機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄 作:どこかの超電磁砲
第8艦隊を犠牲に地球へ降下したアークエンジェル。だがアークエンジェルは当初予定していた着地ポイントより外れてザフトの勢力圏内であるアフリカ北部にいた。ストライクとブリッツを回収したものの、大気圏ギリギリでキラを庇っていたショウマは疲弊していた。
「ダメだ……目眩がするぜ……くそ」
視界が揺らぎ自身の部屋へ向かおうとしたショウマ……だが体調が優れず体勢を崩す。しかし、そんなショウマの前に白髪の少女が現れる。
「クリス……なのか」
「ええ。よく頑張ったわね……さあ、部屋に行きましょう?」
「(クリス……ダメだ……目眩がして顔がよく見えない)」
白髪の少女はクリス―――――ではなく、フレイ・アルスターだった。地球軍の女性用制服に身を包んだ彼女は笑みを浮かべてショウマを部屋へ連れて行く。一方でクリスはショウマを探していた。
「何処に行ったんだ……ショウマ……っ!」
フレイはショウマをベッドに寝かせると部屋の扉をロックした。薄暗い部屋の中でフレイは笑みを浮かべる。自身の目的の為に最初はキラ・ヤマトを利用しようとしていたが、ショウマが邪魔に入ったことでキラはフレイを避けていた。邪魔をしたショウマが許せない……だからフレイは"復讐"することにしたのだ。
「(パパを殺した、コーディネイター……!)」
「クリス……すまないが、水を……」
「ええ、いいわよ?ただし……私との事情が終わったらね」
「――――っ!?……お前!クリスじゃないな!っ!?」
ようやく目眩が収まり、ショウマはクリスではなくフレイだったことに驚愕する。すぐに部屋を出ようとしたショウマだったが、力が入らず床に落ちる。フレイはゆっくり歩み寄ると、ショウマに跨がる。
「や、やめろ……何をする気だ!……」
「何って……決まってるじゃない。私の為に貴方は私の騎士になるの……だから」
「やめろ!離せ!離せ……」
「駄目よ。私の邪魔をした罪……償いなさい。でも男の貴方からすれば喜ばしいことじゃない。女の子とエッチ出来るんだから」
「誰がお前なんかと!……離せよクソ女!」
「貴方は私の物よ。キラが無理なら貴方でもいいわ……悪いものは全部やっつけて貰わなくちゃ……」
フレイはパイロットスーツを脱がせて、ショウマを裸にするとそのままショウマに覆い被さる―――――ショウマは抵抗出来ず、ただ涙を流すしかない…………
アークエンジェルから離れた場所で二人組の男がいた。
「どうだね、噂の大天使の様子は」
「はっ!今のところ特に動きはありません!」
「地上はNジャマーの影響で電波状況が滅茶苦茶だからな……彼女は未だお休みか」
そう言いながらコーヒーを口に運んだ男―――"アンドリュー・バルトフェルド"は部下である"マーチン・ダコスタ"と共にアークエンジェルを見張っていた。この状況を利用して、バルトフェルドは動こうとしていた。
「さあ、戦争に行くぞ」
バルトフェルドはそう言うと、その場からダコスタ共に離れる。