

 

「という事は、2人用の個室寝台か。」

 

小泉は鉄道図鑑を見て見ると。

 

寝台特急「北陸」 上野から金沢

 

寝台特急「出雲」東京から出雲市

 

寝台特急「あさかぜ」 東京から博多

 

等

 

「最近、2人用個室が人気なんですね。」

 

「ええ。」

 

そこへ、今野がやって来た。

 

「分かったぞ、新大阪から発車する夜行は。」

 

「本当か。」

 

「これだ、寝台特急「なは」だ」

 

「西鹿児島と新大阪は、「なは」しかありません。」

 

「やはりな。」

 

「新大阪から乗るには新幹線だな。」

 

「ええ。」

 




そして、犯人は男か女か?
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