機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄   作:どこかの超電磁砲

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PHASE-31「オーブ」

 

 

エピオンで飛行し、何処かの島へ不時着したショウマはデータヘルメットを脱ぎ、コクピットから出るなり胃の中の物をぶち撒ける。システムの負荷によるもので全て吐き出したショウマはそのまま横になる。

 

 

「はぁ…はぁ……はぁ…」

 

 

「すまないな勝手な事して……だが見たはずだろ?エピオンが見せた君の未来を……ハーフコーディネイターの末路を……」

 

 

「アッシュ……」

 

 

エピオンの隣にはダークハウンドが佇んでおり、同じくコクピットから降りたアセム・アッシュがいた。ショウマはシステムが提示した未来に困惑する。

 

 

「本来なら俺や君は存在しない……だからこの世界の修正の力が働き君に不幸が降り掛かる。俺自身も悲惨な未来が見えた……」

 

 

「つまり……転生者だから……イレギュラーは消すって訳か……」

 

 

「ああ。ショウマ、ここからは協力しながら何とか生き残るんだ。俺自身は別にどうでもいいが、お前はそういう訳にもいかないだろ」

 

 

 

アセムにそう言われ、ショウマの脳裏にアークエンジェルの皆、キラ、そしてクリスの顔が過る。ふらつきながらもショウマは立ち上がり口を開く。

 

 

「けどこのままだと俺達に未来はない。アセム・アッシュ…」

 

「しばらくは大人しくするしかない。それに君がまたエピオンで暴走した場合、俺では止められない。なら君の故郷に帰るのも一つの手だ」

 

「……”オーブ”か……」

 

 

「幸いにもこの島はオーブから近い」

 

 

ショウマの故郷とは”オーブ”の事だった。オーブには家族がいるがショウマは今エピオンというMSがある。そのまま帰国すれば色々問題があるのは目に見える。

 

 

「エピオンの事なら任せろ。モルゲンレーテに何人か知り合いがいる。エピオンなら隠せるだろ」

 

「前から思ってたが、ネットワークすげぇな」

 

「宇宙海賊ってのは危うい立場だからな」

 

 

しばらくしてショウマはエピオンに、アセムはダークハウンドへ乗り込みオーブを目指す。アセムはオーブの監視を掻い潜りモルゲンレーテ本社があるオノゴロ島に入る。アセムのダークハウンドと分かるとモルゲンレーテの職員達は格納庫へ誘導する。ダークハウンドとエピオンをMSハンガーへ固定すると、二人はワイヤーを使いコクピットから降りる。

 

 

「久しぶりねアセム・アッシュ。珍しいわね、貴方が地球にいるなんて」

 

「まあね。”エリカ”さん、すまねぇがちぃと厄介になるよ」

 

 

「いいわよ。でも、私としてはあの赤いMSが気になるわね?」

 

 

「すまないがエピオンは訳ありなんでね。見せられないよ」

 

 

 

”エリカ・シモンズ”はエピオンを見るなり興味を抱くがアセムはなんとか彼女にエピオンに触れないように頼み込む。エリカは仕方ないと言わんばかりにアセムと他の話をする。

 

 

「まさか帰って来るなんてな……エピオン」

 

 

 

エピオンを見上げるショウマ……もしエピオンが見せた未来が本当に起こる事ならこれから先の事を考えなければならない。暗い表情のショウマに1人の少女が現れる。

 

 

「すごーい!これってMSだよね……なのに、ビーム兵器やバルカン砲を装備してない……」

 

「えと…君は?」

 

 

オレンジ色のツナギを着たピンク髪のツインテールの少女は尋ねるショウマに名前を名乗る。

 

 

「マキナ・ナカジマだよ!よろしくね!」

 

 

 

これが後にエピオンとウイングゼロの専属整備を務める事になるマキナ・ナカジマとショウマの出会いだった。

 

 

 

 

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