炭治郎とブロリーはこの日の修行も無事に終えて、就寝の準備をしていた。最終選別から十四日が経ち、炭治郎の疲労や傷等はすっかり治り、動きや呼吸が鈍らないようにするために山下りの修行を欠かさずにこなしていた。一方のブロリーも、傷はおろか疲労すら貯まっていなかったので、もう次の日から別の山での修行を再開。もう破壊の呼吸の他に別の型の呼吸を取得しようとしていた。
そして今は準備も終わり、鱗滝左近次の家にお世話になっている三人は、もう既に夢の世界へと意識を移していた。三人はそれぞれ違う部屋で寝ていたのだが、その真夜中のこと。
ブロリー「ZZZ...」スースー
ブロリーが凄く気持ち良さそうに寝ている。そこに忍び寄るひとつの影・・
ギギギ・・・
ブロリーが寝ている部屋の扉が、音を立てないようにゆっくりと開かれる。さらにその者は、起こさないように忍び足で歩を進めていく。ブロリーの顔にその者の影が被さったとき、目を覚ます。
ブロリー「んん・・・禰豆子ォ・・何だぁ・・?」
なんとブロリーに忍び寄る影の正体は禰豆子だったのだ。それに気づくと、眠そうな顔でどうしたと聞く。
禰豆子「ムー。」
ブロリー「へぁっ!?」
ブロリーは声をあげて驚くがそれもそのはずである。なんと禰豆子はブロリーが寝ている布団の中に入ってきたのだ。それだけではない。ブロリーの身体に抱き着きながら寝始めたのだ。この部屋は日の出の時間帯になっても日が射さず、鬼になっている禰豆子にとっては最適な寝床であった。それに、初めてブロリーの力で炭治郎と共に助け出された禰豆子は、ブロリーの事を目で追うようになっていた。その表情は、熱が出たときのように頬が朱くなっている。つまり、惚れてしまったのである。そしてこの日、ブロリーは日中でも光が当たらない場所で寝ている。これをチャンスだと思った禰豆子は行動を起こした訳である。しかし、そんなことを知らないブロリーにはひたすらに困惑していた。
禰豆子「ん・・」スースー
ブロリー「・・・・ZZZ」スースー
ブロリーは困惑こそしていたものの、真夜中の睡魔には勝てず、禰豆子に抱き着かれた状態のまま、夜明けまでもう一度寝たのだった。
そして翌日、日が昇り始めた頃に炭治郎が目を覚まして、ブロリーを起こすために目を擦りながら廊下を歩いて来た。
炭治郎「ブロリーさん、朝ですよ。・・!?」
炭治郎も禰豆子とブロリーが一緒に寝ているのを見てしまい、とても驚き、同時にブロリーと禰豆子も目を覚ます。
ブロリー「んん・・炭治郎・・朝ですかぁ?」
禰豆子「んー・・」
炭治郎「ブ・・ブロリーさん・・何故・・禰豆子に抱き着かれて寝てるんですか・・?」
ブロリー「わからん。禰豆子が昨夜急にこうしてきた。」
炭治郎「そうなんですか?」
禰豆子「ムーんー。」コクコク
禰豆子もそうそうと言うように頷く。しかし、ブロリーの身体をなかなか離さない。
ブロリー「禰豆子、離れてくれないと動けないんだが。」
禰豆子「ムー!」フリフリ
ブロリー「嫌なのか?」
禰豆子「んー!」コクコク
ブロリー「炭治郎・・お助けくだサイヤ。」
炭治郎「禰豆子が幸せそうなんです。丁重にお断りします。」
ブロリー「そうですかぁ・・」
それから更に30分が経ち、満足したのかブロリーはようやく解放された。一方の禰豆子はとても満足そうな笑みを浮かべながら籠の中に入った。
それから数時間が過ぎ、家に帽子を被った人がやって来た。
炭治郎「あっ鱗滝さん、あの人かな?」
その人の帽子は、沢山の風鈴が付いており、歩く度にチリンチリンと音がなった。
炭治郎「ふっ風鈴。」
「俺は鋼鐵塚という者だ。竈門炭治郎とブロリーの刀を打った者だ。」
炭治郎「竈門炭治郎は俺です。中へどうぞ。」キリッ
炭治郎はかっこよく決めたつもりだったが、鋼鐵塚は話を聞かずにその場で箱の開封を始めたのだ。
鋼鐵塚「これが日輪刀だ。」
炭治郎「あの・・どうぞ中へ。」
鋼鐵塚「俺が打った刀だ。」
炭治郎「お茶を入れますよ。」
鋼鐵塚「日輪刀の原料である砂鉄と鉱石は太陽に一番近い山でとれる。猩々緋砂鉄、猩々緋鉱石、陽の光を吸収する鉄だ。陽光山は一年中陽が射している山だ。曇らないし雨も降らない。」
炭治郎「ふろしきが土で汚れると思うんですよ。」
左近次(相変わらず人の話を聞かん男だな。)
ブロリー(何なんだぁ?)
炭治郎「ちょっととりあえず一旦!立ちませんか?地べたから・・」
炭治郎が顔を覗きこむと、お面がついていた。
炭治郎(ひょっとこのお面・・!!)
鋼鐵塚「んん?んんん?あぁお前赫灼の子じゃねえかこりゃあ縁起がいい。」
ブロリー(赫灼の子って何だぁ?)
炭治郎「いや俺は炭十郎と葵枝の息子です。」
鋼鐵塚「そういう意味じゃねぇ。頭の毛と目ん玉が赤みがかっているだろう、火仕事をする家はそういう子が生まれると、縁起がいいってよろこぶんだぜぇ。」
炭治郎「・・そうなんですか?知りませんでした・・」
鋼鐵塚「こりゃあ刀も赤くなるかもしれんぞ?なぁ鱗滝。」
左近次「ああ。」
興奮が治まったのかようやく鋼鐵塚は家に上がり、炭治郎は刀を抜いた。
鋼鐵塚「日輪刀は別名、色変わりの刀と言ってなぁ、持ち主によって色が変わるのさぁ。」
炭治郎「!!」ズズズズ
ブロリー(色が変わるのか・・)
炭治郎の刀は漆黒に変化した。
鋼鐵塚「黒っ!!」
左近次「黒いな・・」
炭治郎「えっ黒いとなんかよくないんですか!?不吉ですか?」
左近次「いや、そういうわけではないが・・あまり見ないな漆黒は。」
鋼鐵塚「キー!!俺は鮮やかな赤い刀身が見れると思ったのにクソー!!」ボカボカ
炭治郎「いたたっ危ない!落ち着いてください何歳ですか!?」
鋼鐵塚「三十七だ!」
左近次「・・ブロリー、お前も刀を抜いてみろ。」
ブロリー「はい・・」
ブロリーは鋼鐵塚の近くにあった自分の刀を取ると、刀身を引き抜いた。
鋼鐵塚「おおっ!お前は何色だ?」
ブロリー「・・・・」ズズズズ
ブロリーの刀は光沢がある緑色に変化した。
鋼鐵塚「緑!?」
左近次「・・緑だな。」
ブロリー「みどリーです・・」
炭治郎「うわぁ!綺麗な色ですねブロリーさん!」
いつの間にか横に来ていた炭治郎が、ブロリーの刀の色を見て思わず声をあげる。ブロリーもそれに頷く。そのとき、炭治郎とブロリーの鎹鴉が声をあげる。
鎹鴉「カァァ!竈門炭治郎ォトブロリーィ!北西ノ町へ向カェェ!!鬼狩リトシテノ!最初ノ仕事デアル!心シテカカレェェ!!」
炭治郎「・・仕事!?」
禰豆子「んー。」
ブロリー「フフフッ!とうとうムシケラを狩るときが来たようだなぁ!!」
鎹鴉「北西ノ町デワァ!少女ガ消エテイルゥ!毎夜毎夜少女ガ少女ガ消エテイル!!」
炭治郎「ブロリーさん!行きましょう!」
ブロリー「はい・・」
北西の町に着いた二人は早速、顔色が悪く目の光が消えており、焦点が合ってない男の人を見かけた。
町娘「ほら和巳さんよ可哀想にやつれて・・一緒にいた里子ちゃんがさらわれたから。毎晩毎晩気味が悪い、ああ嫌だ。夜が来るとまた、若い娘がさらわれる。」
ブロリー「・・・・」
炭治郎「・・和巳さん!!ちょっとお話を聞きたいのですが、いいですか?」
和巳「・・・・」
和巳と呼ばれた少年は炭治郎とブロリーを婚約者が消えたところまで案内した。
和巳「ここで里子さんは消えたんだ・・信じてもらえないかもしれないが・・」
和巳は今にも消え入りそうな声で説明する。その口調から婚約者を失った辛さがビリビリと伝わってくる。
炭治郎「信じますよ!!信じる!」
炭治郎は地面に這いつくばり、匂いを嗅いで鬼の行方を探す。
炭治郎(微かに鬼の匂いが残っているけど、斑というか・・変な感じだ・・)クンクン
ブロリー「・・・・はぁ!」ゴォ
炭治郎が鬼を探していることを察したブロリーは、自身も気を使って鬼を探す。
ブロリー(・・向こうからクズの気を感じる、こいつは何をする気だ!)
和巳(・・・この人達は一体なんなんだ?何をしてるんだろう?)
そのとき、とある家の一人の町娘が寝ようとしていた。目をつぶったとき、地面から怪しい黒い影が出てくる。
ブロリー「・・!!炭治郎!あっちだ!」
炭治郎「!はいブロリーさん!確かに匂いが濃くなった!鬼が現れてる!」
和巳(速い・・)
炭治郎は屋根を走っていき、ブロリーは空中を飛びながら移動する。
和巳(鬼の話と鬼殺隊本当に・・鬼殺隊になると空を飛べるの?)
炭治郎(今ここにいる!二種類の匂い!鬼と人間の女の人。どこにもいない、だけど。匂いが一番濃い場所!ここだ!!)
炭治郎は日輪刀で匂いが濃い地面を刺した。
「ギャッ!!!」
地面から悲鳴が聞こえると、真黒の液体が滲み出くる。更にその中から、さらわれた町娘の一人が気絶した状態で出てくる。炭治郎は鬼が出てくる気配を感じていた為、素早く町娘を抱えると後ろに飛び退く。現れたのは、地面に沼のように沈むことができる異形の鬼だった。
炭治郎(異形の鬼!!)
ブロリー(こいつが血鬼術とやらを使うのか?)
炭治郎とブロリーは、鱗滝左近次から特殊な術を使う異能の鬼の話を聞かされていた。そのため、血鬼術を使う鬼を目の前にしても驚くことはなかった。
炭治郎「さらった女の人達はどこにいる!!それから二つ聞く・・」
沼の鬼「・・・・」ギリギリギリッ
しかし、沼の鬼は歯ぎしりをするだけであり、炭治郎の質問には答えようとはしなかった。そしてそのまま再び地面に潜る。
ブロリー「この俺が逃がすと思っているのか?破壊の呼吸!参の型!「ブロリーさんダメです!」!?・・炭治郎・・何故邪魔をする!」
炭治郎「ブロリーさんの参の型のプラネットゲイザーは、地面を抉って鬼を殺す呼吸ですよね。強い型ですけど、ここで使ってしまうと周りの民家にも被害が出ます!ですのでここは俺に任せてください!」
ブロリー「・・いいだろう。その代わり絶対にあのムシケラを潰せ!」
炭治郎「もちろんです!ブロリーさん!必ず倒します!それとこの人を抱えて守ってください!」
炭治郎は町娘をブロリーに預ける。そして、匂いを嗅いで鬼の気配を探る。
炭治郎(地面や壁からなら多分どこからでも出てこれる。だけどこの鬼は、潜っている間も匂いを消せない!!)「・・来た!水の呼吸!伍の型・・!?」(三人!!落ちつけやれる!!)「捌の型!滝壺!!」
炭治郎はとっさに型を変えることでなんとか鬼に攻撃はできたが鬼の急所を全て外してしまい、対してダメージも入っていないのかなんともない顔をしている。そして、また地面に潜る。
炭治郎(三人とも同じ匂い!基本的に鬼は群れないと聞いた。一人の鬼が三人に分裂してるんだ。)
炭治郎が推測しているとき、炭治郎の目の前とブロリーの真後ろに同時に出現する。
炭治郎「水の呼吸!弐の型!水車!!・・!ブロリーさん後ろです!」
沼の鬼「その娘を寄越せ!!」
ブロリー「はぁ!」ゴォッ
ブロリーは町娘を抱えているためうまく攻撃ができないので、襲いかかってきた鬼にはバリアを張ることで対処した。そして一人の沼の鬼が声をあげて怒鳴る。
沼の鬼1「貴様らァァァ!!邪魔をするなァァァ!!女の鮮度が落ちるだろうがぁ!!もうその女は十六になっているんだよ!早く喰わないと刻一刻と味が落ちるんだ!!」
沼の鬼2「冷静になれ、俺よ。まぁいいさ、こんな夜があっても。この町では随分十六の娘を喰ったからな。どれも肉付きがよく美味だった。俺は満足だよ。」
沼の鬼1「俺は満足じゃないんだよ俺よ!!まだ喰いたいのだ!!」
和巳「化け物・・一昨晩さらった。里子さんを返せ。」
和巳は恐怖で震えながらも沼の鬼に向かって言った。
沼の鬼2「里子?誰のことかねぇ?この蒐集品の中にその娘のかんざしがあれば喰ってるよ。」
沼の鬼は着物の内面を見せて沢山のかんざしが付いている部分を見せる。非情なことに里子の頭のリボンがそこにはあった。
炭治郎「!!」ビキ
ブロリー「・・クズがぁ・・」
炭治郎が斬りかかろうとしたとき、三人目の沼の鬼が炭治郎に不意打ちを仕掛ける。しかし、それを気配で感じた炭治郎は、首を斬ろうとするが、再び避けられる。
炭治郎(しまった!壁に近づきすぎた!)
壁に近づきすぎた炭治郎は二人の沼の鬼に挟み撃ちされそうになる。万事休すかと思われたが、炭治郎の背負っている篭が開いて後ろの鬼の首を蹴り飛ばした。中から禰豆子が攻撃したのだ。
沼の鬼2「・・何故人間の分際で、鬼を連れてる!」
禰豆子は二年間眠り続けている間に鱗滝左近次に鬼を倒し、人間を助けるための暗示をかけられていた。
禰豆子は箱から出ると、鬼の力で踵落としを喰らわそうとする。しかし、沼の鬼は地面に逃げる。更に追い討ちをかけようとしたとき、炭治郎に声をかけられる。
炭治郎「禰豆子!!深追いするな!!こっちへ戻れ!!」
その声に反応し、禰豆子は炭治郎の下へ戻ってくる。兄である炭治郎は妹の禰豆子が鬼になって強くなったが、それでも妹が心配なのだ。いきなり炭治郎の足元に黒い沼が現れる。
炭治郎「禰豆子、ブロリーさん!俺は下に行きます!!二人を守ってください!」
炭治郎は沼の中の鬼を倒しに行った。そして地上に残った禰豆子は鬼に攻撃をする。
沼の鬼「ぐがっ!」(この女強い!何の異能も使えないようだがそれでもこの強さ!!この女は恐らく分けられた地の量が多いんだ!!だが単調な攻撃に慣れてきたぞ。)
沼の鬼が一瞬の隙をつき、禰豆子の顔を傷つける。
和巳「あっ!!」
ブロリー「・・貴様。この娘ェを預かってくだサイヤ。」
禰豆子を傷つけた鬼にブロリーはキレた。和巳に有無を言わさず強引に突きつけると、沼の鬼との距離を一瞬で詰める。
ブロリー「デヤァッ!」バキッ!
沼の鬼「うわああああ!」
禰豆子「!!」
沼の鬼と禰豆子の間に立つブロリーは鬼に指を差す。
ブロリー「ムシケラ・・まずお前から血祭りにあげてやる!」ゴゴゴゴ
気を高めながら沼の鬼に接近し、胸の首飾りを押し付けて爆発させてダメージを与える。
ドッカーン
沼の鬼「ぐわぁぁぁ!」
ブロリー「フハハハハハ!!」ドカドカドカドカドカッ!!
沼の鬼「がっ!?あぁ!ぷぉぉ!?」
続いて連続で打撃攻撃をして、鬼に大ダメージを与える。
ブロリー「チイイイイ!!」ポーヒーポーヒーポーヒーポーヒーポーヒーポーヒー
更に容赦なく連続で気弾を投げつける。
ブロリー「とっておきだ・・全集中!破壊の呼吸!壱の型!」ポウ
沼の鬼「ゴホッ・・お前ちょっとしつこいぞ。」
ブロリー「ブラスターシェル!!」ドッカーン!!
沼の鬼「ぎゃあああああ!!」
ブラスターシェルを食らった沼の鬼は大きく吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。それと同時に二体の鬼を倒した炭治郎が戻ってきた。
炭治郎「お前達は腐った油のような匂いがする。酷い悪臭だ。一体どれだけの人を殺した!!」
沼の鬼「女共はな!!あれ以上生きてると醜く不味くなるんだよだから喰ってやったんだ!!俺たちに感謝しろ!!ギャッ」
鬼が喋り終わる前に炭治郎は鬼の口を斬った。
炭治郎「もういい。鬼舞辻無惨について知ってることを話してもらう。」
実は炭治郎とブロリーは鱗滝左近次の話を聞くなかで、人間を鬼に変えるたった一体の鬼について教えられていた。鬼の祖、鬼舞辻無惨のことを知った炭治郎は、沼の鬼に更なる情報を聞き出そうとしたのだ。
沼の鬼「・・・・言えない。」ガタガタガタガタ
沼の鬼「言えない言えない言えない言えない言えない!!言えないんだよォォ!!」メキッビュッ!
突然発狂しだした沼の鬼は炭治郎に襲いかかってきた。それを紙一重で避けると首を跳ねる。
炭治郎(禰豆子!!)ダッ!
ブロリー「禰豆子・・大丈夫ですかぁ?」
禰豆子「ムー。」うとうと
禰豆子は傷を癒すためと体力の回復のための眠りにつきかかっているが、その両手はブロリーに伸ばしていた。それは、おんぶしてと甘えているようにみえる。
ブロリー「・・何だぁ?」
炭治郎「・・ブロリーさん、背負ってあげてください。箱よりもブロリーさんの背中の方がいいみたいですから。」
ブロリー「・・・・」
ブロリーは禰豆子を背負うと、炭治郎と共に和巳の下へ行く。
炭治郎「和巳さん、大丈夫ですか?」
和巳「・・婚約者を失って、大丈夫だと思うか?」
炭治郎「・・・・和巳さん。失っても失っても、生きていくしかないです。どんなに打ちのめされようと。」
和巳は炭治郎に掴みかかった。
和巳「お前に何がわかるんだ!!お前みたいな子供に!!」
炭治郎は優しく包み込むようなどこか悲しい表情をした。それに気づいた和巳は手を離す。
炭治郎「俺はもう行きます。これを。この中に里子さんの持ち物があるといいのですが・・」
和巳「・・・・!!」
和巳は炭治郎も自分と同じ境遇にあってきたことを悟り、ブロリーと共に背中を見せて去っていく炭治郎に謝った。
和巳「すまない!!酷いことを言った!!どうか許してくれ!すまなかった・・」
和巳と別れた炭治郎は握り拳を固める。
炭治郎(俺だけじゃない!一体どれだけの人を殺し、痛めつけ苦しめた!鬼舞辻無惨!俺はお前を絶対に許さない!)
ブロリー(鬼舞辻無惨・・か。炭治郎達を苦しめた本人か。見つけたら血祭りにあげてやる・・)
二人が鬼舞辻無惨への怒りを覚えていると、鎹鴉が声を出す。
鎹鴉「カァァ!!次ハ東京府浅草ァ!鬼ガ潜ンデイルトノ噂アリ!!」
炭治郎「えっ!?もう次に行くのか?」
鎹鴉「行クノヨォォ!!」
炭治郎「ちょっと待って。」
鎹鴉「待タァナイ!!」グサーッ
ブロリー(禰豆子が寝ているのに騒がしいです・・)
最初の仕事をこなし、沼の鬼をやっつけた炭治郎達。浅草にいると噂される鬼を倒すために鎹鴉につつかれながら歩を進めるのだった。
ブロリーと炭治郎と禰豆子のトリオ強すぎますね笑。ちなみにブロリーは、呼吸を取得してからスーパーサイヤ人や伝説のスーパーサイヤ人にはなっていません。ですが今後は必ず出てきます。こんな小説ですが、今後もよろしくお願いいたします。