機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄   作:どこかの超電磁砲

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PHASE-28「エピオン」

 

 

ショウマがレイラと交戦している頃―――ショウマが転生で頼んだ資源衛星からビシディアンの戦艦バロノークが発進していた。キャプテン•アッシュのダークハウンドがエピオンを地球に向けて輸送していた。ハイパーブーストと脚部に取付けられた補助バーニアを用いて地球へ降下しようとしていた。

 

 

「(間に合えよっ!!もしかしたらショウマが死ぬかもしれん!)」

 

 

アッシュはショウマに頼まれて資源衛星を管理している……それからついでと言わんばかりにウイングゼロとエピオンなどの整備をしていた。だがそんなアッシュはある日、エピオンの試運転を試みる。

 

 

「機体は起動、システムも良好……よし」

 

 

〘キャプテン、取り敢えずAIを組み込んだジンを数機配置してます〙

 

 

「ありがとうよ。さあ、出るか」

 

 

 

緑のツインアイを光らせるエピオンは赤い翼を広げて飛び立つ。右手にビームソードを持ち展開―――ジンが迫り、エピオンが次々斬り裂いてゆく。

 

 

――SYSTEM EPYON――

 

 

「来たか!」

 

 

専用のデータヘルメットに”SYSTEM EPYON”と表示される。システムの命令を退けて自らの戦術を提示しながら戦うアッシュはジンを次々撃破してゆく―――しかし、エピオンはある未来を見せる。

 

 

「な、なに……これは……翔真か!?」

 

 

 

それはショウマに関するものだった……ブリッツが迫る来る赤いMSに殺られて爆散する映像。ザフト、地球連合のどちらに転んでもショウマに悲惨な未来しか来ないというエピオンのメッセージだった。

 

 

「(そうか。本来ショウマは”物語”には存在しないから、この世界の修正しようとする力が働いてしまうのか……まあ俺も似たようなもんだがな……)」

 

 

 

ショウマやアッシュ、他の転生者が入ってしまった事により本来の道筋へ戻そうとする世界の力が働き、その矛先としてショウマには悲惨な未来しか来ないというのがSYSTEM EPYONの導きだった。

 

 

「(もしこのまま放置してたらヤバイか……くっそ、せっかく出会えた仲間だ……出来れば無事に生かしてやりたい)」

 

 

 

模擬戦を終えたアッシュは専用ヘルメットを脱ぎ捨てエピオンから降りるとこれからについて考える。今アークエンジェルは丁度砂漠の虎と戦っているはずだと予測するアッシュは頭を抱える。

 

 

「だが、今ここでエピオンかウイングゼロを渡してしまえば……しかし迷っていたらショウマは死ぬ……仕方ないっ!」

 

 

 

 

アッシュはビシディアンの仲間達に地球の方へ向かうように指示。そしてアッシュはエピオンをショウマの元へ届ける決意を固める。ダークハウンドをストライダー形態にして、機体下にバード形態のエピオンをドッキングしてバロノークから発進する。

 

 

「本来なら早すぎる展開なんだろうが、せっかくの転生仲間だ……見捨てる訳にもいかんのさ!」

 

 

自分が身勝手な事をしているのは分かっている。だが、この世界で出会った唯一の転生仲間だ。アッシュとしては見捨てたくない…だからアッシュは選んだのだ、この選択を。

 

 

「エピオンっ!お前がショウマを守ってみせろっ…!あんな未来見せたなら……お前が否定してみせろっ!」

 

 

 

エピオンにそう投げ掛けるアッシュは大気圏へ突入する。

 

 

 

 

 

 

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