プラモは積んでも人生は詰むな   作:tossi104

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プラモを買いに

次の人日、学校から帰ると

 

「お帰りー」

 

春名がいた。

勝手に入ってしかもお茶飲んでるし、、、。

 

「今度はどーやって家に入ったんだよ、、、」

 

「一度来たところには自由に来ることができるのよ。だから天界から直で来たよ」

 

何その便利な能力めちゃ欲しい、、、

てかなんでもありだなこの神擬き。

 

「さーて今日からさっそくプラモ作っていくわよー!」

 

「けどプラモもう無いぜ?ストライクは完成したし。」

 

「え、無いの?プラモ、、」

 

「うん。無いな」

 

「がーーん、、、」

 

そんなあからさまに落ち込まれても、、、

あ、そーいやあいつの家プラモ屋だったな。

 

「春名、ちょっと歩くけどプラモ屋が近くにあるから一緒に行くか?」

 

「え、あるの?この近くに?」

 

「うむ。近所の商店街に一件古い店だけどあるぞ」

 

「ほんと!?行く~♪」

 

「じゃちょっと待ってな準備してくるわ。あ、お金いくらくらい持っていけばいい?」

 

「そうねー。1000円くらいかな」

 

「りょー」

 

家の近くに昔から続く歴史の長い商店街がありそのプラモ屋は存在する。昨今大型ショッピングセンターがオープンしたりするなどの影響で多くの商店街が店を閉めていると以前ニュースで見かけたが、あそこはまだまだ元気にやっている店がいっぱいあるのですごいものだ。

 

「お待たせー」

 

「レッツゴー!」

 

「おいそっちじゃないよ。こっちだ。」

 

まったく、さっきまで地球最後の日みたいな顔してたのにもう元気100倍だよ何パンマンかな?

 

家から徒歩15分、目的地に到着。「プラモ屋生頼」

この商店街が出来た戦後すぐの頃から玩具屋として始めたのがスタートらしい。なぜ俺がこんなに詳しいかって?それは簡単。この店に住んでるやつと友達でよく自慢されたからだ。

古いガラス戸を ガラガラっと音をたてて開け

 

「こんにちはー」

 

「おーう。らっしゃーい。おぅ長門やん。久しぶりやな。」

こいつは生頼 まさと。小学校の頃からの友達でたまに遊びに来たりしている。高校は違うがちょくちょく連絡をとっていて、先日おれにプラモデルを進めてきたやつだ。親がプラモ屋を経営しているのでよくこうやって手伝いでカウンターに立っている。

 

「よっ」

 

「お邪魔しまーす」

 

「うん?長門その子お前の連れ?」

 

「あぁ、うん。このk」

 

「はあぁぁぁぁぁぁああああ!?な、長門が彼女を連れて???あの長門に彼女!?しかも美少女やん。タヒね」

 

「まてまて!彼女じゃねぇ。こいつは、、、なんだ?知り合い?不審者?」

 

「酷くない?長門。こんにちは。私は本山 春名です。長門君とはお友達です!」

 

「あ、ご丁寧にどうも。生頼まさとです」

 

「それにしてもいいお店ですね!昔ながらのこーゆーお店がしっかり残ってるのはすごいです!いまは個人模型店は数を減らしていますから。あの、いろいろ見て回っていいですか!」

 

「ええ。いいですよ。そして長門。お前はこっちにこい」

 

春名がめっちゃ目を輝かせて店の棚を物色し始めた。あまりよく見たことなかったけどこの見せけっこう商品多いな。

そして、なぜそんな殺意ましましの目でこっちを見るまさとよ、、。

 

「な、なんだ?」

 

「なんだだと?あの子なに?彼女じゃないの?」

 

「ちげーよ。会ったのつい昨日だしなんかプラモデル教えてくれるとかなんとか言ってたけど」

 

「そーいやプラモ始めたんだっけ?」

 

「うん。ストライクのHG?ってやつ」

 

「あーあれか。ってどこで買ったし。まさかスモールカメラ?」

 

「うん。そーだよ。イヤホン買うついでに」

 

「なら次からうちで買え。友達割り引してやる」

 

「まじ?助かるわ。今日は練習用のプラモ買いに来たんだが、、、何かおすすめある?手軽に組めるやつがいい。ストライクは完成したけどパーツはめ間違えたりしててな。あんまり複雑なのはパスで」

 

「ふむ、初心者向けね、、ならHGのジムとかどうだ?」

 

「ジムか。楽そうだな。」

 

「確かに組むだけなら楽だがやりこめばやりこむだけ深いぞー」

 

ふむふむ。細かいことは春名に聞くかな。

 

「ならそれ買おうかな」

 

「なら一番右の棚に入ってるはずだよ」

 

教えてもらった棚には沢山のガンプラが積まれていた。通路がギリギリ確保されているぐらいでひたすらに積まれているので底の方のキットは箱が潰れたりしている。電気屋で買った時はそんなに数無かったので探すのも楽だったがここはそうはいかないらしい。プラモの雪崩が起きそうになったりしたがなんとか目的のジムのキットを見つけることができた。

ジム。機動戦士ガンダムに登場する連邦軍の量産型モビルスーツ。見た目はガンダムよりものっぺりしていて角もない。が、バリエーションがとても豊富でファンも多い。値段もお手頃確で中身を見てみるとストライクよりもパーツ数が少ないので確かに練習にもってこいの一品だ。さっそくレジでお会計しよう。

 

「友達割りで定価から3割引きな」

 

「おう。助かるぜ。」

 

さて買い物も済んだし春名は何処いった?と探そうとするとレジ横から出てきた。大量の箱を抱えて。

 

「ま、まさとさ~ん。これもお会計お願いヒャッ!」

 

どうやら春名が足元に置いてあるプラモの箱につまずいたらしい。態勢が大きく前に倒れる。さらに彼女は大量のプラモの箱を抱えていた。むろん彼女が倒れる際前に放り出された箱はまっすぐに正面にいたおれに飛んできた。

 

「あ、おい危ないゴフッ!」

 

「だ、大丈夫か?長門。それに春名ちゃん。」

 

「めっちゃ痛い」

 

キットの重量はあまり無いのだがそれでも当たれば痛い。

 

「ごめんなさいごめんなさい!」

 

「お、おう。とりあえず放り出したもの拾おうぜ」

 

「う、うん」

 

放り出されたキットは飛行機や軍艦、ガンプラ等々ジャンルは様々。中には日本語が一切書かれていない箱まである。どうやら海外物らしい。真っ赤な箱に爆撃機が描かれている。とりあえず拾った箱をカウンターに積み上げていく。

 

「ずいぶんと古いキットとか見つけてきたねー。」

 

「そーなんですよ!ここ古いものから海外のものまで探せば探すほど出てきて驚きました~♪」

 

「そうだろそうだろ?うちの親父があっちゃこっちゃから集めてきたものが溜まりに溜まってな。友達割りで3割引きな」

 

「わーい!ありがとうございますー!」

 

「でもそんなにどーやって持って帰るんだよ」

 

「あ、それば大丈夫!自宅(天界)に直帰するから!」

 

「おいおい彼氏さんよ。お前ジムしか荷物無いし彼女の荷物くらい持ってやれよ」

 

「誰が彼氏か!」

 

「よろしくねダーリン!」

 

「誰がダーリンか!」

 

まったくこいつら調子にのりやがって、、、。まぁ確かに春名はかわいいし?悪い気はしないわけでもないわけでもないわけでもブツブツ

 

「ほい。まいどありー。春名ちゃん、また来てねー」

 

「はい!また来まーす」

 

店から出て人通りの少ない路地まで来たところで

 

「ほい。荷物持ってくれてありがと。ちょっと待ってて。家に荷物置いてくる~♪」

 

そう言い残し、彼女はまた買ったプラモと共に目の前から消えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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