戦姫絶唱シンフォギア 喰らう者は歌に惹かれる 作:仮面ライダー ダーク
Huluでアニメも視聴し始め、このシンフォギアにハマり始めました。
びっくりなのが第1期が2012年ということです…。
こんな神作を見てなかったなんて…
激闘の末、力を手に入れたグラルは、順調に地球へ近づいていた。
腰には先程エボルトから手に入れた『エボルドライバー』があり、そのドライバーには『エボルトリガー』がある。これで自分の体に流れるエボルトのエネルギーは最適化され、思いのままに出来る。
そしてグラルは、ブラッド族では唯一『吸収した生命体の記憶もを喰らい、読み取れる』という能力がある。現在グラルはエボルトの記憶を読み取り、仮面ライダービルドの事や60本のフルボトル、10本のロストボトルの事を全て把握する。
但し今は宇宙を飛び回るためにエネルギーを消費してる為、戦力になれるフルボトルは作れない。
「……見えてきたな…」
青色と土色。その上に白が重なってる惑星がグラルの視界に入る。灰色の衛星、月が側に浮いているから此方の宇宙での地球で間違いない。
「…先ずは現時点での技術を見学するとしようか」
勿論ブラッド族は惑星を滅ぼせればどんな事もする必要も無い。かつてのエボルトも、力を取り戻す余興として地球に住んでいたに過ぎない。
グラルが地球の…文明のある惑星の技術を知りたいのは、グラルの個性とも言える。
「…さて、エネルギーの強い場所は……丁度いい所があるな」
彼は一点のエネルギー波をたどり、一つの施設へ向かった。
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「ネフィリムの出力は依然不安定。やはり歌を介さずの強制起動では、完全聖遺物を制御出来るものではなかったのですね……」
聖遺物とは特殊な波形パターンに共鳴して起動するのが普通であるが、今回はそれを用いらない起動方法で試したのだ。
結果、『ネフィリム』は暴走状態を起こし、施設は壊滅状態に近づいていた。
「わたし……唄うよ」
その場にいた2人の少女の片方、『セレナ・カデンツァヴナ・イヴ』が周りの大人達にそう告げる。
彼女が唄うと言ったのは、完全ではない聖遺物『シンフォギア』を所持しており、それを使うために歌うという意味である。
「でも、あの歌は──ッ!」
そのセレナを止めようと口を挟むのは、姉である『マリア・カデンツァヴナ・イブ』である。
「わたしの絶唱で、ネフィリムを起動する前の状態にリセットできるかもしれないの」
「そんな、賭けみたいな……ッ!もしそれでもネフィリムを抑えられなかったら──」
「その時は、マリア姉さんがなんとかしてくれる。F.I.S.の人たちもいる。わたしだけじゃない。だから何とかなる」
「セレナ……」
絶唱とは歌唱にて増幅したエネルギーを一気に放出し、 対象にクリティカルなダメージを与える反面、 そのバックファイアはシンフォギアを身に纏い、 強化された肉体であっても負荷を軽減しきれないほどに絶大という、 まさに諸刃の剣といえる奥の手。
セレナはダメージでは無くエネルギーベクトルの操作をする特性を持つ絶唱を行い、ネフィリムを鎮めようとしているのだ。
「ギアを纏う力はわたしの望んだモノじゃないけど、この力で、みんなを守りたいと望んだのは、わたしなんだから」
「──セレナッ!」
姉の静止を振り払い、セレナはネフィリムを止める為に走る。
歌を口ずさみ、シンフォギアという鎧を纏う。
ネフィリムと対峙し、絶唱を使おうとする。
その瞬間、燃える研究室の屋根が崩れ落ち、大きな穴が開いた。
「!?」
一瞬、倒壊が進んだと思われたがそうではなかった。
崩れ落ちた施設の瓦礫の付近に、人型をした影があった。
その影は、恐ろしいものだった。
盾の様にも見える腕には黄色い目の様な模様があり、その所為で手は生物の牙か口のように見える。
腰には青いレバーが付けられた紅い装置があり、黒いメーターの様なものや赤い蛇の様なのと何かの炉の様な形をした小さな棒状が挿さっている。
肩には緑の単眼の生物がいるような形のパーツがある。顔には緑の目らしきものが二つ確認出来るが、腰の装置には合わない様に全身は黒と灰色で構成されていて大分分かりづらい。
言える事は、人では無いという事だろうか。
「…ほぉ…食い応えのある生きのいい奴だな…」
セレナとネフィリムの間に落ちてきたその異形の生命体は、ネフィリムを見てそう言うのだった。
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グラルは『何かしらの研究室』に侵入した事は、今迄吸収した知的生命体の記憶からすぐに理解した。しかしこの生物とも無機物とも言えないものを知らない。ただわかるのは、グラルの求める『エネルギー源』を、その白い怪物から感じ取れると言う事だけである。
「それじゃあ…手始めに、この場をきれいにしようか…」
そう言うと、手からブラックホールを作り出しては投げ飛ばし、白い怪物と人間の周りある炎の手や瓦礫を吸収していく。ブラックホールは黒い球体と化して、掃除機のように瓦礫や炎を吸い込む。
結果、グラルにはほんの少しだけエネルギーが集まる上に、その場の火事は収まった。正に一石二鳥である。
「テーブルは綺麗にしてから食べる方が、食材も美味い…というらしいからな」
白い怪物はグラルに狙いをつけ、その大きな口を開けてはグラルを飲み込もうとした。
だが、それはグラルの肩にある進化生命体『グラルティヴォイダー』から光線が放たれ、防がれた。
「食事をするのはお前じゃねえよ大根野郎。……俺がお前を食うんだよ」
そう言うグラルは黒い光を放ち、高速移動する。下から上へ腕を振り、
一瞬で白い怪物の腹部を切り裂く。その余波で口さえも裂き、怪物は後ろに吹っ飛ぶ。
「…ハッ。大したエネルギーを持ってる筈が、この程度か…」
右手にブラックホールを作り出し、白い怪物を飲み込もうとする。
「待ってください!」
すると、後ろから声をかけられる。
「…あ?」
振り返ると、先程からいた人間がグラルを見ていた。
「なんだ。お前も喰われたいのか?」
右手のブラックホールを、人間の女に放とうと準備する。人間は一瞬困惑した顔をするが、必死にグラルに語りかける。
「…今はあんな形ですが、アレは…ネフィリムは私達にとって大事な物なんです!壊さないでください!」
グラルは理解した。この人間は自分の声が通じていなかったから戸惑ったのだと。それでも必死に、自分の意思を伝えようとしているのだと。
グラルは喉元を指で抑え、声帯を作り出し返事をする。
「…元々奴のエネルギーを吸収する為に、俺はこの研究所にやってきたんだ」
「……わたしの言葉が、通じるのですか?」
人間は首を傾げるが、グラルには説明する義理はない。ブラックホールを消して、ネフィリムに近づく。
「だがまぁ。そんなに大事な物なら、望み通り壊さないでやるよ……コイツのエネルギーは貰うがな‼︎」
そう言いながら、ネフィリムの身体に手を突っ込む。
「ッ!?」
「…成る程…!これは良い!これ程のエネルギーがあれば、俺は更に進化出来る!」
ネフィリムは悶え、苦しむ様に咆哮を上げるがグラルは止まない。
ネフィリムはどんどん力を弱め、小さくなっていく。
「ネフィリムの出力が低下‼︎あの生命体に奪われている模様!」
「このペースだと、安全領域まであと30秒も掛かりません!」
焦った様な人間の声が複数聞こえるが、グラルはネフィリムのエネルギーを吸収している為頭に入らない。
「……もう空っぽか…」
気がつけば、ネフィリムは繭状の姿になっていた。
「ほらよ。これで良いんだろ?」
「…ぁ……はい…」
愕然とした表情をするその少女は光に包まれ、普通の服装へと戻った。
「凄い……ネフィリムが簡単に…」
「これで俺の用も済んだ。俺はこれで失礼する」
そう言ってグラルは少女の横を通ろうとすると、少女に手を掴まれた。
「お待ちください!まだお礼が───」
「そんなものはいらない。俺はエネルギーを吸収出来たのだからそれで充分だ」
そう言ってグラルは少女の手を振り払うが、少女はまた手を掴む。
「せめてお名前を教えてください!わたしは、セレナ・カデンツァヴナ・イブと言います!」
「しつこい人間だな……!」
鬱陶しく感じたグラルは、少女を引っ張り放り投げる。
「きゃあっ!」
そこへ丁度、少女がやってきてセレナの下敷きになる。
「セレナッ!きゃっ!」
「うぅ…大丈夫?!マリア姉さん!」
「いったた…セレナ!あなたこそ大丈夫なの?!」
「平気。あの人がネフィリムから助けてくれたの」
「助けたつもりはないんだが…」
セレナに指差しをされて頭を掻くグラル。この人間は話を聞かないタイプなのかもしれないと結論づける。
「そんなに名前を知りたければ後で聞かせてやる。この地球の人間達に、宣戦布告してやる必要があるからな」
そう言って黒い球体へと形を変え、今度こそ自分が作った穴から出て行く。
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「……行ってしまいました…」
「…あの生命体……一体何だったのかしら……」
セレナは残念そうにそう呟いた。マリアの方は、先程までネフィリムと戦っていた……いや、一方的に嬲っていた生命体の正体が気になって仕方なかった。
ともあれ彼女達は、後に自分達を助けてくれた生命体の事を本人から聞く。
かなり一方的かつ、とても残酷な現実ではあるが…………
はい。先ず原作改変その1、セレナ生存です。
これはゲームやアニメの情報から、姉妹揃って生きて欲しいと思って生存させました!死亡キャラ生存のタグつけようと思ったら文字数が足らなかったので原作改変で一括りさせました…。
G編までやるつもりでは居ますが、色々と忙しいので続けてるかどうか疑わしいものです…。
因みに設定としては、19歳の時点で大人マリア状態のつもりです。
時系列順にやろうと思いますので、次はあの人です。
次回はまだグラルのターンです。
天羽奏生存話のお待ちの読者様は、今暫くお待ち下さい。