噴煙の錬金術師   作:ひよっこ召喚士

8 / 14
お久しぶりです。
3ヶ月ぶりの投稿という事でお待たせした方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。


08 愚者と賢者も紙一重

「ふぅ、偽装は十分ですかね」

 

 どうしても行く必要があるとはいえ怪しまれないためにきちんとした理由をでっちあげるのは結構な手間であった。だけどあれだけやって置けば時間稼ぎ程度は十分でしょう。探りを入れてる間に肝心の証拠を消せば、追及などは潰せるでしょう。

 

「で、中央はどうでしたか?」

「途中で帰って来た色ボケ女が国立中央図書館の第一分館を全焼させてましたヨ、その後でエルリック兄弟がそこを訪れてましたネ」

 

 マウロと出会った際に研究資料も盗んだと言っていましたっけねぇ。兄弟のストーカーをして偶然マウロと出会ったあの女が分館を燃やしたとなれば理由は間違いなくソレでしょう。

 

「なるほど、木を隠すには森ですか…エルリック兄弟も手掛かりを途切れさせましたか」

「いいエ、読んだ本の内容を一字一句違えず覚えてるという本の化け物を探し当て絶賛解読中でス」

「へぇ!それは驚きですね……そのような人物がいるとは流石にあいつらも想定外でしょう。くくッ、あの兄弟は神に愛されてるんですかね」

 

 知られたくない情報の一端を握った彼らはあいつらにとって想定外の存在となった。今まではあいつらにとって脅威では無かったが注目は集めていた。それが更に面倒な対象となってくれれば反撃の隙となってくれるかもしれない。

 

「良いですね。せっかくですし、少し息抜きにでも招待しましょうか」

 

 私の研究所でしたらヒントになるような物も十分ですからね。私について知ったであろう彼らと話をするのもまた一興でしょう。

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

SIDE:エドワード

 

 サクサク解読してやるなんて意気込んでいたが……

 

「なんなんだこのクソ難解な暗号は……」

「兄さん…これマルコーさんに直接訊いたほうがいいんじゃ…」

「いや!これは『これしきのものが解けない者に賢者の石の真実を知る資格無し』というマルコーさんの挑戦とみた!!なんとしても自力で解く!!」

 

 でもやっぱりわかんねー、分からな過ぎて涙が出てくるぜ。でもこれ以外に手がかりがねーんだから解くしかないよなぁ。弱音を吐くが作業自体はとにかく進めるしかないので続けていると呼びかける声が聞こえてきた。

 

「あの……」

「シェスカ…」

「お二人ともここにいらっしゃると聞いたもので……エドワードさんのおかげで母を立派な病院に移す事ができました!本当になんてお礼を言ってよいのか…」

「ああ、いいっていいいて」

 

 そんなこと、って言うのはシェスカに失礼か、だけどオレ達にとってこの資料と言うのはそれだけの価値があったんだ。いや、オレ達だけでなく錬金術師にとってこれ以上に価値の高い研究資料はないだろう。

 

「ああっ、それにしてもあんなに沢山いただいてよかったのかしら」

「気にしないでいいよ。この資料の価値を考えたらあれでも安いくらいだし」

 

 口で言うだけじゃ納得できずに悩み続けそうだから難しい事は無しにこの資料が錬金術の研究所だった事を伝えて、オレ達がずっと探していたものだったって事を言うと納得してもらえたようだ。

 

「…はぁあの料理研究書にはそう言う意味があったんですか…で…解読の方は進みましたか?」

 

 オレ達の表情とにじみ出る雰囲気で伝わったのかシェスカも何とも言えない表情を浮かべた。

 

「君は仕事みつかった?」

 

 アルがそう訊くとオレ達に負けないくらいの位空気を出して視線を下げた。

 

「じゃあ私そろそろ本当にありがとうございました」

「ああ金の事はもういいって」

「いえ、お金の事をそうですけど…本にのめりこむ事しかできないダメ人間な私が人の役に立てたのが嬉しかったんです。ありがとう」

 

 笑顔を浮かべて感謝を述べている。優しい表情だけどそれがとても悲しそうにもみえた。

 

「ダメ人間じゃないよ。何かに一生懸命になれるって事はそれ自体が才能だと思うし、それに凄い記憶力もあるし、自信持っていいいよ」

「ありがとう!」

 

 アルの言葉に今度こそ明るい笑顔を見せてくれた。にしてもアルも良い事いうもんだな後で揶揄ってやろう。そう考えているとまた別の来客の姿が見えた。

 

「よっ♪」

「ヒューズ中佐!」

「少佐に聞いたぞ。なんだよお前ら中央に来たら声かけろって言ったのによー」

「いやぁ、急ぎの用があってさ」

「まあ俺も忙しくて持ち場を離れられなかったんだけどよ」

 

 久しぶりにあったヒューズ中佐に驚きはしたが話をしているとワイワイして空気は一気に明るくなった。しかし、次の言葉でまた少し落ち込む事になる。

 

「最近事件やらなんやらが多くてなぁ。俺のいる軍法会議所もてんてこ舞いだ。タッカーの合成獣事件もまだ片付いてないし……っとすまねぇ、嫌な事を思い出させちまった」

「仕事が忙しい中をわざわざ会いに来てくれたんですか?」

「いや息抜きついでだ。気にすんな。すぐ持ち場に戻る。まったく……ただでさえ忙しいところに第一分館も丸焼けになっちまってやってらんねーよ」

「第一分館?」

 

 事件が多くて忙しいってのは分るが、なんで第一分館が出てきたのか不思議に思い思わず口からそのまま言葉がでた。するとヒューズ中佐は丁寧に

 

「ああ、軍法会議所に近いってんであそこの書庫にゃあ過去の事件の記録やら名簿やら保管してたからよ。業務に差し支えて大変だよ」

「へーーーーーー……」

 

 第一分館、記録の紛失、一度読んだ本の内容を一字一句間違えずに覚えてられるやべー奴、さらに言えば求職活動中……自然とオレとアルの視線はシェスカの方へ向かった。

 

「えーーーーーーー!?たしかに軍の掲示記録も読んで覚えてますけど…」

「どうだろう中佐、この人働き口さがしてんだけど」

「え?この嬢ちゃんそんなにすごい特技持ってんのかよ!?そりゃ助かる!よっしゃ今すぐ手続きだ!!軍法会議所(うち)は給料いいぞぉ!!」

「ええ!?そんな、あの…本当に!?」

 

 シェスカの特技を話してオレとアルが保証するとヒューズ中佐も特技に驚きはしたがその事実を知るとすぐにその有能性を考えてシェスカを引き入れる準備を始めた。その勢いに着いて行けずにシェスカは困惑している。

 

「あっ…あのお二方!ありがとう!自信もって私頑張ってみます!本当にありがとう!!」

 

 ありがとうと呟きながら引きずられていくシェスカ……押したのはオレ達だけどもう少し勢いを抑えてやれよ。あれじゃあ傍から見れば人さらいだぞあのおっさん。さても、静かになったな。

 

「『何かに一生懸命になれるってことはそれ自体が才能』か、言うねぇ弟よ」

「どっかの誰かさんを見てると心の底から思うよ」

 

 揶揄う気満々で行ってやると呆れたようにそう返された。ちぇっ、つまんねーな、まあそう言われたなら頑張るしかないだろうよ。

 

「へへっ、そんじゃどっかの誰かさんは引き続き一生懸命やるとしますよ」

 

 そう思って解読の作業に戻ろうとしたが、それを遮る声が再び部屋にやってきた。

 

「おや、お疲れと聞いて差し入れを持ってきましたがタイミング悪かったですか?」

「「フューム中将!!」」

 

 そこには東部でお世話になり、おじさんとおばさんから内乱時の姿を聞いたばかりのフューム中将の姿があった。

 

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

SIDE:フューム

 

 

 声を掛けると驚きと喜びを隠さず表情にして教えてくれる。彼らはあまり搦手には向いていないのだろう。いや、アルフォンス君は鎧だし、むしろ最強のポーカーフェイスとなりえるかもしれないな。声を出したり、感情を制御して体を動かさないよう訓練すれば負けないだろう。

 

「研究で頭を使うと私はよく甘い物を食べるのですが、見ての通り私は小柄で小食なので小さいケーキを沢山買うんですよ。お嫌いでなければご一緒しませんか?コーヒーも用意してますよ。それとこちらはアルフォンス君へのお土産です」

「わぁあ、磨き油に研磨剤、専用の布まで!!ありがとうございます」

「へっ、あっ、すみません。ありがとうございます。にしても凄い量ですねこのケーキ」

 

 買い終わるまでアルフォンス君が物を食べれないという事を失念していたので3人前のケーキを買ってしまったから少し量が多くなってしまっている。鎧用のお土産を事前に買っていたのに忘れるとは……ちょっと気を抜きすぎたか?それとも、普通は考慮しない事柄に対応しきれなかっただけかな。

 

「えっ、兄さん。これここいら辺で有名な高級店のケーキだよ!?この量だと数万センズどころか下手したら10万センズいくよ!?」

「ブッーーー!!??」

 

 綺麗に飲んでいた珈琲を噴き出したねぇ。その珈琲もそこそこの値段がするんだけど言わないで置いたほうが良いでしょうね。無駄に金を持っていてもしょうがないから私はこういった嗜好品に金をかけることを惜しみませんが、彼らには驚きなようです。

 

「えっ!?えっ!?ケーキに10万センズ!!??」

「贈答用とかにも使われてる奴だからね。まぁ、自分用に買う人は少ないかもね。気にせず食べて良いよ。食べ物は食べ物だ。値段はどうでも良い…とまではいかないが、重要なのは美味しいか美味しくないか、自分に合ってるか合って無いかだと私は思うよ」

「意外と豪快な考え方ですね。味わって食べなよ兄さん」

「むしろ味覚が吹っ飛びそうだよ。ズズッー」

 

 落ち着ける様に珈琲を飲みながらケーキを食べ始めたエドワード君、一人だけでは食べにくいだろうから私もお気に入りのチョコレートケーキを出して食べる、甘さが控えめで濃厚なコレが私は一番好きだ。多少ケーキのうんちくなどを話したり、他愛もないない話をしてから本題に移るとしましょう。

 

「ところで解読の進みはどうですか?」

「あっ、いやぁ、なんとも言えない感じだな」

「難しいの一言に尽きます」

図書館(ここ)なら資料も多いし、静かに作業が出来るでしょうけど、籠ってても疲れるでしょう。お二人がよければ以前に約束していた私の研究室の方に顔を出しませんか?」

「「えっ?」」

「息抜きにもなるでしょうし、錬金術の専門書の類であればここよりも多いです。それに厳しい言い方ですが賢者の石だけで解決とはいかないでしょう?生体錬成に関する資料も多く存在しますよ」

「どうするよ?」

「いつでも良いって言われてたけど中将がいる間に出向いたほうが礼儀的にも調べ物的にも良いんじゃない?」

「まだすぐに解読できそうにねえし、何か掴めるものがあるかもしれないから行くのもありかぁ」

 

 エドワード君とアルフォンス君は少し悩んでいた様子だったが、多忙である私と次いつ会えるか分からない事を考え、私の案内がある今のうちに行くのが良いかと結論を出したようだ。それならばと今持ってきている本を片付け、結晶の奴の研究書を持って私の研究所へと向かった。

 

「うおぉぉお、でっけー!!??」

「これ、全部がラテジスト中将の研究所ですか!?」

「いや、学会や大学の方にもあるし、軍や各街にも多少は研究所が作られているから全部では無いね。一番大きいのは此処で間違いないですよ」

 

 下手な学院よりも大きい研究所、ここは軍の研究プロジェクトを進めるための部署も併設されており、国家錬金術師関係の仕事の資料なども保管されている。錬金術に関する資料では無い物は無いといっても良いぐらいだと自負している。だが、これでも全部ではないという言葉に二人は顎を外しかねない位に口を開いて驚いている。

 

「向かって右の入り口は仕事やプロジェクト用の研究エリアで、左の方へ進むと資料室が、奥に進むと広い実験エリアや演習場などが置かれています。私の研究所は地下に置かれています」

 

 そう言って専用の鍵を通してエレベーターを起動させると二人に乗るように促した。少しガタガタと音がなり、少しずつ下がっているのが分かる。

 

「地下って出入りが面倒そうだな」

「入り口はここだけなんですか?」

「まぁ、確かにいちいち降りるのに手間ですが外からの侵入は防ぎやすいですからね。入り口は非常口も含めて他にもありますよ。荷物や機材の搬入用のエレベーターもありますしね。っと着きましたね。ここに来たことがあるのは二人でちょうど10人目ですかね」

 

 大規模な錬金術を用いて作り出した地下の広大な空間、穴を掘り土煙が舞えばそこから瞬時に錬成することが出来るので落盤の心配などをせずに一気に作り上げた。そして、そのまま材料さえ運び込めば建物の方もすぐに造れる。

 

「ここ中将が作ったんですか!?」

「うわぁ、よく見れば天上の方に錬成痕が薄っすらと」

「瞬時に錬成することが出来れば地面の下に隠れたりすることも出来る。君も傷の男から逃げる際に地面や壁などを錬成しただろう。アレは簡単だが非常に奥が深い、あの時だって……そうだな例を見せよう」

 

 私はそっと地面に手を着くとそこからせり上がるように壁を作り出した。それは厚さもあり、生半可な力では壊す事は出来そうにない。壁はかなり広く作っており、私と兄弟は完全に分断されている形だ。いきなりの錬成に二人は呆けている。

 

「二人とも、こちら側に来てみなさい」

「え?」

「どういう事ですか?」

「どんな手段を使っても良いのでこちら側へと来てください」

 

 私の言葉に疑問を覚えながらも、何かを試されていると気付き直ぐに行動に移った。先に動いたのはエドワード君ですぐさまお得意の手合わせを行うと両手を目の前の壁に着いたが、錬成は行われなかった。

 

「はぁあ!?」

「……僕も!!」

 

 アルフォンス君は直接的な錬成が禁じられていると考えたのか周囲の床を錬成し直して壁を壊させようと武器や拳の形を作って放ったが、ぶつかった瞬間にそれらは呑み込まれ、傷は一切生まれなかった。

 

「いったいどういう事?」

「おいアル、協力するぞ!!」

「え、あ、うん!!」

 

 二人で複数個所を攻撃したり、壁の錬成も二人がかりで試しているが一切変化はない。ヒントを少しは上げた方が良かっただろうか?しばらく試行錯誤はしていたが一向にこちらに来る様子はない……ここまでかと考えていたがそんなことは無かった。

 

「オラァ!!」

「ほう、床を伸ばして壁を乗り越えようとするか、だが遅い」

 

 どうやら反応が無かったのは作戦を考えていたからのようだ。だが床を錬成する速度よりも私が壁を伸ばす速度の方が圧倒的に早い。いたちごっこにもならないこれではこちらに来ることは出来ない。

 

「今だ!!やれアル!!」

「行くよ兄さん!!それぇ!!」

「うおおおおお!!」

 

 いきなりアルフォンス君がエドワード君を持ったかと思うとエドワード君を思い切り投げ飛ばし壁を乗り越えさせた。あの高さから飛び降りるか、着地に失敗すれば骨折で済めば良い方と言った所だが?ふむ、壁の錬成が出来ないから腕を錬成して刃を創る事で壁に引っ掛けて減速するか……なるほどいい考えです。

 

「どうだ中将!!」

「流石です……と言ってあげたい所ですが、エドワード君、私が言った条件を覚えていますか?私は二人ともと言ったはずですが?ちなみに既に壁は天井にまでたどり着いています」

「あっ!?えっと、天井を壊せば」

「一緒に生き埋めに成りたいのであればどうぞ?」

「壁の修復を止めればその間に……」

「私の作った煙がそこら中に漂っていますし、私の靴や煙管にも錬金陣はありますが、それら全てを封じる事が出来ますか?」

「う、うがぁあぁあああああ!!」

 

 正直惜しい所まで行っているのですが詰めが甘いというか、やはり勢いでどうにかしようとしている節が多いですね。ですが発想自体は悪くない、彼らのチームワークも考えれば評価は悪くない。まぁ、ネタ晴らしと講評と行きましょう。

 

「錬成が防がれた理由は分かりますか?」

「中将が妨害してたからだろ」

「物凄い錬成速度で二人がかりでも敵いませんでした」

「それも一つですが、もう一度壁を作るので見ていてください」

 

 今度は壁をゆっくりと作ると二人もすぐに私が壁に何かを混ぜ込んでいる事に気付いたようだ。

 

「傷の男との戦いであなたも助けられた事があるでしょう?人体破壊で機械鎧が壊れないように、普通の壁の破壊で壊れないような物を入れていたのです。壁などを作る際はただ硬い壁や厚い壁を作っても足止めの意味は薄いです。壊されない物を作ろうと思えば、それに含まれないようなものやその場に無いものを入れると錬金術師相手には効果的です。たとえ混ぜた事で壁の強度が下がっても理解が及ばないものに錬金術は働きません。後は傷の男対策なら一つの厚い壁ではなく、複数の薄い壁の方が時間を取られるでしょう。あれは腕が触れなければ壊せないのでわざと次の壁を格子状にするなども面白いかもしれませんね」

「壁を壊して進もうとしたら何もない場所に腕を伸ばして止まっちまうって訳か」

「追いかけられている時に相手の腕の伸びる位置に正確に作るのは難しそうだけどね」

 

 まぁ簡単とは言えませんが相手の体格を考えればそう難しくも無いです。落ち着いて行動することも大事な事です。まぁ、妨害をしなくとも錬成速度で上回れば関係ないでしょうがね。

 

「今回の結果は惜しい所までいっていましたよ。壁をどうにかするのでは無く、こちら側へ来るという目標をしっかり意識していました。その状況判断能力や発想はとても良いものです。後はあなたなりの戦い方もあるといいかもしれません。錬金術とは基礎を学び、先人に習い、自らで生み出し、次に繋げるものです。その為にも柔軟に考える事はとても大事です。考え、考え抜き、次を想像しなさい。そうすればあなた達ならきっと辿()()()()()()

 

 国家錬金術師の中にはその名がその集大成を示す者も多い。私の『噴煙』しかり、マスタングさんの『焔』しかり、マウロの『結晶』しかりですかね。後は在り方を示す者ですかね『豪腕』『鉄血』『紅蓮』、エドワード君の『鋼』もこちら寄りでしょう。罪であり、貫き通す意志である。

 

「っと先人の説教はこれくらいにして、中を自由に見て回ってください」

「ああ、行くぞアル」

「ちょっと待ってよ。ありがとうございました中将」

 

 楽しげな様子で駆けていく二人、研究のデータや彼方此方から集めた資料に目を輝かせてはしゃいでいる。そんな様子を微笑ましく思い。そしてなにより……

 

「最低ですね」

 

 自嘲するしかない自分のやり方に気づかれない様に舌打ちをすると、追いかけてこない私を不思議に思い、振り返ってこちらを見ている二人を煙にまくように笑顔を浮かべて私は近づいていった。

 




以前にタッカーの件に巻き込んだ事を謝罪しつつ、一切反省していない様子のフュームです。

次をどうするかね。ぶっちゃけるとホムンクルスと直接会いたくないフュームが介入しにくい以上は第5研究所は原作と同じ流れになる。終わった後もブラッドレイが来るから病院に顔は出さない方が良い、ヒューズ家の誕生日会に顔を出すくらいかな。まぁ、書きながら変える部分もあるし、どうなるかは分かりませんがね。

それではいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。