のぞみのグダグダぐ~たライフ   作:てんつゆ

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第10話

 神社の特訓が終わってから、のぞみはひたすらゲームをプレイする実戦練習をしてた。

 繰り返しプレイする事で、本能的に最適な行動が出来るようにもなったかな。

  

 現在のぞみは大納言の番組に出る為に、テレビ局の待ち合わせ室で待機中だったりしちゃったりする。

 

 来る途中にスーパーで買ったモンエナを飲んで、最後の準備も完了っ!

 

「よぉ~し! これでもう、のぞみはスーパーのぞみん状態だっ!!!! 」

 

 飲み終えたモンエナを空き缶入れに捨てると、スタッフの人がやって来た。

 

「スーパーのぞみんさん。そろそろ時間なので準備お願いします」

「はぁ~い。のぞみはいつでもいいよっ!」

 

 今回は気合を入れるために、エントリーネームをスーパーのぞみんにしといたんだ。

 エネルギーもチャージ完了したし、もう後は待つだけ。

 

「暇だから新記録出した時のポーズでも考えておこっと」

 

 のぞみは控室にある鏡の前にいって――――。

 

「チェイサー!!!!」

 

 って感じで両手を上げて動物が威嚇をする感じのポーズを取ってみた。

 

「よしっ。こんな感じだね」

 

 ポーズもバッチリ決まったし、改めて自分の服を見てどこかおかしな所が無いか確認してみる。

 

「あ、あれっ!?」

 

 そしたらここで、重大な事が発覚しちゃったんだ。

 今日のぞみは文字の書いてある服を着て来たんだけど、うっかりハイパーって書いてある服を来てきちゃってた。

 

「これだとハイパーのぞみんになっちゃうよ!?」

 

 何回見てもハイパーって書いてある。

 

「どうしよう…………。流石に今から変更も出来なそうだし、どっかにスーパーっぽいの無いかなぁ…………」 

 

 マントとかあったらスーパーっぽくなるけど、流石にそんなのは無いみたいだよ。

 のぞみがスーパーっぽいのを探してると、コンコンって控室の扉から音が鳴った。

 

「スーパーのぞみんさん。時間なのでお願いします」

「ちょ、ちょっと待ってよ!」

 

 なにか…………なにか…………。

 

「あっ!? あった!?」

 

 のぞみは控室にあったスーパーっぽいのを手に持つと、控室から飛び出した。

 

「あの。それは何ですか?」

 

 スタッフのお姉さんが、のぞみの持ったスーパーっぽいのに指をさした。

 

「スーパーの袋だよっ! これが無いとスーパーじゃ無くなっちゃうからね!」

「はぁ…………。では、会場にお願いします」

「わかったよ!」

 

 それからのぞみは会場に案内されると、すぐに番組が始まってeスポーツソルジャーの挨拶が始まった。

 

「さあ今日もRTA大納言の時間が始まったぞおおおおっ! 今週は久々の2時間特番だけあって、ななな何と! 弟子企画が復活してチャレンジャーが2人!? これは今日、新記録が出るのか!? 出てしまうのかぁああああっ!?」

 

 eスポーツソルジャーの最初の挨拶が終わると、会場は一気に盛り上がり始めた。

 

「まずはお馴染み、大納言の登場だああああっ!!!!」

 

 煙と共に反対側から大納言が登場して、ちょっと申告な顔でステージに立つとマイクを手に話し出した。

 

「今日は番組が終わってから、皆に重大な話があるでおじゃる」

「おおっと!? ここで重大発表宣言!? これは最後まで目が離せなくなって来たぞおおおっ!?」

 

 重大発表があると知って、お客さんは更に盛り上がり始めた。

 

 

「では、もう1人のチャレンジャーにも入場してもらうから、みんな声援の準備はいいかなぁあああっ!?」

 

 遂にのぞみの出陣の時が来たみたいだよ。

 

「スーパーのぞみんさん。頑張ってきてください!」

「うん。のぞみ、頑張るよ!」

 

 スタッフの人たちが扉を開くと、のぞみの前にはステージと沢山のお客さんの姿が見えた。

 

 のぞみはゆっくりとセットの階段を降りて行って、ゲームが設置してある場所の前に辿り着いた。

 

「スーパーのぞみんだよ!」

 

 のぞみが挨拶すると、皆がのぞみを応援する声が聞こえてきた。

 これは絶対に記録を出さないと!

 

「ではまずスーパーのぞみんがチャレンジして、その後に大納言がチャレンジするいつものパターンで行くぞ~。さあ!ゲーミング~、セットアップ!!」

 

 コントローラーを手に持ってから、スタッフの人にあらかじめ付ける様に言われてたヘッドセットの耳元にあるボタンを押すと、額にあるバイザーが降りてきてのぞみの景色はゲームの世界に移行した。

 

 VRゴーグルを付けたから会場の様子は分からなくなったけど、会場の真ん中に設置されてる巨大モニターには、のぞみの見えてるゲーム画面から1歩引いた視点の映像が映し出されてるはず。

 

 ゲームの世界に入ったのぞみはスタート地点の宿場の隣にある、タイムアタック専用ダンジョンの入り口まで移動した。

 

「さあ、スタート地点まで到着したので、後はカウントダウンが終わってからゲームスタートだぁあああああっ!!!!」

 

 耳元のヘッドフォンからeスポーツソルジャーの実況が聞こえてきた。

 あとはカウントダウンが終わった瞬間に、ダンジョンの中に飛び込むだけ。

 

「スリー、ツー、ワン。eスポーツ、スターティング!!!!!!」

 

 カウントダウンが終わった瞬間。

 のぞみはダンジョンの中へと駆け出した!

 

「えっと。まずは周囲の確認っと」

 

 ダンジョンに降りたのぞみは、まずは周りにモンスターがいないか確認した。

 

「よしっ。大丈夫みたいだね」

 

 装備がない状態で一度に沢山相手にすると、ダメージを受けきれずにいきなりゲームオーバーになってチャレンジ失敗になっちゃうからね。

 

 このゲームのダンジョン構成はアイテムやモンスターがいる部屋と、部屋どうしを繋ぐ道で作られてる感じになってるんだ。

 

 基本的には部屋に入るまでモンスターは寝てて、部屋に入った瞬間にモンスターが起きて一斉に襲ってくる感じになってるんだけど、たまに最初から起きてるモンスターが通路を徘徊してるから、どんな状況でも常に注意を払ってないといけないようになってるんだよ。

 

「えっと。使えそうなアイテムはっと――――」 

 

 部屋にモンスターがいないのを確認したのぞみは、アイテムを探す事にしたよ。

 くるりと辺りを見回すと、草が1つだけ落ちてるのを発見!

 

「う~ん。最初っから武器は落ちてないかぁ~」

 

 とりあえず草を拾ってみると、草はそのままアイテムボックスへと転送されてった。

 

「よぉ~し。次の部屋にレッツゴー!」

 

 これ以上部屋にアイテムが落ちてないのを確認したのぞみは、ダッシュで次の部屋へと向かっていく事にした。

 次の部屋に続く道を走っていると、曲がり角で丸っこいいかにも最初の雑魚みたいなモンスターと鉢合わせしちゃったよ。

 

「わわわっ!?」

 

 まあ最初の階層のモンスターは装備が無くても倒せるようになってるから、1VS1なら問題は無いんだけど。

 

「のぞみパーンチ!」

 

 武器が無いのぞみはパンチで攻撃すると、モンスターにある程度のダメージを与える事が出来たよ。

 けど、流石に1発じゃ倒せないから。

 

「キューーーー!」

「はうわっ!?」

 

 相手の攻撃でのぞみの体力がちょっと減っちゃったよ。

 けど、次はのぞみのターン!

 

「もっかい。のぞみパーーーーンチ!!」

 

 2回目の攻撃でモンスターを撃破したのぞみは、すぐに次の部屋に走った。

 次の部屋にはお金の入った袋だけが置いてあって、またもや武器は落ちてなかったよ。

 

「お金かぁ…………」

 

 このダンジョンにはお店があってお金はそこで使う物なんだけど、さすがに序盤にお金だけあってもあんまり意味は無いかなぁ~。

 まあ無いよりはマシだし、のぞみはお金を財布に入れる事にしたよ。

 

「レベリングを思い出すでおじゃ!」

 

 お金を拾う瞬間に大納言からのメッセージが届いて、のぞみは一瞬手を止めた。

 

「…………あっ!? そう言えば、他に使いみちがあるんだっけ!?」

 

 のぞみはお財布に入れようとしたお金をあえてアイテムボックスに収納する事にしたよ。

 

「すっかり忘れてたよ。大納言ありがと~」

 

 そのまま1階を一周したけど、結局よくわからない草とお金と鉄の盾を手に入れただけで探索は終わっちゃった。

 

「武器どこなのっ!?」

 

 武器が見つからなかったのは厳しいけど、流石にずっと1階にいるわけにもいかないから、のぞみはすぐに階段に向かって2階に降りることにした。

 

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