それらをご了承の上お読み下さい
『家族の七光りがイキってんじゃねぇ!』
『お前なんて大した事なんかない』
『目障りなんだよ、自分じゃ何もできないくせに』
「うっせぇんだよ、クソが」
眩しい朝日、冷たい空気、〝どうしようもない事実〟がクソッタレな朝を教えてくれる。
重い足を何とか動かしながら顔を洗い、リビングへと足を運ばせる。
「んなこと、言われなくても知ってんだよ……」
「グラジおはよー」
「あぁ、母さんおはよう」
高町なのは、俺の母さんにしてエースオブエースと謳われる管理局の英雄。
「なんか暗いけどどうしたの?怖い夢でも見た?」
「もう、そんな歳じゃないよ。昨日少し寝るの遅かっただけだよ、父さん」
高町・S・ユーノ、僕の父さんで管理局が誇るアナログデータベース『無限書庫』の総合司書長。
「夜更かしもほどほどにしないと、またママに怒られちゃうよぉ?」
「う、それは嫌だな」
「ならしっかり寝るよーに」
高町ヴィヴィオ、僕の姉にして魔導格闘のトップアスリート。
この3人が僕、〝グラジ・タカマチ〟の家族だ。皆、自慢の──
『七光りが!』
「ッ!…」
「どうしたの?やっぱり怖い夢でも」
「いや何でもない!………ごっそーさん、ちょっと散歩行ってくる!」
「あ、グラジ!……もう、最近休日になると朝からずっとどっかに行って…どこに行ってるかも教えてくれないし心配だな」
「まぁまぁ、あの年頃の子は家族に触れられたくない事の1つ2つ当たり前なんだし仕方ないよ」
「そうかな…」
「くっうぁ…グッ!」
町外れにある廃ビル、俺は最近ここで特訓をしている。
「よし!結晶完成、次はコレを解放させながら魔法に…」
別に俺はこんな所で隠れて特訓何てしなくても本当は良いんだ、母さんは管理局の教育係的立ち位置に居る人だ。俺がお願いすれば母さんはその知識と経験を持って厳しく、けれど真摯に特訓を見てくれるだろう。けど、それは──
「ッ!しま」
俺がやっている特訓は〝魔力の圧縮物質化〟、及び〝その炸裂解放、魔法への使用〟。本来コレは強靭な
「がぁ!ヴゥッカハ、はぁはぁ…クソが」
こうなる。俺は解放した魔力を制御しきれずに、吹っ飛ばされて柱にぶち当たる。
「デバイスは、問題無いんだ。問題なのは俺自身……ちくしょう、ちくしょうちくしょうちくしょう!」
自分の無力さに、自分の凡才加減にどうしても…嫌になる。
「泣いてる暇なんて、無いだろ……やるぞ、もう一度だ」
俺は再度魔法を行使する、全てはあの背中に追いつく為に──誇れるように。