旧ボーダーの帰還者 作:しゃけとにじます
本来、ここは修と一緒に市民を助けに行くシーンの予定だったから、これでいいのか凄く後悔してる。明日になったら変えます多分
変えました。変えたら次の話が千文字いかなかったので、ここに追加します。かなり雑になりました。次は小型トリオン兵を1話か2話やります。
次の日の放課後、俺は遊真達の学校の校門からちょっと離れた所で待っていた。本来なら今日は、今で言う旧ボーダー基地を見に行くために遊真と待ち合わせをする予定だったのだが予定が変わってしまった。
と言うのも今日、遊真達の学校にモールモッドが現れたのだ。
その際に三雲はトリガーを使ったのだが、三雲は訓練生と言うものらしく、どうやら外でトリガーを使ってはいけないらしいとの事だった。なのでボーダーから、そんな三雲に処罰があるらしいと言うのだ。レプリカから聞いた話だと使わなかったら人死が出たらしいので、俺個人としては例外として多少の罰則で良いと思うだが、どうこう言える立場ではないのは分かっている。
そんな感じで結果的に俺の方が早く帰れた為、元の待ち合わせ場所ではなく遊真達の学校に俺が行く事にした。もうすぐで学校を出ると連絡を受けたのだが……何故か校門の前にいるコートを着た一人の女の子を囲んでいる集団がある。
その女の子は黒髪で紫の目で、遠くからみても顔立ちが整っているのが分かる。年としては少し幼さが残る感じ、中学生みたいに見える。スマホを向けていても写真を要求されているように見えるので、恐らく有名人なんだろうなと検討がつく。
あ、遊真と三雲が玄関から出てきた。俺も少し近づくか。
しかし、この女の子、最初は写真なんか困ると言っておきながら、かなりノリノリで撮られていた。何故か見ていて微笑ましい感じがするのは、かつて身近にそんな風な人間がいたからだろうか。
しかし遊真達を見ると、コホンと咳払いで冷静になったのか、二人に話し始めた。近づいて聞くと、彼女はボーダー本部所属の嵐山隊の木虎藍という者だそうだ。目的は三雲を本部基地まで同行することだそうだ。
とりあえずボーダー関係者であることと名前が分かったが、
嵐山隊……確か遊真達の学校に来た人達だったか。名前付きの隊という事は、今のボーダーは複数のチームをいくつも抱えているということだろう。昔では考えられないが、それは今のボーダーがそれほど大きくなったことの証明で、それをなんとなく嬉しく感じる自分がいる。
そんなことを考えていたら、木虎を含め三人が俺の方に来た。既に遊真から説明を受けたらしく、遊真の兄のような者という説明をしたらしい。敬語を使われながらも高圧的な感じで、ついて来て良いと言われた。
道中、木虎が三雲にやたらと絡んでいる。多分対抗心のようなものだろうが、三雲は訓練生なのだからそうじゃない木虎は恐らく正隊員だろうに何故なのだろうか。三雲の顔を見ても、分からないと言った表情だ。それはそれにしても、あまり関わりのない人間に対して容赦の無い遊真だが、言い返せない立場の三雲の代わりに言い返しているところを見ると、かなり三雲を気に入ってるのだろうか。
「なんかおまえ、オサムに対抗心燃やしてるみたいだけど、おまえとオサムじゃ勝負になんないよ」
「バ、バカ言わないで! 私がC級隊員に対抗心なんて……」
そう言った木虎に対し、三雲が小声で木虎がA級だと伝えるが、A級とかよく知らないと遊真が言い放つ。すると木虎が強く言い返す。
「じゃあ覚えておきない! A級隊員はボーダー全隊員の上位5%を占める精鋭中の精鋭なの!」
「精……鋭……?」
「何よその疑いの目は!?」
5%って流石に少なくないか?
それって多分、何十人とか居れば良い方だ。もし旧ボーダー時代の人間で役職に就いてなさそうな人達は……だいたい十人ぐらいかな。そう考えると五年間でA級は20人近くで、チームで換算すると10チームも無さそうだ。想像してたより少ない気もしなくはないが……いや、そう言えばみんなは学校等に通っているんだから当然か。
そんな中、三雲が今回の事について切り出した。
今日の学校の出来事はなぜ起こったのかと。
「どうやらボーダー基地の誘導装置が効かない、イレギュラーな門が開き始めているみたいなの」
「……!?」
「今本部の技術者達が総出で原因をさぐっているわ」
「イレギュラーな門……」
「貴方達の学校以外でも、警戒区域外に近界民が現れる事例が昨日から6件も報告されているわ」
幸い、今までの6件は偶然非番の隊員が近くにいたから犠牲者は出なかったそうだが、この先は分からないと木虎は言った。今の三門市は、どこに近界民が出てもおかしくない状態だ。いざと言う場合は俺もトリガーを使うしかないだろう。
しかしトリガーを使えば固有のトリオン反応が残る。遊真は一度黒トリガーを使っていて、この段階ならまだ俺がやったと誤魔化せる。元はボーダーだし多少の酌量はあるかも知れない。
だが俺がトリガーを使えば、二人目の存在が知られる。俺はともかく遊真の存在は今の段階でボーダーに露呈するのは良くない気がする。
「私達は防衛隊員。戦って市民を守るだけよ」
木虎がそう言った時、遊真の首元からレプリカが伸びてくるのが見える
『……なるほど。キトラの言う通りのようだ』
「……え?」
三雲が疑問を浮かべた直後、空間がバチッと嫌な音を立てた。
大きなゲートから現れたのは、巨大な魚のようなトリオン兵。
それと同時に、警報が鳴り響く。
「イルガー……か」
爆撃用のトリオン兵イルガー。
小さな学校ぐらいの大きさがあり、モノアイの両側に複眼が付いている。用途の通り、空を飛んで地上を爆撃する厄介なトリオン兵だ。
「街が!」
イルガーが街に爆撃を開始した。
他の部隊を待っていられないと、木虎は自分が行くと言い、三雲も自分も行くと言う。木虎と三雲がトリガーを起動し、行ってしまった。
恐らく他の部隊とやらを待っていれば、街や人は持たないだろう。遊真にはさせられないし、俺が完全にトリガーを壊す勢いでアステロイドを撃つか、黒トリガーで一発で壊すべきか……それとも、本当に木虎に任せるべきなのか?
いや、木虎は初めて見る敵だと言っていた。
自爆モードも知らないのだろう。自爆状態になればもっとも人が多いところで爆発するように設定されている。そうなれば多くの被害が出るだろう。どうすれば……
そう考えた時、遊真に肩を叩かれた。
「友里は修のところに行きなよ。木虎には俺がついてるから」
「遊真……」
「一応ミニレプリカは渡したけど、すぐに無茶するから心配だしな」
「分かった、ありがとう」
俺はトリガーを起動し、三雲の元へと駆け出した。
トリオン体に換装し三雲の元に向かい辿り着くと、三雲が自身の身長の何倍もある柱に手こずっていた。これを壊すか移動しないと、閉じ込められている人は出れない。切った方が早いと考え孤月を起動し、構える。
「旋空孤月!」
瞬間的に伸びた刀身が柱をいくつにも斜めに切る。出口とは違う側に次々と落ちていく。いきなり柱が切られた事に驚いた三雲がこちらを向いた。
「城戸さん! どうしてここに!? それにその服」
「三雲の手伝いに来た。それでこれは旧ボーダー時代の服だ。流石に制服で使うのは不味いと思って」
言ってる途中で瓦礫が落ちる。三雲は気を取り直して人命救助を続けた。
「皆さん、急いで避難してください! ケガ人には手を貸して! 他に逃げ遅れた人をご存知の方はいませんか!?」
「向こうのデパートにまだ人が……」
「分かりました、すぐ行きます!」
三雲と共に逃げ遅れた人の元へと向かう。避難所を場所を知らない俺は、障害物を武器を生成できない三雲の代わりに積極的に壊していく。
「お、おい! あれ!」
「こっちに落ちてきてるぞ!」
上空を見ると、イルガーがこちらへと落ちて来ている。つまり自爆状態に入ったと言う事。やはり木虎じゃ無理だったか……でも遊真が付いてるなら問題ないだろう。
遊真が自爆状態のイルガーを川に落とした後、俺はガードレールに身を隠し、市民にバレないように二人を見る。どうやら川で濡れた木虎が三雲を見直したようだ。そして俺の存在に気づいた遊真が近づいてきた。
「おつかれ友里」
「遊真こそお疲れ様……あと今度はちゃんと黒トリガーを使うようにするよ俺。ちょっと前まで使ってもなんとも無かったんだから、大丈夫」
「……ん、そっか」
それから俺たちは歩き、コンテナのようなものの前に来ていた。
「トリガー認証」
『本部への直通通路を開きます』
なるほど。トリガーが基地の入り口の鍵になっているのか。と言う事はボーダー隊員しか入れないと言う事で……つまり俺も改めてボーダー隊員にならないと会えないってことか。その手も考えないといけないなぁ。
「じゃあ俺達はここまでだな。何かあったら連絡くれ」
「……分かった」
「じゃあ……頑張ってくれ? 三雲」
「あっはい」
当初の設定では、記憶を無くしているが心では黒トリガーの元になった人間を覚えている為、使うと精神的にキツくなるという設定がメモ帳に書いていたのを忘れてた作者が悪いです......
主人公の髪が黒くなり始めたのも、黒トリガーを使用しなくってからです。