狭霧山を目指す炭治郎達は、途中の山でお堂を見つけた。
炭治郎「あっ。やっぱりお堂があるぞ、灯りが漏れてるから誰かいるみたいだけど。」
ブロリー「行くのか?」
炭治郎「もちろんです!」
禰豆子「ムー。」
三人が近づいたとき、炭治郎がお堂の中から血の匂いを感じた。
炭治郎「!!血の匂いがする・・この山は道が険しいから誰か怪我をしたんだ!」
炭治郎が走り出すと、禰豆子とブロリーもその後を追った。そしてお堂の扉を開くと・・中には沢山の人間の死体があり、二体の人喰い鬼が、喧嘩をしながら争うように食い荒らしていた。
炭治郎「大丈夫ですか・・」
禰豆子「!!」
ブロリー「・・・・」
鬼1「おいテメェ!!ここは俺の縄張りだ!人間を喰いたいなら他を当たりやがれ!」
鬼2「うるせぇ!!俺が最初にここの人間を喰ってたんだ!お前こそどこかに消えろ!!」
鬼は、炭治郎達の気配に気づくとゆっくりと振り返る。
鬼1「何だお前ら?ここは俺の縄張りだぞ。餌場を荒らすなら許さねぇぞ。」
鬼2「貴様らも俺の飯を横取りするつもりか?だとすれば容赦はしないが。」
鬼1「・・・んん?妙な感じがするな。お前ら人間か?」バッ!
鬼の片方は炭治郎に襲いかかり、お堂の外へと出された。人肉を見て涎を垂らしていた禰豆子もすぐさま我に帰り、炭治郎の援護に向かった。
鬼2「お前・・鬼なのか人間なのかよくわからない気配がするな・・まぁいい。良い肉で喰い堪えがありそうだ!」バッ!!
鬼のもう片方はブロリーを見てしたなめずりをすると、一直線にブロリーに襲いかかる・・が、しかし。
ブロリー「フンッ!!」ドカッ!!
飛び掛かってきた鬼に対して体勢を低くすると、手を地面に付けて下から空中へと蹴り飛ばした。
鬼2「ぐおっ!?・・ほぅ少しはやるようだな。だが、これならどうかな?」
鬼はさっきより更に速いスピードで迫ってくる。・・だが
ブロリー「デヤァッ!!」バキッ!!
鬼の顔面に拳をめり込ませ、その勢いそのままに振り抜き、鬼を殴り飛ばしたのだ。そしてそれだけでは終わらなかった。
ブロリー「はぁっ!!」ゴゴゴゴゴゴゴ
鬼2「!!」
ブロリーは気を高め、金髪碧眼の『スーパーサイヤ人』に変身したのだ。鬼はあまりの気迫に後ずさりする。
鬼2「な・・なんてやつだ・・」
ブロリーは鬼に指を差すと宣言する。
ブロリー「クズ・・まずお前から血祭りに上げてやる!」ゴゴゴゴ
ブロリーはさっきとは比べ物にならないスピードで鬼との距離を詰めると、胸にある金の首飾りに押し当ててそこから気を爆発させ、大ダメージを与える。
ブロリー「フハハハハハ!!」ドッカーン!!
鬼2「ぐあああああ!?」
更に地面に叩きつけられた鬼の顔面を掴むとおもいっきり上空に投げ飛ばす。そして先回りすると両腕を振り下ろし再び地面に叩きつける。
ブロリー「死ぬがいい!!」ズザザザー
鬼2「があああああ!!」
地面に倒れている鬼を走って蹴りあげ、だめ押しに、気弾を叩き込んだ。その気弾は最初に炭治郎達を襲った鬼を巻き添えにした。
ギュピギュピギュピギュピギュピギュピギュピギュピギュピギュピギュピドカッ!!!
鬼2「うわああああ!!」
ブロリー「フフフッ!!」ポウ ギュルル
鬼2「ジュエエエエン!!」
炭治郎「くっ!」
禰豆子「んん!!」
鬼1「んん?なんだ?・・うわああああ!!」ギュルルルルドッカーン!!
炭治郎「あっあれ?」
禰豆子「む。」
ブロリー「炭治郎!大丈夫か?」
炭治郎「えっと・・どちら様で?」
ブロリー「・・・ブロリーです。」
炭治郎「ブロ・・えええ!?ブロリーさん!?」
禰豆子「ムー!!」
炭治郎と禰豆子はとても驚く。それもそのはずである。二人はブロリーと出会うまでサイヤ人という種族すら知らなかったのだ。そんな状態で一部のサイヤ人だけがなれる、スーパーサイヤ人の形態など知るよしもなかった。さらに髪も逆立ち目の色も変わり、表情まで大きく変化してしまっては、同一人物だと思えと言われる方が無理な話である。
ブロリー「とりあえず、この姿についてはあとで説明する。」
炭治郎「わっわかりました。」
禰豆子「んー。」
炭治郎達に説明する必要があると思ったブロリーは、後で説明することを伝えた。
鬼1「くっくそ!」
鬼2「うぐっ!ああっ!・・なんてタフな奴なんだ、化け物め!!」
ブロリー「俺が化け物?違う・・俺は悪魔だ!!フハハハハハハハハハ!!」
鬼は満身創痍だった。本来鬼は、人間にとっての致命傷を負ったとしてもすさまじい回復力ですぐに回復するのだ。殺す方法としては太陽の光に当たるか、特別な日輪刀で首を斬るしか方法がないと言われていた。だがこの場合、ブロリーの攻撃が鬼の身体を持ってしても耐えきれず、鬼の細胞に大ダメージが入って回復力が著しく低下しているのだ。
鬼1「・・おいテメェ。気に食わねぇがここは手を組んだ方が良さそうだな。」
鬼2「ああ・・その方が効率が良さそうだし、特別にお前に合わせてやる。」
ブロリー「フハハハハハハ!!!雑魚がいくら集まったとて、この俺を超えることはできぬぅ!!」
鬼1「そんなのは、やってみなくてはわかんねぇだろ!」
鬼2「協力した方が一人よりも強いことを証明してやるぜ。」
満身創痍の鬼二体は協力することを決めたようだ。そして二体揃ってブロリーに飛びかかるが、しかし。
ブロリー「無駄なことを、今楽にしてやる!」ポウ ギュルルンドッカーン!!
鬼1・2「ぎゃああああああああ!!」ドカーン デデーン☆
ブロリーが最後に放った小さめの気弾は、二体の鬼に当たった瞬間に大きく大きく膨れ上がり、跡形もなく消し去ってしまったのだ。
ブロリー「その程度のパワーで俺を倒せると思っていたのか?」
炭治郎「すっ・・凄い・・」
禰豆子「ムー。」キラキラ✨
炭治郎はブロリーの圧倒的な強さに唖然とし、禰豆子は目を輝かせていた。そして鬼を倒したブロリーはゆっくりと振り返る。
ブロリー「炭治郎・・禰豆子・・大丈夫か?」
炭治郎「えっ?あっはい。大丈夫です。」
禰豆子「ムー!///」
ブロリーに安否を聞かれ、我に帰った炭治郎はあわてて返事をし、禰豆子も炭治郎の答えに合わせるように笑顔を向けた。
ブロリー「・・・・禰豆子、カワイイ!」
禰豆子「!?んー!///」ポカポカ
いきなりブロリーに可愛いと言われ禰豆子は恥ずかしかったのか、それをごまかすようにブロリーをポカポカと叩く。
炭治郎「禰豆子、叩いちゃダメだよ。」
禰豆子「ムーうー。」
炭治郎「ブロリーさん、大丈夫ですか?」
ブロリー「問題ないYO☆」
そしてブロリーは"スーパーサイヤ"人から"通常形態"へと戻る。ふとお堂の方を見ると、天狗のお面を付けた人が殺された人達を埋葬してくれていた。
炭治郎(殺された人達を埋葬してくれている。)「あっあの・・」
左近次「儂は鱗滝左近次だ。義勇の紹介はお前で間違いないな?だが、見たところ鬼がもう一体いるようだが?」
疑問を持つようにブロリーを見ると、炭治郎は弁解する。
炭治郎「この方はブロリーさんです。彼は鬼ではなくサイヤ人です。確かに鬼の気配とそっくりですが、ブロリーさんは鬼ではありません。」
左近次「ほぅ?何故そんなことを言い切れる?」
炭治郎「ブロリーさんは日に当たっても死にませんでした。そして、鬼特有の腐った匂いが全くしません。なので鬼ではないと断言できます。」
左近次「・・まぁいいだろう。」
炭治郎「俺は竈門炭治郎といいます。妹は禰豆子で・・」
左近次「炭治郎。妹が人を喰った時、お前はどうする。」
炭治郎「・・・」
何も答えられなかった炭治郎の頬を左近次は無言で叩いた。
左近次「判断が遅い。」スパーン!!
炭治郎「ッ!?」
左近次「お前はとにかく判断が遅い。そっちの男、ブロリーが鬼に止めを刺すまで動けなかった。今の質問に間髪入れずに答えられなかったのは何故か?お前の覚悟が甘いからだ。」
炭治郎「・・・・ッ」
左近次「妹が人を喰った時やることは二つ、妹を殺すお前は腹を切って死ぬ。鬼になった妹を連れていくというのはそういうことだ。しかしこれは絶対にあってはならないと肝に銘じておけ。罪なき人の命をお前の妹が奪う。それだけは絶対にあってはならない。儂の言っていることがわかるか?」
炭治郎「はい!!」
左近次「・・・では、これからお前が鬼殺の剣士として相応しいかどうかを試す。妹を背負ってついてこい。そしてお前もだ。」
鱗滝左近次の速さは異常だった。炭治郎は息を切らしながらついていくだけで精一杯の状態だ。最もブロリーは低空飛行しているため余裕そうだが。
炭治郎(速い!!この人は一体何歳なんだ?それと全く足音がしない!!それにブロリーさんも低空飛行している!?サイヤ人って本当に何者なんだろう?)ハァハァ
炭治郎はなんとか走り続け、必死の思いで家までたどり着くと質問する。しかし、帰ってきたのは非情な答えであった。
炭治郎「こっ・・これで俺はっ・・認めてもらえましたか?」コヒューコヒューゼェゼェ
左近次「試すのは今からだ。山に登る。」
炭治郎「・・・・」( ゚□゚)
霧が濃い山の奥の方までやって来ると、左近次は振り返る。
左近次「ここから山の麓の家まで下りてくること、今度は夜明けまで待たない。」
このときの炭治郎は鼻が利くため簡単なことだと思っていた。しかし、道中には沢山の罠があった。
炭治郎(まずい!!この調子で罠にかかっていたら朝までに山をくだれないぞ。それにこの山は・・空気が薄いんだ!!俺が住んでいた山よりも遥かに薄い!!だからこんなに息が苦しくてくらくらする。戻れるだろうか、失神するかも・・・・いや、戻るんだ!!呼吸を整えて罠の匂いを嗅ぎわけろ。人の手で仕掛けられた罠はやっぱり微かに匂いが違う!!よしっわかる!!わかるぞ!!)
最早炭治郎は精神力だけで動いていた。罠の匂いがわかったとしても、それを避けられる余力がなければ意味をなさない。炭治郎は次々に罠にかかっていたが、なんとか突破して夜明けまでにたどり着くことができた。
炭治郎「も・・戻り・・ました。」ガクッ
左近次「・・お前を認める。竈門炭治郎。」
鬼殺の剣士に相応しいと認めてもらった炭治郎、そして鬼殺隊に入隊するため、最終選別に向けてここからさらに過酷な修行に励むのだった。
ブロリーと鬼、どっちが強い?聞くまでもありませんでしたね。また駄文になっています泣今後もこの小説をよろしくお願いします。