新旧三馬鹿六人のインフィニット・ストラトス 作:ナナシのG愛好家
「よし、行くか。」
ISスーツを身に纏ったスティングは、手に持った日記帳を見た。
「日記帳…………記録…………記憶…………か。」
戦いに特化した人間、エクステンデット。彼らは、ブロックワードと言う言葉を設定することで精神を安定させ、記憶処理で記憶を消していた。
「あんとき死ぬ前に取り戻せたからいいけどな…………。」
日記帳を眺め、語りかけるようにつぶやく。
「俺は………いや、俺達は…………。」
日記帳の表紙の銀プレートに、彼の瞳が映る。それはまさしく、戦士の瞳。
「もう、忘れない。あいつらの事も、俺がこれからあいつらと紡いでいく記憶もだ。」
その言葉に呼応するかのように、日記帳、いや、IS、【カオスガンダム】が、彼にまとわりつき、形を形成した。
「な~にかっこつけてんだよ、スティング!!」
すると、その背中をバシン!!と誰かが叩いた。
「痛って!!お前アウル!!何でここに!?」
待機形態の懐中時計をアウルの機体、【アビスガンダム】に変化させたアウルと。
「スティング…………。」
待機形態の貝殻の首飾りを【ガイアガンダム】に変形させて纏ったステラが、扉から覗いてた。
「もしかしてお前ら…………聞いてたのか?」
そう言い、冷たい汗を流すスティング。
「おうよ。バッチリな。」
「うん…………うれしい。」
「やめろ!!忘れてくれ!!」
そう叫び、顔が赤くなり、うずくまるスティング。全身装甲のISを身に纏っているため中々にシュールである。
「そんな事より、お前達は何でここにいるんだ?」
そう聞くと、
「いや、それなんだけどな、」
「時間が押してる………だから、3対3でやるんだって。」
「3対3?」
「ん…………連携力を試すんだって。」
「連携力?」
スティングがオウム返しに聞き返すと、
「そうなんだとさ。今日は俺達だけの入試なんだろ?」
「じゃぁ、この後の予定って?」
アウルの問いかけに、スティングも考える。
「罠?」
すると、ステラはそう声を上げた。
「…………マジか………。」
あり得るな。と、スティングは顔を顰めた。といっても、見えていなかったが。
「それってさ、すっごく、」
アウルが、フェイスガードの奥で不敵に笑う。
「ご愁傷様。」
ステラがそれに続いた。
「ああ、行くぞお前ら、奴らを後悔させてやれ。」
その声と共に、三人はカタパルトに機体を固定させた。
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「来ましたわね。」
「生意気な男どもに、私達女の力を、」
「思い知らせてやりましょう。」
そう言うのは、ラファール・リヴァイブを身に纏った三人。学園でも3対3の戦いで、かなりの強さを誇る三人組だ。
「おしっ、女尊男卑のバカどもに俺達の力、見せてやろうぜ。散開だ。パターンAで行くぞ!!」
「ん。」
「オーライってね!!」
素早く散開する漢書と立と同様に、アビス、ガイア、カオスが散開する。
「もらった!!」
一人のラファールがアビスを捉えるが、
「隙だらけなんだよ!!」
飛行形態に変形したカオスのミサイル群が襲来する。
「チッ!!」
すかさず二人目がカバーに入るが、
「もーらいっ!!」
アウルの乗るアビスの一斉ビーム射撃が放たれる。
「くっ!!」
「このッ!!」
しかし、流石は教師か、紙一重の回避を見せてくる。しかし、
「今だステラ、オペレーション、【プラネットシュート】」
「了解。」
飛び上がったガイアが、四足歩行形態に機体を量子変形させる。
「四足に!?」
驚いた一人目の動きが止まる。
「そこォッ!!」
その瞬間、スティングに飛びついた四足歩行形態のガイアが、スティングの盾を踏み台に、一人目のリヴァイヴまで跳躍する。
オペレーション、【プラネットシュート】。小惑星を蹴るようにカオスを足場にした、ガイアの三次元機動強襲プランだ。
「ッ!!」
「甘い!!」
とっさに盾を構えようとするが、ビームライフルではじかれた。そのままガイアが人型に戻り、サーベルを抜く。
「終わりだああぁぁぁぁ!!」
「きゃああぁぁぁぁ!!」
ビームサーベルはリヴァイブのSEを刈り取り、追い打ちで放たれたキャノンに、SEを削り切られた。
「よくもおおぉぉぉ!!」
カオスの下方から、近接ブレードを抜いたリーダーが強襲を駆ける。しかし、
「甘いんだよ!!」
カオスの脚の先端から飛び出したビームサーベルで、踏みつけた。
「ガッ!!」
「リーダー!!」
二人目が、悲痛そうな叫びをあげる。
「よそ見。」
「イタダキッ!!」
その瞬間、アビスのビームトライデントと、ガイアのサーベルで挟み撃ちを駆ける。
「しまっ…………!!きゃああぁぁぁぁ!!」
さっきと似たような響きを挙げながら、この光閃を防ぎきれず、二番機も落ちた。
「エリーゼ、ターリヤ!!」
リーダーが悲鳴を上げるが、その瞬間、
「おいおい、よそ見してる暇があんのか?」
カオスが、脚の剣でリーダーを弾き飛ばし、変形する。
「もらったぜ!!」
変形時のみ使える高出力ビーム砲が頭角を現し、一撃、放った。
「なめるな!!」
とっさにシールドで防ぐが、そのシールドが耐え切れずに溶解する。
「なっ、シールドが!!己エエェェェェ!!」
最後のリヴァイブもあえなく倒れ、スティングたちの勝利が決した。