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プロローグ
~回想開始~
怠惰な人生だった。
理想はあっても,妄想の中で満足してしまって何にも行動を起こさなかった。
“努力できるのも才能だ”という何処で読んだかも定かでない言葉で言い訳して、努力している人を妬んだ。
自分と何が違うのだろうと悩み、おそらく自分には才能がないのだろうと逃げていた。
そして後から思うのだ“ああ、あの時行動していれば今頃は”と。
運がいいのかそれで生きてこられた。
だからだろう、最期の時、俺は・・・。
ここは何処だ?真っ白な空間だ。目の前にはおぼろげな輪郭が
「テンプレです。」
「そうか。」
大体わかった。
「で?どこだ?」
「話が早いですね、あなたに行ってもらうのはハイスクールD×Dの世界です。」
ハイスクールD×Dか・・・。確か悪魔と堕天使が出てたな、あとは・・・
「あれか。おっぱいの。昔一巻だけ読んだな。」
「一巻だけですか・・・。覚えている内容は?」
「初期設定だけな、あとおっぱい。」
「・・・・・。」
「おっぱい。」
「・・・・・・・・・・・。」
「おっぱい。」
「わかりましたから!あなたが女性の胸にこだわるのはっ!」
「いや、べつに。初心なのな。」
「~~~~~~~ッ!?」
閑話休題。
「んっんん!」
輪郭が揺らぐ。
「何だ、発情したのか」
「咳払いですっ!」
「そうか」
「あなたは3つの特典が選べ「いらん。」」
「は??」
「断固拒否する。」
「い、いらないって・・・。もう一人にはあるんですよ?」
もうひとりか・・・
「何人テンプレはいるんだ?」
「あなたともう一人です。」
一人ならいいか。あんまり多いのは読んでてしんどかったからな。
「そいつはなにを頼んだんだ?」
「ええっと・・・。
1、ニコポとナデポ
2、王の財宝
3、あらゆる才能と優れた容姿
ですね。」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
「そいつは踏み台になりたいのか?」
ってかそれ三つ以上に思えるんだが
「???」
「いや、いい。とにかく俺はいらん。」
「どうしてですか!?」
物分りの悪いやつだな。
「そんなものあっても現実感が薄れるだけだ。物語ベースでも自分の人生だぞ?ゲームみたいに飽きたらポイってわけにもいかんだろ。それに俺は努力して傍若無人に生きるのが目標なんだ。」
そうだ、俺は前の人生をすさまじく後悔している。死んだときの後悔は今思い出しても震えが来る。
前世の後悔を持って人生やり直せるんだ、それだけでチートだろう?
「そ、それじゃあ困ります!何かないんですか!?」
「ないな」
ん?困る?
「俺が特典なしだとお前が困るのか?」
「え・・・。いやあそんなわけないじゃないですかぁ」
ふむ、
「じゃあ問題ないな。」
「ごめんなさいごめんなさい。ものすごく困ります主にうちの家計が!」
モヤモヤが足に纏わりついてきた。
なんでも転生と特典は担当が別だそうだ。
「つまり、俺が転生しても特典なしだとおまえはサボったことになんのか。」
「はいぃぃ。今期はカツカツなんです。ただでさえ家族を養わないといけないのに。
嗜好品なんて夢のまた夢、他の神みたいにわたしも蜂蜜酒とかのみたいんです!」
「なるほど。しらん、やれ。」
「美しい女神が縋り付いて頼んでるんですよ!?」
「お前女だったのか」
輪郭だけのモヤだからわかんねぇよ。
まあ、これでムキムキのオッサンだったら殺してるがな
「鬼!アクマ!変態!胸フェチ!」
「ああ?犯んぞコラ」
「ひっ」
しばらくすすり泣く声が聞こえてくる。こっちが悪い気がしてくるな。
「ハア、わかったよ決めりゃぁいいんだろ」
「スン・・・。え?いいんですか?あ、ありがとうございます!あなたいい人ですね!」
・・・・・・。
「~~~~~~♪あっ特典ふやします?あなたいい人ですから特別です!」
・・・チョロ過ぎんだろ!
「じゃあ、俺の特典は
1、生前と同じ肉体
2、必要最低限の生活基盤
3、日本在住
で頼む。」
「それでいいんですか?」
「ああ、神器とかも優遇すんなよ」
「いえ、それはあっちのルールの物なので無理です。一度行ってしまうと此方からは干渉できません。普通の人と同じ確率です。」
「そうか」
まあ、それならいいか。在ったらあったで俺の運だ。
「では、これから行く世界について軽く説明を」
「軽くな」
「ええ、・・・こほん。まず、あちらには悪魔や天使など神話上の存在が多数存在しています。
基本的には人間に認知されていませんが、まれに有能な人間をスカウトすることもあります。」
なるほど、有能な人材はどんどん引き抜かれていくわけか。人間側としては堪ったもんじゃないな、知らない間に不可逆の引抜をされるんだからな。しかし、やっぱ天使もいんのか・・・、ノリが合いそうに無いな。
「小説での主人公は兵藤一誠。“赤龍帝の籠手”を宿した少年です。とある事件から悪魔になり、様々な戦いを経験してゆきます。目標は、その・・ハーレム作りです。人物像としては“憎めないバカ”でしょうか。」
「その辺も小説どうりなのか?うろ覚えだったからあまり役に立ちそうに無いが。」
「はい、しかしあなたが生まれてからはどうなるか分かりません。あなたも世界の一部となるのですから、その行動は世界に影響を及ぼします。生まれたところから始めるんでしょう?」
「ああ。それは選択できるのか?」
「そうですが・・、赤ん坊からは嫌ですか?」
「いや、もう一人はどうなのかとおもってな。」
「もう一人の方も生まれたときからにしたそうです。何でも幼馴染になっておきたいんだとか。」
「なるほどな。」
思考までテンプレなやつだ。
「世話んなったな。」
「ええ、ホントに」
睨んでやる。
「あ、ありがとうございましたー。」
震え声になった。ヤバイぞくぞくする。
やはり俺はドSな様だ、あっちで鬼畜やってもいいかもしれない。
「じゃあやってくれ。間違っても落とし穴にすんなよ。」
「やりませんよ。」
そうか・・・
「なんでちょっと残念そうなんですか!?」
目の前に穴ができる。
「じゃあな。」
「ええ、あなたの生に幸多からんことを。」
「最後だけキメてもな・・・。」
「最後が肝心なんです!」