赤龍帝と青いヤツ   作:ニッカリ

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第二十四話

 

 

「貴方も来たのね…正直、今の状況では一人でも心強いわ」

 

一足遅れてグラウンドに足を踏み入れると、グレモリー達が既にバルパーと対峙していた。

あたり一帯は魔方陣に埋め尽くされており、校舎までもが淡く燐光を放っている。

バルパーの両脇を固めるようにE3とE1が。

そして陣の中心にはE2と―――

 

「エクスカリバーが五本か」

 

ゼノヴィア達から奪ったであろうものも同じく宙を漂う。

背筋が凍るような神聖さを感じると同時に、その幻想的な光景に目を奪われた。

 

「おや、観客が増えたか。運がいい。歴史的な瞬間だ。冥土の土産には十分すぎるだろう」

 

バルパーが興奮を隠しきれないといった風に語り掛けてくる。

ジジイの上気した顔なんざ需要ねえっての。

 

「バルパー、あとどの位でエクスカリバーの統合は完了する?」

 

空中からの声。

天を仰ぐと、月を背に男の姿があった。

いかなる力か宙に浮いた椅子に腰かけ、あたかも喜劇の開演を待つかのようにこちらを見下ろしている。

 

「これから始まる。待たせたな、コカビエル」

 

あれが…。

 

「そうか」

 

チラリとグレモリーに目を向けると

 

「誰が来る?セラフォルーか?個人的にはサーゼクスに―――」

「魔王の代わりに、私たちが相手――」

 

一瞬の閃光。

奴が軽く腕を薙いだかと思えば極大の光の槍…いや、最早柱というべき代物が顕現していた。

本来そこに存在した体育館はどこにもそん…ざ…い…。

 

「何やってくれちゃってんの?」

 

思わず泣きそうな声が零れた。

因みに他の奴らは目を見開いて硬直している。

 

Q.あれの事後処理は誰がすると思ってんだ?

A.もちろん生徒会。

 

一夜にして、体育館が消えた。

しかも結界のせいで轟音も確認されない。

その言い訳だけでも胃が痛いのに、その後の時間割りの修正、無くなった体育用具の補充とその資金繰りetc…。

木場とゼノヴィアが空けたって言う大穴だって、業者には頼めないから俺と匙で半日かけて埋めたんだぞ?

悪魔側の業者も簡単には呼べないってのに…。

 

「フン、臆したか…つまらん、つまらんぞ。やはり貴様らは挑発の材料だ」

「コカビエル、準備は整った。見逃すなよ?」

 

コカビエルが体を硬直させたこちら側に侮蔑の眼差しを向けていると、バルパーが声を上げた。

あの爆音の中でも着々と準備を進めていたらしい。

聖剣たちが放つ光は直視できないほどまでになっていた。

手でおおわれた視界の中で五つの輪郭が重なる。

 

「五本のエクスカリバーが一つになる」

 

バルパーは瞬きもせずにそれを見つめていた。

アイツだって眩しいだろうに。

陣の中央に立つ少女――E2が掲げる手に五本が集結し、一つになる。

 

 

 

 

 

光が収まると、魔方陣は消失し後には一人の少女が残った。

その手に握られるのは、青い燐光を纏った剣。

 

「素晴らしい。素晴らしい。これなのだ。私が追い求めたのはこの輝きなのだ―――ッ!!」

「バルパー、術式の方はどうだ?」

 

コカビエルが陶酔の表情を浮かべるバルパーに顔をしかめつつ尋ねた。

やっぱキモイよね。

 

「問題なく起動した。あと半刻ほどでこの町は崩壊する。コカビエル、君が敗北しない限りな」

 

バルパーは聖剣から眼を逸らさぬまま答える。

 

「―――だ、そうだが?どうするかね?紅髪の姫君よ」

 

半刻か。これであとは無くなった。

援軍が来る頃にはこの町は無い。

回避する手段をわざわざ知らせるのは自信の表れか。

 

「決まっているわっ!!あなたを倒す。やる事は変わらない!!」

「クククク、いいぞ。やはり挑戦者はそのくらい決死でなくてはなッ!!バルパー!!その人形に聖剣でもってこいつらの相手をさせろ!」

「言われずともそのつもりだ…さあ、E2。私に見せてくれ、聖剣の力をッ!!私を魅せてくれ、その輝きでッ!!」

「…はい」

 

E2がこちらに向けて一歩踏み出した。

 

「僕たちもやっちゃっていいんだよね?」

「いいだろう。流石に一人ではいくら聖剣と言えど分が悪かろうよ。ああ、倒した者は好きにして構わん」

「やったねっ。僕、あの黒髪のお姉さんが気になってたんだ」

「ちっちゃい子…ほしい。きんぱつのこも…おれの」

 

E3とE1もやる気の様だ。

それぞれに姫島、塔城、アーシアの事を言っているのだろう。

眼の付け所はいい…だが、やらんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最大の脅威はあの聖剣よ!!集中攻撃でもって速攻で倒しなさい!!他は私が引き付けるっ!!」

 

そう叫ぶと同時に、グレモリーが大小コンビに向けて魔力弾を放った。

 

「「「はいっ!!」」」

「…エクスカリバー。もう僕個人の復讐では済まなくなった。全員でやらせてもらうよ」

「兵藤。倍加はどこまで終わった?」

「まだ完全じゃない。でも、俺自身を強化すればやり直しだし、全力はできて三回だ。それ以上は俺がもたない」

「しばらくじっとしてろ。今のところお前が切り札だ」

 

木場から貰ったスパタを構える。左手にはデザート・イーグル。

会長に借りたものだ。

生徒会備品室の一角が武器庫になってるなんざ一般生徒は想像もしてないだろうな。

木場本人は『光喰剣』を二本、両手に構えて。

姫島は既に魔力を練り始めており、手から雷が溢れていた。

塔城はアーシアの護衛だ。

 

「『天閃』」

「来るよ!!」

 

凄まじい速度でE2が突っ込んでくる。

俺は向かってくるE2に向かって撃ち尽くす勢いで発砲する。

 

「…無駄」

 

E2は減速すらせずに全ての銃弾を剣で叩き落とした。

 

「やっぱ牽制にもならんか」

 

眼帯を外してドライグの眼を開く。

世界が鈍重に、すべてが緩慢になった。

―――色覚をシャットアウト

余計な情報は要らない。処理するものは最小限に。

灰色の世界ではE2が大地を削りながら切り上げようとしている。

 

「っづぁ!!」

 

横から叩きつけてその軌道を逸らす。

相変わらず殺気が無い!

二閃、三閃。

息もつかず、流れるような動作での三連撃。

ついていくのでギリギリだ。

見えてはいる。だが、この緩やかな世界では当然ながら俺自身も緩慢に動く。

体が追いつかない。

 

「はぁぁぁっ!!」

 

横から木場が切りかかった。

俺と切り結んでいたはずなのに、顔色一つ変えずに奴は迎撃する。

 

「邪魔」

 

その呟きを聞き取ったと同時、腹にドンッという衝撃。

腹を蹴られた。剣にばかり気を取られ過ぎたかッ!!

 

「ちっ」

 

転がりながら『眼』を閉じる。無駄に開くわけにはいかない。

世界が色彩を取り戻し、軽い頭痛が起きる。

受け身をとって体を起こすと、木場の二刀流に難なく応戦していた。

 

「くっ、流石に速い。でもっ」

 

一段と木場のスピードが上がった。

 

「速さが自慢なのは僕も同じだ!!」

 

すげぇ。あの『天閃』に追いついてる。

二刀である分、手数では木場の勝利。

スピードも互角となれば――

 

「やった!!木場が押してる!!」

 

兵藤も歓声を上げるが、こんなに簡単なわけもない。

実際、辛うじて仮面から見えている口元には焦りの陰もない。

 

「『天』『壊』連携」

 

一瞬聖剣が煌めいた。

 

ガキィィィィッ

 

「なっ!?」

 

木場の魔剣が両方砕かれた。ただの一撃で。

流石に無手では不利であると判断した木場が後退する。

 

「この破壊力は『破壊の聖剣』!?」

 

ゼノヴィアがもってたやつか…。

スピードは速いままだった。つまり―――

 

「厄介だな。複数同時に発動できるのか」

「二人とも、下がって下さいなっ!!」

 

姫島が背後、その上空で叫んだ。

 

「「―――ッ」」

 

俺と木場は左右に全力ではねる。

直後――

 

ズガァァァァァァン

 

凄まじいまでの雷撃がE2に降り注いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっすが」

 

威力も抜群だった。

躱した筈のこちらにまで痺れが伝わってくるかのよう。

 

「やったか!?」

 

兵藤が叫んだ。

うん、駄目だろうな。土煙も出てるし。

姫島も次の一撃に備えて早くも魔力を練り直している。

 

「やはりそう簡単にはいきませんわね」

 

姫島がそう呟いた。

土煙の中から人影が飛び出してくる。

 

「なんだって!?」

 

だが問題はその数、出てきた影は六つだった。

 

「これも聖剣の能力か!!」

 

俺に二人、木場には三人向かって来た。

構えて攻撃を受けようとするが、目の前に来た途端、煙の様に姿は掻き消える。

幻術か!!なら、本命は――

 

「朱乃さんッ」

 

木場が振り返って叫ぶ。

やっぱあっちもダミーか。

俺や木場も分身を殺気で見分けるくらいできる。

しかし、このE2には相変わらず殺気が全くない。他者に対して害意がある以上、どうやっても発生するはずなのに。

 

「くっ」

 

姫島が全力で身を捻って斬撃を躱す。

さすがに集中は途切れて、練っていた魔力は霧散してしまう。

不味い、前衛でない彼女では切り伏せられる!!

俺と木場は助けに向かおうと駆け出そうとした。

 

「皆さん、違います!!敵はこっちです!!」

 

遥か後方にいた塔城が叫んだ。

その目は何もない中空を睨みつけている。

彼女が身構えたのと同時に

 

「ここが一番弱い」

 

何もない空間からE2が現れた。

 

「『透明の聖剣』!?」

 

やばい、こいつマジで強い。

分身を生み出して俺と木場を足止めしつつ、姫島にも差し向けることで大技を強制的に中断させる。

しかし、姿の見えるものは実はすべてダミー。

本命は透明化した自身が守られているアーシア、塔城、兵藤に向かう事。

行動すべてが合理的、聖剣を使いこなしてる。

 

「やらせるかよっ!!アーシアはやらせねぇ!!」

 

聖剣を兵藤が籠手で受け止め…その勢いのまま吹き飛ばされる。

『破壊』を載せたのか…。

流石は神滅具。断ち切られることは無かった。

 

「やっべぇ、間に合わん」

「きゃああああああっ」

「アーシア!!」

 

E2は塔城も軽く躱してアーシアに肉薄、そのまま剣を――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギィィィィン

 

「え?」

 

斬撃は止められた。

介入してきた乱入者―――

 

「流石に命の恩人を見捨てるわけにはいかない。たとえそれが堕ちた聖女だとしてもね」

 

ゼノヴィアに。

彼女が手に持った剣を振るとE2が大きく跳ね飛ばされる。

 

「兵藤君!!譲渡を!!」

「わかった!!」

 

俺より一足早く駆けつけた木場が兵藤に触れた。

 

『Transfer!!』

「『魔剣創造』!!」

 

「!?」

 

E2の着地地点付近に剣が無数に生成される。

人間では振れないような、この技に特化したであろう異常な長さの魔剣がE2に殺到した。360度全方向から突き上げてくる魔剣の群れ。

狙われた者は重力に従って落ちるのみ。

躱すなど不可能。

 

「『擬』『壊』連携」

 

それを奴は凌いだ。

鞭のように変化させた剣で薙ぎ払い、全て破壊することで。

『破壊』の特性のまま変形させたのか。

難なく着地したE2は様子見なのかじっとこちらを見ている。

 

「ゼノヴィアさん!!怪我は大丈夫なんですか!?」

「問題ない。おかげさまでね」

 

なるほどな、アーシアの治療を受けたのか。

 

「塔城、どうやってあいつに気が付いた?」

 

俺たちでは全く気が付かなかった。

塔城がいなければ今頃アーシアは斬られていたろう。

 

「……」

 

塔城は眼を逸らして答えにくそうにしている。

 

「…生気を探知しました」

「生気?」

「生命エネルギーの様なものです。生物であれば必ず持っていますから」

「そうか…よくやった。お前がいなければどうなっていた事か…」

 

未だ顔を上げない彼女の頭を撫ぜる。

何やら事情がありそうだが…

 

「おかげでアーシアは助かった」

「この力は…」

「今ここでは役に立った。それ以上でもそれ以下でもない。俺はお前がその力を持っていた事を有難く思う」

「…はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、完全に仕切り直しになったが…。

 

「くっ、ちょこまかと」

「あはははは、そんな大振りじゃ当たらないよ?」

 

向こうではグレモリーが息を切らしていた。

E3が攪乱して隙が出来ればE1が攻撃をする。先にE1を狙えばE3が妨害。

グレモリーはパワーはあるみたいだが、狙いや制御が大雑把すぎる。

捉えきれず翻弄されるままだ。

 

「あっちはあっちで相性悪そうな」

「うん、もしかしたらあっちは僕の方が適任なのかもしれない。でも…」

「気になるよな?エクスカリバー」

「…君は誤魔化せないね」

「ふむ…なら俺が行こう」

「え?」

「ゼノヴィアも来たからな。代わりに入ってもらう。共同戦線は生きてんだろ?」

 

アーシアと会話していたゼノヴィアに問いかける。

 

「ああ、一度はあの三人に無様を晒したが…今度は出し惜しみせずいく」

「その剣は?」

 

ゼノヴィアの持つ大剣はエクスカリバーに負けず劣らず…というかそれ以上の威圧感を放っている。

エクスカリバーと打ち合っても刃こぼれひとつない。

 

「デュランダルだ」

「デュランダルだとっ!?バカな、私の研究ではそこまでの成果は出ていないはずだ!!」

 

バルパーが目を言開いて叫んだ。

デュランダル…聖騎士ローランが持っていたとされる絶世の名剣。

確か柄には数多くの聖遺物が収められていたんだっけか。

 

「私はイリナと違って人工的な聖剣使いではない。いわゆる天然ものというやつだ」

「E2!!」

「…大丈夫。あの人、使いこなせてない。振ってない。振られてる」

「そっ、そうか。…くくく、まさかここに来て聖剣がもう一本手に入るとは。次の研究は決まりだな」

「まだ続けるのか!?バルパー・ガリレイ!!」

 

木場が激昂して叫ぶ。

また同じことをするのかと、第二第三の自分たちを生み出すのかと。

 

「なんだ貴様は?」

「僕は『聖剣計画』の生き残りだ」

「なに?」

 

バルパーの目が大きく見開かれた。

 

「は、ははははは。そうか、貴様あのガキどもの生き残りか!!これは、これは面白い!!」

 

余程おかしかったのか顔を引き攣らせて笑う。

腹をよじって、息が続かないと涙を流して。

周りの冷めた視線などお構いなし。

奴はひとしきり笑った後

 

「――私はな…聖剣が好きなのだよ」

 

唐突に真顔になって語りはじめる。

 

「母であったかな?いや、兄だったか。とにかく幼い頃から私は語られる寝物語に出てくる聖剣に心を躍らせていた。その思いは年を重ねる毎に増していった。今では研究者をしているが、一度はエクソシストを目指したこともある。青春のほとんどを費やしたよ」

 

遠い過去を思い返すようにしゃべり続ける。

 

――だが私には聖剣への適性が無かった――

 

「絶望したよ。だが、同時に思ったのだ。こうまでして聖剣を求める私と、生まれだけで聖剣を振るうもの――いったい何が違うのかと。執念だった。諦めきれなかった」

 

――憧れるものと自身の何が違うのか?

誰しもが思う、思わずにはいられない問いかけ。

大抵は諦めるか別の道を探す。

だが、この男は見つけてしまった。

 

「因子だ。聖剣を使うにはとある因子が必要だった。気付いていないだけで万人が持っていた。ただ一定の数値に達していないだけ。…発見した時は笑いが止まらなかったよ。なんだ、こんなモノかと」

 

くくく、と再び笑い始める。

 

「時に君たちは我々錬金術師…いや、魔術師もか。魔導を追及するモノの根底に根差す通念というものを知っているかね?」

 

いよいよもって本当に狂気に侵された表情。

これも、この狂気も魔導に足を踏み入れた者の共通するものなのか

 

「『足りないのなら、他から持ってくればいい』」

 

分かった。

他の奴らは今一つピンと来ていない様だが、俺には分かってしまった。

 

「バルパー、貴様抜いたな?木場達被験者からその因子を」

「「「なっ!?」」」

「クククク…ハハハハハッ!!」

 

奴は懐に手を入れると青い何かの結晶を取り出した。

淡く、エクスカリバーと同色に輝くソレからは神聖な力を感じる。

 

「フリード君にも使ったのだがね…もう少しデータが欲しかったというのに…。他の被験者は軒並み死んでしまった。これは最後の一つだ。要るかね?量産の目途は立っている。一つくらいいいだろう」

 

そう言って奴はその結晶を木場の足元に放った。

 

「因子を抜いたくらいでは死なないのだが…彼らには随分と色々実験を、表ざたにはできない事をやっていてね。野放しにするわけにはいかんし、まぁどうせ搾りカスだ。そう思って処分したのだが、まさか追放とは」

「てんんんっめぇぇぇぇぇっ!!人の命を何だと思ってやがる!!」

『Boost!!』

 

話を聞いて堪え切れなかったのだろう、兵藤が倍加もそこそこに奴へと殴りかかった。

 

ギィィィィィィンッ!!

 

それをE2がすかさず受け止める。

だが

 

「どけぇぇぇぇぇっ!!」

『Boost!!』

 

いかなる手段か連続で倍加した兵藤が押し切った。

その拳がE2の顔面を捉える。

 

「っ」

「お前もなんでそんな奴の味方をするッ!?さっきの話を聞いていただろう!!」

 

倒れ込んだE2に兵藤は叫んだ。

 

「無駄だ。コレにはその様な小難しい事など理解できん。ほれ、起きたまえ」

「ん…」

 

バルパーは倒れたE2を足で蹴って催促する。

立ち上がったE2は仮面が砕け、素顔になっていた。

E3、E1と同じく赤い瞳。

だが、それ以上に目を引くのは…

 

「朱乃さん?」

 

そっくりとはいかない。だが、面影がある。

兄弟と言われても配色を除けば信じてしまう。

全員が姫島を見た。

グレモリーも戦闘を中断して目を見開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたというのかね?…これは…コカビエル、まさか彼女は――」

「クハハハハハ、そうだ。そこの小娘がバラキエルの娘だ。」

「なんだと?」

 

思わず声が漏れ出る。

姫島がバラキエルの娘?

皆の視線にさらされた彼女の瞳は大きく見開かれ―――困惑に揺れていた。

 

 

 

 

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