プラモは積んでも人生は詰むな   作:tossi104

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HGジム製作1「説明書はしっかり読もう 」

「さーて、道具もプラモも揃ったし今日こそ作って行くわよー!」

 

「おう。よろしく頼むわセンセ。あ、そーいや言われてた机、古いやつだけど好きに使っていいって親父から貰ってきたぞ」

 

そう言って俺が指さしたのは縁側に置かれた幅70cmくらいの木でできた机だった。親父いわくだいぶ前に亡くなった親父の親父、つまりおれのじいちゃんが使っていたものだそうだ。多少角が削れたり足に使われている鉄が錆びたりしてはいるが十分まだ使える状態だ。

 

「あら、いい机じゃない。じゃまずは道具とプラモを机の上にだして?」

 

「ほい」

 

「じゃあまずはプラモの箱を開けて中の小袋を破ってランナーを取り出して」

 

おれは春名に言われるがまま手を動かしていく。

 

「まずは説明書を取り出して最初のページに書いてあるランナー一覧をみて。これできちんと箱の中に部品が全て入っているかチェックできるわ。そしたらランナーにアルファベットが書いてあるのわかる?右上とかにあるやつね。それはランナータグと言ってランナーの種類を分類するのに使うわ。説明書のパーツ番号に[A16」とかあるでしょ?この最初のAがどのランナーか、次の番号がそのランナーの何番のパーツかを表しているわね。このあたりはわかってるみたいね。」

 

「まあストライク作り始めた時はこの番号が何を表しているのかさっぱりだったけど、なんとか完成させられたからな」

 

「うん!プラモデルは自分で考えたりすることもあるからね。部品や説明書をしっかり読むことが大切よ。次になんの部品をはめるのか、右用部品か左用部品かなども説明書をしっかり読んでチェックすること。プラモ作りは常に二手三手先を読むものよ!」

 

ざっと読んでみた限りストライクよりもパーツ数が少ないしなんとかなりそうだ。ストライクは説明書を読むだけで時間かかっちゃったし完成したはいいけどパーツがきちんとはまっていなかったりはめ間違えてたりしていたからなぁ。今回はしっかり説明書どうりに組み立てるぞ!

 

「じゃさっそく部品の切り取り方から教えるね。最初のパーツは、、、B27番。太ももを構成するパーツね。切り取る時はまずランナーとパーツの間にある細い部分、これをゲートって言うんだけどここを切るわ。パーツギリギリのところで切るとパーツがえぐれてしまうことがあるの。だからまずはランナーとパーツの真ん中あたりにニッパーの刃をいれて切る。そしてパーツをランナーから切り離したらパーツについているゲートの残りを切り落とす。そうすればほら、えぐれずキレイに切り離せたでしょ?」

 

「できたぞ」

 

「じゃ次は切り離したパーツのゲート跡をキレイにするわよ。パーツにゲートがついていたところが少し凸凹してるでしょ?これをキレイにするためにまずは金ヤスリ。やりすぎるとパーツ本体が削れてしまうからゆっくり丁寧に削って。できたら次は800番の紙ヤスリで削った表面をさらに削る。最後は1200番のヤスリで滑らかに仕上げるとほら。跡も無くなってツルツルになったでしょ?」

 

「ほんとだ。一手間二手間加えるだけでこんなにキレイにできるんだな」

 

「じゃこの調子で次のパーツも切り取っていこー!」

 

さっきと同じ方法で次のB25番のパーツを切り取っていく。説明書をみると次はさっき切り取ったB27番とと今切り取ったB25番をはめ合わせるらしい。パーツから出ているピンを反対側のパーツにある穴に差し込みがっちゃんこさせる。

 

「あー、やらかしたわね。長門」

 

「うん?ちゃんと説明書のとうりに、、、あ!中に入れるパーツ(後で聞いたがポリキャップと言って関節などによく使用されるものらしい)を入れ忘れてた!/(^o^)\」

 

「パーツをはめ合わせる時によく発生するトラブルね。だから最初に説明書をしっかり読んでって教えたでしょ?でも安心して。こんな時は、、、」

 

そう言って春名が手をかざすと、また光が集まってきて、、、青いビールの栓抜きみたいだが刃がドリルではなく、カッターのようなものがついた物体が握られていた。

 

「これは何?」

 

「これはね、今みたいにパーツとパーツをはめ間違えたりしたときに簡単に分解することができる夢の道具、、その名もパーツオープナーよ!こーやって握って刃をパーツとパーツの間、合わせ目に差し込むように優しく押していくと、、」

 

刃がだんだんと合わせ目の隙間を大きくしていき、あっという間に分解してしまった。

 

「すげー、なにそれほしい!」

 

「ふふっ!これね、こんなに便利なのにお値段たったの300円!」

 

「や、安い!買った!」

 

「まいどありー♪」

 

長門はパーツオープナーを手に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

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