旧ボーダーの帰還者   作:しゃけとにじます

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戦いや再開までがなんか長い...
後結構むりやりな感じになった...


学校生活

 結局、学校に入った後も熊谷に職員室まで案内された。

 お礼をさせてくれと言ったら、気にしなくていいと言われてしまった。しかし流石に何かしないと人としてダメだと思うし、本当に彼女には色々助けてもらった。なのでとりあえず困った事があったらいつでも呼んで欲しいと伝えた。

 

 本当はご飯でも奢りたいのだが、恥ずかしい事に俺は今遊真、というか有吾さんのお金で生活している。遊真は気にしなくていいと言っていたがやはり申し訳ないし、今回の熊谷のお礼の為にもバイトというものを生活になれ次第やるつもりだ。そう考えていると先生が俺を連れて、2-Eと書かれた教室の前まで連れて行き先に教室に入った。

 

 流石にここまでくると、今日から学校に通うんだなという実感が湧いてきて、なんとなく不安になってくる。学力は流石にどうしようもないが、クラスに馴染めない場合が辛い。俺は馴染めない要素が多い為バレないように気をつけないといけない。

 

「じゃあ城戸君、入ってきてください」

 

 先生に呼ばれたので扉を開き、教室全体を見ながら入るとある人物と目が合い、互いに思わず「あっ」と言葉が漏れた。すると先生が、あれ熊谷さんとはお知り合いですか、と聞いてくる。

 

「あ〜その、登校中に迷子になってる所を助けてもらいまして」

 

 俺がそう言うと、クラスメイトにクスクスと笑いが起きる。この歳で迷子という恥ずかしい出来事を暴露してしまったが、スタートダッシュ的には悪くないのでは無いのだろうか。とりあえず教卓の横まで移動した後、黒板に自身の名前を書いていく。

 

「城戸友里です。……皆さんこれからよろしくお願いします」

 

 そして軽くお辞儀をして自己紹介を終える。すると先生がフォローするように「最近まで外国に住んでいて日本に住むのは久しぶりなので困ったことがあったら助けていきましょう」と言ってくれる。

 

「城戸君の席は、窓側の一番後ろです」

 

 先生は色々話した後、1時間目の準備をしておいてと言って教室を出て行った。すると熊谷が「さっきぶり」と言いつつやってくる。更にはクラスメイトの何人かが俺の方に集まって質問をしてくる。

 

「なんで髪の毛白いんだ?」

「何年か前から急に白くなってて、最近やっと黒色に戻ってき始めてるんだ」

 

「どの国にいたの?」

「俺も国の名前は知らないんだけど多分マイナーな感じだと思うよ」

 

 こんな風に、聞かれると思って予め用意しておいた答えを使い無難に答えていく。熊谷を筆頭にこのクラスは良い人ばかりで、これなら楽しい学校生活を送れそうだ。

 

 

 久しぶりの学校生活は、勉強が殆ど分からない事などを除けばとても楽しく、気づけば3時間目の授業が終わりとなった。俺の前の席の人で、後ろに流した明るめの髪と眼鏡をかけた男、若村麓郎が体育館へと一緒に誘ってくれる。若村は真面目で良く親切にしてくれる。

 

 後どうやら体育の時間は始まった時には、既に着替えて集合しなくてはいけないのだそうだ。一教科ごとに先生が変わったりと小学校の頃とは何かもが違うなぁと再認識しながら、着替えを持って教室を出る。

 

 すると若村が、前方から陽気を感じさせる声で話しかけられていた。

 

「おっ、若村じゃん」

 

 その男はカチューシャで前髪を上げており、声とは反対に死んだような目をしていた。

 

「……米屋か。俺達はこれから体育だから教科書だったら勝手にとってけよ」

「おっラッキーラッキー。てか隣の奴が噂の転校生か?」

「噂?」

「そうそう、転校初日に迷子になって熊谷に案内してもらったって噂の」

「まじかぁ……」

 

 情報の拡散がいくら何でも早すぎる、という言葉は胸の奥にしまっておいた。その後も少し話し込んでしまい授業開始時間が近づいた為、少し急いで更衣室に行き着替えていると、隣で着替えている若村が何か気なるのかこちらを見てくる。

 

「どうした?」

「いや十二月とはいえ室内体育なんだから、インナーはともかく手袋は外さねぇのかなって」

「寒がりだから、これぐらいでいいんだよ」

「ていうかその身体で本当に運動とか何もやってなかったのか?」

「ちょっと筋トレとかしてたぐらいだって」

 

 俺は身体の傷跡を隠すため、首までかかる黒いインナーを着てその上黒い革手袋も身につけている。手袋に関しては、左手には傷はないが、右腕の義手はいつ壊れるか分からないし、そうでなくても間近で見れば割とバレやすいと言うことを踏まえて付けていて、片方だけだとおかしいと思い左手にも付けている。

 

 傷に関しては俺自身そこまで気にしていないが、見た人の方が嫌がったり怖かったりする為、隠すようにしている。特に地球は近界民と戦争しているわけじゃ無い。こういうのは見慣れていない人の方が多いだろう。

 

 

 

 

 この後も特におかしな事も無く、本日最後の授業を受けていると、突如これまで動きがなかったミニレプリカが俺の耳元に近づく。

 

『ユーリ、ユーマがトリガーを使ってトリオン兵を撃破した』

 

 ……やっぱりかぁ。朝の時点でサイドエフェクトがそう言ってたし、正直そんな気はしてた。だがボーダーに直接見つかったりしてないなら、トリオン反応が残ってもある程度は大丈夫だろう。

 とりあえずお茶でも飲んで落ち着こうとした矢先、ミニレプリカは衝撃的な発言をした。

 

『すぐ側に同じクラスのボーダーの人間がいる』

「ぶっ!?」

 

 思わず飲んでいたお茶を吹き出した。

 偶々窓側を向いていた為、若村には掛からなかったのが幸いだが……それは流石に不味いんじゃないんだろうか? 

 俺も行こうかとミニレプリカに聞くと、問題ないとだけ言われ、集合場所の変更を言われただけであった。

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