口調とか合ってるかな……
「
デジャヴ……
「え?」
「いや~前にも似たような感じで声掛けられたなぁ、って……」
戦闘体の再構築が完了するまでの間、何もすることがない。
だからと言っていつまでも三輪隊の作戦室に居るわけにもいかず……三輪隊には新たな任務が与えられたようだし。
いっそのこと寝てしまうか……と、自室を目指していたところに声を掛けられた。
……デジャヴだな。
「それでどうした、
『
『B級
茶髪の方が小荒井、黒髪の方が奥寺。
まだまだ発展途上中だが、コンビネーション攻撃は中々に良い仕上がりになってきている。数年後が楽しみだ。
「どうもこうも、鈴風さんがいつもと違う格好だったから!」
「スーツなんて珍しいなぁ、って……どうしてその格好に?」
「……トリガーがメンテナンス中で今、護身用トリガーを起動してるから?」
「……なんで疑問系?」
三輪隊の隊服(ベストなし)になるところだったが、いらん憶測を立てられるのも面倒臭い。
だから無難にオペレーターの制服になったんだが――
オペ服で向かい尋問されること小一時間……忍田に「勝手なことをするな」と小言を貰い――まぁ、怒られるのも仕方がないんだがな。本部長の指揮下に入ってる訳だから。
んで、
オペレーターだと勘違いされる――可能性は無きにしもあらず、とオペ服から上層部が着ているスーツにチェンジすることに。
あんま変わんない気がするのはオレだけだろうか?
「お前ら今日はオフだったろ?」
「ヒマだし、“ランク戦でもしようか”って来たんです」
「そっかー……護身用じゃあ模擬戦出来ないよなぁ……」
「あれ? コアライって戦闘狂の仲間だった……?」
「久々に鈴風さんを見掛けたから、対戦してほしかったんですよ」
頭の後ろで手を組み、口を尖らせ不満そうな小荒井を奥寺がフォローする。
「ありゃ……そりゃぁスマンな」
「それは残念だな」
「「東さん!」」
『
元『A級1位部隊』現『B級 東隊』の隊長で、
ボーダー内には彼から戦術や狙撃を教わった弟子が沢山いる。
小荒井の頭を撫でるオレの後ろからやってきた東を見つけた二人は嬉しそうに声を揃えた。
「“対
そりゃ
「……近界民戦に役立ってもランク戦の役には立たないだろ」
「そんなことないさ。お前との戦いで学ぶことは沢山あるし、経験は無駄にはならない」
――前世をいれても、
「…………キヌタに訊いてみっか……」
◇◆◇
この後、開発室に突撃して使用できる戦闘用トリガーの有無を確認し『オレVS東隊』が開戦。忙しいだろうに、東がノリノリで参戦したのは意外だった。
最後は『オレVS東』になったんだが――
ゼロ距離アイビスはヤメレ……
攻撃手な距離感の狙撃手とか、恐ろしいな?
いつものトリガーだったら
『オレVS東隊』の模擬戦を観ていた攻撃手(18)を皮切りに攻撃手時々
オレと東が
因みに東は、模擬戦を申し……巻き込まれる前に戦線を離脱していた。くっそ、羨ま……
「戦闘体の再構築にはトリオンを使うというのに……なにをやっとるんだ、貴様は!!」と、鬼怒田に怒られた。
いや……十人近くと戦うことになるなんてオレも思ってなかったし…………やらかした感はあるので、無言で土下座しといた。
気が付きゃ夕方を
「すっかり遅くなっちまったなぁ……
“今日も寄る”とは言って朝出てきたけど――メシ、あるかなぁ……」
玄関を開けると――知らない靴が三足。客か?
サイズ的に十代の子供っぽい、が……スニーカーだし。
玉狛に来るぐらいだから近界民には寛容だろう……と、トリガーを解除して上がる。
「おーう、ウサミ~ ……メシ残ってるかぁ?」
リビングに入れば宇佐美と――昼間に別れた三雲達三人。計四人がいた。
「――って……なんだ、お前ら。ジンに連れ込まれたのか?」
「連れ込まれた、って……鈴風さん、おかえり~」
「「え、」」
ふふふと笑う、黒髪ストレートの眼鏡少女は『
『玉狛第一』のオペレーター。
眼鏡が大好きで、自身も眼鏡を愛用。
眼鏡人口を増やそうと色んな人に眼鏡の良さを語っている。かくいうオレも勧誘された――視力は悪くないのに。
オペレーターの技術は申し分ないんだがなぁ……
最初は「誰だ? この人」という顔をしていた三雲と黒髪の少女は宇佐美のセリフに目を丸くして驚いたようだった。
髪色だけでそこまで変わるか~?
「3人のこと、知ってるんですか?」
「おー……昼間にちょっと、な」
「なるほど~っと。夕飯……多めに作ってはいたんですけど……鈴風さんの分、無くなっちゃいました。
――見た目によらず大食いな子がいまして~」
「ま、しゃーねぇわ――来るの遅かったし……」
「すずかぜ、って……迅さんに『ランサー』って呼ばれてた……? ん? でもあの時の髪は黒だったような?」
マンガだと頭上に『?』がたくさん浮かんでいそうなクガは、オレの髪色が違うのは何故だ? と腕を組んで首を傾げていた。
「えぇ!? 迅さん、遊真くん達の前で鈴風さんのこと“ランサー”って呼んじゃったの!?」
「――シュージでも“スズカゼさん”呼びなのになー」
なんのための名前なのか……
「え、えーっと……本当に鈴風さん、なんですか?」
俄に信じがたい、というような三雲に「トリオン体の設定、弄れるのは知ってるだろ? それで髪の色を変えてんだよ」と言って、トリガーを起動し
「青い髪は日本だと目立つからなぁ」
マンガやゲームのキャラじゃあるまいし…………
「ま、改めて――
「おれは
【はじめまして、スズカゼ。私はユウマのお目付け役でレプリカという】
「知ってると思いますが
「よろしくお願いします」
自己紹介をしたら、三人と一体も自己紹介してくれた。
【スズカゼ……君は『青の
「――それって、親父が言ってた“青い髪の槍使い”のこと?」
・・・・・・・・・・・・うそやん
ふよふよ~とオレの近くにやってきた黒炊飯器――レプリカと空閑のセリフにしゃがみこんで頭を抱えたくなった。
嘘だ! 誰か、嘘だと言ってくれ……ッ!
あんな……見たまんまの
「……何をもって、オレが“青の槍兵”だと思ったんだよ」
半目でレプリカを見る。
【“青い髪”と武器が“槍”と云う点。それから“機動力”だ。
『青の槍兵』は、“長い青髪に赤い目をした、神速の
うわぁ……わりと具体的ぃ…
【昼間の、君の機動力には驚かされた】
「おれも。一瞬で間合いに入ったから……
レプリカに同意するように、空閑は腕を組んでうんうん頷く。
【通常トリガーであの機動力……本来のトリガーだともっと速いのだろう?
――そして、“長い青髪に赤い目”をした君の姿で確信が持てた。“スズカゼ ソラ”……君が『青の槍兵』だと】
リアルorzを披露してしまうほどの絶望って、あるんだなぁ(遠い目)
「他所でも
◇◆◇
「――取り敢えず、キッチン借りるわ……」
トリガーを解除して、キッチンへ。
項垂れながらなのは心が満身創痍だからだ。あの通称はオレの心を抉ってくる……黒歴史かな?
オレが作った
エプロンをつけ、手を洗う。
「何作るんです?」
「んー? ふわふわ卵とじうどん、かな~……うどん、あったよな?」
冷蔵庫を開けて朝に取った出汁と、卵と小ネギを取り出す。う~ん……人参と鶏肉、入れようかな~
「前に鈴風さんが買ってきた冷凍うどんと乾麺――両方あるよ~
さっと食べたい時とか冷凍の方は重宝するよね!」
冷凍うどん、便利だよな~レンチンで直ぐ食べれるし。
「ふわふわ卵とじうどん……おいしそうだな」
「鈴風さんの作るご飯は美味しいからね~
うぅ……食べたい。食べたいけど、こんな時間に食べたら太っちゃう……」
「空閑……あれだけ夕飯食べたのに、もしかしてまだ食べ足りないとか言うのか!?」
「育ちざかり、ですからな~」
うどんに興味を持ち、まだお腹に余裕がある空閑に三雲は驚きが隠せないようだ。語尾がちょっと上擦っていた。
“大食いな子”とは空閑のことだったのか。
「オレとクガは確定として……ウサミとミクモとアマトリはどうする?」
冷凍庫から、五個入りの冷凍うどんを取り出しながら四人を見る。
「ち、千佳ちゃん! 私と半分こ、しよ!? ――は、半分なら……半分なら、なんとか……」
「ウサミ……脅すのはやめてやれ」
ぐりん、と音がしそうな勢いで雨取の方を向いた宇佐美は、その勢いのまま雨取の手をとる。
宇佐美……ちょっと怖いぞ?
「お、おどしてなんて……!」
「半分なら、半分にしてやるから……」
「ふむ。あまるなら、おれが食べるよ?」
あたふたする宇佐美に半眼になる。
こんな顔(≡з≡)をしながら空閑は手を上げて残りを食べると言う。
「あ、私も……食べてみたいです」
雨取もおずおずと手を上げる。
残りは三雲だなと、ふいっと三雲に視線を向ける。こちらもおずおずと手を上げ……
「えっと……ぼくも半分で……」
五個入り冷凍うどん、全部茹で
「あ、おれも食べたーい!」
「ジン……」
「「迅さん」」
声がした方を見ると、こちらに向かってくる迅と玉狛支部の支部長である『
「お? なんだ、
「ほんの数分前にな」
その、ほんの数分でオレのメンタルはボロボロです……
「それで早速、飯か?」
「メシ食いにきたからなー」
いい加減、メシが食いたいのだが……?
「俺も少し貰おうかな~」
「……乾麺にする」
どう考えても冷凍うどんじゃ足りない人数になった。
冷凍うどんを戻して、戸棚から乾麺(うどん)を……一袋二人前だから、四袋取り出す。
鍋に水を入れて火にかける。
別の鍋には出汁。
小口切りにした小ネギは卵を溶いて入れ、とろみをつけてから最後の仕上げに入れる。
とりあえず、水が沸騰するのを待つかぁ……
冷凍うどんは、しばし お預け……
◆現在、公開できる情報◆
◆プロフィール◆
◇ポジション:アタッカー
◇年齢:26歳(推定) ◇誕生日:__
◇身長:185㎝ ◇血液型:__
◇星座:__ ◇職業:__
◇好きなもの:料理、猫、自己鍛錬
◇家族構成:__
◆(ボーダーの)トリガーセット◆
◇主/弧月(試作):槍、__、__、グラスホッパー
◇副/__、__、__、__
new◆パラメーター◆
◇トリオン:__ ◇攻撃:__
◇防御・援護:__ ◇機動:9
◇技術:__ ◇射程:__
◇指揮:__ ◇特殊戦術:__
◇トータル:__
※(ボーダーの)
・
・名前は無い(鈴風もランサーも仮名)
・槍使い/
・何故か人名がカタコトになると云う不思議
・専用トリガー『ゲイ・ボルク』
(
・
・『
new・本部所属の(一応)S級隊員
※専用トリガーが、黒トリガー並みの威力だから。
※(この話の)投げボルクはエグい←
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんとかGW中に投稿できた……
約
ぐだぐだ だぁ……(´Д`;)
時間が無いんじゃない……眠くて書いていられないんだ……orz
今後書きたいこと……
・加古さんの誕生日←
・大晦日、初詣
・東さんの誕生日(冬島さんもいるよ)
・入隊式
・アフト戦まで、日常←
取り敢えず、次話は12月15日~18日(玉狛)かな?
◇◆◇
機動力……もっちょい有っても良いだろうか……