葛葉高校に襲撃を掛けてきたヒュージの群れと戦う事になったLGヤマトタケルのメンバーは、早々にラージ級を撃破した上でヒュージが現れる空間の穴──ケイブを破壊する事に成功した……が、そこにまるでクラゲの様な姿をした特型ヒュージがいきなり現れ、ケイブを破壊した直後の彼等に襲い掛かったのだった。
……まず手始めにクラゲ型は下部から複数の刃が連なった様な触手を追加で四本生やし、元からあったものと合わせて合計10本の触手を一斉に彼等に向けて放って来た。
『◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️!!!』
「ぎゃー⁉︎ 触手が10本に増えた!!!」
「落ち着け
そうして全方位から向かって来た刃触手をダインスレイフで弾き飛ばしつつ、LGヤマトタケルの隊長
……その結果、バラバラに散った彼等それぞれを追って刃触手は四方八方に散らばり、一人一人に襲い来る攻撃の密度は精々触手1〜2本分と大きく減った。
「二本に追われている者は防御と回避に集中! それ以外は触手を躱しつつ本体を攻撃!」
「了解!」
「喰らえやっ!」
『◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️!?』
そして余裕が出来たメンバーが触手を回避しつつクラゲ型本体に射撃を加えていく……先程と違い大量の触手を伸ばしている所為かクラゲ型の動きは鈍く、マギを込めた射撃は次々とクラゲの傘部分に命中していった。
……だが、それらの攻撃はクラゲ型に僅かな傷を付けるだけに終わってしまった。
「……硬いな。強度はラージ級と同等かそれ以上……アーサー、
「マギリンクシステムはさっきのラージ級相手に使ってしまったし、フェイズトランセンデンスの再使用には後5分は必要だね」
「こちらもリングに込めたマギはもう無いですぞ」
「じゃあ後の高火力手札は
最もその程度の事は予想済みであった彼等は、クラゲ型と戦いながらもリンカースペックを使った通信によって作戦会議をする余裕すらあったが。こういった場慣れっぷりは流石トップクランと言えるだろう。
「うおっ⁉︎ なんかそんな気はしてたけど全然効いてないな!」
「むっ、触手が……⁉︎」
「陸と
まあ流石に初陣でいきなり特型ヒュージと戦う事になった
……そうした隊長と的確な指示と各々の実力によって、LGヤマトタケルは特型クラゲヒュージを相手取って殆ど怪我を負わず優勢に戦闘を進めていたのだが……。
「……まあ、このまま押し切れれば楽なんだが……『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!』そんな甘い相手では無い様だな! 全員防御!!!」
触手だけでは中々仕留めきれない敵に業を煮やしたのか、クラゲ型は突然傘部分を発光させながら全方位にマギの弾丸を放って来たのだ……幸い直前でそれに気が付いた和久の指示によって、メンバー全員防御か回避が間に合ってダメージを受けた者はいなかった。
……だが、その掃射によって彼等の触手を釘付けにする攻撃の手は止まってしまい、その隙にクラゲ型は触手のほぼ全てを近くにいて防御中心で一番回避率が低かった晴人に向けて一斉に伸ばして来たのだ。
「ムゥ、数が多い……! ヌアッ⁉︎」
「晴人⁉︎」
「アーサー!
狙われた晴人はその内の大半を両腕のネフィリムで弾き返していくが、やがて全方位から迫る複数の触手を捌き切れなくなってその筋肉で覆われた肉体にいくつかの切り傷が出来てしまった……が、そこに
その結果、晴人は救援に来た陸の肩を借りて触手の群れから逃れ、無事に後方へと退避する事に成功したのだった……が。
「大丈夫か? 晴人」
「ああ、俺の筋肉にとってこの程度はかすり傷だがら問題な……ムゥ⁉︎」
そう言った晴人だったが言葉に反してその身体は地面に膝をついてしまい、その予想外の事態に膝をついた晴人自身が困惑の表情を浮かべていた、
「どういう事だ? この傷には筋肉にも骨にも影響は無いし、体力にもまだ余裕があるはずなのに身体が重い……!」
「何だと? 一体どういう……【立花晴人の体内に多量の『負のマギの残滓』を確認、先程の攻撃によるものと推定】それは本当かドライバーさん⁉︎」
そう、あの特型クラゲヒュージの触手にはダメージを負わせた相手を負のマギで汚染する能力があったのだ……それこそ文字通りクラゲの触手にある毒の様に狙った相手を負のマギで犯して戦闘不能にする厄介な力である。
「隊長! さっきの触手の攻撃の所為で晴人の中に負のマギの残滓があるとドライバーさんが! ……後ドライバーさんどうすればいい⁉︎」
「何っ⁉︎ ……チィ、マギ汚染型のヒュージだったか。マギリンクドライバーのマギリンクシステムを試せ! アレには浄化機能もある!」
【ドライバーのマギリンクシステムによる浄化を推奨】
その陸の報告に対して和久(とドライバーさん)は直ぐにドライバーの浄化機能の使用を支持し、それを聞いた晴人は即座に自分のドライバーの機能を使用した。
【Magi-rink system. Purification mode】
「……うむ、身体のダルさはかなり薄くなったな。流石は最新装備だ。……しかし、負のマギと言うのがここまで厄介だとは……」
「……俺もうマギリンクシステム使っちゃんたんだけど。確かこれって一回しか使えないんじゃなかったか?」
【現在は蓄積マギを使い切っているのでマギリンクシステムは使用不可能です。再使用の為には専門の設備で再びマギの充填を行なってください】
そんな風に初陣の二人は、一撃でもまともに攻撃を食らってはいけないと言う特型ヒュージの能力を知ってやや浮き足立ってしまい……そこに、そうなる事を予期していた和久からの指示が舞い込んだ。
「落ち着けお前達!!! 要はあの触手に当たらなければいい話だ、マギ弾の方には汚染効果は無いみたいだしな。触手の動きに注意しつつ一本ずつ潰していく! 陸と晴人は無茶はせずに触手に当たらない事を優先しろ! ……なに、そもそも触手の動き自体は単純だから、見切るのは難しくないさっ!!!」
『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!?』
「「りょ、了解!!!」」
そう言いながら和久は自分に向かって来た触手の軌道を見切り、それを躱すと同時にブレードモードのダインスレイフですれ違いざまに触手の一本を切り落としてみせた。
……それを見た二人は元々メンタルは強い方で仲間が戦っている場面で見ているだけなど許せない性格のである事もあって、直ぐに本来の調子を取り戻して自身の頼れる仲間て共に再びクラゲ型との戦いに加わっていったのだった。
──────◇◇◇──────
そうしてLGヤマトタケルと特型クラゲヒュージが戦う事数分、厄介な汚染機能付きの触手は既に五本が千切れ飛んでおりクラゲ型は残った半分の触手とマギ弾丸を使って戦っていたが、相手の行動パターンを把握し始めていた彼等はそれらの攻撃を上手く捌いてダメージを与え続けていた。
『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!』
「ただ、触手が少なくなる毎に本体の動きが良くなっていってるのが問題だ。お陰で攻撃が中々当て難くなった」
「触手が少なくなった今の方が厄介だね。フェイズトランセンデンスは回復したけど中々当てる隙が見えないな」
「下手に突っ込んで仕留め損なえば触手の毒気に侵されかねん」
……だが、触手が減る程に機動力が上がる性質があったクラゲ型が、彼等の攻撃を回避しながら隙を見て触手の毒を打ち込む様に戦い方を変えたせいで戦闘は膠着状態になってしまっていた。
今も彼等は指揮官クラスの和久、アーサー、奏多を中心に戦いながら通信で特型ヒュージを仕留める作戦を練っている所だった。
「幸いな事に向こうの戦場は特型ヒュージが出た報告を受けた援軍が派遣されたお陰で優勢な様だが……こちらに援軍に来るのはまだ先になるだろうな」
「そもそも我らは葛葉高校の防人達の頂点に立つトップレギオン、援軍をアテにしている様ではこの先この学校すら
「まあ、このまま戦っても状況は変わらなさそうだしな。……現在システムを使ってないのは
奏多の提言を受けた和久は現在の自分達の疲労状態とマギ残量──特に今回が本格的に初陣である陸と晴人のものが厳しいと見た事もあり、その提案に乗ってクラゲ型へと勝負をかける事にした。
「全員、これから浄化システムが残っているメンバーで近接戦を仕掛ける。フィニッシュは暁良の『ザババ』で達郎はその援護、途中の道は俺と奏多で切り開く。残りのメンバーは遠距離攻撃でヤツの注意を引いてくれ」
「「「「了解!!!」」」」
その指示の下、今まで狙撃による後方支援を行っていた
「では行くとしよう……レジスタ!」
「いざ参る、ゼノンパラドキサ!」
『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!』
その隙に和久と奏多がそれぞれのレアスキルを使いながらクラゲ型に斬り込んで行った……高速移動とベクトル予測で触手を紙一重で躱しながら斬り払って行く奏多と、広がった視野で触手を見切りつつ強化されたCHARMによる近距離射撃で本体にダメージを与えて行く和久に対してクラゲ型は後方に下がりながら再びマギ弾を乱射していくが……。
「その攻撃は全方位にばら撒くだけで命中精度が低いのは既に把握済み、加えて触手が生えている下側からは放てないからそこが死角になっている」
「故に初見でないなら当たる筈も無し……青の一閃!!!」
同じパターンの攻撃を繰り返すしか出来ないクラゲ型では二人にマギ弾を当てる事は出来ず、死角である下側に潜り込んだ和久の斬撃とゼノンパラドキサで射線を見切った奏多が放ったアーサー直伝の
……そのダメージで怯んだ所に
『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!?』
「あ、驚いた? でも“ステルス”はそっちの専売特許じゃないぜぇっ!」
自身の探知を潜り抜けて接近した二人に驚いた様な反応をしたクラゲ型は咄嗟に触手で迎撃を試みたが、それよりも早く本体に取り付いた達郎がアックスモードに変形させたアステリオンのタイミングよく魔力を注入することで連続して敵を斬ることができる『乱舞システム』を使った連続攻撃で傘部分についたマギ弾の発射器官を片っ端からカチ割っていった。
……そして、その後に続いた暁良が反撃手段を失った本体に取り付き両手の『イガリマ』と『シュルシャガナ』を変形させて行く。
「達郎、触手の対処と“フォロー”は任せる……『モード:ザババ』起動」
彼がそう言うと共に右手のイガリマの斧の刃部分が90度回転しつつ持ち手部分が伸長、そこに左手のシュルシャガナが半分に折り畳まれて斧の刃があった部分に接続……それによって直結された二つのマギクリスタルコアから供給されたマギが二つのCHARMに搭載された『マギフォースフィールドシステム』に供給され、連結された刃部分から外見が両手持ちの大鎌になる様に超高出力マギレーザーブレードが展開された。
……これがシュメール神話に於ける戦女神ザババの使う二刃の名を冠するCHARM『イガリマ』『シュルシャガナ』の連結形態『モード:ザババ』であり、それに脅威を感じたクラゲ型は残った触手による迎撃を試みるが……。
「はいはい、インターセプトっと!」
『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!?』
「助かった達郎……チェイサァァァァァァ!!!」
その触手は達郎のアステリオンによって打ち払われ、その間に暁良は両手に持った大鎌をクラゲ型に振り下ろしてその肉体を容易く斬り裂き、その際に発動したマギ刃の瞬間伸長機構によって
……実際にかつてギガント級の装甲すら斬り裂いてみせた『モード:ザババ』の一撃によって致命傷を負ったクラゲ型はまるで力を失った様に徐々に高度を落として行き、達郎と暁良は念を入れて素早くその場から飛び退いた。
『◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️……』
「やったか!!!」
「おいバカやめろ。フラグ立てんな」
そんな達郎の言葉がフラグになった訳では無いだろうが、肉体を半ばから裂かれて地面に墜落寸前だったクラゲ型がその直前で力を取り戻して再び浮上した……だけでなく、その身体を最初の奇襲に使った光学迷彩によって肉眼で見えない様に消した。
「姿が消えた⁉︎」
「最初に奇襲を受けたのはその能力によるものか。……だが、不意打ちならともかく戦闘中に肉眼で見えなくなった“程度”で逃すとでも?」
「姿は見えずとも行動ベクトルは見えているぞ!」
……しかし、それぞれ
だが、姿を現したクラゲ型の肉体は消える前とは大きく違う部分があった……具体的にはマギ弾を発射する器官に長さ10センチ程の
「アレは……! 全員防御!!!」
『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!』
レジスタによってその変化に真っ先に気が付いた和久は“その用途”も察してメンバーに防御の指示を出すが、それよりも早くクラゲ型に生えた無数の針が彼等に向かって超高速で撃ち放たれた。
「チッ! マギリフレクター!!!」
「フェイズトランセンデンス!!!」
迫り来る無数の針に対して暁良はシールドモードに戻したシュルシャガナを介して
……だが、それ以外のメンバーはCHRAMを盾にして急所を守るぐらいしか出来なかったので、何本かの針が身体を掠めて内包されていた負のマギに汚染されてしまった。
【【Magi-rink system. Purification mode】】
「やっぱり毒持ちの針か……俺と奏多はドライバーで浄化したが、既にシステムを使い切っていた茂と晴人がやられたな」
「いい加減にしつこい!」
「このぉっ!」
仲間が毒に侵されたのを見て無事だった達郎と陸が牽制の為にクラゲ型に対して射撃を放ち……そうして放たれたマギ弾は
……そう、あの針攻撃はクラゲ型を構成している肉体の一部に針に変形させ、それ全てに多量の負のマギを込めて放っているので使用後に肉体の強度が大幅に落ちるデメリットがあったのだ。
「……アレ? 脆い?」
「強度が落ちてる? あの針攻撃を使ってこなかったのはそのせいか……アーサー行けるな! 全員一斉攻撃だ!!!」
「分かっている! ……本日三発目だ! 遠慮なく受け取るがいい!
勿論、そんな分かりやすい弱点を見過ごす彼等では無く、脆くなったクラゲ型に向けてフェイズトランセンデンス続行中のアーサーの
『◼️◼️◼️◼️◾️◾️◾️◾️◾️…………!!!?』
既に大ダメージを受けていたクラゲ型ではその一斉攻撃には耐えきれず、断末魔の叫び声を上げながらヒュージ特有の青い体液を撒き散らしながら砕け散ったのだった。
──────◇◇◇──────
「……なんか最後はヤケにあっさりと片付きましたね」
「最後の針はイタチの最後っ屁だったんだろうよ。……それよりも茂と晴人は大丈夫か?」
「うぐぐ……気持ち悪いですぞ〜」
「不覚だ……二度も食らってしまうとは。やはりもっと筋肉を鍛えなければ……!」
うん、大丈夫そうだな……
「ところで隊長、この二人はどうするんですか?」
「このまま学校に運ぶだけだ。……ウチは強化ユーザーとかも普通にいるから高性能な負のマギの浄化施設とかもあるし、さっき連絡を取ったら他の戦場も既に片付いたみたいだしな」
なるほどー、このドライバーさんと言い葛葉高校の技術力は凄いな……とまあ、そんな訳で俺たちは負のマギに侵された茂と晴人両名を学校まで運ぶ事となった訳だ。
……ふむむ? 何だろうな、負のマギに汚染された二人を見てると何か……。
「どうしたんだい陸? 何か気になる事でも?」
「まさかまた隠密型のヒュージが居るとかか?」
「いや、ドライバーさんが言うにはヒュージレーダーには反応は無いみたいですし……こう何と言うか、負のマギに汚染された二人を見てると……
「ジオウですかな? 将来は王様でも目指すので?」
茂に俺には分からないネタで突っ込まれたが……まあ、色々気になるからと言ってこれ以上負のマギに汚染された二人を放置しては置けないし、俺の異常は後回しにした方が良いだろう。
……そう言い出そうと思ったんだが、そこで隊長から待ったが掛かった。
「……陸、一度この二人に触れてみたらどうだ? マギ交感で負のマギを浄化する意味もあるし」
「だが、負のマギなるともかく“残滓”まで進行して居るんじゃ意味が無いのではないか?」
「いや、俺の予想が正しければおそらく……とにかくやってみろ。マギを相手と自分の間で循環させるイメージでな」
「は、はい!」
とりあえず隊長に言われた通り、俺は晴人に触れてマギを循環させる感じでのマギ交感を……行おうとしたその時、俺の中で『何か』が噛み合う様な感じがした。
……そして俺はその噛み合った『何か』に従った方が良いと感じる衝動に任せて自身のマギを操作すると、晴人に接触している手の辺りがこれまで見た事がない感じのマギの輝きを放って、それが晴人の肉体の負のマギの残滓を浄化していく事が何故か分かった。
「……むおお! 俺の筋肉に纏わりついていた気持ち悪い感触が無くなっていく!!! それと何故か力が漲ってくるぞぉ!!!」
「ふむ、やはりレアスキル『ブレイブ』か」
「え? ブレイブって一体……【ブレイブは触れた相手の精神に安定をもたらしその者が持つポテンシャルの上限を一定時間開放させるレアスキルで、て身体の中に溜まる”負のマギの残滓”を浄化できる唯一のスキルでもあります】……成る程、ありがとうドライバーさん」
どうやら俺はレアスキルに目覚めたらしい、やったぜ……隊長曰く、戦闘中で精神が高揚した時とか自分の有するレアスキルが使える状況に遭遇した時、いきなりレアスキルが使える様になると言うのは割とよくある事らしい。
「うむ、助かったぞ陸。お陰で俺の筋肉も完全回復だ」
「あ、じゃあそれがしにも頼むでござるー」
「オッケー、分かった!」
「おい、ちょっと待……」
隊長が何か言おうとした気もするが、レアスキルの覚醒でテンションが上がっていた俺はノリノリで茂にも同様にブレイブを行使して負のマギを浄化し……た直後、いきなり身体から力が抜けて地面にぶっ倒れた。アルェ〜?
「どうした陸!」
「……いや……何か……身体が動かん……」
「ブレイブのスキル行使、通称『ブレイブタッチ』はS級まで極めた者でも戦闘中に三回が限界なぐらいに燃費が悪いんだ。……そんな技を戦闘後に二回連続でやれば当然マギが枯渇状態になるだろ」
「あ、そう言えばそうでしたな。すみませんぞ」
……ううう、レアスキルが目覚めたからって調子に乗ったらダメですよね、反省しますぅ……。
……その後の俺は復活した晴人に米俵の様に担がれて学校に帰還する事になった。締まらんなぁ……と思っていたら、茂が俺に話しかけて来た。
「そう言えばずっと気になっていたのですが、さっきから陸が言っている『ドライバーさん』とは一体何者で?」
「ああ、このマギリンクドライバーが俺の疑問とかレーダー情報とかを音声で教えてくれるからそう呼んでたんだよ。使い方の解説とか疑問点に答えてくれるとか凄いAIを積んでるんだな」
「……え? マギリンクドライバーの簡易AIは所有者の思考を読んで機能を使う程度の判断能力しか無く、
「……え?」
「……え?」
……え? 何それ怖い。
あとがき・各種設定解説
一柳陸:祝! レアスキル覚醒!
・謎の『ドライバーさん』の正体は次回。
田山和久:頼れる隊長
・その能力は『・J・が三年生になるまで経験を積んだ』ぐらいを想定しているので、実際個人としても隊長としても最高レベルの実力がある。
マギフォースフィールドシステム:マギの変換・運用機構
・ブーステッドスキル『マギリフレクター』を解析して生み出された技術で、マギクラウドコントロールシステムを応用してマギの攻性変換・形状変化・操作制御・固定化などを可能とする技術。
・要するにマギでビームサーベルとかビームシールドを作ったり出来るレベルで『マギを自由に固定化・操作する』技術で、現在はLGヤマトタケルで実験運用が行われている。
・だが、単純に固定化だけで無くヴァジュラの“マギ回転衝角”、EX–キャリバーンの“マギ収束・ソニックウェーブ強化”、シュルシャガナの“マギリフレクター運用補助”などの機構にもこのシステムが使われている。
・このシステムはウェル博士が提唱している
特型クラゲヒュージ:実は非常に強力な個体
・光学迷彩・マギ弾丸・毒入り触手・飛行能力と取り揃えた強力なヒュージだったが、相手が浄化機能つきアイテムを持っているのを見て切り札の針攻撃を使うのを躊躇ったのが敗因。
・マギリンクドライバー装備のLGヤマトタケルで無ければ何人か犠牲が出ていた可能性が高い相手。
読了ありがとうございました。
アイドルリリィステージは実に良かった(語彙力死亡)……イベント起きる度に良かったしか言ってないけど、まあラスバレシナリオにはハズレが無いししょうがないよね。