機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄   作:どこかの超電磁砲

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PHASE-20「アセム・アッシュ」

 

 

キラがアークエンジェルを守る為に奮闘している頃、宇宙海賊ビシディアンの受領であるアセム・アッシュは身分を偽ってプラントへと来ていた。アプリリウ市へ入り、アセムは車を走らせてある人物達が住む屋敷に向かう。

 

 

「たく、あのわがまま姫め……ま、セレナの顔も見たかったし好都合だが」

 

 

車を走らせて数十分。屋敷の中へ入り、アセムは二人の姉妹に出迎えられた。

 

 

「お久しぶりです!アセムさん!」

 

「セレナ、久しぶり。元気にしてたいかい?」

 

「はい!」

 

「なら良かった……さてと」

 

「早かったわね」

 

「ああ。仕事が早く片付いたんだ」

 

 

黒いビジネススーツを着用しているアセムの前には、かつてアークエンジェルでラクスとシェリルと共に保護されていたマリア・カデンツァヴナ・イヴと、妹のセレナ・カデンツァヴナ・イヴがいる。マリアとアセムはあることがきっかけで知り合い、今では友人の関係だ。ちなみにセレナは友人以上の感情を抱いているのは内緒の話だ。

 

 

「どうですか、アセムさん……頑張って作ってみました」

 

「うん。とてもおいしいよセレナ」

 

「ありがとうございます!」

 

「良かったわねセレナ。セレナってば、昨日からアセムが来るって分かって張り切ってね」

 

「マリア姉さん!?そ、そんなことは別に!」

 

「(はぁ……照れてるセレナ、可愛いすぎ)」

 

「おい、涎垂れてんぞ」

 

 

顔を赤くして焦るセレナに思わずにやけてしまうマリア……しばらくセレナも交えて話をしていた最中、マリアはあることを思い出す。

 

 

「そう言えばアセム……私やラクス達が宇宙で一時遭難したことは知ってるわよね?」

 

「ん?ああ。確かユニウスセブンを訪れて地球軍とトラブルになったあれだろ?」

 

「ええ。実は少しだけ通信?……で、情けない叫び声を聞いたのだけど……」

 

「情けない叫び声?……ああ……それか。確かありゃ――――――」

 

 

 

 

 

 

それは随分前に遡る――――アセムはマリア・ラクス・シェリルが追悼慰霊団としてユニウスセブンへ訪れた際に地球軍の臨検に遭い、些細ないざござでトラブルになり地球軍と交戦することになった事件があった。たまたまアセムはユニウスセブンの近くにいた為、マリア達を助けようとしていた。

 

 

『交戦してるな……ん?なんだありゃ』

 

『ゼン!なんとか持ちこたえるんだ!やるしかねぇぞ!』

 

『きいいいいィィィィィィ!!!ま、ままマジで当てて来たァァァ!?もうやだァァァァァァ!!!』

 

 

赤いフレームのMSと銀色のモビルスーツがマリア達を逃す時間を稼ぐ為に地球軍と応戦していた。アセムは一早く赤いフレームのMSと銀色のフレームのMSと共に地球軍を退けた……その隙にラクス・マリア・シェリル達は救命ポッドに入り、宙域に放たれて、その後にやって来たアークエンジェルによって保護された。

 

 

 

 

 

「そいつ等は確かジャンク屋だって言ってたな……名前なんつったけな……」

 

「なるほどね……まあ、その謎が解明出来たのは良しとしましょう。アセム、今日呼んだ用件なのだけど」

 

「……なんだ?」

 

「貴方に調べて欲しいことがあるの」

 

 

マリアは真剣な表情を浮かべてアセムにある依頼をした。アセムはそれ聞いて、依頼を引き受ける。

 

 

「お願いするわ。こんなのが開発されたら、戦争は終わるどころか泥沼化するだけだわ」

 

「同感だな……(やっぱりそうなってるよな……はぁ)」

 

 

マリアから手渡された1枚の写真……そこには深紅のMS"ゼイドラ"が写っていた。アセムはある程度の変化があることは覚悟していた為、動揺はしなかった……

 

 

「(AGEのモビルスーツ……それもヴェイガン製かよ……はぁ)」

 

 

 

 

 

 






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