無個性オリ主が共にヒーロー目指す!   作:チェリオ

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第44話 進歩する者に動き出す者ら

 グラントリノという老齢のヒーローが居る。

 ヒーロー免許を持ち、事務所を構えてはいるが積極的にヒーロー活動をしている訳ではなく、実力は兎も角活躍はほとんどしていないので認知度はかなり低い。

 けれどそんな彼が居たからこそ今の平和な日常が築かれたと言っても過言ではないだろう。

 何故なら彼こそ先代ワン・フォー・オール継承者よりオールマイトを鍛えて欲しいと直々に要請を受けたヒーロー。

 雄英学生時代のオールマイトを鍛えに鍛えぬいて、きつく厳しい鍛錬をつけられたオールマイトは今でも頭が上がらない。

 恩師という意味でも鍛錬の内容がトラウマになっている意味でも……だ。

 そのグラントリノの事務所にオールマイトよりワン・フォー・オールを継承した緑谷 出久は職場体験先として訪れていた。

 

 体育祭で途中までは良かったが、超パワーにより肉体が持たずに自損してしまうのを見られ、危うい事から指名票が一票しかなかった。

 最初こそその一票を入れた扇動 流拳の下でお世話になろうと思ったのだけど、爆豪が行くと言う話を聞いては最悪…というか絶対相手方に迷惑が掛かってしまう。

 学校側が用意してくれた先で検討していた矢先、オールマイトからの呼び出しがあったのだ。

 内容は締め切りギリギリにグラントリノが指名を入れてくれた事。

 説明でオールマイトを鍛えたヒーローと聞けば行くべきだろうと思うが、指名を入れた理由が「私の指導不足を憂いての事か、それとも…」とがくがくと足を震わせるオールマイトを見て不安に駆られる。

 さらに鍛える事に関しては「俺みたいに優しくないから気をつけるんだな」と追い打ちをかけるのだから余計にだ。

 ちなみに十分扇動のも厳しいと思っていた為に、「冗談…だよね」と返したらデコピンをいっぱつ喰らわされてしまった…。

 

 初日は驚きの連続だった。

 尋ねてみれば転倒してケチャップと連なったウィンナーをぶちまけて、あたかも内臓が零れたかのように倒れ込んでいたり、「誰だ君は?」と何度か口にした事から年齢から来るものなのかと疑うも、小手調べと手合わせを行わされたら手も足も出ない程に惨敗…。

 トーナメントで戦った轟 焦凍も強かったが、ここまで何も出来ないほどではなかった。

 老齢でこれなのだからオールマイトを鍛えていた頃はもっと凄かったのだろうと容易に想像がつく。

 加えて本日は偶然なのか故意なのかワン・フォー・オールの使い方のヒントを頂いた。

 グラントリノから冷凍されていたたい焼きの解答温めを頼まれ、電子レンジに対して大きめの皿に乗せてしまった為に回らず、一部しか温まらなく解凍に至らなかった。

 それをきっかけに一部(腕や脚)にワン・フォー・オールを込めるのではなく、万遍なく全身に伝える(巡らす)感覚で随時発動させておく―――“ワン・フォー・オール フルカウル”へと気付かされた。

 

 全身に巡らせている様子を見ていたグラントリノはニヤリと好戦的な笑みを浮かべる。

 

 「その状態で動けるか?」

 「――ッ、なんとか」

 「なら試してみるか?」

 「お願いします!!」

 「そうだなぁ…三分だ。三分以内に俺に一発でも入れてみな!!」

 

 グラントリノはカチリと時計のタイマーを押した瞬間飛んだ(・・・)

 個性は足の裏の噴出口より空気を噴射する事で、空中を自由自在に動き回れる“ジェット”。

 機動力に加速を加えた蹴りの高い攻撃力。

 衰えてもなお第一線で活躍するプロに引けを取る事はない………どころか並みのプロ以上の実力を有している。

 

 眼で追うのも難しいぐらい空中を跳ね回り(・・・・)、容易に背後を取られるも初日のようにやられる気もないし、今はフルカウルが何処まで通用するかを試したい気持ちでいっぱいだ。

 

 しかしそう易々と上手くいくことはない。

 身体を張り巡らしながら戦うというのは慣れていない緑谷にとって非常に困難なもの。

 必死に巡らす事に集中しながら反撃よりも回避に専念する。

 背後から、頭上から、視界の隅から、真正面から、フェイントを入れて、速度と技術を合わせて仕掛けて来る。

 それを視えずとも察しながら(・・・・・・・・・・)何とか避けようとするも、完全に全てを躱し切る事は出来なかった…。

 一撃を貰えばフルカウルが解けてしまう。

 

 「おいおい、それじゃあ初日と何も変わらねぇぞ。それでは救えるもんも救えねぇぜ!平和の象徴と謳われる人間はこんな壁、軽々超えて行くぞ!!」

 

 どうする、どうすると思考を巡らしながら死角から迫るグラントリノを察して(・・・)、拳を振るうも急旋回して避けられた上に反撃を受けてしまう。

 纏うにしても状況を打破するには多少でも時間がいる。

 周囲に感覚を張り巡らしてソファがある位置へと滑り込む。

 

 ソファの下へと潜り込んだところで完全に観られ、グラントリノの蹴りはコンクリオートでさえ砕く威力を持ち、ソファ一つ軽々と破壊する事は可能。

 時間を稼ぐにしても盾にするにしても意味はない。

 そう考えながらグラントリノは迫る。

 

 「――ッ、狙ったか小僧!」

 

 突如としてソファが跳ね上がった。

 グラントリノが指摘した通り、緑谷は狙っていた。

 迫るタイミングを狙ってソファを吹っ飛ばした事で動きを遮られ、否応なしに隙を作られてしまった。

 

 僅かでも時間を稼いだ緑谷はワン・フォー・オールを巡らせ跳び上がると同時に殴る掛る。

 けれどもジェットの個性で避け切り、空中では移動できない緑谷は背後をとられたところで動けない。

 着地を狙って迫るグラントリノ。

 対して緑谷は振り返ることなく位置を察して跳ねる(・・・・・・)

 

 地面から壁へ、壁から天井へと跳ねてグラントリノのような動きを見せた。

 初日と比べて進歩を遂げた動きに目を見張って驚くと同時に酷く喜ぶ。

 けれど易々と攻撃を受ける気はなく、ジェットを吹かして僅かながら避けて躱し、方向転換をすると着地する前の緑谷に一撃を浴びせてグラントリノは時計を確認する。

 

 「三分経ったな」

 「クソォ………」

 

 悪態を吐くもすぐに問題点を洗い出して改善点をぶつぶつ唱え始めていた。

 そんな緑谷を満足そうに笑いながら見つめる。

 初日からオールマイトへの憧れなどが足枷になっていたが、中々に柔軟な思考能力を持っていた事は評価していた。

 ここに来てヒヤっとするほど実感させられるとは思わなかったが…。

 

 最後の一撃の時、グラントリノは本気で避けた。

 結果は完全には避け切れずに緑谷の一撃は頬を掠めていた。

 俊典め、良いのを見つけたじゃねぇかとニカリと笑う。

 

 「中々やるじゃあねぇか」

 「あ、ありがとうございます」

 「初日も思っていたがお前さん。視んでも感じ取っているだろう」

 「は、はい!むーくん……扇動君に鍛えて貰って……」

 

 体育祭までのトレーニングで使っていたゴーグルは、視界を狭める事で見えない所に対して感覚が研ぎ澄まされるのを利用しての周りへの感知能力の向上。

 騎馬戦でゴーグルが外れた際に実感して驚いたが、なるほどこれは凄いと感心しながら使っていた。

 

 振り向きもせずに避けようとしたり、死角から迫ったのに攻撃しようとしたり、先読みでもされているかの行動にグラントリノは疑問を持っていたが、これでスッキリする事が出来た。

 だが、思う所がない訳でもない。

 

 「どれくらい見えとるんだ?」

 「だいたいこの辺りかな…っていうぐらい……ですかね」

 「ったく、あの小僧は面倒を見るのは良いが見通しが甘い!」

 

 まったくと言わんばかりのグラントリノを緑谷はどういう事だろうと眺める。

 これは単に考え方の違いである。

 周囲を見ずに感知出来る技術は個性の有無に関係なく大なり小なり体得出来るだろう。

 しかしヒーローに求められるレベルとなると長い時間を要する。

 プロになった後では時間が無く、視界を狭めるというヴィラン事件の現場などではデメリットとなる事は控えた方が良い。

 …となると鍛えるなら学生の時分。

 現状ヴィラン連合という新たな脅威が現れた事で、ヴィラン事件の活性化も予想される。

 平和の象徴たるオールマイトがいつまでも現役を続けられるか定かではなく、ならばワン・フォー・オール継承者である緑谷の強化は急ピッチで行われなければならない。

 オールマイトから扇動にワン・フォー・オールの事を話した(聞き出された)と聞いているグラントリノは、“なんとなく”程度で止めるなら扇動の怠慢とも捉えている。

 

 だが、扇動としては緑谷危険を冒してまで急造(・・)の英雄を作る気も、誰も彼も救おうとする気概は兎も角社会の平和を一人で担うシステム(オールマイト)大慌てで用意する気もなかった。

 

 扇動が目指すは個体の強さだけで成り立つのではなく、個々の強さを求めつつ群体としてのシステム。

 緑谷の英雄に成りたいという想いに応えると同時に自信の想い(・・)もあって手助けを行っているが、オールマイトが引退するとしても未来のヒーローで穴埋めするのではなく、現在のヒーローが行うべきと考えている。

 まだ学生として習う事も鍛える事も多く、ゴーグルなど先駆けでさせたのはあくまで体育祭などで少しでも技術を得させる為。

 なので体育祭が過ぎてからはゴーグルを用いた感覚の鍛錬は行っていない。

 

 扇動とグラントリノの事を語った事から、知り合いである事は解り切っている。

 ならばプロと組手を幾つもして来たであろう扇動はグラントリノともしたのだろうかと疑問が浮かぶ。

 

 「あの……グラントリノは……む、扇動君とは戦った事はあるんですか?」

 「あぁ、迷惑なことにな………」

 「扇動君は…勝ったりとかは……」

 

 失礼ながらも気になり、ゴクリと生唾を呑みながらそこまでで口を紡ぐ。

 何処か不機嫌そうにグラントリノはそっぽを向きながら答えた。

 

 「何度か負けたよ…」

 

 その言葉に目を輝かせた。

 やっぱり扇動は凄いと感じ入るが、グラントリノは思い出してため息を零す。

 確かに扇動はグラントリノに勝った事がある。

 その勝利の中には回避と防御に徹してグラントリノのスタミナ切れと、ジェットの個性に寄る衝撃に老体が耐えれずに腰や関節に起こる不調を狙っての持久戦があり、あの後は体中が痛くて一週間は安静にしていた…。

 

 忌々しい事を思い出して肩を落とすも、すぐに考えを切り替える。

 

 「慣らす為にガンガンやるぞ!」

 「はい!宜しくお願いします!!」

 「………その前に朝飯食うか」

 「あっ、そう…ですね」

 

 やる気満々だった緑谷だけど言われて空腹に気付いてグラントリノの言う通り朝食を摂る事にする。

 この時緑谷は知る由もなかった。

 グラントリノに寄る“慣らし”と称した組手は休憩や睡眠を挟みながらも、翌日(職場体験三日目)の夕刻までぼこぼこになるまでみっちり行われる事。

 同時に次の段階としてヴィラン退治の為に人口密度の高い渋谷まで出かけ、その途中横切る保須市で大事件が起きるとは……。

 

 

 

 

 

 

 ……苛立たしい…。

 

 死柄木 弔は最近苛立つことが多い。

 先生(・・)と出会った頃にもむかむかと苛立たしい事は度々あったが、雄英高校襲撃事件はここ近年では一番大きかった。

 

 平和の象徴“オールマイト”の殺害。

 それを目標にチンピラヴィランを集めて、先生より対オールマイト用の脳無を与えられた。

 世間ではヴィラン連合の襲撃は成功したと言われている。

 雄英高校を襲撃したという前例無き事態だというのに、プロヒーロー二名を戦闘不能に追いやるほど負傷させ、オールマイトにもかなりのダメージを与えた。

 ヒーロー育成機関の名門中の名門である雄英高校にかなり深い傷を残した。

 

 ――だが、それは世間や報道による評価であり、襲撃者である当事者たる彼にしたら失敗以外の何でもない。

 

 雄英高校に侵入して仕掛けた上に逃げ切った。

 教師二名に大怪我を負わせた。

 オールマイトを負傷させた。

 今まで築き上げられ来た雄英高校の信頼や信用に泥を塗りたくってやった。

 

 それが何だというのだ?

 オールマイトは殺せていないばかりか、入学したてのガキに阻まれ、誰一人殺す事も出来なかった。

 集めたチンピラヴィランがどうなろうと知った事ではなかったが、切り札だった脳無はオールマイトに敗れてヒーロー側に回収され、自身に至っては撤退出来たが弾丸を両脚両腕に叩き込まれて負傷。

 先生は見通しが甘いと一つの教訓として受け止めて先へ進めと言う…。

 

 思い出すだけで今だに腹立たしい。

 俺を殴ろうとしたオールマイト並みのパワーと速さを持ったガキ(緑谷 出久)に、水面に叩き下ろしてくれたクソガキ(扇動 無一)

 情報収集も兼ねて雄英体育祭の中継を見ていたが、活躍する度に物に当たっては黒霧がため息を漏らした…。

 

 なんにせよいつまでも立ち止まる訳にもいかず、先へ進まなければならない。

 棄て駒ではなく精鋭を揃え、次に備えなければならない。

 その一環として死柄木 弔は有名なヴィランと顔を合わせていた。

 

 ヒーロー殺し“ステイン”。

 多くのヒーローを屠って来たヴィラン。

 奴であるならば実力・知名度共に申し分ないだろう。

 後は使えるか使えないかだけだが、死柄木はすでに切り捨てたい気持ちでいっぱいであった。

 

 「何を成すにしても強い信念が必要だ。それが無い弱い者が淘汰されるは必然―――だから、こうなる(・・・・)

 

 左腕を踏みつけられ、右肩にナイフを突き立てられ、首元にもう一本のナイフを当てられた死柄木にステインは見下ろしながらそう告げる。

 さすがと言うべきか強い。

 だが、こいつは駄目だなと自分の中で答えが出る。

 …と、言うかようやく撃たれた傷が塞がったっていうのに何してくれるんだこいつは…と忌々しく睨む。

 

 場所はヴィラン連合の拠点であるバー(酒場)内。

 大勢の手下や脳無は居なくとも座標さえ分かれば転移する、またはさせる事が可能な黒霧も居たけど、ひと傷負わされてから身体を動かせずにいる。

 

 「英雄(ヒーロー)の本来意味を忘れ、偽物が跋扈するこの社会も、無用に(個性)を振り撒くお前ら犯罪者(ヴィラン)も…粛清対象だ…」

 「――ッ、この掌は駄目だ………殺すぞ

 

 首元に触れていたナイフでそのまま首を切ろうとした時、刃先が顔に付けていた掌に触れかけた事で刃を右手で掴む。

 掴まれる前に切る事は出来た。

 されどステインは死柄木の言葉に何かを感じ取って手を止めた。

 触れられたナイフはボロボロと崩壊し、刃は小さな鉄粉へと姿を変える。

 

 「口数が多いなぁヒーロー殺し…信念なんて仰々しいもんねぇよ。強いて言うんなら―――――オールマイトなんて塵が祭り上げられている社会を――めちゃくちゃにぶっ壊したい――とは思ってるよ」

 

 嗤いながら口にした言葉には強い念が込められていた。

 ゾッとするような笑みと言葉にさすがのステインも背筋を凍らせ、その場から距離を取って死柄木と対峙する。

 そして何処か嬉しそうに笑う。

 

 「それがお前なんだな……俺達の考えは相反するもの。だが現在を壊す(・・・・・)その一点のみにおいて共通している」

 「ざっけんな帰れ。こっちには治療出来る個性持ちが居ねぇってのに…どうしてくれるんだ?」

 

 不穏な雰囲気にいつもなら仲裁に入る黒霧であるもまだ動けずにいる。

 キレている死柄木は兎も角、ステインは機嫌が良いように笑ったまま続ける。

 

 「お前の真意を試した。人は死線を前に本質を現す。異質で歪であったがお前の想いという信念の芽を俺は見た。だからお前を始末するのはそれを見届けてからでも遅くない」

 「結局始末すんのかよ…」

 

 刺された肩を抑えながら目の前のイカレに対して仲間に加えるのはやはり嫌だ。 

 しかしながら利害の一致から利用し合えるという事は理解している。

 ゆえにぼやきはするが完全な否定はしない。

 ようやく動けるようになった黒霧は死柄木が手を出さなかった事と、一応協力出来ると言う事で交渉が成った事で安堵する。

 

 …が、ステインはため息を吐き出し、冷めた視線を黒霧に向ける。

 

 「もう用は済んだ。俺を保須に戻せ」

 「あぁ?」

 「ヒーローとは偉業を成した者を指す“称号”。英雄気取りの拝金主義者共に自らの過ちを気付かせるにはまだまだ犠牲が必要だ。まだあの街を正すには少ない」

 「戻してやれ黒霧」

 

 ため息交じりに黒霧に指示を出し、言われるがままステインは転移を通って戻って行く。

 本当に忌々しい。

 理想の英雄に当て嵌まらないヒーローを偽物として狩り、世間に知らしめて意識改革を行って本物の英雄が生まれる環境を作ろうとしている。

 回りくどい上に性に合わない。

 

 「黒霧、脳無を出せ」

 「は?脳無をですか?」

 「もっと手っ取り早くしてやろう。―――大先輩(ステイン)の面子と矜持を潰してやろう」

 

 転移で抜けた保須市を見下ろせる高所より死柄木はニヤリとほくそ笑む。

 その背後より複数体の脳無が姿を現して、眼下に広がる保須の街へと降りていく。




 私みたいに優しくないから気をつけるんだね
 【メイドインアビス】オーゼンより

 それは………冗談なのか?
 【メイドインアビス】レグより
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