機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄 作:どこかの超電磁砲
「勝手な事して良かったのですか!?」
「大丈夫っすよ。なんせ俺は今アークエンジェル所属じゃありませんしね」
「だけど…後で艦長達困るぞ……」
ショウマ、レイラ、クリスは人目を避けながらアークエンジェルから出ていた。ショウマはレイラを助ける為にアークエンジェルへと入り、彼女を解放したのだ。
「レイラさん。今貴女は自由です……これからどうします?」
「これから……」
「貴女は今ザフトでもない。ここから貴女は自由に暮らせます。また戦う道に戻るのも、自由にオーブで暮らすのも選択出来る」
「……ショウマさんはどうするのですか?貴方は…また戦うのですか?」
「ショウマ……」
レイラが問い掛けて、クリスが心配そうにこちらを見る。ショウマは今自由な身だ。だからここで戦いを捨ててオーブで暮らす事も出来る…しかしショウマの答えは決まっている。
「俺は戦う。この戦争はきっと……何が正しくて何が正しくないのか。ハッキリするまでは俺は戦います」
「何故ですか!?だって貴方やクリスさんは元々戦いとは無縁の筈です!なのにどうして!!」
「確かにそうでしたよ。だけど、戦いを通じて分かった事があります。ただ見ているだけで、戦争は終わらない。俺は俺なりにこの戦いを終わらせたい」
ショウマの眼差しに揺るぎはない。レイラとクリスを連れてアッシュの隠れ家の地下に行くと、整備を終えたブーストレイダーが佇んでいる。
「な!?これは!?」
「モビルスーツ……ストライクとブリッツに似てるが……」
「たまたま手に入れてね。クリス、俺はこのままビシディアンで破壊活動を手伝うつもりだ。だからお前は…『嫌だ!』クリス…」
「アタシはもうお前と離れたくないっ!!だから、お前がなんと言うおとアタシは一緒に行くからな!!」
「……了解だ。レイラさん、貴女は?」
「………正直、私は迷いながら戦って来ました。ですが…私もこの戦いを終わらせたいと考えてます。だから私も一緒に行きます」
クリスとレイラの2人は着いて行く事に決めた。ショウマは手始めにある事を始めようとしていた。2人を部屋に送り届けた後、ショウマはアセムに連絡を取る。
『大体は理解した。ショウマ、君には連合とザフトの施設を可能な限り破壊してもらう』
「ああ。アッシュ、それと相談があるんだが」
ショウマはある事をアセムに話した。その話を聞いてアセムは少し困った表情を見せる。
『ブリッツを奪取するだと!?正気か?』
「可能な限りMSが欲しいんだ。それにアークエンジェル内でブリッツを動かせる奴はいないし」
『無茶を言ってくれるな……だが…』
「心配するなアッシュ。ブリッツ奪取は一人でやるさ」
『こちらはエリカさんとの関係もあるから手助けは出来ないからな?』
「承知さ」
まだ誰もがいないMS格納庫でショウマはブリッツのコクピットへ入る。久々に搭乗するブリッツに懐かしさを感じながらも機体を起動。M1アストレイを薙ぎ倒し、フェイズシフト装甲を起動させる。装甲が黒く染まるブリッツはビームライフルでゲートを破壊する。
「何事だ!?」
「ブリッツが動いているだと!?」
「侵入者か!!」
整備班達が騒ぐ中、ブリッツは地上へ出る。そこにはMA形態のブーストレイダーが待っていた。
〘ショウマ!早くしろ!〙
「了解だクリス!」
ブリッツはブーストレイダーに掴まりそのままモルゲンレーテを後にする。ブリッツとブーストレイダー、そしてガンダムエピオンが揃う。ビシディアンの地上部隊として動く事になったショウマ、クリス、レイラはそのまま去ってゆく。