機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄   作:どこかの超電磁砲

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PHASE-19「燃える砂漠」

 

 

「キラ、大丈夫か?」

 

「無理もないわよ……あの状況じゃ」

 

「うん……でも……でも僕は……」

 

 

キラは地球へ降下した後、ブリッツのコクピットで泣いていた。守れなかった女の子の命……それに何も出来なかった自分が許せなかったキラはぶつけようのない怒りと悲しみに満ちていたが、トールとミリアリアのサポートでなんとか落ち着いていた。

 

「キラ!それに二人も今いいか!」

 

「クリス……どうかしたの?」

 

「どうしたのよ?」

 

「ショウマが見当たらないんだ!!」

 

「ショウマが……」

 

 

クリスが慌てた表情でショウマのことを尋ねた。しかしキラ、ミリアリア、トールもショウマを見ていなかった。しばしの沈黙が続く中で、艦内に警告音を鳴り響く。アークエンジェルに攻撃する謎の敵……キラはひとまず格納庫へ急ぐ。だがその時だった……キラの前方にやつれたショウマが横たわっていた。

 

 

「ショウマ!?……一体何が!」

 

「オイショウマ!ショウマ!」

 

「っ!ミリィ!すぐに人を!キラはひとまず頼む!」

 

「(ショウマ……)」

 

 

ひどくやつれたショウマをクリスは心配する―――――キラはひとまずショウマをトール達に任せて格納庫へ行こうとした。

 

 

「ショウマ……くっ!」

 

「クリス待って!どこに行く気?」

 

「ブリッツだよ!ショウマがそんな状態なのに……キラ一人じゃ無理だ!」

 

「でもクリスはモビルスーツには――『うるせぇ!』クリス!」

 

「(ショウマ……!)」

 

 

クリスは格納庫へ入り、ブリッツのコクピットへ入る。そしてキーボードを操作して砂地に対応させるとブリッツを起動させる。ショウマの変わりに戦おうとするクリスを追うキラもストライクへと乗り込む。

 

《オイ坊主!ブリッツには誰が乗ってる!?》

 

「クリスです!マードックさん、取り敢えずストライカーパックを!クリスを連れ戻します!」

 

《あ、ああ!分かった!》

 

 

クリスはマリュー達の制止も聞かずに発進していた。そしてキラのストライクは"マルチプルアサルトストライカー"を装備。

 

 

「キラ・ヤマト、ストライク行きます!」

 

 

マルチプルアサルトストライカー装備のストライクが砂地へ降りる。ブリッツはビームライフルである物を撃っていた。それはザフトの陸戦用MS"バクゥ"だった。キラはブリッツへ近づく。その際に片手でストライクを砂地へ対応させた。

 

 

「クリス下がるんだ!実戦経験のない君じゃ!」

 

『でも……ショウマがいなきゃ、キラ一人じゃ無理だろ!あんな数、倒せるのか!』

 

「(数は確かに多い……より多くの戦力が必要だ……でもクリスは実戦経験はない。なら)」

 

 

キラはクリスにアークエンジェルを守るように指示し、キラは迫るバクゥにアグニを発射。しかし砂漠の熱滞留で的に当たらない。アグニを仕舞い、ストライクは対艦刀 シュベルトゲーベルを構えた。

 

 

「ショウマばかりに負担を掛けたのは僕の責任だ……だから今度は僕が!」

 

 

迫るバクゥにストライクはシュベルトゲーベルを振り回して1機を真っ二つに斬る。爆発するバクゥを後にアグニを構えたストライクは近距離でもう1機のバクゥを撃つ。

 

 

「(あと何機だ!?)」

 

 

まだまだ現れるバクゥ。右腕に装備された"パンツァーアイゼンを放ち、バクゥを捉える。

 

 

『な、なに!?』

 

「……くっ!」

 

 

再びアグニを放ち、バクゥをまた撃破。キラはアークエンジェルを守る為に必死に機体を動かす。だが、装備するストライカーパックの関係でストライクは体勢を崩した。その隙に戦闘ヘリやバクゥが攻撃を加える。

 

 

「ぐっ!?」

 

『もらったァァ!な、なに!?』

 

 

バクゥが再び迫ろうとした――――だが何処からか飛来したミサイルにより戦闘ヘリが撃墜。キラやクリス、アークエンジェルのブリッジクルーが何事かと踊く。それは"明けの砂漠"というレジスタンスだった。砂漠の虎に抗う存在……そしてストライクの近くに1台の車両が止まる。

 

 

《そこのモビルスーツのパイロット!死にたくなければ、こちらの指示に従え!》

 

「え……」

 

 

突如として現れた助っ人……キラはマルチプルアサルトストライカーをパージし、明けの砂漠に指示されたポイントへバクゥを数機誘う。ストライクを追って、バクゥ数機は追いかける。やがて指示されたポイントに着き、バクゥ達も到着―――そしなてストライクが再びバクゥから離れたと同時に、バクゥが爆発する。

 

 

「ああ……あ……」

 

 

その光景を目の当たりにしたキラは、言葉を失いつつも自分が生きていることに安堵した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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