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日本一の戦車保有数を誇る高校、サンダース大学附属高校。当然、生徒数も多い学校なのだが、サンダースに来たら絶対に食べとけと勧められる店がある。その名は『タンク・ドッグ』。一人の女性が経営している、ホットドッグ屋である。
「~♪」
鼻唄を歌いながら、移動販売車の中でソーセージを焼く女性。しかし、彼女が歌っていたのはドイツ軍歌の『パンツァー・リート』であった。
「す、すみません! 匿ってくださーい!」
「ん?」
慌てるような声がしたので振り返ると、サンダースの制服を着た癖毛の女子生徒が居た。
「(見たことない顔だね……。新入生かな?)」
何処か怪しかったが、表情を見る限り走ってきたようだ。
「そこに隠れときな。見えにくいから」
「ありがとうございます!」
その生徒が隠れて少し経った頃に、女性にとって見覚えのある生徒達が走ってきた。
「すみません、ミチコさん! 怪しい生徒を見ませんでしたか!?」
「怪しい生徒だぁ? どんな特徴あるんだい?」
「こう、やけにモジャモジャした癖毛の女子です!」
「見てないけど……どうした?」
「他校からの偵察です! 編成まで見られてしまって……」
他校に侵入、偵察して情報を持ち帰ることは、戦車道のルールでは違反とされていない。しかし捕虜とした場合の暴行は禁じられており、試合寸前まで拘束することが可能なのである。
「ふーん……。悪いけど、あたいは知らないよ。他所を当たりな」
「失礼しました!」
サンダースの生徒は走り去っていく。
「……行ったよ。もう大丈夫だ」
「ありがとうございます……。助かりました……」
息を止めていたのか、ぷはぁ!と息を吐いて安堵する癖毛の生徒。その様子に苦笑いした女性ことミチコは、慣れた手つきでパンにソーセージを挟み、ケチャップとマスタードをかけると、紙袋に包んだ。
「ほれ、持っていきな」
「え?」
「あたい特製のホットドッグ。黒森峰のソーセージに、アンツィオのケチャップをかけてるのさ。帰りに食いな」
「えっと、代金は……」
「
「ば、バレてましたか……」
無名の高校が全国大会に出場すると言う噂は、ミチコの耳にも届いていた。サンダースと戦う事になったその学校の名前を、彼女は知っていたのである。
「最初は新入生かと思ったけどね。さ、行きな。そろそろ昼飯食いに人が来るからね」
「分かりました! 何から何までありがとうございます! それでは!」
癖毛の生徒は敬礼をすると、走り去っていった。その様子を見てミチコは呟く。
「りほの奴は元気にしてるかな?」
次回は、優花里が偵察に行く前のお話。まほ&エリカとみほの再会のお話を予定しています。
それでは、次回をお待ちください。