アサルトウィード –私立葛葉高等学校物語–   作:貴司崎

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葛葉高校のトップレギオン

 そんなこんなで放課後、昼休みに『LGヤマトタケルに加入せよ』という指示を受けた俺こと一柳(ひとつやなぎ)(りく)は、クラスメイトの立花(たちばな)晴人(はると)雪音(ゆきね)暁良(あきら)と一緒に呼び出された場所である生徒会室に向かっていた。

 

「しかし、レギオン加入の説明なのに生徒会室なのか……この学校ってトップレギオンが生徒会を兼任してるとか言う、良くある学園物みたいな感じ……」

「それは無い。ここの生徒会長・副会長は普通に選挙で決めるし、生徒会の役員はレギオンは関係無い二人の使命が主だしな。……ただ、先日のヒュージ潜入事件で校舎にダメージが入ったから一部改装中で、ウチのレギオンルームも改装範囲に入ってるから現在使えないんだ。それでウチのレギオンリーダーが生徒会長を兼任してるから生徒会室に呼び出されたんだろ」

 

 道中、俺がちょっと気になった事を既に『LGヤマトタケル』に所属しているらしい暁良に聞いてみると、彼からはそんな答えが帰ってきた……確か生徒会長って初日に会った……。

 

「ふむ、確か名前は田山(たやま)和弘(かずひろ)先輩だったな」

「あの『狼狽えるなっ!!!』の人」

「アレはあの人の持ち芸だから……じゃなくって、その田山先輩が『LGヤマトタケル』の隊長で合ってるよ。この学校では数少ないレアスキル『レジスタ』持ちで、()()()()()指揮官としても個人戦力としても生徒会長としても優秀な超ハイスペック人間だな」

 

 はーん、流石はトップレギオンの隊長だけあって凄い人なんだな……と、そんな話をしている内に『生徒会室』と書かれた札が付いた扉が見えてきた。

 ……今からこの学校の実質的にトップの人間と会うのだと思って緊張している俺と晴人を後目に、暁良は普通に扉をノックしてから中に入っていった。

 

「へーい、暁良です。一柳陸、立花晴人の二人を連れて来ましたー。中に入りますよー。……ほら行くぞ」

「あ、ああ」

「分かった」

 

 ……そうして暁良に促されて生徒会室に入った俺達が見たモノは……。

 

『……俺も! ゲイツも! 平成ライダーのみんなも! 瞬間瞬間を必死に生きてるんだ!!! それをメチャクチャだなんて言うなっ!!!』

【キングフィニッシュタイム!!!】

 

 顔に【ライダー】の文字を宿した“黄金の戦士”がそんな啖呵を言い放ちながら、他の二十人の戦士達と共に“水の巨人”に向けて一斉に飛び蹴り(ライダーキック)を見舞う所だった……と言うか、何故に『仮面ライダー』??? 

 ……と、そんな予想外の光景に俺は唖然としてしまっていたが、落ち着いて部屋の中を良く見ると『仮面ライダー』の映像は備え付けられたテレビに映っていて、それを見覚えのある“二人の青年”が椅子に座りながら見ていたのだ。

 

「……和弘先輩にアルトリウス先輩、俺達を呼び出しておいて自分達は映画観賞とはいいご身分ですね」

「あっ、ごめんごめん。今消すよ」

「うむむ、思ったより早かったな。今日は生徒会の仕事も早めに終わったし、一年の授業時間からして映画一本分ぐらい見る時間はあると思ったんだが」

 

 暁良が若干の呆れた声音でそう言うと金髪の青年──アルトリウス・ペンドラゴン先輩が慌てて手元のリモコンを操作してテレビを消し、もう一人の田山生徒会長は途中で終わったテレビを残念そうに眺めていた。

 ……うん、なんか俺の思ってたトップレギオン像と違う……。

 

「……この二人はここで最強クラスの超一流CHARMユーザーなんだが、公の場ではともかく性格とか私生活は結構適当でな」

「適当とは酷いな。これでも生徒会としての仕事は完璧に終わらせて、レギオンルームが使えない代わりに生徒会室を集合場所に出来る様にしたんだが」

「そうそう。……あ、三人とも突っ立ってないでその辺りのソファーにでも座っていれば良いよ。お茶とお菓子もあるし」

 

 とりあえずペンドラゴン先輩にそう言われた俺と晴人は生徒会室にあったソファーに座った……直後に生徒会室のドアがノックされた。

 

「田山生徒会長、風鳴(かざなり)奏多(かなた)及び緒川(おがわ)達郎(たつろう)板場(いたば)(しげる)の三名、参上致しました」

「ああ、入ってくれ」

 

 その声に対して生徒会長が(さっきとは違って)入室の指示を出した……そうして入ってきたのは入学式の時にペンドラゴン先輩と決闘しようとしていた風鳴君と緒川君、そして初めて会う茶髪のl男子生徒が入ってきた。

 ……そうして八人全員が生徒会室のソファーに座った所で、緒川君が俺と晴人に話しかけて来た。

 

「お、三人は先に来てたんだな……隊長、一柳と立花とは初対面の人も多いですしまず自己紹介から始めませんか?」

「まあ、確かにその方がいいか。……私は葛葉高校生徒会長、兼LGヤマトタケルの隊長を務めている3年A組の田山和弘だ。保有レアスキルはレジスタ、使用CHARMはダインスレイフ、ポジションはTZ(タクティカルゾーン)での司令塔……と、このぐらいで良いか。次はお前達だ」

 

 緒川君の提案で田山先輩は(先程とは別人の様に)威厳のある雰囲気で自己紹介を終えると、他のレギオンメンバーにも自己紹介をする様に指示を出した。

 

「じゃあ次は僕が……僕は2年C組のアルトリウス・ペンドラゴン。“アーサー”って呼んでくれ。イギリスからの留学生で保有レアスキルはフェイズトランセンデンス、使用CHARMはEX–キャリバーン、ポジションはAZ(アタッキングゾーン)での接近戦担当かな」

「1年C組、風鳴奏多。中学の頃から既に戦場(いくさば)に出ていた生え抜き組だ。保有レアスキルはゼノンパラドキサ、使用CHARMは天羽々斬、ポジションは主にTZでの遊撃だが状況に応じてAZも担っている」

「デュフフ、次は某ですな。1年J組、工廠科の板場茂と申しますぞ。戦闘もこなしますが、工廠科としての活動は本業で御座るのでCHARMに修理の際などはお任せを。保有レアスキルはZ(ゼット)、使用するのは某オリジナルのCHARMであるヴァジュラ、ポジションはBZ(バックゾーン)での支援ですな」

「知ってると思うが1年C組の緒川達郎だ。情報通でリリィオタクってヤツかな。保有レアスキルはユーバーザイン、使用CHARMはアステリオン、ポジションはTZでの支援が主だ」

「……俺もやるのか? ……1年A組、雪音暁良。保有レアスキルは円環の御手(サークリットブレス)、使用CHARMはイガリマとシュルシャガナ、ポジションはAZで壁役も含む前衛。……これで良いだろ」

 

 ……うむ、この自己紹介だけでも中々キャラが濃い人達がこのレギオンに集まってるのが分かるな……次は晴人と俺か。

 

「俺は1年A組、立花晴人。趣味は筋トレと筋肉の声を聞く事、好きな食べ物はごはんとお好み焼きだ。使用CHARMはネフィリム、レアスキルはあるか分からん」

「同じく1年A組一柳陸。趣味は走る事とテレビを見る事、好きな食べ物は焼き肉かな。使用CHARMはグングニルでレアスキルは晴人と同じく有るのか分かりません」

「ああ、ありがとう二人共。……レアスキルに関しては二人共スキラー数値が70以上あるのだし、その内目覚めるだろう」

 

 そんな田山先輩の言葉を最後にここにいる人間の自己紹介は終わった。

 

「ああ後、今はヒュージとの戦いでの負傷のせいで療養中だからここには居ないが、僕と同じイギリスからの留学生の『ロビン・アンダーウッド』って言う男子生徒もレギオンメンバーにいるから覚えておいてくれ」

「……苦労人枠のロビン先輩が居ないとツッコミが追いつかないから早く復帰してほしい……」

 

 ……と思っていたら、最後にペンドラゴン先輩がそんな事を付け加えた……やっぱりヒュージとの戦いでは重症を負う人も当然出て来るんだろうな。

 ……後、何か暁良が疲れた様に呟いたが敢えてスルーしつつ、俺達は今日の本題である『俺と晴人のLGヤマトタケルへの加入についての話』へと入っていった。

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

「……さて、聞いているとは思うが君達二人には我々LGヤマトタケルのメンバーとしてこれから戦って貰う。ちなみにウチは教導官がレギオンメンバーを選抜するトップレギオン制を採用しており、特にLGヤマトタケルに関しては理事長を始めとする教導官達が協議の末にメンバーを指名するから拒否権は無いと思って欲しい」

「その事に関しては俺も覚悟を持ってこの学校に入学したので構いません……が、何故編入組で素人同然の俺と晴人をメンバーにしたんですか?」

「そこは俺も気になるな。俺達には実戦経験もないのに」

 

 その田山先輩の言ったことに関しては、俺も晴人もヒュージと戦う事を覚悟して入学したので特に文句は無いんだが……やはりトップレギオンのメンバーに素人に毛が生えたレベルの俺と晴人(は大丈夫な気もするが)を指名した理由については気になったので聞いてみた。

 

「ふむ、まあそこを気にするのは当然だが、それを話すにはまずこの『LGヤマトタケル』が何を持って()()()()()()()()()()()()()()()()を説明しなければならないだろう。……最もトップレギオンとしての役割はいくつかあるのだが、その最たる理由は『ギガント級以上のヒュージの討伐』になる」

 

 そして、俺のした割と不躾な質問にも田山先輩は特に嫌な顔をせずに説明してくれた……けど、ギガント級以上のヒュージの討伐か。トップレギオンならそのぐらい倒すのだろうとも思ったが、彼の物言いから察するに何か事情がある感じだし話の続きをしっかりと聞かないと。

 

「既に授業で習ったかは分からないが、基本的にCHARMユーザーが個人で倒せるのはラージ級までで、ギガント級相手だと個人の火力では“基本的に”致命傷を与えられないんだ」

(なんか『基本的に』を強調してるな……)

「そこで“普通の”CHARMユーザーがギガント級以上を倒せる大火力を出すために、工廠科教導官件ウェルキンゲトリクス・インダストリーの研究員であるウェル博士が提言し基礎理論を作り上げたのが、複数のCHARMユーザーのマギを合わせて強力な攻撃を放つ……所謂『連携必殺技』の概念になる」

 

 そこまでは少しだけ授業でやったな。確か連携必殺技で有名なのは百合ヶ丘女学院などで使われている『ノインヴェルト戦術』とかだと言う話を教師がしてた様な……アレ? 確か連携必殺技って……。

 

「あの、確か連携必殺技って大出力が必要な所為で『女性CHARMユーザーにしか使えない』って聞いたんですが」

「ほう、良く勉強しているな。……正確には『連携必殺技はマギの消費が激しいからマギ容量が多い人間でなければ実戦運用は難しい』なんだが。……そして男性CHARMユーザーは女性(リリィ)と比べるとマギ容量が低い傾向にある」

「男が連携必殺技を使うと高確率でマギが枯渇状態になるから実戦ではまともに使えないって訳。……ちなみに複数人のマギを同調・増幅させる基礎理論はウチの超☆英☆雄ウェル博士が『マギの資質の低い者でも強いヒュージを倒せる』事を目的として作ったんだけど、結局は資質が高い者しか使えない事が分かったから理論だけを各ガーデンにばら撒いたという裏事情があったり」

 

 俺の質問に対して田山先輩と緒川君はそんな事情を話してくれた……それでウェル博士がばら撒いた理論を元として各ガーデンが各々の連携必殺技の基礎理論を編み出していったのだとか。

 

「それで本題である“何故君達をうちのレギオンに入れるか”だが、簡単に言ってしまえば君達のマギ容量が連携必殺技を使えるレベルにあるからだな。……というか、この学校トップクラスのレギオン達は『連携必殺技が使える』から上位にいる様なモノだし」

「……それとウチは『甲州撤退戦』での遠征や、以前ウチの管轄に現れた『特型ギガント級ヒュージの討伐』で現2年、3年のメンバーの多くが殉職か戦線離脱してしまったからな。だからこうやって高い資質を持つ一年生を補充するしかないという事情もある。……全く、トップレギオンと言っても実態はお寒い限りだな」

 

 その本題であるペンドラゴン先輩と田山先輩が深刻な表情で告げた『俺達の加入の理由』に生徒会室は沈黙に包まれた……と、とにかくこの空気を変える為に何か話さなければ……! 

 

「先輩方、質問に答えてくれてありがとうございます。未だに素人に毛が生えたレベルではありますが、この葛葉高校のトップレギオンのメンバーとして相応しい人間になれる様にこの一柳陸、全身全霊をもって務めさせて頂きます!」

「俺も陸と同じくトップレギオンの名とこの筋肉に恥じない様に務めさせて頂きます」

「……そうか、ありがとう二人共」

「これからは同じレギオンの仲間として宜しく頼む」

 

 そんな俺と晴人の宣誓に対して田山先輩とペンドラゴン先輩は微笑を浮かべて手を差し出して来たので、俺達はその手をしっかりと握って固い握手をした……よし、沈んだ空気も元に戻ったな。

 ……ちなみに他の四人は『やるじゃん二人共、特に陸はあんな小っ恥ずかしいセリフを大声で言えるなんて(笑)』『うむ、中々の防人みを感じさせる宣誓だったな』『これは色々と(ネタ的な意味で)期待出来そうですぞ』『……ノーコメントで』とか言ってやがった。うるせいわい。

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

「それじゃあ、陸君と晴人君のレギオン加入を祝って乾杯!」

『カンパーイ!』

 

 そんなアーサー先輩──同じレギオンメンバーなんだから気軽に愛称で呼んで欲しいと言われた──の音頭の元で俺達はちょっとした歓迎会を行った……まあ、場所が生徒会室なので飲み物もお菓子も最低限の物だけだったから、本当に菓子とジュースを飲み食いしながら話すだけのものだったが。

 ……そうだ、良い機会だしアーサー先輩にあの時のお礼を言っておこうか。

 

「アーサー先輩、甲州撤退戦の時にヒュージに追われていた俺を助けてくれてありがとうございます」

「え? ……ああ! あの時のミドル級に追われていた人か⁉︎ アレって陸君だったの?」

「避難所からミドル級に追われて逃げていたのがそうなら俺ですね」

「ああ、覚えてるよ……避難所の人に『ヒュージに追われて逃げていった男の子がいる』って聞いて、正直もう駄目だろうと思ってたのに生き残ってたから良く覚えてるよ。……まさか同じレギオンになるなんて凄い偶然だね」

 

 本当にヒュージに対する知識が増えた今となっては、我ながらあの時良く生き残れたものだとしみじみ思うわ……その後は話を聞き付けた他のメンバーに当時の事を詳しく話してドン引きされたりした。解せぬ。

 ……まあ、そんな感じで俺達は賑やかに駄弁っていたのだが、流石に生徒会室を長時間私用で使う訳にもいかないので程々の所でお片づけという事に相成った。

 

「ふむ、時間さえあれば仮面ライダー映画とかを見るのも良かったんだがな」

「皆での特撮鑑賞会はレギオンルームがリフォームするまでの辛抱ですな、隊長」

「寮の備え付けのテレビでも良いんだけど、やっぱりレギオンルームの大型スクリーンは迫力が違うしね」

 

 と、そんな最中に和弘先輩とアーサー先輩と茂がなんか特撮映画について話し合っていた……特撮番組『仮面ライダー』は俺も一応知ってるが、確か3()0()()()ぐらいにシリーズが終了したんじゃ無かったか? ちょっと気になってたし暁良に聞いてみるか。

 

「……なあ暁良、あの三人って特撮番組好きなのか? 最初部屋に入った時にも見てたし」

「ん? ああ……と言うか、この学校には“とある理由”で特撮ヒーロー物好きが多数いるんだよな。かく言う俺も普通に好きだし」

「ほう、特撮ヒーロー物は今では殆どやっていない筈だが」

「ヒュージの所為で撮影場所や人員や予算の確保が難しくなったからな」

「全部室内でやれるアニメとかはまだ良いが、特撮やドラマは下火になっちゃってるしなぁ」

 

 そうやって俺が暁良と話していたら近くにいた晴人と奏多と達郎も話に加わって来た……まあ、最初の入室シーンがアレだったから気になるよなぁ。

 

「……まあ簡単に言うと、この学校では小中高全部の寮などで昔やっていた特撮ヒーロー物も番組を自由に視聴可能なのさ……主に理事長とウェル博士の趣味で」

「あの二人って重度の()()()()()()()()()だからな。曰く『ヒーロー番組は教育番組でもある。故に教育の一環として学校に導入しよう』『ヒーロー番組はいいよぉ〜。英雄に必要なのは何かを教えてくれる』という感じで強権を発動させて導入したらしいぞ」

「俺も小さい頃には理事長に良く見せられたな。特撮ヒーローは良いぞ、防人とはどう言うものかと教えてくれる」

「「えぇ……」」

 

 それで小学校の頃から特撮ヒーロー物を見続けたせいでファンになった人達がこの学校には多数いるんだとか……まあ、ガーデンではヒュージと戦う事ばかりを考えて情操教育が疎かになりがちみたいな意見もあったりするみたいだし、その辺りの娯楽を豊かにする事も必要だろうと他の教導官にも受け入れられているとか。

 ……とか話していたら、自分達の趣味の話を聞き付けた例の三人もこっちに来た。

 

「そうか二人は編入組だからその辺りの事は知らなかったんだね。時間があったら寮の部屋で見てみると良いよ。30年前の作品だとは思えないぐらい面白いから」

「と言うか、テレビとかの娯楽関係の技術がヒュージの所為で余り進歩していない……どころか一部退化しているぐらいだからな」

「ヒュージ絶対(ぜってぇ)許さねぇ!!! ですな。……ちなみに番組のラインナップは仮面ライダーが『ジオウ』まで、戦隊ヒーローは『ルパパト』まで、ウルトラマンは『ルーブ』までとなっておりますぞ。……まあ、その時点で番組の製作が出来なくなってしまったのでござるが……」

 

 ちなみにその3シリーズ以外にもいくつかの特撮ヒーロー番組が視聴可能だとか、ハマりすぎて夜更かししない様に気を付けてとか色々と言われていた内に片付けも終わって今日の所は一旦解散となった。

 ……トップレギオンだというから身構えていたけど、実際にはこんなに愉快な人達だったのは予想外だったな。これなら上手くやれそうかも。

 

「ああそうそう、明日から陸と晴人には放課後に特別訓練を受けて貰うぞ。……とにかく実戦に耐えられるレベルにまでシゴくから覚悟しておく様に」

「他の一年生は既に実戦経験済みだから大丈夫けど……とにかく初陣で生き残れる程度の能力があると判断されまい限りは実戦には出さないからね」

「「っ⁉︎ ……分かりました」」

 

 そう考えていたら最後に和弘先輩とアーサー先輩がとても“凄み”のある声でそう告げて来たので、俺と晴人は思わず気圧されて息を飲んでしまった。

 ……どれだけ愉快な様に見えてもやはり彼等はトップレギオンのメンバーなのだと実感したよ……まあ自分で言った事だし、トップレギオンとして相応しい人間になれる様に明日から頑張らないとな。




あとがき・各種設定解説

一柳陸:祝! レギオン加入!
・特撮に関しては再放送とかで見るかな? ぐらいの印象。

LGヤマトタケル:メンバーのキャラが大分濃い
・レギオン名に関しては襲名制で『我が校最強の防人達が集うレギオンである以上、日本最強の英雄の名を冠するべき』とか言った生徒がいたらしいとか。
・ギガント級以上の討伐の他にも葛葉高校の顔として外征任務に赴いたり理事長からの特別指令があったりもするが、その分CHARMや各種装備に関してはウェル博士が直々に監修するなど優遇されている。
・陸と晴人以外の一年メンバーは中学生の時に特型ギガント級戦以降の人材が足りない時期に補充要員として準レギオンメンバーとして一時加入しており、今回高校生になった事で正式に加入が決まった形。
・陸と晴人が加入したのはマギ容量以外にも一年生の生え抜き組の精鋭を一気に加入させたので、他のレギオンとの戦力的な調整の意味もあって優秀な生え抜き組をこれ以上加入させられなかったからでもある。
・個々のキャラクターの掘り下げは今後出来たらいいな。

風鳴弦十郎理事長:この世界線では特撮ヒーロー好き
・実は純粋な格闘能力だと並行世界のアクション映画好きの彼には劣るが、その分精神力が強化されていてピンチになるとスーパーヒーロー(スピリッツ)で覚醒し『その時、不思議な事が起こった!』的な大逆転をする能力がある。

ウェル博士:この世界線では特撮ヒーロー好きその二
・こうなった理由は南極戦役で弦十郎の“まるでヒーローの様な覚醒”を見て衝撃を受け『どうすればあんな英雄の様な戦いが出来るんだ!』と彼の下へと行ったのが原因。
・そこでどう言うやり取りがあったかは省くが、簡単に言うと『一週間ぐらい特撮ヒーロー漬け』にされてハマったとだけ。
・その後、ウェル博士は特撮ヒーローっぽいムーブをしまくったり、自分の開発した技術を片端から公開したりしたお陰で英雄として語られる様になったので本人的には大満足だったり。
・尚、彼の対ヒュージに於ける基本方針は『戦えない人間を戦える様にする』だったりする。

葛葉高校:特オタの巣窟(笑)
・クラスは一学年でCHARMユーザー専門家がA B C Dの四クラス、マディック(普通)科がE F G Hの四クラス、工廠科がI Jの二クラスとなっていて、一クラス30〜40人ぐらい。
・特撮ヒーロー番組に関しては教導官の多くが子供の頃に見ていた世代なので割と好評で、生徒の情操教育にもなっているので学内のモラルの向上にも繋がっている(と理事長及びウェル博士は主張している)


読了ありがとうございました。
次のラスバレイベント、ふみふみと・J・メインとか神かな? まあラスバレのシナリオはどれも尊み溢れる神だから期待大である。
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