機動戦士ガンダムSEED もう一人の英雄   作:どこかの超電磁砲

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PHASE-39「白き翼•蒼き翼」

 

 

ストライクとイージス、キラとアスランの激闘から1週間後。ショウマは地球へ降りて来たアセム率いるビシディアンと合流を果たしていた。そしてバロノークのMS格納庫にはウイングガンダムゼロが鎮座していた。

 

 

「本当に行くのか?アラスカに」

 

「ああ。アークエンジェルの人達にはお世話になったし、何より……」

 

 

脳裏に過るのはキラ、トール、ミリアリア、カズィ、サイ達の顔だ。そしてショウマの推測が正しければアラスカがザフトに襲撃される……もちろんその中にはアークエンジェルもいる。

 

 

「大丈夫なんだろうな?」

 

「システムについては心配するな。慣れた……エピオンで出来たんだ。ウイングゼロでも可能だろ」

 

「そうか。なら……」

 

 

アセムと別れ、ショウマはウイングゼロへ乗り込む。白い翼を羽ばたかせ、ウイングガンダムゼロは飛翔する。そして目指すはアラスカだ。

 

「ゼロよ、俺を導いてくれ!」

 

 

コクピット内が黄色く発光する。ザフトによるオペレーション•スピットブレイクで壊滅寸前まで陥るアラスカ基地。そして窮地に陥るアークエンジェルの場面……ウイングガンダムゼロは白い翼を広げてアラスカを目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……僕は……」

 

 

アスランとの死闘で死んだと思われていたキラは生きていた。今はある人物の導きでプラントにいた。重傷のキラをラクスは迎え入れ、今はこのプラントで安静にしていた。

 

「あらあら。キラ、まだ安静にしてないと」

 

「ごめんラクス。僕は行くよ……」

 

「何処に行かれますの?」

 

「地球へ。戻らなきゃ」

 

 

キラは地球へ戻るとラクスに告げる。

 

 

「またザフトと戦うのですか?」

 

「……」

 

「それとも地球軍と?」

 

「……僕達は何と戦わなくちゃいけないのか、少し分かった気がするから」

 

キラの決意の眼差し……ラクスはキラの願いを受け入れる。やがてラクスはキラを連れてMS格納庫へ向かう。そこでは意外な人物がいた。

 

 

「ラクス!それにキラじゃない!」

 

「シェリルさん!」

 

「シェリルさん、ごきげんよう」

 

 

シェリル•ノームだった。かつてアークエンジェルで保護した歌姫の1人。

 

 

「ラクスから聞いた時はビックリしたんだから……本当に行くの?また戦いの世界に……」

 

「うん。あ、そうだ……シェリルさん、これ」

 

 

キラはシェリルにかつて彼女が渡したドックタグを渡す。だがシェリルはそれを拒む。

 

「持って行きなさい!キラ……戦う意味を見出せたならきっと上手く行くわ。だから行きなさい」

 

「シェリルさん……はい!」

 

「さあキラ、こちらへ」

 

 

ラクスに連れられ、そこで待っていたのはザフトが新たに建造した新型のMS”ZGMF-X10A フリーダム”だった。

 

「キラの願いに……これをと思いまして」

 

「君は一体……」

 

「私はラクス•クラインですわ。キラ……どうか」

 

ラクスはそっとキラの頬に口付けをする。

 

「ありがとう」

 

 

キラは赤いパイロットスーツに着替える。そしてフリーダムへ搭乗し、機体を起動させる。ケーブルが次々とパージされてゆく。

 

「Nジャマーキャンセラー……凄い、ストライクの4倍以上のパワーがある」

 

 

モニターにはこちらに手を振るラクスとシェリルの姿。キラは決意を胸にフリーダムを発進させた。白き翼と蒼き翼が今、アラスカへ向かう。

 

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