伝説の超鬼殺隊員   作:ツキリョー

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第三十六話です。今回はどうしてもブロリーを出したかったこともあり、14000文字以上の長い話になってしまいました。退屈だとは思いますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。では本別どうぞ。


切磋琢磨せよ!本格化する柱稽古!後編

行冥のところで訓練を行っている炭治郎を中心に鬼殺隊全体での柱稽古は順調に進んでいた。その一方で、しのぶと珠世が共同で作っている対鬼舞辻用の薬も最終段階を向かえていた。もうしのぶがいなくてもアオイや珠世達で作れる目処が立ったのだ。そこで珠世がしのぶに声をかけた。

 

珠世「しのぶさん。炭治郎さんからお聞きしましたが、今柱稽古というものを行っているんですか?」

 

しのぶ「はい。これから起こるかもしれない戦いに向けて少しでも鬼殺隊の戦力の底上げになるようにしているんです。」

 

珠世「そうでしたか・・しのぶさんもそろそろ柱稽古に参加した方がよろしいかと思います。」

 

しのぶ「・・はい?」

 

珠世の突然の発言に、しのぶは驚いて思わず珠世の方を見た。そこへ珠世に付け加えるようにアオイが言った。

 

アオイ「私もそれが良いと思います。もう薬も最終段階に入っていますし、後は私や珠世さん達でできます。ですので私たちのことは構わずに柱の役割を優先してください。珠世さん達は禰豆子さんと同じように良い方と気付きましたから大丈夫です。・・それに柱稽古が早く終われば破壊柱様にもまた会えますよ。」

 

しのぶ「なっ!?///」ボッ

 

アオイの言葉にしのぶは一瞬で顔を真っ赤にして狼狽えた。そこに更に愈史朗が付け加えた。

 

愈史朗「貴様は柱だろう?最終決戦も近い、鬼狩りの戦力強化も大事だが何より貴様自身が死なないように鍛えておけ。・・あのサイヤ人と幸せになるんだろう。」

 

しのぶ「・・っ///・・っ///・・///」シュー

 

全身から湯気が出そうな程顔が火照ったしのぶは、遂に両手で顔を覆ってしまった。

 

アオイ「しのぶ様。先程も言いましたが、珠世さん達は優しくて良い方です。私は戦いには行けませんが、支えることはできます。必ず成功させますのでどうか行って下さいお願いします!」

 

しのぶ「アオイ・・分かりました。珠世さん、愈史朗さん、アオイのことをよろしくお願いします。」

 

三人に後押しされたしのぶは、自分も柱稽古に参加する決意をして稽古を行う準備に取りかかるのだった。

 

―――

 

一方で炭治郎は、行冥の訓練である岩押しに今も苦戦していた。そして昼食の休憩では、炭治郎が握り飯を作ってみんなに振る舞っていた。

 

村田「俺、今回の訓練で気づいたわ。今の柱達がほとんど継子いない理由。」もぐもぐ

 

炭治郎「何ですか?」にぎにぎ

 

「俺も何となくわかったわ。」もぐもぐ

「しんどすぎてみんな逃げちゃうんだろ。」もぐもぐ

「それとかあの金髪みたいにさ、柱との違いに打ちのめされて心折れたりさ。」もぐもぐ

 

村田「こういうのを当然のようにこなしてきてんだから、柱ってやっぱすげぇわ。」

 

炭治郎「そうですね・・」パッパッにぎにぎ

 

「ていうかお前めっちゃ米炊くの上手くない?」

村田「魚焼くのも上手いしよ。」

 

炭治郎「俺炭焼き小屋の息子なんで!料理は火加減!」どやっ

「なるほど!」

 

炭治郎の作る握り飯や魚は程よい食感と味を引き出すような焼き方をするのでとっても美味なのだ。この事からこの柱稽古で炭治郎は"お袋"というアダ名がつけられたのだった。休憩を終えた後は再び岩押しの訓練をするのだが一向に成果が出ず、そのまま六日が経過した。

 

炭治郎(今日も駄目だった・・どうする?鬼だっていつまで大人しくしているかわからないぞ。早くしないと・・単純に筋力が足りないのかな?それともまた別に呼吸法がある?)

 

玄弥「お前大丈夫か?」じー

 

地面に仰向けに倒れている炭治郎を覗き込んだのは玄弥である。風屋敷以来の顔合わせになった炭治郎は慌てて飛び起きる?

 

炭治郎「あっ玄弥!!大丈夫だったのか?あの後連絡とれなくなったから心配してた!」

 

玄弥「謹慎してたんだよ、悲鳴嶼さんに叱られてさ。兄貴と接触するなって言われたのにあんなことになって。悪かったな巻き込んで。・・庇ってくれてありがとよ。」

 

炭治郎「いや、そんな・・///」

 

刀鍛冶の里で上弦の鬼相手に奮闘してからそれなりに話すようになった二人。風屋敷での一頓着をきっかけに二人は真に仲良くなったのだ。

 

玄弥「岩の訓練してたんだな、俺もやってるよ。」

 

炭治郎「いやあでも全然動かなくて、玄弥は動かせた?」

 

玄弥「動かせるよ。」

炭治郎「えー!」

 

玄弥「お前ら"反復動作"はやってんの?」

 

炭治郎「?」

 

聞きなれない単語に炭治郎は笑顔のままフリーズして頭に沢山の?を浮かべた。それを見た玄弥は察してため息をついた。

 

玄弥「やってねぇのか・・悲鳴嶼さんも教えるの上手くねぇからな。良く見て盗まねぇと駄目だぞ。」

 

炭治郎「へあー・・」

 

玄弥「集中を極限まで高めるために予め決めておいた動作をするんだ。俺の場合は念仏唱える。」

 

炭治郎「悲鳴嶼さんもやってる!」

 

玄弥「そうそう。南無南無言ってるだろ。」

 

行冥(南無)

 

玄弥と炭治郎が楽しそうに話し合っているのを、行冥は遠くから木の影に隠れながら見守っていたのだった。

 

―――一方、無限城では琵琶を持つ女の鬼、鳴女が琵琶を鳴らして鬼殺隊の隊士の行方を気付かれないように血鬼術を駆使して結果を無惨に伝えていた。

 

べべんべん

 

鳴女「また一人見つけました。これで六割程の鬼狩り共の居所を把握。しかしまだ太陽を克服した娘は見つかりません。」

 

無惨「鳴女、お前は私が思った以上に成長した。素晴らしい。」

 

鳴女「光栄でございます。」

 

無惨は手に持っている地図で産屋敷の居場所を鳴き女に探らせていたのだ。そしてまだ探って無いところを指差した。

 

無惨「後はそうだな・・この辺り。」

 

鳴女「承知しました。」

 

無惨「禰豆子も産屋敷も、もうすぐ見つかる。」

 

無惨は今までブロリーを最大限に警戒していたが、今となってはかなりの余裕がある。無惨はある方法をすればブロリーも脅威にならないと踏んだのだ。

 

無惨(どうやらこの世に神とやらがいるのならそれは私を味方したようだな。禰豆子を捕らえた後、無限城で喰らって太陽を克服し、他の鬼狩りは皆殺しにして後はブロリーが寿命で死ぬまでここに居続ける。こうすればブロリーも私の脅威ではない。フフフ、産屋敷の居場所を見つかるときが来るのが実に楽しみだ。)

 

鳴女(無惨様・・なにかを確信して余裕の笑みを浮かべる姿も麗しゅうございます。)

 

禰豆子を喰らった後にブロリーが亡くなるまで引きこもり続ける。それが無惨の考えた勝利の方程式だった。そしてほくそ笑む無惨を見ている鳴女は目にある"参"の数字を覗かせながら探索を続けるのだった。

 

―――場所は行冥の岩屋敷。炭治郎は玄弥に教えてもらった反復動作を意識しつつ今日も岩押に挑んでいた。全集中の呼吸とは違うため、呼吸が使えない玄弥でもこれは出来るのだ。炭治郎は大切な家族の顔を思い浮かべることで集中力を高める。

 

炭治郎「ぐああああああ!!」グッ

 

雄叫びをあげながら力を込める炭治郎。始めのうちは出来なかったものの、反復動作から全力を出すことを何度も繰り返しているうちに体が覚えたのだ。そして

 

炭治郎「ぐぬああああ!!」ズズズズズズ

 

遂に炭治郎は岩を動かすことに成功したのだ。それを見ていた善逸と伊之助は叫んだ。

 

善逸「いったァァァ!!炭治郎いったァァ!!バケモノオオ!」

 

伊之助「くそォ!負けたぜ・・!!」

 

しかし、動かせた炭治郎本人はまだまだ力を緩めない。この訓練は一町先まで岩を押し続けることなのだ。集中力を切らさずに更に押し続ける。

 

炭治郎(まっ・・まだだ!!一瞬でも気を抜くと脱力して押し負ける!一秒でも長く岩を押し続けるんだ!)

 

そして負けず嫌いの伊之助も炭治郎が岩を押したことに奮い立たされ、岩に力を込める。

 

伊之助「天ぷら!天ぷら!猪突ゥ!猛進!!ウガアアア!!」ズズズズズズ

 

善逸(伊之助も岩動いちゃった最悪・・!!あと俺だけじゃん最悪・・!!)

 

炭治郎に続いて伊之助も岩を動かせるようになり、善逸は自分だけ出来ていないことへの焦りが生まれていた。その時、善逸の雀が手紙を持って慌てたようすでやってきた。

 

雀「チュンチュンチュン!」

 

善逸「えっ?何?手紙・・?」

 

善逸に送られてきた手紙、その内容はあまりにも残酷なものだった。善逸の師匠である桑島慈悟郎が腹を斬って亡くなったというのだ。その理由として善逸の兄弟子である獪岳が鬼になったことに責任を負ったのだ。たった一人で介錯もつけずに心臓や脳などの急所を傷つけるわけでもなく、失血死するまで延々と苦しみ続ける死に方をしたのだ。

 

善逸「う・・うわあああああ!!」

 

それを知った善逸は泣き叫んだ。気が狂ったように額を岩に打ち付けたりもした。幸い炭治郎と伊之助の姿は既に無く、周りにも誰もいなかった。一通り暴れた後でも善逸を支配するものは、桑島が亡くなった悲しみと獪岳への憎しみだけだった。そしてこのときから善逸の目付きが変わったのだった。

一方の炭治郎は岩を一町押し終わってあまりの疲労に地面に横たわっていた。

 

炭治郎「はーっはーっはぁっはぁっ」(一町動かせた!!これで悲鳴嶼さんの訓練は終わりだ!)ヒィヒィ

 

炭治郎は呼吸が荒い上に顔色も非常に悪くなっていた。それだけではなく、意識も霞始めていた。

 

炭治郎(あれっ?だっ・・脱水状態だ!!急激に・・滝のように汗をかいて水を飲んでなかったから・・善逸・・!伊之助・・村田さん・・ここで死にそうだ・・誰か・・)

 

そんな炭治郎の所に来たのは善逸でも伊之助でも村田でもなく、行冥だった。涙を流しながら大きな水筒に入っている水を炭治郎の口に垂れ流していた。

 

炭治郎(あっ・・悲鳴嶼さん・・助かった・・)ドボボボボ

 

行冥「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・」

炭治郎(えっ俺死んじゃった・・?)「あっ・・ありがとうございます。」ガバッ

 

炭治郎がしっかりと水分を取ったのだが、それでもまだ行冥は炭治郎の口に水を流していた。

 

行冥「岩の訓練も達成した。それに加え里での正しき行動。私は君を認める・・」タプタプタプ

 

炭治郎「里?ガフッゴブッ水、水大丈夫です。」

 

行冥「君は刀鍛冶の里で死者を出すまいと里の人間の命を優先して守った。」

 

炭治郎「あ・・それは・・」

 

行冥「恥じることはない。君は剣士の鏡だ。自分の正しき行動を誇ると良い・・」

 

行冥が刀鍛冶の里で炭治郎の行動を称賛しているが、炭治郎はそれを否定した。

 

炭治郎「いいえ違います。俺をそのように導いてくれたのは師範です。俺は何度も判断を間違えそうになって危うく里の人が死ぬところでした。認められては困ります。」

 

行冥(子供というのは純粋で無垢で弱く、すぐ嘘をつき残酷なことを平気でする我欲の塊だ。しかしやはりこの子供は違う・・)

 

炭治郎「いつもどんな時も間違いの無い道を進みたいと思っていますが、先のことは分かりません。いつだって誰かが助けてくれて俺は、結果間違わずに済んでるだけです。あのときも本当に危なかったんだ。だから簡単に俺のことを認めないでください。水ありがとうございます。訓練も今日までありがとうございました。勉強になりました。」

 

行冥「疑いは晴れた。誰がなんと言おうと私は君を認める、竈門炭治郎。」

 

炭治郎「ええっ?わからない・・どうしてですか?」

 

自分はまだまだだと思っていた炭治郎に行冥は認めると言ったのだ。それに炭治郎は驚き、理由を聞いた。すると行冥は自分の生い立ちを語り始める。

 

行冥「私は昔、寺で身寄りの無い子供達を育てていた。皆、血の繋がりこそ無かったが仲睦まじくお互いに助け合い、家族のように暮らしていた。私はずっとそのようにして生きていくつもりだった。ところがある夜、言いつけを守らず日が暮れても寺に戻らなかった子供が鬼と遭遇し、自分が助かるために寺にいた私と八人の子供を鬼に喰わせると言ったのだ。」

 

炭治郎「・・・・っ!」

 

行冥が住んでいた寺で子供の一人、今は善逸の兄弟子でありながら鬼に堕ちた剣士、獪岳は鬼と取引して行冥達を売ったのだ。そのときのことを思い出しているのか、行冥の顔は血管が浮き上がっていた。

 

行冥「私の住んでいた地域では、鬼の脅威が根強く残っており、夜は必ず藤の花の香炉を焚いていた。その子供は香炉の火を消して始末し、寺の中に鬼を招き入れた。すぐに四人殺された。残った四人を何とか守ろうとしたが、三人の子供は私の言うことを聞かなかった。当時の私は食べるものも少なく痩せ細っており、気も弱かった。大きな声を出したこともなかった。更には目も見えぬような大人は何の役にも立たないという、あの子達なりの判断だろう。」

 

炭治郎(!!悲鳴嶼さん目が・・!?)

 

行冥が普段から白眼なのはブロリーのような激しいパワーの影響なのではなく、盲目で目が見えないからである。寺に住んでいたときも鬼殺隊に入ったあとも、全て様々な気配を察して生きてきたのだ。それを知った炭治郎は悲しそうな顔をする。行冥は更に続けた。

 

行冥「私の言うことを聞いてくれたのは一番年下の沙代だけだった。沙代だけが私の後ろに隠れた。他の三人は私をあてにせず逃げ・・暗闇の中で喉を掻き切られて死んだ。私は何としても沙代だけは守らればと思い戦った。生き物を殴る感触は地獄のようだった。あの気色の悪さを私は一生忘れない。生まれて初めて全身の力を込め振るった拳は自分でも恐ろしい威力だった。鬼に襲われなければ死ぬまで私は自分が強いということを知らなかった。私は夜が明けるまで鬼の頭を殴り潰し続けた。私はあの夜山ほどのものを失い傷つき、命を懸けて沙代を守ったが、駆けつけてきた者達にあの子はこう言った。"あの人は化け物、みんなあの人がみんな殺した"」

 

炭治郎「そんな・・」

 

沙代はあの人と言っているが、それは行冥のことではなく、襲ってきた鬼のことを言っていた。しかし鬼は朝日で消滅している上に、本人は事件のショックでまともに言葉を話せなかったので行冥の容疑を晴らすことが出来なかったのだ。そしてそれを行冥は知らないのだ。この衝撃の事実を伝えられた炭治郎は言葉を失った。

 

行冥「恐ろしい目にあい混乱したのだろう。まだ四つの子供だ無理もないこと・・しかし私はそれでも沙代にだけは労ってほしかった。私の為に戦ってくれてありがとうと言ってほしかった。その一言があれば私は救われた。しかし子供はいつも自分のことで手一杯だ。鬼の屍は塵となって消え、子供達の亡骸だけが残った。私は殺人の罪で投獄された。お館様が助けてくださらなければ私は処刑されていた。それから私は本当に疑り深くなったように思う。君のことも勿論疑ってた。普段善良な人間であっても土壇場で本性が出る。しかし君は逃げず、目を逸らさず、嘘をつかず素直でひたむきだった。簡単なことのようだが、どんな状況でもそうあれる者は少ない・・君は特別な子供。大勢の人間を心の目で見てきた私が言うのだからこれは絶対だ。未来に不安があるのは誰しも同じ。君が道を間違えぬようこれからは私も手助けしよう。」

 

炭治郎「・・頑張ります・・ううっ・・ありがとうございます・・」

 

行冥の悲惨な過去を聞いた炭治郎は悲しさのあまり泣き出した。行冥は炭治郎の頭を優しく撫でた。

 

行冥「私の訓練は完了した・・よくやり遂げたな・・」

 

行冥の訓練を終えた炭治郎はその後、玄弥と伊之助の三人で鍋を囲ってご飯を食べていた。

 

玄弥「悲鳴嶼さんも何だかんだでいい人だからな。才能ないから俺のこと継子にしないって言ってたけど、俺が鬼喰いしているのを察して弟子にしてくれたし。体の状態を診てもらえって胡蝶さん紹介してくれて。」

 

炭治郎「あーそうだったのか!」

 

玄弥「胡蝶さんには滅茶苦茶嫌な顔されたよ。会うたび説教でさ。お前も割りと頭固そうだから色々言われると思ってた。でも結局ごちゃごちゃ言われなかったな。」ズズ

 

炭治郎「いやぁ呼吸使えなかったら俺も同じようにしてたかもしれないし、でも体は大丈夫か?しのぶさんもきっと玄弥の体を心配してのことだから。」

 

玄弥「そうかねぇ。」

炭治郎「そうだよ!」

 

そして炭治郎は行冥の訓練を終えた為、次は義勇の所に行く予定なのである。一緒に行こうと玄弥を誘った。

 

炭治郎「これ食べたら義勇さんの所行くけど玄弥も来るのか?」

 

玄弥「いやいや行けねぇよ。岩を一町も動かせてねぇし。」

 

伊之助「俺はあともう少しだぜ!!」

 

玄弥「呼吸使えねぇからな俺。」

 

伊之助「ハハハハ!お前呼吸使えねぇのか!雑魚が!!」

 

\ギャーッギャーッ/

 

伊之助が玄弥を嘲笑ってぶちギレた玄弥はそのまま伊之助と乱闘になったのだった。そして結果は伊之助を封じる形で炭治郎が背中の上に乗って止めたのだった。

 

炭治郎「一緒に行けるなら道すがら話そうと思ってたんだけど。」

 

伊之助「どけ!」うがああああああ

 

玄弥「何を?」

 

炭治郎「風柱の・・お兄さんのことなんだけどあの人はさ―――」

 

炭治郎はその続きを玄弥に伝えると、玄弥は安心したような笑顔を見せるのだった。そして次の柱である義勇の元へ向かう前に善逸に会いに行った。すると、今までとは全く雰囲気が違う善逸が岩に腰を掛けていた。

 

炭治郎「あっ善逸!ここにいたのか。岩動いたか?」

 

善逸「いや、まだだ。」

 

炭治郎「そうか・・俺次の訓練に行くんだけど・・大丈夫か?善逸・・ここ暫く喋らないし心配で・・」

 

善逸「そうか、よかったな。頑張れよ。俺はやるべきこと、やらなくちゃいけないことがはっきりしただけだ。」

 

炭治郎「何かあったのか?俺に出来ることがあれば何でも・・」

 

善逸「炭治郎は炭治郎のやるべきことをやれ。」

 

炭治郎「でも・・でも・・心配だよ・・」

 

善逸のことを心配する炭治郎。それは善逸自身も音で分かっていた。しかし、それでも善逸の決意は変わらない。

 

善逸「お前は本当に良い奴だよな。ありがとう、だけど・・これは絶対に俺がやらなきゃダメなんだ。」

 

善逸の決意、それは鬼に堕ちた獪岳を自分の手で倒すことである。桑島が自害する原因になった獪岳に強い怒りと憎しみが、善逸を奮い立たせているのだった。

竹林を一人で歩く炭治郎は、善逸の変わりように心配していた。

 

 

炭治郎(善逸大丈夫かなぁ?それに禰豆子。ずっと預けたままでいいんだろうか?寂しがってないかな?)

 

考え事をしているうちに、炭治郎は目的地である義勇の屋敷に到着した。

 

炭治郎(あっ!建物があるぞ。着いた!)

 

しかし、炭治郎が実際に中に入ると、ものすごく緊迫した空気が漂っていて、他の隊士達も顔が青ざめていた。その理由は、実弥が木刀を持ってものすごい殺気を義勇に向けていたのである。

 

炭治郎(えっ?何だ?この空気は?)

 

そして次の瞬間、実弥と義勇がぶつかり合った。実弥は目に見えない速さで義勇に斬りかかった。そして義勇の持つ木刀にヒビを入れた。

 

実弥「風の呼吸、壱の型、塵旋風・削ぎ。」ビシッ

 

炭治郎(はっ・・速っ!!でも見える!!動きを追えるぞ・・!!)

 

実弥「オラオラァどうしたァ!!テメェは俺たちとは違うんじゃあねぇのかよォ!!」

 

炭治郎(あっそれはそう言う意味じゃ・・)

 

実弥の勘違いに気づいた炭治郎は、悲しそうに眉をひそめるのだった。他の隊士も固唾を飲んで見守るなか、義勇は実弥の足元を狙う。

 

義勇「水の呼吸、肆の型、打ち潮。」

 

しかし、義勇の技を難なく避けた実弥はがら空きになった義勇の背中を空中から狙う。しかし、義勇もすぐさま振り向き、更に技を出した。

 

実弥「遅ェんだよォォ!!風の呼吸!伍の型―」

義勇「水の呼吸、漆の型―」

 

義勇「雫波紋突き。」バキッ

実弥「木枯らし颪!」バキッ

 

柱の技による木刀の消耗は非常に激しく、二人が持つ木刀は同時に折れて継続できなくなった。それを見た実弥は関節を鳴らし始めた。

 

実弥「よォし、じゃあ次は素手で殺し合うかァ!」ボキボキ

 

炭治郎「待った待った待ったァ!!ちょっと待ってくださいよ!殺し合ったらいけませんよ!」

 

木刀を持って戦うことはまだ稽古として誤魔化せるが、素手での乱闘はただの隊律違反となる。木刀を失ってもなお続けようとする実弥に炭治郎が止めに入った。

 

実弥「うるせェんだよテメェはァ、そもそも接触禁止だろうがァ。さっきから盗み見しやがってこのカスがァ。」

 

炭治郎「おはぎの取り合いですか?もしそうなら俺が腹一杯になるまで作りますから・・」

 

実弥「ふざけてやがるなァァ・・」

 

炭治郎が少しずれたことを言うのは素であり、決してふざけているわけではないのだがそんなことを知らない実弥は額に青筋を浮かべる。

 

炭治郎「え?いやいや真面目です!!不死川さんおはぎ大好きですよね?不死川さんちで稽古してもらっていた時、ずっとほのかに餅米とあんこの匂いしてたし、戻ってくるたび抹茶とおはぎの良い香りがしたので・・てっきり・・」

 

実弥「・・・・」

 

義勇「不死川は・・おはぎが好きなのか・・」

 

炭治郎「おいしいですよね!おはぎ。こしあんですか?つぶあんですか?俺もお婆ちゃんのおはぎが大好きで・・」

 

ボギャッッ!!

 

炭治郎は実弥にアッパーを決められ地面に叩きつけられて気絶した。炭治郎の推測は当たっており、実弥はおはぎが好物であった。しかし、それがばれたことによる照れ隠しなのかそれとも純粋に腹を立てたのか、実弥は炭治郎を気絶させることで黙らせる選択をしたのだった。少し時間が経ち、炭治郎が目を覚ますと、義勇の姿と周りの隊士の姿が目に入った。

 

炭治郎「あれっ?義勇さん!」

 

義勇「不死川は怒ってどこかへ行ってしまった。」

 

炭治郎「そうですか・・どうして喧嘩してたんですか?」

 

義勇「喧嘩ではなく柱稽古の一環で、柱は柱同士で手合わせしているんだ。」

 

炭治郎「そうだったんですか・・あっどうりで木刀だったし・・そうかそうか!邪魔してすみません。」

 

義勇「いや、そんなことはない、俺はうまく喋れなかったし不死川はずっと怒っていたから、でも不死川の好物が分かってよかった。今度から懐におはぎを忍ばせておいて、不死川に会うときあげようと思う。」

 

炭治郎「あー!それはいいですね!」

 

義勇「そうしたらきっと仲良くなれると思う。」ムフフ

 

炭治郎「俺もそうします!」

 

(((((やめろ!喧嘩になるから!)))))

 

そのやり取りを一部始終見ていた他の隊士達は、その後どうなるかしっかりと考えて心の中で総突っ込みを入れたのだった。そして炭治郎は義勇の屋敷に来ている他の隊士達と訓練を開始した。炭治郎は義勇から説明を受けていた。

 

義勇「これから(稽古を)始める。俺は(見えないところから奇襲を)仕掛ける。お前は(気配を集中させて攻撃を)迎え撃て。俺に(一発)入れたら合格だ。」

 

(((((分かりませんよ水柱様ぁ!!)))))

 

それだけいうと義勇は竹林の中に姿を消してしまった。他の隊士は義勇の言葉不足に頭を?で一杯にしていた。それを分かりやすく炭治郎は説明した。

 

炭治郎「えっと多分この稽古は気配を察知する稽古だと思います。どこからか攻撃を仕掛けてくる義勇さんを察知して戦って義勇さんに一発入れられたら合格なんだと思います。」

 

「なるほど!そう言うことか。」

「竈門、助かったよ。お前がいなかったら一生理解できなかった。」

 

炭治郎から本当の理由をしっかりと理解した上で、炭治郎よりも先に来ていた。先輩隊士達は竹林の奥へと向かった。しかし一人、また一人と満身創痍の状態で帰ってくる。

 

炭治郎「どっ・・どうしたんですか!?」

 

「みっ水柱様・・強すぎる・・」ガクッ

「あんなの・・対応・・出来ねぇよ・・」バタッ

 

次から次へと地面に倒れる隊士を見て炭治郎も不安になった。そしていよいよ炭治郎の番になった。竹林へと入っていくと、炭治郎の鼻が微かに人の匂いを感じ取った。

 

炭治郎(!義勇さんの匂い!そうか、この稽古は俺が鬼殺隊に入る前に鱗滝さんのところで二年間していた訓練と似たものなんだ。俺は鼻が利く。でも義勇さんは強い。あの時よりも更に気を引き締めて呼吸と鼻を使うんだ。)

 

炭治郎は懐かしさを覚えたが、あの時は罠でこっちは対人なのだ。つまり動きが一定ではなく、読めないのだ。だからこそ炭治郎はあの時よりも更に警戒して足を進めた。そして

 

ヒュッ ガッ

 

突如襲ってきた剣激に、炭治郎は素早く反応して攻撃を木刀で受け止めた。

 

義勇「・・見事だ。」

 

炭治郎「ありがとうございますっ!」

 

ガガガガガガッ!!

 

そこからは壮絶な打ち合いになった。しかし、義勇は心の中で炭治郎を称賛していた。

 

義勇(炭治郎、よく反応した。他の隊士はこの動きにも対応できなかった。だがお前だけは止めた。それだけじゃない。お前のその実力、柱に匹敵している。二年前は俺の前で蹲るだけだったお前がここまで強くなったのか。やはりお前は俺に変わって柱になるべきだ。)

 

一方の炭治郎は、押されながらもなお食らいついていて改めて義勇の凄さを実感していた。

 

炭治郎(予想を遥かに越えて強い!錆兎の話を聞いたとき、義勇さんはどれだけ血反吐を吐くくらいの努力をしてきたかが分かった気がした。貴方は自分では水柱ではないと言っていますが、その実力、そして錆兎の思いを継いでいくために訓練に参加した貴方は立派な水柱です!)

 

お互いを心で称賛して、二人の攻防は更に激しさを増す。そして遂に決着がついた。

 

ヒュッ ビリッ

 

義勇「!」

 

炭治郎の一撃が、義勇の袖の裾を切ったのだ。自身の服が切られた義勇は少し目を見開いて驚いた。そして動きを止めた。それを見た炭治郎も動きを止める。

 

炭治郎「はぁ・・はぁ・・義勇さん・・?」

 

義勇「炭治郎、合格だ。次の柱のところへ行け。」

 

炭治郎「ええっ!?もうですか?まだ初日ですよ?」

 

義勇「俺は一撃入れたら合格だと言った。お前は俺に一撃を入れた。条件は満たした。以上だ。」

 

炭治郎「わっ分かりました。」

 

こうして炭治郎は異例の初日合格という偉業を成し遂げたのだ。義勇の屋敷から出ると、次は蝶屋敷に向かって歩き始める。

竹林を抜けて暫く歩き続けると、負傷した際に度々世話になった蝶屋敷が見えてくる。

 

炭治郎(あっ!屋敷だ!そういえば珠世さんと愈史朗さん、アオイさん達とうまくやってるかなぁ?)

 

ブロリーと共に二人の護衛にもついた炭治郎は、屋敷の人達と珠世達がうまくやっていけてるのかどうか不安になった。そんなことを考えながら、蝶屋敷の玄関を見つめる炭治郎の耳元に囁き声が聞こえてきた。

 

しのぶ「もしもし。炭治郎君、人の家を眺めて何してるんですか?」

 

炭治郎「うわぁ!し、しのぶさん!びっくりしました。」

 

しのぶ「ふふっ、素晴らしい反応ありがとうございます。それよりここで何してるんですか?」

 

炭治郎「あっえっと、次の稽古を受けに来ました。」

 

しのぶ「あらあら、そうでしたか。ですが炭治郎君、稽古する場所はここではありませんよ。ついて来てください。」

 

そう言って歩きだすしのぶの後をついていくと、暫くしていくつもの木刀がぶつかり合う音が聞こえてくる。蝶屋敷から少し離れたところにある広場だった。そこを見ると、他の隊士が木刀を持って手合わせしていた。

 

炭治郎「しのぶさん、これは?」

 

しのぶ「炭治郎君、これが私の訓練です。今までの訓練を思い出して意識しながら他の隊員と手合わせするおさらい稽古です。二人一組で手合わせしていただいて終わったら次の人と組みます。五人相手に連続で勝利すれば合格です。」

 

しのぶの稽古は今まで受けてきたことを復習するための訓練だった。高速移動や太刀筋をしっかりしながら対人で打ち込み合うことでより早く五連勝することができ、最後の稽古であるブロリーのところへ行けるというものである。この日の炭治郎は、義勇のところから続けて来たことで前の訓練の疲労と移動の疲労が重なってうまく動くことが出来ず、常に三連勝はするが四人目でつまづいてしまうのだった。しかし、それでも炭治郎は全集中・常中を習得している。一日休めば体の疲労は抜け、いつものようなキレがでてあっという間に四連勝したのだった。

 

炭治郎「ふぅ・・あと一人・・」

 

しのぶ「炭治郎君。」

 

炭治郎「はい?」

 

最後の相手を探しているとき、しのぶから名前を呼ばれた。しのぶの方を見てみると、手に木刀を持って笑顔で立っていた。

 

しのぶ「炭治郎君、君は全集中常中を習得できています。それ故私の目からは大して苦戦することもなく四人撃破したように見えました。現に今の貴方とは誰も組手したがっていません。なので炭治郎君、君の最後の相手は私です。」

 

しのぶはそうはっきり告げると、持っている木刀を構える。

 

しのぶ「来てください炭治郎君!ブロリーさんの継子の力、私に見せてください!」

 

炭治郎(柱と手合わせして貰える・・これは強くなるチャンス!)「わかりました。挑むところですしのぶさん!」

 

両者は同時に動き出すと、木刀同士がぶつかり合う。他の隊士達も一切の動きを止めて、炭治郎としのぶの勝負に釘付けになる。しのぶは自慢のスピードを最大限に生かし、突き技で攻撃してくるがそれでも炭治郎にはなかなか当たらない。その理由は、炭治郎は刀鍛治の里でからくり人形縁壱零式を使った修行で匂いで相手の動きを予測する。動作予知能力を習得したからであった。つまり、しのぶの動きが手に取るように分かり、予知してから対処しているのだ。これにはしのぶも驚愕していた。

 

しのぶ(私の突き技が全く当たらない!それに動きも技の力強さも格段に練り上げられてる!これが炭治郎君が、普段からブロリーさんに訓練し合えている成果なのね!素晴らしいわ!君の師範のブロリーさんは私に生きる決意をさせてくれた。危うくカナヲやアオイ達を再び悲しませるところだった。それに気づかせてくれたブロリーさんには本当に感謝しているの。だからその恩を返すことも含めて私は貴方を鍛えるわ炭治郎君!)

 

一方の炭治郎も、しのぶの速い動きに翻弄されながらもまだ一撃も貰ってないところを見ると食らいついていけてることが見て取れる。炭治郎はしのぶの実力に驚いていた。

 

炭治郎(目で追うのがやっとな程の速さ!それに突きによる攻撃が重い!刀鍛治の里で習得した"動作予知"がなければしのぶさんの速すぎる突き技でとっくに倒されていた!しのぶさんも義勇さんみたいに血反吐を吐く程の努力をしてきたことを感じる。蝶屋敷に預かってくれたばかりの頃は貴方からはずっと怒りの匂いと藤の花の匂いがしていた。でも今は大分怒りの匂いが柔らいで藤の花の匂いも全くしない。変わりに喜びと嬉しさに満ち溢れた匂いがする。貴方はいつも師範を目で追っている。師範との間に何があったのかは分かりませんが、師範を慕っているのは俺も同じです!だから貴方の出す試練を合格して師範の所へ行きます!)

 

他の隊士が固唾を飲んで見守るなか、炭治郎としのぶは共にお互いを称賛してこの手合わせを楽しんでいた。そして長く拮抗した手合わせは遂に決着がついた。

 

ヒュッ!ビシッ

 

しのぶ「!!」

 

炭治郎の一撃がしのぶの隊服の裾を切ったのだ。それを見たしのぶは羽織が切られなかったことへの安堵の息を吐いて炭治郎に笑顔で向き直る。

 

しのぶ「お見事です。今の君の実力は柱にも匹敵するでしょう。動きや判断力も申し分ありません。次の柱の所へ行っても大丈夫ですよ。」

 

炭治郎「えっ!良いんですか?まだ二日しか立ってませんよ。」

 

しのぶ「貴方は私の稽古を全て合格しました。なので大丈夫ですよ。」

 

炭治郎「わっ分かりました!ありがとうございます!」

 

炭治郎はしのぶから合格を貰ってブロリーのところへ向かう準備を始めた。他の隊士達はしのぶと炭治郎の手合わせを見てしばらく呆然としていた。しかし、それに気づいたしのぶが手を叩いた。

 

しのぶ「皆さん何してるんですか?休憩するにしても長すぎですよ?はい、早く再開してくださいね。」パンパン

 

しのぶの声に我に返った隊士達は再び手合わせを始めるのだった。準備を済ませた炭治郎がブロリーのところへ向かおうとするとしのぶが声をかけてきた。

 

しのぶ「炭治郎君。」

 

炭治郎「はい。」

 

しのぶ「ブロリーさんによろしくお願いします。」

 

炭治郎「!はい!」

 

炭治郎の元気よい返事にしのぶは満足気に頷くと、他の隊士達を指導するために戻ったのだった。

破壊屋敷は蝶屋敷のすぐ近くにある為、歩いて五分も経たずに到着した。しかし、蝶屋敷での雰囲気とは全く異なるものだった。まだ玄関前なのに無数の爆発音と悲鳴と高笑いが聞こえてくるのだ。

 

ドカーン!

 

\うわぁぁぁぁ!ぎゃぁぁぁぁ!/

\フハハハハ!/

 

炭治郎(師範・・もうえらいこっちゃ・・)

 

普段からブロリーのことを見ている炭治郎は聞こえてくる音だけでどんなことが行われているのか想像ができて重い足を動かして進んだ。ブロリーがいる庭に来ると、他の隊士達がみんな満身創痍になって気絶しており、中心には『伝説のスーパーサイヤ人』になったブロリーが立っていた。しかし、一人だけ満身創痍になりながらも気力で立って木刀を構える後ろ姿があった。その姿は炭治郎にも見覚えのある背中で思わず炭治郎は名を呼んだ。

 

炭治郎「カナヲ!」

 

カナヲ「!炭治郎・・くっ・・」ドサッ

 

それはカナヲだった。しかし、もう気力で立っていたのかカナヲは炭治郎に気づくと同時に地面に崩れ落ちた。それを見た炭治郎はカナヲに駆け寄った。

 

炭治郎「カナヲ!大丈夫か!?師範!どうしてこんなことを!」

 

カナヲ「いいの・・炭治郎・・これが・・破壊柱様の・・稽古だから・・」ハァハァ

 

炭治郎「えっ?稽古?」

 

ブロリー「炭治郎か。ようやく来たようだな。今までの柱を突破するとは流石俺の継子と誉めてやりたいところだぁ!ここに来たということは俺の修行を受けに来たのか。」

 

炭治郎「はい!ようやく来れました!・・それにしても師範、どうして他の人達は地面に伸びているんですか?」

 

ブロリー「これが俺の修行だ。ここではムシケラを見つけたことを考えての実戦訓練だ。俺の首に刀を当てれば合格だ。」

 

カナヲ「炭治郎・・それに・・今までの・・柱の方達の・・稽古は・・全部一対一・・だったけど・・ここでは・・何人がかりでも・・挑んで・・いいみたい・・私もあの人達と・・一緒に挑んだけど・・破壊柱様・・強すぎるの・・」ハァハァ

 

ブロリーの稽古の内容とカナヲの追加の説明を受けて、炭治郎はカナヲを含めた隊士十数人を同時に相手しながらも全て返り討ちにしたことがわかった。そして炭治郎はブロリーを尊敬した。

 

炭治郎(師範、やっぱりすごい・・!この人数を同時に相手して無傷で返り討ちにしてしまうなんて・・!)

 

ブロリー「炭治郎、次はお前の番だ。さぁ来い!」

 

炭治郎「わかりました!カナヲ、まだ行けるか?」

 

カナヲ「うん。少し休憩したからもう大丈夫。」すくっ

 

カナヲは立ち上がると再びブロリーに向けて木刀を構えた。炭治郎もカナヲの隣に並んで木刀の構える。それを見たブロリーも全身に力を込めて二人と対峙した。そして三人は同時に飛び出し、ぶつかり合った。最後の柱、ブロリーの稽古が今始まったのだった。




行冥のくだりが思った以上に長いうえに、義勇としのぶの稽古をいれるのは大変でした泣。ブロリーの稽古の途中で終わったので次の話ではより細かく書きたいなと思っています。まだまだ頑張ります。それではまた次回。
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