機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄 作:どこかの超電磁砲
キラがザラ隊の追撃を交わした翌日。グリーンランドを始め、ザフト•地球連合の施設や基地半分を破壊したショウマは拠点としているスペングラー級強襲揚陸艦にいた。この強襲揚陸艦はビシディアンが所有しており、アセムの手配によりショウマ、クリス、レイラはここで生活を送っていた。もちろんMS格納庫にはブーストレイダー、ブリッツ、エピオンが格納されている。
「ショウマ、何やってんだ?」
「ん?ああ。エピオンのシステムを一部ブーストレイダーに移してるんだ。多分この先……システムを頼りにするからな」
ブーストレイダーのコクピットでショウマはエピオンのゼロシステムをコピーしたディスクを差し込み、システムを使えるように調整していた。キーボードを素早く打ち込み作業は完了する。
「クリス、一度機体から離れてくれ。シュミレーションに移る」
「分かった。あんま無茶するなよ」
「わーてる」
コクピットハッチを閉めて機体を起動させる。そして”コード•ゼロ”を入力する。するとモニターが一面黄色くなる。
「(この先の未来……教えてくれ)」
やがてモニターが暗くなり、そこからシステムが提示する未来が映し出される。ストライクとイージスが斬り合う場面、”蒼い翼を広げた機体”がアークエンジェルを守る場面、やがてオーブが戦場になる場面など幾つもの未来が提示される。
「(……俺の行く道は……)」
次に映し出されたのはキラ……そしてラクス•クラインとシェリル•ノーム、マリア•カデンツァヴナ•イヴ。そしてアークエンジェルの面々。やがて目指す道は一緒になるというのがシステムの答えだ。そして……
「(ウイングゼロ……)」
白い翼を羽ばたかせた機体、ウイングガンダムゼロが映し出される。近い将来ウイングガンダムゼロが必要となるのを察したショウマはシステムを切り、コクピットから降りる。
「ふぅ。行く道は一緒か」
「何が一緒なのですか?」
「レイラさんか」
「ご苦労様です。はい」
レイラはショウマにタオルを渡す。ショウマはタオルで汗を拭う。
「ショウマさんはまた行かれるのですか?戦いに」
「いや。しばらくは大丈夫っすよ。ある程度はやって来ましたから。ただこの先…少し大変なるかもですけど」
「え…それはどういう事ですか?」
「その内分かりますよ。じゃあレイラさん、俺は少し休みます」
ショウマは自室に戻り、アセムと連絡を取る。
『ウイングゼロを?……また無茶な事を言う』
「だが近い内にゼロが必要になる。それに……」
『分かってるさ。オーブが戦場になるんだろ?まあ、丁度バロノークで地球へ降りる予定だったから大丈夫だ』
「すまないなアッシュ」
『気にするな。君や俺が生き残る為でもある……数日後に地球へ降りる。それまでは待機だ』
「了解した」
通信を切り、ショウマはベッドに寝転がり仮眠を取る。