機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄   作:どこかの超電磁砲

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PHASE-16「戦いへの選択」

 

 

デュエル達を退けたアークエンジェル。ショウマはパイロットスーツを着たままブリッツのコクピットでコンソールを操作して、ゼダスの映像を繰り返していた。本来なら存在しない機体だ。

 

 

「(やっぱり俺の……せいなのか……どうする……)」

 

「――――ショウマ!」

 

「おわ!?く、クリス!?」

 

「なかなか出ないから、心配したんだぞ!?……全く」

 

「すまない」

 

 

クリスに手を引かれ、ショウマはひとまずブリッツのコクピットから出る―――アークエンジェルは第8艦隊と合流していた。ショウマはクリスと共にキラ達とある人物を待っていた。マリュー、ムウ、ナタルは帽子を被りランチから出てきた人物に敬礼する。

 

 

「ほほう!いや、ヘリオポリス崩壊の知らせを聞いた時はもうダメかと思ったぞ!それがここで、君達と会えるとは!」

 

「ありがとうございます!お久しぶりです、閣下」

 

「ナタル・バジルールであります」

 

「第7機動艦隊、ムウ・ラ・フラガであります」

 

「ああ、君がいてくれて幸いだったよ」

 

「いえ、さして役にも立ちませんで」

 

 

現れたのは第8艦隊の司令であるデュエイン・ハルバートンだった。マリュー達とあいさつを終えた後、彼女の後ろにいるキラやショウマ達を見ると彼等の方へ歩み寄る。

 

 

「ラミアス大尉、彼等が?」

 

「はい、操艦を手伝ってくれたヘリオポリスの学生達です」

 

「そうかそうか。安心してくれ、君達のご家族の消息は確認している!全員無事だそうだ!」

 

 

ハルバートンから家族の安否を聞いてキラ達は安堵する。ハルバートンはマリュー達を連れて一度その場から離れる。一方で場所は変わってヴェサリウスの中。レイラは自室に込もっていた。

 

 

「(ショウマさん……出来れば貴方とは戦いたくありません……)」

 

 

自身がコーディネイターでザフトだった自分を解放してくれたショウマは命の恩人だ。しかし、モビルスーツのパイロットである以上は戦闘は避けられない。

 

《レイラ、ブリッジへ来てくれ》

 

「っ!……了解!」

 

通信でラウから呼び出しを受けたレイラは長い髪をツインテールに結んで、ブリッジへ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ!?降りないだって!?」

 

「悪いな……クリス」

 

「どうしてだよ!?アタシ等は軍人じゃないんだ!!」

 

 

第8艦隊を通して地球へ降ろして貰えることになった。キラやショウマ達はマリューの計らいにより一応地球軍の志願兵ということになっていた。ナタルから除隊許可証をもらったクリスはショウマに渡そうとしたが、ショウマはそれを拒む。

 

 

「確かに俺は軍人じゃない……でも、マリューさんやムウさん達を放ってはおけない」

 

「でも!」

 

「このまま俺やキラが降りたら、ストライクやブリッツは誰が動かす?多分キラは降りるし……」

 

「それは……」

 

「……それに愛着が付いちまったからな……ブリッツにさ」

 

 

そう言ってショウマはブリッツを見上げる。ブリッツに愛着が沸いたのもあるが、ショウマはゼダスの存在が気になっていた。あれが自分のせいで存在するのならなんとしても破壊しなければならない……ショウマはクリスから渡された許可証を返す。

 

 

「クリスはそのまま地球に降りろ。だから『……やだ』え……」

 

「ショウマが降りないなら、アタシも残る!」

 

「何言ってんだクリス!だって……」

 

「だってもくそもあるか!……アタシは……お前がいなきゃ……」

 

「クリス……」

 

 

ブリッツの真下でクリスがショウマを抱き締める……困るショウマだが、一人の男性が二人に近付く。

 

 

「おや、お邪魔だったかな?」

 

「貴方は……ハルバートンさん……」

 

 

二人の前に現れたのはデュエイン・ハルバートンだった。

 

 

「君にも挨拶したくてね。ブリッツをここまで、守ってくれたこと礼を言うぞ」

 

「いえ、そんな」

 

「盗み聞きをするつもりはなかったんだが、君は残ると言うのか?今ならまだ間に合うのだぞ?」

 

 

ハルバートンはショウマにそう言う。元々は戦争とは関係ない学生の身であるショウマの身を案じてのことだ。

 

 

「いえ、自分は残ります。お気遣いありがとうございます。でも……マリューさんやムウさん達をこのまま……放ってはおけなくて……」

 

「そうか……君がそこまで言うなら何も言わんさ。ただこれだけは覚えておいてくれ。迷いは自分を殺すことになる……それだけだ」

 

「ハルバートンさん……」

 

「すまないな。わたし達に力がないばかりに」

 

 

ハルバートンはそれだけ言うと、その場から立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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