旧ボーダーの帰還者 作:しゃけとにじます
ほんとは成長期に碌な食事してないしそんなに成長させなくていいかなと思ったのですが、トリオン体は100%栄養に還元できるらしいので成長させました。
後主人公は地元に帰ってきているのでかなり気が緩んでます。近海では常に気を張ってないと死んでたので。
俺が通う学校は三門市立第一高等学校という名前だ。
どんな高校かと言えば、この三門市に二つ存在している「ボーダー」と提携を行なっている高校の一つだ。
何故ここを選んだかと言うと、まず三門市は学校が少なく、ここ以外の候補は、ボーダーと提携を行なっているもう一つの学校で、そこは進学校といういわゆる勉強が出来る人が入るらしい。後はボーダーと提携していない金持ちが入る高校だった。
後は女子校だか女学院だかの女子しか入れない学校しか無かったし、昔は成績は良かった気がするが、正直中学の勉強すら今の自分は不安しかない為、半ば消去法でここを選んだという訳だ。因みに遊真は三門市立第三中学校という場所に三年生として通っている筈だ。
因みに俺は二年生として通う……のは良いのだがこれはもしかしすると道に迷ったかもしれない。一度下見には行ったが、その時はレプリカは一緒では無かったし、メモもとっていなかった。遊真より自分を心配するべきだったと反省したい気持ちだ。
というかこういう時にこそ、俺のサイドエフェクトは発動されるべきだ。第六感だか直感だか名前は覚えてないが大体そんな内容の効果のせいで、効果の出に激しさがあるのだ。滅多にない事ではあるが1日に一度も出ないことも有れば、一日中ずっと出っ放しの時があるなど、本当に酷すぎる。質に関しても文句を言いたいとこだが、本格的に迷ってしまったのでそっちに集中しよう。
感覚的には、次はおそらくこの道路を渡れば良いはず……信号も無いしと勢いよく道路を走ろうとした時、「危ない!」と大きな声を出されながら後ろから誰かに左手を引っ張られ、歩道に戻された。
「あ……あぶなかった……」
なんと、道路を見ると右側から凄い勢いで車が通り過ぎていた。
右目を髪で隠しているせいで右側の視界が悪くなっているんだから、もっと注意しとかないといけないのに。他の世界には車なんて無いから、うっかり忘れていた。いやそれよりも、そうだ、礼をしないと。
とりあえず後ろを振り向くと、そこには俺と同じぐらいの背丈がある短い黒髪を前分けにした女の子が立っていて、赤いスカーフが特徴の長袖の濃紺のセーラー服を着て、額に汗をうかばせていた。あれ、この制服もしかしてこの人同じ学校の人か!?
「まずは本当にありがとう。え〜とお名前は?」
「……熊谷。熊谷友子だけど」
「熊谷さんのお陰で、転校初日から事故に遭うことも無く学校に通えそうだ。改めて本当にありがとう」
今度は頭を下げる。
すると熊谷さんは俺が転校生だという事に酷く驚いていた。
転校生という事だけでそんなに驚くことか? と尋ねると「そりゃそうでしょ」と返された。後、折角なので高校までの道案内を頼んでみると快く受けてくれた。熊谷さんがとても優しい人で良かった。
「あっそういえば自己紹介してなかった。俺の名前は城戸友里。今日から三門市立第一高等学校の二年生です。学校でもよろしければ仲良くしてくれるとありがたい……です」
「よろしく。あと同い年だし、別に敬語使わなくてもいいわよ」
熊谷さ……熊谷から敬語を使わなくて良いと言われた為、お言葉に甘えることにした。歳の離れた人との敬語はともかく同い年の敬語はなにか違和感を感じてしまう。多分この五年間で、俺が敬語をちゃんと使ったのがライモンドさんだけなのが原因かもしれない。それぐらいあの人は良い人だったし、正直他の人は遊真に対して良い態度とは思えなかった。
その後も歩きながら話している内に、どうやらこの三門市、出て行く人は多いが来る人は殆どいないということが分かった。後は単純に十二月という時期の転校にも驚いたと言っていた。どうやら三年になると受験なるものが待っている為、頑張って勉強しなくてはいけないらしい。
後一年、もしも俺がこの世界にいるのなら僕にも訪れると言う訳だが、まったくもって不安しかなかった。そう考えていた時、ふと熊谷から意外な質問をされた。
「そういえば友里ってさ、もしかしてボーダー隊員?」
この質問に、正直どう答えるべきか迷った。
この学校の事とか調べてて思ったのだが、今のボーダーは五年前の、俺がいた頃とは何か違う気がした。元々近海民との交流とか橋渡しが役割だった筈なのに、そう言った情報はボーダーに入ってない人には秘密なのかもしれないが、全く書いていなかった。遊真に自信満々でそう言う組織で合ってると言っておきながら、今のボーダーがどうなっているのか分からないんだから申し訳ない気持ちだ。でも最上さんとか正宗さんはちゃんとしてるしそこまで変わって無いと思う。
それに今のボーダーはみんなに認知されていて、人が少なかったあの頃とは全く違うし、それはきっと俺以外の19人や新しく入った人達がこの五年間を頑張った結果だし、そこにいなかった俺が仲間とか自分から言うのはちょっと違う気がするなぁ。
だから俺は、違うよと答えた。
そういえば今のボーダーのリーダーは誰なんだろうか。やっぱり最初からいる最上さんだろうか。正宗さん……はそういうタイプじゃない気がするな。
この主人公が少し内罰的なのは、あのメンバーの中でトリオン量やサイドエフェクトなど人より優れた素質や才能があるのに、みんな守れてないし迷惑かけて人として恥ずかしくないの?というのが記憶になくとも心にあるからです。
因みに遊真と出会ったのは大体一年前ぐらいだと考えてます。
目的も知ってる為、遊真が他の国に行ったらついていく可能性もあります。この作品ではなりませんけど。