星空へ架かる橋2   作:真田信之

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第10話・何者かにつけられている

雷牙達とつむぎは、さわやかに登校し歩いていたところ、初、伊吹、かさね、大吾の4人とぱったり合い共に登校していた。

 

初「今日もいい天気だね、伊吹ちゃん、ライくん」

 

雷牙「はい」

 

伊吹「ええ」

 

かさね「それはそうと、お兄さん」

 

雷牙「……」

 

かさね「改めて昨日、チョコ、ごちそうまさでした」

 

雷牙「いえ、お礼を言うのであれば」

 

日向「パリから、取り寄せてくれた、七海」

 

雷牙「我夢に」

 

真田兄弟「お礼を」

 

そう言って、2人は海野兄弟を指さした。

 

それに対し、海野兄弟は。

 

我夢「いえいえ」

 

七海「仕事ですから」

 

と答えた。

 

なでしこ「あ、それじゃ、雷牙様、皆様、あっしこれで」

 

なでしこは、中等部へと続く橋を走って、渡って行った。

 

なでしこ「楓ちゃん、かさねも」

 

楓「あ、はい」

 

かさね「ええ」

 

楓「それでは、行ってまいります、走様、皆様」

 

かさね「行ってきまーす」

 

なでしこの後を追い、2人も中等部へと続く橋を走って、渡って行った。

 

雷牙「……」

 

大吾「あのー」

 

つむぎ「雷牙さん」

 

日向「そろそろ、雷牙」

 

雷牙「はい、兄さん」

 

我夢「さあ」

 

走「雷牙様」

 

七海「日向様も」

 

そう言って、一同は再び歩き始めた。

 

大吾「しかしまあ、あれだな」

 

雷牙「何ですか?」

 

我夢「大吾殿?」

 

初「急に?」

 

大吾「今日も楓ちゃんの胸は、豊かに揺れていたな~、うふ」

 

大吾はよだれをたらしながら、回想していた、それは、楓の胸が豊かに揺れているシーンだった。

 

大吾「えへー」

 

そんな大吾に対し、走と我夢の2人は。

 

2人「はぁー」

 

大吾「ぎゃー!?」

 

ツープラトンを食らわせた。

 

大吾「いきなり何するんだよ、走に我夢」

 

走「お前…今…」

 

我夢「楓の胸見て、変なこと言いながら、変な想像しましたね、しかも」

 

七海「よだれをたらしながら」

 

大吾「ぎく!」

 

伊吹「図星ね」

 

初「図星なの?」

 

つむぎ「図星みたいね」

 

大吾「し、しょうがないだろ」

 

雷牙「しょう?」

 

日向「がないとは?」

 

大吾「だってよ、大きいおっぱいに惹かれるのは男のサガじゃないか、兄弟も、兄弟の兄弟もそう思わないか、執事兄弟、走も」

 

日向「そ!」

 

雷牙「それは!」

 

伊吹「どうなのよ」

 

つむぎ「どうなの?」

 

初「どうなの、ライくん、日向くん、我夢くん、七海くん、走くんも?」

 

日向「そんなの比べる物ではありませんよ、大吾殿」

 

雷牙「兄さんの言うとうりですよ、大吾殿」

 

3人「……(ペコリ)」

 

伊吹「それんもそうね」

 

雷牙「あ、もう行かなくては!」

 

つむぎ「そうね!」

 

一同は、高等部をめざし、歩き始めた。雷牙、日向、海野兄弟、走達と初伊吹、大吾、つむぎ達と距離を置いて。

 

雷牙達「ん……?」

 

しかし、初達以外はあることに気づいた。

 

それは。

 

我夢「雷牙様、走」

 

雷牙「ああ…」

 

走「……(ペコリ)」

 

七海「兄も雷牙様も、走も」

 

日向「そ言う、お前も、気づいていたか、七海」

 

七海「ええ、当然ながら、朝から、何者かにつけられている」

 

朝登校時から、誰かにつけられていることに。

 

茂みから何者かが、雷牙達を見ていた。

 

?「―あれが、真田雷牙か…」

 

七海「どうやら、茂みに隠れている者は」

 

我夢「雷牙様目当てのようです」

 

走「……(ペコリ)どうする…」

 

日向「どうするんだ、雷牙?」

 

雷牙「このまま、泳がせましょう、その間に、我夢」

 

我夢「は」

 

雷牙「あの者が、何者か調べてくれ」

 

我夢「は」

 

初「ライくん達、どうしたの?」

 

伊吹「さっきから、ぶつぶつ言って?」

 

雷牙「いえ」

 

日向「なんでもありませんよ」

 

つむぎ「なら、いいんだけど」

 

大吾「何かあったんなら、俺っちに言えよ、兄弟も、兄弟の兄弟も、執事兄弟も、走も力になるぜ」

 

雷牙「それは、ありがとうございます」

 

日向「大吾殿」

 

七海「はい…」

 

我夢「ええ…」

 

走「……(ペコリ)」

 

大吾「いや、それほどでも」

 

我夢「いや、雷牙様は」

 

七海「日向様は」

 

海野兄弟「別に、大吾様の事を」

 

走「褒めて…いない…お前の事なんか…一ミリも」

 

大吾「そ、そん~な」

 

がっくりと腰を落とした大吾であった。

 

そんな大吾に対して、雷牙は。

 

雷牙「お気を確かに、大吾殿」

 

手を差し伸べた。それに対し。

 

大吾「あ、あ、あ、ありがとうよ兄弟」

 

その手を掴み立ち上がった。

 

初「それじゃ、気を取り直して、学校へ行こうー♪」

 

初を先頭するかのように、一同は再び歩き始めた。しかし、まだ、何者かが、雷牙を見ていた。

 

?「……」

 

それから、学校へとつきあっという間にお昼となり、雷牙はお手洗いをするため、我夢と大吾と共にトイレに入りすませ出てきた。

 

雷牙「ふー」

 

我夢「それでは、参りましょう、雷牙様、ついでに大吾様も」

 

大吾「また、俺っちは、ついでなのかよ」

 

こうして、3人は廊下を歩くのだった。しかし、生徒たちはある噂をしていた。

 

それは。

 

男子D「おい、あれって?」

 

男子F「ああ、都会から転校して来たって言う?」

 

女子S「山の中で、いきなり女の子を押し倒したんでしょ?」

 

女子X「うん、うん、それで噂だと?」

 

それに気づいた、雷牙と我夢。

 

我夢「雷牙様」

 

雷牙「ああ、何やら、あらぬ噂が飛び交っているようなんですが、大吾殿?」

 

大吾「まあ、都会からの転校生しかも、初日に4人と2人ってだけで、注目されがちな上、1人は転校初日に、あんなことされちゃ、噂にならないって方がおかしいぜ、しかも5回も」

 

その場をとおりかかりその話を聞いた、女子生徒2人は。

 

女子2人「きゃー!」

 

叫び、その場を張って去った。

 

雷牙「いえ!」

 

我夢「その5回ではなく、誤解です」

 

2人「大吾殿!」

 

大吾「ごめん、ごめんって」

 

我夢「ごめんで済むなら!」

 

雷牙「警察はいりません!」

 

2人「ふん」

 

2人は機嫌悪くそっぽを向いて行ってしまった。その後を大吾は追う

 

大吾「悪かったって、兄弟、我夢も、機嫌直してくれよ」

 

そんな中、まだ、何者かが雷牙を見ていた。

 

?「……」

 

教室に戻った、来ていた走と共に雷牙と我夢はあっという間にお弁当を食べ終わすのだった。

 

例のごとく、我夢は雷牙のためにお茶を入れた。

 

我夢「粗茶でございます、雷牙様」

 

雷牙「ああ、ありがとう我夢」

 

我夢「お前にも、走」

 

走「……(ペコリ)」

 

そう言って、お茶を飲んだ雷牙と走は飲み終わると満足げな顔をしていた。

 

雷牙「ふー、やっぱり、そなたが入れたお茶はいつ飲んでも、美味しい」

 

走「……(ペコリ)」

 

我夢「もったいなきお言葉否み入ります」

 

大吾「でも気をつけろよ、兄弟」

 

雷牙「なんですか、大吾殿?」

 

走「気を…つけろ…?」

 

我夢「おそらく」

 

我夢がそう言うと、周りの生徒たちも噂を話し始めた。

 

女子K「あれが都会の、男の手口、なのかもよ?」

 

男子T「なぁなぁ、あいつ日向にも、色目使うのかな?」

 

男子K「賭けるか?」

 

大吾「な?」

 

我夢「なるほど」

 

日向「……納得しました」

 

七海「ええ」

 

3年の教室

 

つむぎ「でも、気にしないで」

 

陽菜「うん…人の噂も…七十五日…」

 

日向「ええ、ですが、雷牙は噂なんて気にしませんよ」

 

2年の教室

 

雷牙「お気づかいありがとうございます大吾殿、ですが、私は私です、全く気にしません」

 

我夢「はい、それでこそ、雷牙様です」

 

走「……(ペコリ)」

 

大吾「ならいいんだけどよ」

 

雷牙「さて、食後の鍛錬だ、我夢、走は?」

 

走「……(ペコリ)」

 

我夢「それでは、皆様、また午後の授業で失礼いたします」

 

走「……(ペコリ)」

 

雷牙と我夢、走は2年の教室から出て行った。

 

雷牙「それで、分かったか」

 

我夢「ええ…」

 

走「……(ペコリ)」

 

3人は、校庭で、鍛錬を終えると、一本の木の下で、雷牙は我夢の膝で、走は木の上の枝でそれぞれ眠った。

 

ただし、我夢は眠らず、スマホを手に取り画面を見ていた。

 

我夢「……」

 

それでもなお、まだ、何者かが雷牙を見ていた。

 

?「……」

 

そして、あっという間に学校が終わり下校の時間となった。

 

初「ふー、お腹すいたー」

 

雷牙「って、昼にあれだけ食べておいて、もう」

 

我夢「そう言う、雷牙様も」

 

雷牙「あ、えへへ」

 

大吾「初の何倍も食ったくせに」

 

雷牙「はい、恥ずかしながら」

 

伊吹「あれ、七海は?」

 

初「そう言えば、いないね?」

 

大吾「例のごとく、兄弟の兄弟の迎えだろ」

 

そう言って一同は教室を出て、廊下に出た、その場には、走がいた。

 

雷牙「され、帰りましょうかと言いたいところですが」

 

我夢「いい加減、出てきたらどうですか」

 

走「藤堂…こより…」

 

3人「え!?」

 

初「こよりちゃん?」

 

そう雷牙と我夢、走が言うとそれに合わせるかのように、1人の女子生徒が現れた。

 

初「あれ!?」

 

伊吹「こより!?」

 

大吾「ありゃま!?」

 

こより「転校生3人、気づいていたんだな?」

 

走「……(ペコリ)」

 

雷牙「ええ…」

 

我夢「あなた様が、登校の時から、休み時間の間ずっと、雷牙様を見ていたことは知ってましたよ」

 

こより「な、なんどと!」

 

3人「えー!?」

 

大吾「それ本当か!?」

 

雷牙「ええ、あなた達、つむぎ様やかさね様は気づいていませんでしたが、私や我夢、なでしこ、走、兄さん、楓、七海は気づいてましたけどね」

 

伊吹「え!」

 

こより「マジか、それは!?」

 

我夢「ええ」

 

走「…マジ…」

 

こより「むむむ」

 

我夢「それで」

 

こより「……」

 

雷牙「私に何かようですか、こより殿?」

 

こより「き…」

 

こよりは逃げた。

 

雷牙「あ、ちょっと、どこ行くつもりですか? 我夢、走」

 

我夢「は」

 

走「……(ペコリ)」

 

雷牙「大吾殿」

 

大吾「!」

 

雷牙「私たちの荷物を、お願いします」

 

我夢「お願いします」

 

走「……(ペコリ)」

 

そう言って3人は、荷物を大吾に投げ渡した、大吾はそれを。

 

大吾「ちょ、っと、がは」

 

うまくキャッチできなかった。

 

そして、3人はこよりを。

 

雷牙「待ってください!」

 

我夢「お待ちなさい!」

 

走「待て…」

 

追いかけた、目にも止まらぬ早さで、廊下を走った、それを見た、生徒たちは驚いた表情を見せ呆然としていた。

 

それは、こよりも同じだった。

 

こより「何!?」

 

それでもなお、逃げ続けた。

 

雷牙「2人とも」

 

2人「……!」

 

雷牙「分かれて、捕えるぞ」

 

走「……(ペコリ)」

 

我夢「かしこまりました」

 

3人は別れ、雷牙はこよりをもう一歩、カーブを曲がった次の瞬間、こよりを見失い、木霊神社の一人娘・神本円佳にぶつかりそうになった次の瞬間。

 

雷牙「(あ、危ない!)たぁー」

 

円佳の真上で前宙、衝突を回避したのだった。

 

それを見ていた。周りの生徒たちは。

 

生徒たち「うふぉー」

 

拍手と歓声が上がるのだった。

 

しかし、円佳は驚いてぼっーとしていた。

 

雷牙(はぁー、危なかった、もうすこしで、神本殿に大けがをさせるところであった、あ!?)

 

追いかけていた、こよりを見失ったことに気づいた。

 

雷牙「はぁー」

 

円佳「あの?」

 

雷牙「あ!?」

 

円佳「……」

 

雷牙「神本殿、お怪我はありませんか?」

 

円佳「え…あ…だだだ…大丈夫、ですけれど…そ…その…っ、ととと……突然こんなことを、されると困りますと言いますか…っ、やはりいきなり走ってきて、真上で前宙をすると言うのは、色々問題があるんじゃ、ないかと思いまして、こういうことをするにも、まず手順というものが、ある気がしますし、何よりも、いきなりすぎて、恥ずかしいので、手を…」

 

雷牙「手を…」

 

円佳「手を~っ!」

 

雷牙が円佳に触れようとした次の瞬間。

 

円佳「いやあああっ!!」

 

雷牙の腕を掴み投げ飛ばした。それに対し雷牙は。

 

雷牙「…は!」

 

前宙して着地。何もなかったかのように立っていた。それを見ていた。周りの生徒たちは。

 

生徒たち「うふぉー」

 

再び拍手と歓声が上がるのだった。

 

雷牙はそんな中、円佳の方に首を向けると。

 

雷牙「……」

 

円佳「あ…! ごごご…ごめんなさい~!」

 

走ってその場を去ってしまった。

 

雷牙「え…あ…あの…?」

 

とそこへ。

 

つむぎ「雷牙さん、大丈夫?」

 

そこに居合わせるかのように。

 

雷牙「むぎ姉さん、それに」

 

日向「……」

 

七海「……(ペコリ)」

 

雷牙「兄さん、七海も」

 

つむぎと日向、それに七海が、雷牙の前に現れた、雷牙を保健室に連れて行ってもらい雷牙の体に異常がないかを、つむぎと日向、そして、七海に見てもらっていた。

 

七海「日向様」

 

日向「ああ、つむぎ殿」

 

つむぎ「ええ、どこにも外傷がないわ、雷牙さん」

 

雷牙「はい」

 

つむぎ「それはそうと、雷牙さん」

 

雷牙「はい、何でしょうか?」

 

つむぎ「呂場で見た時もそうだけど」

 

3人「……?」

 

つむぎ「なかなか言い体をしているわね」

 

雷牙「はぁー?」

 

それを聞くと日向は、

 

日向「……!」

 

雷牙「あの、むぎ姉さん?」

 

つむぎ「……!」

 

日向(弟を、雷牙を邪な目で見ないでいただきたい、でないと、命はありませんよ)

 

怖いオーラを出した。

 

それを感じたつむぎは。

 

つむぎ「は、はい!」

 

恐れおののき、口を閉じてしまった。

 

そして日向は、怖いオーラ自身の中に引っ込めるのだった。

 

雷牙「どうかしましたか?」

 

つむぎ「ええ、何でもないわよ! それはそうと、雷牙さん、円佳ちゃんの事なんだけど」

 

日向「だ…」

 

七海「だ…」

 

雷牙「男性恐怖症ですか?」

 

つむぎ「そう言っちゃうと、大げさなんだけど、円佳ちゃん、お爺さんに厳しく育てられたせいか男の人が苦手らしくて、あまり親しくない人に急に近づけられたりすると、パニック状態になってさっきみたいに」

 

日向「なるほど、それで」

 

七海「投げられたのですね…」

 

雷牙「って、あれっていったい?」

 

七海「私の見る限り、護身術かと」

 

つむぎ「私も詳しくはしらないけど、多分、護身術の一種だと思うわ、悪い虫から身を守るため仕込まれたんだって」

 

それを聞いた雷牙は。

 

雷牙「はは…悪い虫って」

 

複雑な気持ちでいっぱいだった。

 

つむぎ「災難だったけど、これで、円佳ちゃんの事悪く思わないであげてね」

 

雷牙「はい、悪く思わないも何も、ああなってしまったのは、私の自業自得です」

 

つむぎ「ありがとう、やっぱり雷牙さんは、優しいのね❤」

 

雷牙「はぁー?」

 

日向「それで、雷牙」

 

雷牙「どういう状況で、ああなったわけか?」

 

七海「……(ペコリ)」

 

雷牙「あ! そうだった実は」

 

と言をとした次の瞬間。

 

我夢「お取込み中の所、失礼いたします」

 

七海「……(ペコリ)」

 

こより「は、は、放せ!」

 

我夢「うるさい!」

 

走「じっと…していろ…」

 

我夢と我夢が保健室に入って来た、我夢はこよりを肩に担いで、それを見たつむぎは驚いていた。

 

つむぎ「こ、こよりちゃん!?」

 

こより「む、むぎ姉!?」

 

つむぎ「どうして、しかも、担がれて!?」

 

雷牙「それは」

 

我夢「私から、ご説明させてもらいます」

 

我夢そう言って、こよりを下しつつ、何があったのかをつむぎに説明した。

 

つむぎ「え~! それ本当なの? こよりちゃんが、今日の朝から、休み時間の間、ずっと、雷牙さんを見ていたって、しかも、雷牙さん、日向さん、我夢さん、七海さんは、もちろん、走さんやなでしこちゃんも、それに気づいたいたと!?」

 

雷牙「はい」

 

日向「ええ」

 

海野兄弟「……(ペコリ)」

 

走「……(ペコリ)」

 

つむぎ「ねぇ、こよりちゃん」

 

こよち「……!」

 

つむぎ「今の話って、ホントなの?」

 

こより「そ、それは…」

 

我夢「ええ、それはまるで」

 

走「ストーカーの…ように…」

 

こより「誰が、ストーカーだ、こら」

 

それを聞いた、こよりはいきなり、我夢と走に襲い掛かって来た。

 

つむぎ「こよりちゃん!」

 

それに対し我夢と走は、それぞれ反撃した。走は苦無を投げた、こよりの顔に当たる寸前、苦無はこよりの顔にかすり、そのまま苦無は壁に刺さった。苦無にビビった、つむぎ、こよりは動きを止めた。それにすかさず、我夢はこよりを拘束した。

 

こより「は、は、放せ、放さんか!」

 

我夢「いきなり人を襲ってきた人を、放す人などいません」

 

走「……(ペコリ)」

 

こより「ぐっぬぬぬ」

 

雷牙「我夢もうそのへんに」

 

我夢「雷牙様! ですが、この者」

 

走走「否…」

 

つむぎ「お願い、こよりちゃんを放して」

 

我夢はしかたなさそうに、こよりの拘束を解くのだった。

 

こより「ありがとう、むぎ姉、助かったぞ」

 

つむぎ「助かったぞ、じゃないわよ、こよりちゃん」

 

そう言って、つむぎ雷牙達のいる前で、こよりの尻を叩いた。

 

こより「いた、いた、なんで、お尻を叩くのだ、私は何も」

 

つむぎ「何もじゃないでしょう、勝手に人の事をつけまわるなんて、ストーカーと同じよ」

 

こより「そ、そんなー」

 

つむぎ「どうして、つけまわるようなことをしたのよ?」

 

こより「そ、そ、それは、こいつが」

 

つむぎ「こいつなんて失礼よ、こよりちゃん、あなたより年上で先輩なのよ、雷牙さんは」

 

こより「とにかく、あたい、お前を監視し続けるから、変な気を起こさないことだな、お前の兄も、執事の兄弟も、走も、監視対象だからな忘れるな」

 

そう言い残して、こよりは保健室を出て行った。ドアを強く絞めて。

 

それに対し、つむぎは雷牙達に頭を下げた。

 

つむぎ「ごめんなさい、私の妹が、雷牙さんだけじゃなく、日向さん、我夢さん、七海さん、走さんにも失礼な態度をとって」

 

雷牙「え、こより殿って、むぎ姉さんの妹だったのですか!?」

 

我夢「あれ、雷牙様、気づいてませんでしたか!? ほら」

 

七海「藤堂こよりと、つむぎ様の名字が」

 

走「同じ…」

 

雷牙「あ、言われてみれば!?」

 

日向「確かに!?」

 

つむぎ「ああ、雷牙さん達に言っていなかったわね、長女の私と、次女のこよりちゃん、そして、三女のかさねを入れた、三姉妹なのよ、私達」

 

雷牙「ああ、そうでしたか、我々と同じですね、兄さん」

 

日向「ああ、そうだな、雷牙」

 

つむぎ「同じって? まさか!?」

 

雷牙「はい、私達も」

 

日向「三人兄弟です」

 

つむぎ「え、ホントなのそれ、奇遇ね」

 

雷牙「はい、兄さんと私、姉さんがいます」

 

つむぎ「姉さん…」

 

日向「はい、長女の姉、長男の私、そして」

 

雷牙「次男の私を入れた、三人兄弟です」

 

つむぎ「あら、日向さんと雷牙さんの上に、お姉さんがいたわけね!」

 

真田兄弟「はい」

 

            つづく

 

 

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