新幹線「のぞみ6号」死者の指定席   作:新庄雄太郎

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そして、特捜班に目撃者があらわれた。


七章 女子大生

「犯行時刻は、9時52分ごろと見ていいでしょう。」

 

「うん、問題はその女は「のぞみ」に乗っていたのかな?。」

 

「とにかく、話を聞いてみよう。」

 

「ええ。」

 

高山と小海は、今井に事情聴取を行った。

 

「ええ、私は新大阪へ下車してその場で大阪へ帰りました。」

 

「本当ですか?。」

 

「はい。」

 

「鹿児島へはどうやって行ったんですか。」

 

「ええ、その時私は8時発の「ひかり61号」に乗って博多から特急「つばめ11号」に乗って西鹿児島へ行きましたわ。」

 

と、今井は「つばめ」のビュッフェの写真を見せた。

 

「間違いなく、「つばめ」に乗ってたわね。」

 

「確かに。」

 

「じゃあ、高木に会ったのは。」

 

「夜行の「なは」号でね。」

 

「なるほど、するとあなたは夜行で一緒だったんだね。」

 

「はい、新大阪へ行くには夜行に乗ってたから。」

 

「行く時は、「ひかり」と「つばめ」に乗って鹿児島へ行ったんだね。」

 

「ええ、間違いないわ。」

 

アリバイを確認した結果、今井は新大阪から「ひかり」と「つばめ」に乗り次いで鹿児島へ行っていたと判明した。

 

「アリバイ成立か。」

 

「ええ、「つばめ」の写真を見るとビュッフェに来ていると言っています。」

 

「さて、問題は。」

 

そこへ、1人の女子大生がやって来た。

 

「あのー、すみません。」

 

「何でしょうか。」

 

「実は、「のぞみ」の事件の事なんですが。」

 

「何か、知ってるんですか?。」

 

「はい、実は。」

 

彼女は、黒木 綾野という女子大生が特捜班に話をしたいそうだ。

 

「えっ、それ本当ですか。」

 

「はい、私が新幹線に乗ってる時に怪しい女を見かけたんです。」

 

「それ、何処辺りです。」

 

「確か、岡山付近ではないかと。」

 

「岡山付近。」

 

「ええ、私が新幹線に乗って岡山駅で停車している時にチラッと見たんです。」

 

「なるほど、何歳ぐらいか覚えています。」

 

「そーね、確か30代ぐらいだったわ。」

 

「ほうほう。」

 

と、高山はメモを取る。

 

「他に何か特徴はわかります。」

 

「そうね、サングラスと高級カバンを持ってたわ。」

 

「高級カバン。」

 

「ええ。」

 

「30代の女性が岡山で。」

 

「ええ、窓側でチラッと。」

 

「なるほど、わかりました。」

 

「よしっ、早速捜査しています。」

 

と、言って高山と南は岡山駅へ向かった。

 

岡山駅

 

「ああ、この女性ですか。」

 

「ええ。」

 

「確か、ここで新幹線に乗るのを見たけど。」

 

「あのー、どんな新幹線か覚えていますか?。」

 

「そうだな、新幹線を見ると博多から発車したと思うんだ。」

 

「そうですか、どうも。」

 

と、高山と南は上りの新幹線に乗って東京へ戻った。

 

「分かったのか、高山。」

 

「ええ。」




果たして、この女が犯人なのか?
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