今回はサブタイトル通り、生徒会視点がメインです。それではどうぞ。
「それでは、失礼します」
生徒会室から出てくるみほに、2人の女子が駆け寄ってきた。
「みぽりん! 大丈夫だった?」
「沙織さん……何で此処に?」
「だって、昨日生徒会長に何か言われてから、ずっとボーッとしてたじゃん? 脅されてると思うと心配で……」
「先程も呼び出されていたようですし……」
1人は武部沙織。みほを昼食に誘ったのが切っ掛けで、何かと一緒に居ることが多くなった。みほにとっては初めての友達とも言える。
もう1人は五十鈴華。上品な物腰で、話し方も丁寧なあたり良家のお嬢様と思わせるが、初対面の時は中々の量の昼食を平らげて、みほを内心驚かせた。
そんな2人は、心配そうにみほを見つめている。
「2人とも、ありがとう。でも大丈夫。戦車道をやりますって伝えに行っただけだから」
「戦車道? 昨日オリエンテーションで紹介してた?」
「うん。実はね……」
みほは親友に、何があったのかを歩きながら語った。
その頃生徒会室では、広報担当の河嶋桃と副会長の小山柚子、そして生徒会長の角谷杏が話していた。
「いやー、西住ちゃんが戦車道を取ってくれて助かるね~」
「昨日の慌てぶりが嘘のように、今日はハキハキとしてました」
「吹っ切れたって感じかな。けど、西住ちゃんをスカウトして終わりじゃないからね。むしろ此処からスタートさ。小山ー、西住ちゃんの保護者代理をやってる人って誰だったっけ?」
「えーと、西住りほという方だそうです。西住さんとは叔母と姪と言う関係みたいですが……」
「ふーむ。河嶋ー、戦車道連盟のホームページでスタッフが載ってるページ探して、今すぐ」
「はい」
桃がパソコンで連盟のホームページを探している間、杏は柚子から渡された紙を見る。そこに書かれているのは、20年ほど前に大洗女子学園で使われていた戦車たちの名前だった。
「(半分以上が売られたらしいけど、まだ残ってる戦車はある。残り物には福があるって言葉に縋るしか無いね)」
「会長、西住りほさんの名前が戦車道連盟のスタッフ名簿に載っていました」
「どんなことやってる人かな?」
「派遣整備士、戦車整備士教官、大会スタッフ……凄い人ですよ!」
杏はキラリと目を光らせた。派遣整備士と言う役職の説明を見る。
「“学校からの依頼を受け、連盟から派遣される整備士„……かぁ。ぜひ力を貸してほしいね」
「私たちは戦車道初心者ですけど、修理とか引き受けてくれるでしょうか?」
「大丈夫さ小山。私の勘だけど、この人は引き受けてくれる。……さて、そろそろ戦車道の時間だね。行くよ2人とも」
「「はい」」
そうして3人は、前に見つけた戦車……Ⅳ号戦車の眠る車庫へと向かったのだった。
プロフィール紹介
西住りほ
所属:戦車道連盟
母校:黒森峰女学園
家族:しほ(姉)、常夫(義兄)、まほ(姪)、みほ(姪)
好きな物:ジャーマンポテト、ビール
嫌いな物:トマトジュース
趣味:プラモデル作り、アニメ鑑賞(リアルロボット系)
好きな二文字:「不屈」