機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄 作:どこかの超電磁砲
〘ショウマ!?ショウマなんだね!?目が覚めたんだね…〙
「まあな。でもキラ……あとは任せるぜ?あのバギー…訳ありなんだろ?」
〘……ああ〙
ブリッツの傍らにストライクが着地する。ゼダスによる介入はされたが明けの砂漠は最小限の被害で済んだ。だが、彼等は虎に報復を仕掛けようとしてこの様だ。キラは怒りを現したままコクピットから降りる。
「……死にたいんですか?こんなことしても…無意味じゃないですか」
「なんだとォ…貴様ァ!!」
「本当のことじゃないかっ!!君や、貴方達は…ショウマが来なければ死んでいた!」
「だ、だが!私達は戦ってる……戦ってるんだァ!!」
キラの言葉にカガリは胸ぐらを掴む。だが、キラはカガリの手を払い除けた。
「気持ちだけで……気持ちだけで一体何が守れるんだァ!!」
「…っ!」
「「「「………」」」」
「僕や…ショウマは宇宙で沢山の死を見てきた…これ以上…誰かが死ぬ姿は見たくありません……」
キラがそう言ったと同時にカガリ達は黙り込んだ。宇宙で沢山の人を守れなかったキラにとって彼等の行為は許されるものじゃない。キラはストライクに再び乗り込むとブリッツと共にアークエンジェルへ帰投する。
数時間後――――――
「お前、キラにあんだけ怒られたのに護衛にするってどんだけメンタル強いんだよ」
「う、うるさい!!そういうお前は…確かショウマだろ」
キラがブチキレた数時間後。カガリはショウマ&クリス、キラを護衛に買い出しの為にバナディーヤの町に来ていた。
「ていうか、なんでアタシまで」
「そう言うなよクリス。女子がもう一人ぐらいいないとな」
「別に構わないけどよ……つうかショウマ、大丈夫なのか?」
「俺なら大丈夫さ」
「本当に大丈夫?ショウマ…クリスから聞いたよ、フレイの事」
「大丈夫じゃないけど……何時までも籠もる訳にもいかんだろ?」
クリスから経緯を聞いたキラはフレイに幻滅しつつもショウマの体調を気遣う。賑わいを見せる人々にショウマとクリス、キラはヘリオポリスにいた頃を思い出す。
「忘れてたけど…アタシ等もああやって…笑ってたな」
「うん……そうだね……」
「まあ昔を思い出しても仕方ない。今俺達は戦いに身を置いてるんだ…キラ、それだけは忘れるなよ。クリスもな」
「ああ。そうだけどさ……でも……」
クリスはヘリオポリスでの暮らしを思い出し拳を強く握る。そんなクリスを見てか、ショウマはクリスを抱き寄せる。
「ひゃ!?ば、馬鹿お前!こ、こんなところで!?」
「大丈夫だよクリス。お前には俺がいるんだ……心配するな」
「……バカ……は、恥ずかしいだろ……たく」
クリスを宥めるショウマ。顔を紅くしながらもショウマのぬくもりを感じるクリスはいい気分だ。
「なあキラ…私達…」
「うん。凄いアウェイだよね……ははっ…」