Re:上から目線の魔術師の異世界生活   作:npd writer

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シンエヴァ、見てきました。

ネタバレはしませんが、エヴァの集大成として良い作品だったと思います。特にミサトさんの活躍に涙を流さずにはいられませんでした。

『さらばーー、全てのエヴァンゲリオン』
正にこの言葉にピッタリの映画でした。


十三話 終焉と平穏

「ーー終わりね。さよなら、魔導士さん」

 

暗殺者の刃が上体のみを起こしたストレンジに振われる。

しかし、彼は瞑目したまま最後の抵抗もしない。その様子に不信感を抱いた暗殺者だったが、目の前の獲物にとどめを刺すべく刀を振るう。

 

 

 

 

 

「その方に死なれては我が主の宿願が果たせなくなる。汚れた悪意を向けるな、外道め」

 

「ーーっ!」

 

獲物に刃を振おうとした直前、暗殺者は自身の背後に鬼気迫る気配を感じ取った。瞬時に振り返ったその先には、鬼のような形相をし背後より二本の剣で斬り掛かる、長い白髪を黒いリボンでまとめ仕立ての良い執事服に身を包んだ老紳士がいた。

払われる剣を咄嗟に両手のククリ刀で防御姿勢を取って受け流し、ダメージの軽減を図ろうとする暗殺者。

 

ーー瞬間、二本の剣とククリ刀が火花を散らして激しく衝突する。

老紳士を渾身の力で押し退けた暗殺者は瞬時に後方の魔獣使いの所へ戻っていく。

 

「その方の相手、私が受けましょう」

 

老紳士、ヴィルヘルムは剣先を暗殺者に向けて牽制する。

接近していた彼の気配に気づき、こうなることを事前に察知していたストレンジは目の前の暗殺者の隙を生ませるため、敢えて抵抗せず、さも自らの運命を受け入れたような芝居をうっていたのだった。隙さえ生ませられれば、あとはヴィルヘルムの剣技で確実に止めをさせると信じた故の行動だ。彼の攻撃は、暗殺者自らによって塞がれてしまったが、十分な牽制にはなり得る。

 

一方の暗殺者というと、踊りの邪魔が入った事による不快感よりも新たなる強敵の出現による快感の方が勝っているのか、彼女自身にとっては数的にも実力的にも不利になるにも関わらず、先程以上の妖艶な笑みを浮かべていた。

 

「ヒーローらしい登場だ。随分と時間がかかったな、ヴィルヘルム」

 

「少々魔獣に手こずりましてな。ドクター殿、遅れて申し訳ない。しかし狩人を前にして無防備すぎでは?もう少しであなたの腹は彼方の者に腹を斬られておりましたぞ」

 

「だが、サイコ野郎の気を逸させるには充分すぎる隙だっただろう。奴に私の腹は斬らせはしない。それにヴィルヘルムなら必ず来ると信じていた」

 

まるで来ると確信していたと言わんばかりの自信の深さは、ストレンジの思惑を知らないヴィルヘルムの目に謎の強い確信を自らに向ける人物としか映り、彼は思わず不思議そうな顔をする。しかし、長年戦場を駆け巡った「剣鬼」の名は伊達ではなく、反撃の隙を与えることなくすぐにその目線を暗殺者に戻した。

 

「そこのあなた……。ただの老紳士というわけではなさそうね?」

 

「少しばかり、手癖の悪さが自慢でしてな。年季の入った剣技にして、失礼します」

 

丁寧に頭を下げる礼儀正しい振る舞いとは裏腹に、ヴィルヘルムは瞬時に飛び出して暗殺者に攻撃を仕掛ける。その裏腹の荒々しい剣が彼女の首を斬ろうと払われたのだ。

暗殺者はククリ刀でヴィルヘルムの攻撃を受け流すと、反撃として激しい斬撃を与える。それをヴィルヘルムは全て剣で払い除けるという一進一退の攻防が繰り広げる。

腹を切り裂こうとする暗殺者のククリ刀を刀身で受け止め、空いているもう片方の手に握られた剣を暗殺者の首めがけて振るうヴィルヘルムを、暗殺者の武器が狙う。

お互いの刃のぶつかる金属音と火花が戦いの激しさを物語っていた。

 

「ふふっ!素敵!素敵だわ!強大な魔導士の他にも、こんなにも素晴らしい特典がつくなんて!」

 

ヴィルヘルムの攻撃によって血を滴らせる暗殺者は、苦境にも関わらず頬は朱色に染まり、興奮からか身体が小刻みに震えている。血に飢えた猛獣とは違う、人を殺す事に快感を覚えた彼女はストレンジとヴィルヘルムという、最高の獲物に興奮を覚えていた。

 

「黒髪に黒い装束。くの字に折れた北国特有の刀剣を持った猟奇的な殺人鬼……なるほど、噂に聞く「腸狩り」だとすればドクター殿を相手に立ち回れたことやその剣力にも納得がいきます」

 

「ヴィルヘルムーーそう、かつて王国騎士団長を務めた優秀な剣士であり、「剣聖」の家計の血筋でもある人物……あなたみたいな人に知られていて悪い気はしないわ」

 

暗殺者、もとい「腸狩り」はヴィルヘルムの実力と同等クラスの力を保持している。短期決戦となれば勝負は互角だが、老体の身体に鞭を打っているヴィルヘルムとは違い、若さを誇る「腸狩り」に長期戦に持ち込まれた場合、彼に勝機はない。

故に、ストレンジは彼と協力して敵に立ち向かおうとするがーー、

 

「もおう!私だけ放っておかれると、とっても傷つくわあ。ま、私としてはおじ様との勝負を望みたいから、一対一の勝負喜んで受けるけどお」

 

三度目に立ち塞がるストレンジの行手を阻む凶暴な魔獣を見事なまでに手懐ける幼い魔獣使い。

ヴィルヘルムと「腸狩り」の間に立ち塞がり、ストレンジを見下ろすその格好はさも「あの者の下へ行きたいのならばこの私を倒してみろ」と見下しているようなものである。

 

「魔獣使い。道を開ければ、痛い目に遭わせはしない。ガキを火山に送ることはあっても、幼い少女を痛ぶる趣味はないからな」

 

「残念だけどお断りさせてもらうわあ。折角おじさまと一対一の対決ができるものお。おじ様、もーっと魔獣の牙を喰らってみなあい?きっと人生で一度しか味わえない経験を楽しめるわよお」

 

「魅力を一才感じない醜悪な提案だな。私は拒否させてもらうが代わりにお前の提案に乗るような勇ましい二人が今に来るぞ」

 

魔獣使いが首を傾げる中、突然彼らは現れた。ふと二人が上空を見れば、魔獣を討つべく上空から飛翔する二つの影がある。

一つは鎧に身を包む女性公爵、もう一方は剣を振りかざす青年貴族。

 

「言っておくが、私はそのような危ない提案は拒否させてもらうぞ!」

 

「随分と物騒な提案だな。だが躊躇いは消すには十分だ」

 

刃を手に握りながら降下してきたのはヴィルヘルムと合流していたクルシュ、そして部下を残存部隊と合流させ単身戦場に舞い戻ったファリックス。

戦闘服とはいえ軽い装いのファリックスと違い、本格的な鎧で身を包むクルシュをフォローするため、ストレンジは密かにエルドリッチ・ライトを使った足場を設けて着地のダメージを和らげた。

派手な登場演出と引き換えに早々に退場されては困るストレンジなりの配慮である。

 

「其方の相手は我々だ。無論、敵方とはいえ非礼無き様、全力でいかせてもらうぞ!」

 

「さっきの領主のお兄さんにい……なるほど、あなたがクルシュ・カルステン公爵なのねえ」

 

「ーー私の名を知っているのか?」

 

「当然よお。有名人だものお、知らない方がおかしいわあ。依頼人からもあなたには注意するよう警告されていたものお」

 

少女を相手にするには不公平とも言える一対ニだが、ギルティラウを味方につける相手には不足無しの戦力だった。

これで安心して背中を任せることができるストレンジは、魔獣に対峙するクルシュへ声をかける。

 

「クルシュ、後ろを任せだぞ」

 

「卿の意志、しかと受け取った。ドクター、ヴィルヘルムを頼むぞ」

 

「当然だ」

 

短い言葉のやり取りだが、戦場にてお互いの意思を伝えるには十分すぎる会話。

魔獣使いを二人に任せて、互いの武器をぶつかり合わせるヴィルヘルムと「腸狩り」の元へ舞い戻ったストレンジ。

ストレンジの登場に目を輝かせる暗殺者。

 

「戻ってきたのね、良かったわ。

ーーあなたは、私の手で殺して初めて愛すと決めていたから」

 

「ーー私はこれまで敵にも情けをかけてきたが、命を無慈悲に刈り取るその様に、お前を殺す覚悟が持てた。私に最後の一線を越えさせる覚悟を持たせたのはお前が初めてだよ」

 

「あなたの初めてを奪えたなんて光栄なことだわ。其方の騎士と一緒に、どこまで私を期待させてくれるのかしら」

 

ヴィルヘルムは剣を携え、ストレンジは両手にエルドリッチ・ライトを展開する。

それに対して暗殺者も刀剣を構え、迎え撃つ姿勢を取る。

 

「「腸狩り」ーーエルザ・グランヒルテ」

 

「「至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)」ーードクター・スティーブン・ストレンジ」

 

「元ルグニカ王国騎士団長、今はしがない執事の末端。ヴィルヘルム・ヴァン・アストレアーー参る!」

 

刹那。ストレンジ、ヴィルヘルムとエルザは激突した。

 

 

 

 

 

ストレンジらが激戦を繰り広げる中、魔獣使いと対峙するのはクルシュとファリックス。

ギルティラウは剥き出しの闘志を昂らせ、今にも一直線に突っ走りそうだが、それを少女が嗜めている格好だ。

 

「あらあら残念ねえ。私がおじ様を相手しようとと思っていたのにい。まあそこのお兄さん、いえフォリア・ファリックス子爵とカルステン公爵で我慢するわあ」

 

「我々はドクターのついでか。随分と安く見られたものだな」

 

「ええ、全く。だが、驕る敵ほど足元を掬われやすいというものだ」

 

ギルティラウから降りた少女は改めて二人に名乗った。

 

「私はメィリィ・ポートルートよお。魔獣使いっていう呼び方、気に入らないから今後は名前で呼んでもらうと嬉しいわあ」

 

「そうか、敬意を払いこちらも名乗らせてもらおう。私はルグニカ王国カルステン家当主、クルシュ・カルステンだ」

 

「ファリックス家当主、フォリア・ファリックス。覚悟してもらうぞ、メィリィ・ポートルート。子供だからと容赦はしない」

 

魔獣使いことメィリィが手を振るうと同時に彼女が操る魔獣ギルティラウが二人に飛びかかる。それにクルシュとファリックスも剣を抜いて応戦し、遂に火蓋が切られた。

 

「はぁぁっ!!!」

 

「おりゃゃ!!!」

 

獰猛な魔獣を相手するクルシュだが、彼女が得意とする「風見の加護」を用いた射程度外視の剣技はギルティラウを一方的に斬っていた。彼の射程外からの攻撃を防御する手札を持たないギルティラウは圧倒的で、運良く彼女の攻撃を避けたとしても、近づこうとした接近すれば短剣を用いて首元に滑り込み奇襲を狙うファリックスの妨害で思うように動けず、敵方への怒りを溜めていった。

それはメィリィも同じことでーー、

 

「もお!お姉さん、卑怯よお!正々堂々と戦いなさあい!」

 

「正々堂々だと?よくそのような口が聞けるな。ならば、何故無辜の命を奪う?」

 

「あれは仕事よお、依頼主の依頼に応えるためにやったこと。別に正々堂々でやる必要もないでしょう?それに引き換え、今の戦いは私も小細工なしで戦っているのよお。超遠距離からの攻撃で一方的に痛ぶるなんて卑怯じゃなあい?」

 

メィリィも一方的すぎる攻撃にイライラしていたのか、額に青筋を浮かべている。二人を指差しながら怒る様は、天真爛漫な笑顔が似合う彼女の顔にはいささか似合わない光景だ。

しかしクルシュは敵に一切の容赦なく目に見えない刃を一閃し、魔獣の喉元を真一文字に切り裂く。

 

 

 

 

 

ヴィルヘルムとストレンジ、エルザの戦いは共に一歩も引かぬ剣と魔術の応酬だった。エルザが強者の二人を相手にここまで大立ち回りしている方こそ異常であり本来であるならば戦意喪失しているか、瞬殺される運命であるが故、ヴィルヘルムは内心で感心していた。

 

「ふふふ……素敵、素敵だわ!こんなにも楽しい戦いがあったなんて!私、何としてでもあなたたちのお腹を割きたくなってきたいわ!」

 

「それは何卒ご容赦を。老骨ではありますが、この身、まだやり残したことがあります故」

 

「いい、いいわ……ああ、なんて鋭さなのかしら」

 

頬を赤らめ戦いを楽しんでいるエルザであったが、暗殺者としての経験が豊富の彼女としても、ストレンジの魔術による遠距離支援を受けるヴィルヘルムの剣技を凌ぎ切るのが精一杯であり、攻勢には転じれずにいた。

互いの剣が火花を散らしながらぶつかり合う激しい戦いの中、僅かな隙をついたヴィルヘルムの剣によって払われた右手を、ストレンジが展開した鞭状のエルドリッチ・ライトが拘束する。

鞭に絡め取られたエルザの刀剣はそのまま、ストレンジの手元に向かったことでエルザは武器を失った。

 

「あなたの武器はドクター殿が奪いました。得物が無ければ勝算もありますまい。大人しく、投降されてはいかがですか?」

 

「油断するな、ヴィルヘルム。まだ奴はその黒装束の中にナイフを隠し持ってるぞ」

 

武器を失ったエルザにヴィルヘルムが歩み寄った直後、彼女の黒装束の中から予備の刀剣が出現した。

歩み寄っていたヴィルヘルムは、ストレンジの警告でエルザの奇襲を剣で弾き防ぎ、瞬時に後方へ下がる。

 

「ーー!?クッ!」

 

「ーーっ!なんとしぶとい!ですが感謝しますぞ、ドクター殿!」

 

「またあなたなのね。ーーやはりあの場であなたを仕留め損なったことこそ、ツケの回り初めだったのかしら」

 

「観念しろ、エルザ・グランヒルテ。お前に残された武器はないはずだ。既に周りは味方で包囲しているし、武器は今ので最後だ。これ以上の攻撃は無意味なことはお前自身が実感しているだろう。チェックメイトだ」

 

ストレンジがエルドリッチ・ライトを展開したまま、ヴィルヘルムの横に並び彼女にプレッシャーをかける。

 

「ふふ……あの一件、盗品蔵の一件よりも素敵な展開だわ。でも残念。分が悪いようね、メィリィ」

 

直後、魔獣の咆哮と共に地を揺らす大きな揺れが三人を襲う。音の方を見れば、クルシュの剣技で四肢を斬られ、短剣で喉元を斬られたギルティラウが絶叫を上げながら倒れており、喉元には全身を魔獣の血で赤く染めたファリックスの姿があった。

 

「はぁはぁ……クソッタレ野郎。生臭いのは好きではないぞ」

 

そう言い、ギルティラウの胴体に剣を突き刺し、止めを指すファリックス。

 

「……メィリィの切り札でもあるギルティラウが死んだ以上、今の私たちには打つ手はないわ。今日はここまでね。だけども覚悟して、いずれあなたたちのお腹を切り開いてあげるから」

 

メィリィをひょいっと抱えたエルザは逃走を図ろうと崖を高速で駆け上がっていく。崖を登り切ったエルザは林の中に身を隠し、メィリィと共にその気配を消した。

 

「ーー次に会う時まで腸を可愛がっておいてね」

 

聞こえるはずもない彼女の声。しかし、林の暗闇から確かに聞こえた再会を願うエルザの声がその場に確かに響いていた。

捨て台詞とも取れる言葉だが、どうもストレンジはあの狂人めいた暗殺者との再会がそう遠くないように感じていた。

 

 

 

 

 

 

「逃げられましたか」

 

「ああ。だが、魔獣は全て討伐しただろう。我々の勝利だ」

 

全てが終わり、静けさを取り戻した林。長い戦いは既に日を西に沈めるほど経っており、既に辺りは暗くなっていた。崖の方を見据えていたヴィルヘルムは悔しさ混じりに吐いたが、ストレンジは結果としてエルザたちの思惑を打ち砕いたことに満足していた。

 

「これで全てが終わったか。ヴィルヘルム、ドクター。ご苦労だったな」

 

剣を鞘に収めながら二人に声をかけたのはクルシュ。この場にいるメンバーでは、最も長い距離を駆けてきた彼女が最も疲労が溜まっているはずだが、その気を微塵さえ感じさせずに二人を気遣う彼女の様は夕刻の光に照らされ、誰よりも輝いていた。

 

「クルシュには特に長い距離を走らせ、魔獣を斬らせ、終いには化け物を相手にさせるという一番大変な役目を引き受けてもらった。本当に感謝している」

 

「この作戦の立役者からそのような言葉を貰えるとはな。光栄な限りだ。卿がいなければ我々は恐らく敗れていただろう。卿の尽力に私は心からの敬意を表したいと思う。ありがとう、ドクター・ストレンジ」

 

クルシュとストレンジは互いの労を労い、固く手を結んだ。作戦の尽力者として活躍したストレンジと、この討伐隊の最高責任者であるクルシュの活躍は今回の魔獣討伐において、今後の王戦にもアドバンテージになるとストレンジは感じていた。

 

「ゴホン……此度の魔獣討伐のご支援に深く感謝を申し上げます、クルシュ様、ヴィルヘルム殿、ドクター殿。貴方方の多大なる尽力により、我が領内の危機は去りました。この御恩は必ず報わせていただきます」

 

「フォリア・ファリックス、卿の活躍も見事なものであったぞ。卿の熱意が人々を救うことになったのだ。その事、誇りに思ってほしい。領民の思う心を忘れることなく、今後も民のためにその身を燃やせ」

 

今回の騒動の発端となり、この戦いの主戦場にもなった領地の主であるファリックスも、ボロボロになりながらストレンジやクルシュたちと戦った戦士の一人。

クルシュからの労いの言葉に、思わず涙を浮かべ深々と頭を垂れるファリックスは、闇が深くなる前に自らの屋敷に戻ることをクルシュたちに提案した。

既にファリックスの指示で合流していた別働隊はフェリスらと合流し、屋敷に帰還したとの報告を受けていたのだった。

 

ボロボロの四人はストレンジのスリング・リングで屋敷前にポータルを開け、帰還する。

無論、満身創痍となりながらも無事敵を倒し全員で帰ってきた四人を屋敷前で今か今かと待っていた討伐隊の面々は彼らを大喝采で迎えた。

涙を浮かべたフェリスがクルシュに抱きつき、泣きながら主人の帰還を喜んだのは言うまでもない。

 

 

こうしてファリックス領を震撼させた魔術騒乱は、ストレンジやクルシュ、ヴィルヘルム、ファリックスの勇猛果敢なる奮闘で襲撃者であるエルザとメィリィの撤退という形で勝利を飾ったのだった。

 

 




ストレンジ「クルシュ、ハッピーバースデー。お誕生日おめでとう。益々の健康と活躍を願っているぞ」

クルシュ「そうか。今日は私の誕生日なのか。執務に身を没していた故、すっかり忘れていた。道理で、昨日からフェリスが動き回っているわけだ。卿の心遣い、有り難く思うぞ。ドクター」


というわけで、今日はクルシュ様のお誕生日、ということでクルシュ様お誕生日おめでとうございます!

リゼロスでも現在ガチャとして来ているクルシュ様をゲットする事ができました。感無量です!


さて、本編ですがようやくひと段落つきました。
あと1.2話でこの章は終わり、その後は原作第三章へと合流します。つまり、いよいよあのキャラクターたちとストレンジが出会います。
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