新旧三馬鹿六人のインフィニット・ストラトス   作:ナナシのG愛好家

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初めての授業!!

 IS学園、始業式翌日、スティング、アウル、ステラは、椅子を座るステラを中心に、集まっていた。

 

「よっ、ステラ。調子はどうだ?」

「ん。平気。ありがと、アウル。」

 

 アウルの声に、ステラはニッコリと笑って返す。

 

「そうそうスティング、そう言えば、今日だよな?」

「ん?」

 

 近くに来たスティングに、アウルはそう話しかける。

 

「今日って、何だよ?何かあったか?」

 

 そう言い、メモ帳にもしている、葉書サイズの日記帳を開き、パラパラとめくる。

 

「部屋割りだよ。俺たち全員、別の部屋になるらしいぜ?」

「マジか?おいおい、女子と男子の相室はねぇだろ…………。」

 

 そう言い、頭を押さえるスティング、

 

「ま、確かに着替えの最中に入ったりしたら…………。」

「最悪だよ。」

 

 それは男子にとって、想像しうる最悪のパターンである。

 

「ま、そんな事より、そろそろ授業始まるってのに…………。」

 

 そう言い、スティングは各々の席で遊んでいるブーステッドマン達を眺めた。

 

 クロトは夢中でゲームをしており、オルガは小説に没頭。シャニに至っては、イヤホンからの音漏れで、近くの席の金髪の女性が明らかに怒っている。

 

「そういえば、アウル、スティング、」

「ん?」

「どうした?ステラ、」

「あの子、誰?」

 

 見れば、前の方の席、大勢の女子にガチガチに緊張している、黒髪の青年がいた。

 

「織斑一夏、だな。」

 

 アウルが答えた。

 

「オリムライチカ?」

 

 ステラが、聞いた事の名前に首をひねる。

 

「俺たち以外で、純粋にISを起動させた男性。でもって、あの、織斑千冬の弟らしい。」

「マジか………。あれ、でも確か織斑千冬って…………。」

「私達の担任…………。」

「あの性格からして、公私混同は無さそうだけど…………。」

「どんな奴なのかな?オリムラって。」

 

 頭の後ろで腕を組んだアウルが、そう問いかける。

 

「そりゃぁ、あの織斑千冬の弟だろ?」

「厳しそう…………。」

「料理上手そう…………。」

「趣味は書道と剣道じゃないか?」

 

 と、それぞれの見解を述べる。すると、

 

「いい加減にしてくださいまし!!」

 

 と言う声と共に、バンッ!!と机をたたく音がした。

 三人が何事かと目を向ければ、先ほどまで、シャニの音漏れを迷惑そうにしていた金髪の少女が、怒鳴り声をあげていた。

 しかし、当のシャニは、音楽を聴きっぱなしで、無視している。

 

「~ッ!!いい度胸ですわね!!」

 

 すると彼女はずかずかとシャニの机の前に立った。そして、

 

「いい加減にしてくださいと言っているのです!!」

 

 と、勢いよく机に手を叩きつけた。

 

「ん?」

 

 それに気が付いたシャニは、不機嫌そうに音楽を中断し、女性にダルそうな視線を向けた。

 

「先ほどから音楽がうるさいのです!!音楽を聞くのなら、音漏れしないよう適切な音量で、周りの迷惑にならないよう、モラルを持ってそう言った物を使用しなさい!!」

 

 そう怒鳴りつける、が、シャニは、

 

「ヤダよ。」

 

 と、一言であしらった。

 

「何ですってぇ~!?」

 

 額に青筋を浮かべる少女。

 

「何でオマエが、俺の効く音量を決めんだよ。誰がそんなのに従うかっての。」

 

 クルクルと、イヤホンをもてあそび、そう言う。

 

「貴方はこの、セシリア・オルコットの頼みを聞けないと言うんですの⁉それ以前に、貴方はマナーと言う言葉を知らないんですの!?」

「いや誰だよ。」

 

 もはや喧嘩売ってるとしか思えないシャニの言動。

 

「なんですって!?あなたは、この、セシリア・オルコットを!!知らないと言うんですの!?」

「ああ。セシリアのセの字も。」

「オルコットのオの字も!?」

「オルコットのオの字も。」

 

 おうむ返しに反して頷く。

 

「あと、ギャーギャーうるせぇよ。ゴジラみたい。」

「ゴ、ゴジッ…………、あなたねぇ!!」

 

 アウルはつい、顔面がセシリアと言う少女のゴジラが核光線をばら撒く様子を頭に浮かべ、吹いた。

 

「ISがゴジラ型?」

「どうしてそうなる!?」

 

 ステラの独特な疑問符は、あえなく受け流された。

 

「ああ、アンタの国ならキングコングか。」

「キンッ…………何ですのあなた!?さっきから相手に敬意も払わずに!!そもそもキングコングはアメリカ!!わたくしはイギリスの出ですわ!!」

 

 額に青筋を浮かべる彼女。

 キングコングの肉体で、巨大なタワーに掴まりドラミングするセシリアを想像したアウルは、再び噴き出した。

 

「ふぅん。興味ない。」

「なっ!!自分から降っておいて!!」

「知らね。アンタがうるさいって話だよ。」

「このッ!!」

 

 ヒートアップする言論。シャニはめんどくさそうにあくびしている。

 

「だからその態度を改めなさい!!」

「ヤダよ。敬意を払えとか言うけど、アンタがオレが敬意を払うに値する人間だとは思えないし。」

「言いましたね!!私はセシリア・オルコットですわよ!!」

「だから、誰なんだよそれ。偉いの?」

「ええ、貴方の様な男よりずっと!!」

 

 そう言い、鼻息を荒くする。

 

「男より…………ああ、そういう事。」

 

 彼が首をかしげて彼女を見ることで、髪がずれ、オッドアイが露わになる。

 

「もういいや。」

 

 そう言い、イヤホンを着け、音楽を再生する。

 

「あなた!!話はまだ終わっていませんわ!!」

 

 そう言い、シャニの肩を掴もうとするが、

 

「知らね。アンタに話す価値があるとは思えないし。音楽が聞こえなくてジャマだからどっかいってくんない?」

 

 うざったい虫を追い払うような目で、シッ、シッ、とやる。

 

「もういいですわ!!決闘を申し込みます!!」

「めんどくせ。いつの時代だよ。」

「と、に、か、く!!今日、放課後に!!アリーナでお待ちしておりますわ!!」

 

 バンッ!!と机をもう一度叩き、踵を返して行った。

 

「すっぽかすか。」

 

 シャニが出し出した意見は、黙殺一択だった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 その後、自己紹介で場をズッコケさせた一夏が、千冬に伝家の宝刀【出席簿】の一撃を喰らい、千冬を差して、三国志の大酒飲み、張飛の名を出してしまったがために、再びその一撃を喰らう事になった以外は、何の滞りも無く通った。

 

「それじゃぁ、クラス代表を決めたいと思います。」

 

 千冬から授業の進行を任されている副担任の先生は、そう声を上げた。

 

「自推、他推構いません。皆さんは誰が適任かを考えて、推薦してください。」

 

 その声が終わるとともに、いの一番に声が上がったのは、

 

「はいはいはい!!私はスティング君を推薦します!!」

「え?俺?」

「兄貴肌だしイケメンだし、『一組の威厳はオレが守る!!』的な感じだ頑張ってほしい!!」

「何か理想を押し付けられてないか?」

「私も…………。」

「オレもスティングだな。こういうのは、オマエが一番似合ってるし。」

 

 アウルとステラ(愛しの弟妹たち)に賛同され、スティングは逃げ場をなくした。

 

「あ、けど、イケメンと言えば、アウル君だよね。」

「一組の天使!!」

「歌上手そう!!」

「彼だよ~。」

「マジか。」

 

 これは歌の練習したほうがいいかも。と、アウルは肩を落とす。

 

「じゃぁ、俺オルガ。」

「え?」

「う~ん、じゃ、ボクもオルガを勧めようかな~。」

「あ、シャニ君もいいかも~!!」

「え。ヤダめんどくさいパス。」

「いいね~この冷たい返事!!圧倒的ヒールポジ?」

「違う違う。こういう人こそ、やるときはやるんだよ~。」

 

 シャニとオルガも逃げ場無し!!

 

「クソッ、なら俺はクロトを推してやる!!」

「マジ?」

「オレを推薦したんだ。お前も苦しめ!!」

「理由が私怨!!」

 

 なんやかんやでクロトも出ることに。

 

「あ、じゃぁ一夏君で」

「え?俺もこの(カオス)にぶっこまれるの?」

 

 一夏にも飛びし、授業が混沌と仕掛けた時、

 

「納得いきませんわ!!」

 

 そう声が上がった。犯人は、シャニに話しかけて来た少女、セシリアだ。

 

「オルコット。自推も構わないと言ったはずだが?」

「そう言う問題ではありません!!クラス代表とは、クラスの旗を背負うもの!!皆さん、男性操縦者と言う、芋を洗うサルの様な珍しさで人を選んでいらっしゃいます!!クラス代表には、強さと品位を併せ持つ、この私が、誰よりもふさわしいはずですわ!!」

 

 胸を張り、そう主張する。

 

「ッハハハハハ!!」

 

 その声に、笑い声が響いた。

 

「ッ!!誰ですの!!」

 

 振り向けば、笑っていたのは、アウルだ。

 

「いやゴメン、ちょー面白かったからさ。」

 

 そう言う彼の眼尻には、、うっすらと涙が浮かんでいる。よほどおもしろかったのだろう。

 

「どこがおもしろいと言うんですの!!」

「だってさ、アンタテンプレなんだもん。」

「テンプレ?」

「セシリア・オルコットだっけ?代表候補生だか何だか知らないけどさ、」

 

 その瞬間、恐ろしい殺気が放たれた。

 

「アンタ、女尊男卑に染まり切ってるっしょ。」

「ッ!!だからなんだと言うんですの?あなたは現に、この大事な場で他人を見下し大笑いする品性の無いサルでしかありませんわ。そうやって、腹の立つ言葉を浮かべて挑発するのは、お父様以外の男は全員さぞかしお上手なのでしょうね。」

 

「見下してるのはアンタだろ。そんなバカげた選民思想を持った奴が、ちやほやされるとでも思ってんのか?」

 

「ッ!!バカげた選民思想ですって?現に、女性の方が明らかに男性より優れています!!今まで女性だからと差別してきた歴史からも、男と言うのは愚かな生き物なのですわ!!」

 

「ハッ、バカじゃないの?今女尊男卑の女が男にやってるのは、今まで男尊女卑の男が女にやって来たことと同じだろ?そんなこと言われたくないね。」

 

「バカですって!?栄あるオルコット社の跡取りであり、誇り高き代表候補生のこの私が、バカですって!?」

 

「そんなに文句があるなら、アリーナに来いよ。」

「なんですって?」

「アリーナに来い。クラス代表には品性と力がいるんだろ。アンタに勝って証明してやるよ。アンタにはそのどっちも欠けてるってね。」

 

 そう、口げんかがヒートアップした時だった。

 

「そこまでだ。話は分かった。後日、アリーナで、立候補者同士の対決を行う。

 対戦方法はトーナメント形式。総勢7名。対戦カードは、後日くじで決める。異論はないな。」

 

 千冬がそう静止に入り、ギスギス空気のまま、授業は終わった。




 次回、部屋割りとガチバトル!!
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