機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄   作:どこかの超電磁砲

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PHASE-09「宇宙の傷跡」

 

「このバカヤロォォォ!!!」

 

「ぐふっ!?」

 

「アタシがどんだけ心配したと思ってんだ!!!」

 

「ちょっとクリス!それぐらいにしないと、ショウマが死んじゃうよ!?」

 

 

アークエンジェルへ再び帰投したショウマを待っていたのはクリスの鉄拳。涙を流しながら彼女に殴られたショウマは困り顔。キラがクリスを宥め、ショウマはナタルに呼ばれて部屋へ入る。そこにはマリューやムウもいた。

 

 

「さて、ショウマ・イズル。単刀直入に聞かせてもらおう……今まで何処にいた?へリオポリスの崩壊後、君の捜索をキラ・ヤマトにお願いしたが、君を見つけられなかった。しかし、あのアルテミスで君はいきなり現れた」

 

「…………どうしても話さなきゃダメですか?」

 

「悪いな坊主。一応、君の乗るブリッツは軍の最高機密なんだ……分かるな?」

 

「……分かりましたよ……」

 

 

ムウにそう言われ、ショウマは自分がブリッツと共に宇宙海賊ビシディアンに拾われ、助けられてアルテミスまで送り届けってもらったことを話す。マリュー、ムウは驚き、ナタルは席を立ち上がる。

 

 

「ビシディアン……それは本当なのか!?」

 

「ビシディアン……宇宙海賊か」

 

「聞いたことがあるわ。地球軍、ザフトにも属さない私設武装組織……地球軍内部では彼等は危険視されているわ……ショウマ君、ビシディアンに保護されただけなの?ブリッツは?」

 

「その事ならご心配なく。一応貴方達の物ですから、触れさせていません。疑うのであれば調べてもらっても構いません」

 

「「「……」」」

 

 

ショウマの言葉にマリュー・ムウ・ナタルの三人はひとまずショウマを信じることにした。ショウマ&ブリッツが帰還を果たしたが、アークエンジェルはあるピンチに陥っていた。それは補給だ……アルテミスでは色々あり補給を受けられずにいた。だがムウはある場所に目を付けていた。

 

 

「デブリベルト……まさか」

 

「ああ……その通りだ」

 

「(デブリベルト……嫌な予感がする……)」

 

「…………」

 

 

アークエンジェルは今デブリベルトに向かっていた。ブリッジではキラ達やクリスが暗い表情になる。レイラもまた、下へ顔を俯かせる。やがてアークエンジェルはデブリベルトへ――――ストライクとブリッツがアークエンジェルから出撃する。

 

 

「これは……」

 

「酷いな…………っ」

 

キラとショウマが目にしたもの……それは地球軍の核によって破壊されたユニウスセブンの残骸。色々な物が漂流しており、中には人もいた……衝撃の光景に思わず吐き気を押さえるショウマ。

 

 

「(マリューさん達が悪い人じゃないのはわかる……けど……こんなのって……ねぇよ!何が蒼き清浄なる世界の為だ……!!)」

 

 

 

今まで外の世界を知らなかったショウマにとって目の前の光景は過酷だった。ひとまずストライクとブリッツは水があるのを確認すると一時アークエンジェルへ。失くなった者達への追悼として、ショウマやクリス、トール達は折り花を造ると再び出る。

 

 

「行くぞ……キラ」

 

『うん』

 

 

ストライクとブリッツは折り花を手放す……ゆっくりと散らばってゆく折り花を見届けたショウマとキラは黙祷を捧げる。マリュー達もブリッジで黙祷を捧げた……それからトール達は補給作業に入る。万が一のことを考え、キラは周りを見張る。ショウマもまたブリッツに搭載された"ミラージュコロイドステルス"を使って機体の姿を隠す。

 

 

「(今のところ異常は……ん?)」

 

 

ショウマの視線の先に強行偵察複座型のジンがいた。そのジンは何かを探しているようで、辺りを見渡していた。

 

 

「(そのままいけ……こんなところで戦闘なんて出来るもんか………気付くなよ)」

 

出来ればそのまま去って欲しい……こんな場所で戦闘など出来ればしたくない。しかしショウマの願いは呆気なく叶うことなく、トールやカズィ達が乗るミストラルに近づく。

 

 

「くっそ――――!!」

 

《馬鹿野郎!!なんで気付くんだよ!!うわあああ!!》

 

「キラ!くっ!」

 

 

キラのストライクがビームライフルを撃つ。左腕を破壊するも、複座型のジンはそれでも攻撃を続けようとした。だが、ミラージュコロイドステルスを解除したブリッツも右腕と両脚をトリケロスで破壊する。

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

《あ、ありがとうショウマ……》

 

「気にすんな……こんなところで、むやみにビームライフルを使うな……いいな」

 

《……うん……っ!ショウマ、あれ!》

 

「……救命ポッド……だと?」

 

 

ストライクとブリッツの目の前に救命ポッドが漂っていた……ショウマはそれを回収する。やがて作業が終わり、ショウマ達はアークエンジェルへ戻る。格納庫に集まった一同……アークエンジェルの整備担当である"コジロー・マードックが端末を捜索して、救命ポッドを開ける――――するとポッドから丸いピンクのロボット?と三人の少女が出てきた。

 

 

「ようやく……出られたわね。はぁ~、早く帰ってシャワー浴びたいわ!」

 

「うふふ、シェリルさんったら……」

 

「全く……あら?貴方達……ザフト……じゃないわね」

 

 

 

救命ポッドから出て来たのはプラントの歌姫"ラクス・クライン"とプラントの妖精"シェリル・ノーム"とプラントの戦乙女"マリア・カデンツァヴナ・イヴ"だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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