星空へ架かる橋2   作:真田信之

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第13話・だって、聞かれなかったんだもの~♪

第13話・だって、聞かれなかったんだもの~♪

 

朝、雷牙たちは、山比古南学園高等部へと到着した。それと同時に、グレンは注目の的となった。

楓となでしこも山比古南学園中等部へと到着したと同時に、注目の的となっていた。

なでしこ「おはよー、諸君?」

楓「おはようございます、皆様?」

かさね「おはよ、2人とも」

楓「なんでしょうか?」

なでしこ「また、また、私たちが注目の的になっているようなきがするのですけど? あ!」

楓「もしかして!?」

かさね「その、もしかしてよ、お二人さん」

かさねが見せたのは、この前同様、かさねタイムズの号外だった。

今度は、イケメン転校生・霧隠グレンは、16歳ながら全ての医者としての免許を取得しており、その腕を見込まれて、整体師としての全ての免許も取得、さらには、心理カウンセラーとしても活躍。スーパースター登場と載っていたのだった。

グレン「……」

その頃、グレンもかさねタイムズを読んでいた。

そして。

グレン「……」

何の反応目見せずに、かさねタイムズの号外を、ごみ箱へと捨てた後、グレンは廊下へと出た。と同時に。

グレン「……?」

あっという間に、女子達に囲まれた。

女子L「ねぇ、霧隠くん、このかさねタイムズに載っている内容って?」

女子C「ホントなの?」

グレン「ああ、本当さ!」

女子達「!」

グレン「俺は、師から忍術と医学を学んだ後、飛び級で医学部に入って、2年で全ての医者の免許を取得した」

円佳「え!」

こより「たった、2年で、全ての医者免許取ったって!?」

男子G「そんな!」

男子K「バカな!」

グレン「それから」

一同「!」

グレン「その高い腕を見込まれ、整体師の免許もとり、心理カウンセラーにもなったんだ、俺は」

女子Y「何それ!?」

女子Ⅿ「凄すぎ!?」

グレン「おい!」

一同「?」

グレン「俺、トイレに行きてぇんだけど、そこ通してくれないか?」

そう言われ、一同はグレンに道を開けた。

あっという間に学校が終わり、雷牙たちは初たちと一緒によろづよに帰宅した。その途中。

ブー、ブー。

一台の運送トラックが、雷牙たちの横を通った。

そして、よろづよに到着した。

雷牙「ただいま」

日向「戻りました」

千歌「お帰りなさい、初たちも来たのね」

初「こんにちは」

伊吹「千歌さん」

大吾とかさね「お邪魔しま~す」

なでしこ「ただいまっす」

楓「ただいま、帰りました」

走「……(ペコリ)」

海野兄弟「……」

つむぎ「それじゃ、みんな、ゆっくりして行ってね」

そう言って、つむぎはその場を去り新館へと入って行った。

千歌「そう、そう、あなた達当てに荷物が届いたわよ」

一同「荷物」

千歌「ええ、さっき届いて、旧館に運んだところよ」

千歌に言われ一同は、旧館に向かい届いた荷物を見たそれは、全て桐の箱に風呂敷に包まれており、全員の名前が書かれていた紙が貼られていて、それを雷牙たちは開けて中身を見た。

初、伊吹、大吾、かさねの4人は驚いた表情を見せた、その中身とは?

伊吹「これって!」

日向「武器だよね!?」

大吾「ああ、それと包丁」

かさね「素晴らしい輝きですね、これを作ってくれた人、いい仕事をしてますね」

初たちが、感想を言う中、中身は武器でそれぞれ違っており、雷牙は二振り柄が赤い十文字槍と刀、日向には赤と青の二色の柄がくっ付いていて、刀身は赤の柄にあるのだが実は刀身が1本青の柄の中に収納されており、捻ると反対側(青)が飛び出す構造になっている双刃刀である。

海野兄弟の二人には、我夢には黒の刀、七海には白の刀、なでしこは二振りの短刀、楓には薙刀、グレンはと言うと変わったデザインの柄の刀、全員に武器が届けられてきた。

楓「それに、包丁のほうも、素晴らしい輝きをしています」

届けられたのは武器だけではなかった、真田兄弟、海野兄弟、楓、グレンに届けられたのは、包丁セットであった

雷牙たちは早速旧館の庭で武器をふるってみた、ただし、グレンを除いて。

日向「は!」

雷牙「はぁー!」

七海「はー!」

我夢「はぁ!」

七海「はー!」

なでしこ「やー!」

楓「たー!」

グレン「……」

初「どうしたの、グレンくん?」

我夢「お前は、ふるわないのか、自分の?」

グレン「いや、先にこっちを見ているから」

グレンが見ていたのは、刀ではなく、施術で使うメスを見ていた。

グレン「これで、100万は安いもんだな」

一同「えー!」

伊吹「それを作ってもらうのに!」

かさね「100万円払ったのですか、しかも!?」

大吾「それで、安いなんて!?」

伊吹とかさねと大吾「一体どんな、金銭感覚しているんだ、この人は!?」

3人が心でつぶやく中グレンは、台所から、トマトを2個持って来た。

そして。

グレン「たぁー」

一同「!」

メスで、トマト1個を真っ二つに切ったそして。

グレン「……」

真っ二つに切ったトマトを、くっつけて見てみると。

一同「!」

グレン「……」

初「これって!?」

伊吹「完全に」

大吾「くっついているよな!?」

かさね「ええ」

雷牙「はい、確かに!」

グレン「こいつはどうだ? は!」

トマトを上に投げ、変わったデザインの柄の刀でトマトを三日月切りした。そして、三日月切りしたトマトをくっつけて見せてみると、それを間近で見ていた一同は再び驚いた表情を見せるのだった。

初「今のって!?」

伊吹「これって!?」

初「完全に?」

かさね「くっついていますね!?」

つむぎ「ええ、確かに?」

かさね「あ、むぎ姉、いつの間に!?」

いつの間にか、つむぎがかさねの横にいた。

雷牙「はい」

つむぎ「その、刀やメス、包丁を打ったのって?」

グレン「大井五右衛門だ」

千歌「あの!?」

つむぎ「あら、女将も!?」

かさね「いつの間に!?」

千歌「ええ」

つむぎ「で、女将、その、大井五右衛門って?」

千歌「私も詳しいことは、知らないけど、その人が打つ包丁はとてもキレ味抜群みたいよ?」

グレン「大井五右衛門っていうのは世界が認める当代きっての名工の刀鍛冶だ」

一同「刀鍛冶?」

グレン「ああ、先祖は元々大泥棒だったんだ」

かさね「大泥棒ですか!?」

グレン「ああ、でも、盗むと言っても、悪い人からしか盗みません、それに、盗んだ物は貧しい人々に分け与えていました」

初「何それ!」

かさね「義賊じゃない」

グレン「それからは」

一同「……!」

グレン「泥棒稼業から足を洗って、刀鍛冶師として真っ当に働くこととなり、先祖代々受け継がれている技術は世界が認めるまでに上り詰めて、今では世界中から依頼を受けているぐらい」

大吾「どうして、そんなに詳しいんだよ?」

グレン「そいつと俺は、同じ師の元忍術始業をした」

走「兄弟弟子…」

一同「兄弟弟子!」

グレン「おい」

大吾「ってことは?」

かさね「その人も、忍者ですか?」

グレン「ああ、一応」

かさね「なんですか、その?」

伊吹「一応って?」

それから、初たちはよろづよで、雷牙たちが今日届けられた、包丁セットを使い夕食を作った。ちなみに料理は手作りの皮で作った餃子。ただし、日向は雷牙達に止められ、料理をしなかった。

ごちそうになり食べ終わった初たちは、よろづよを出て、家に帰るのだった。

そして、次の日の放課後、雷牙、日向、海野兄弟、グレンの5人は体育館でバスケの試合をしていた、初、伊吹、そして、中等部から、なでしこ、かさねの友人も応援に来ていた。

ただし、大吾を除いて。大吾は今、南国原先生に呼び出されていて、走と楓の姿もなかった。

初「ライく~ん、ファイト~!」

日向「雷牙!」

パス

伊吹「しっかりしなさ~い!」

雷牙「はい、七海!」

ドリブル

かさね「がんばってくださ~い!」

雷牙「七海!」

パス

なでしこ「ファイト~っす!」

七海「兄!」

パス

我夢「雷牙様!」

ドリブルからのパスそして。

雷牙「お、決めろ、グレン!」

ドリブルからのグレンにパス。

我夢「グレン!」

日向「グレン!」

七海「グレン!」

グレン「はぁー!」

ドリブルから、向きを変えスリーポイントシュートを決め大逆転勝利、体育館は拍手に包まれた、どうして、雷牙達がバスケの試合やっているかと言うと、時間は、昨日の放課後に遡る。雷牙たちは帰る準備を済ませて、校門で日向、七海、つむぎが来るのを待っていた。

雷牙「……」

初「遅いね、つむぎちゃん達」

待っている中、多数の男子たちが、雷牙たちの前に現れた。

雷牙「何でしょうか?」

男子バスケ部員Ⅴ「頼む!」

雷牙「あなた達は?」

我夢「バスケ部の皆様?」

日向「どうかしましたか?」

雷牙「あ、兄さん、むぎ姉さん!」

我夢「七海」

日向「いや、すまない」

つむぎ「ごめんね、遅くなって」

七海「……」

日向「それで、どうしたんだ?」

雷牙「あ、いや、それが?」

我夢「……?」

男子バスケ部員Ⅴ「真田さん、海野さん」

真田兄弟「はい」

我夢「雷牙様」

七海「日向様」

我夢「どちらを、お呼びしましたか? それと」

七海「私と兄、どちらの事をお呼びしましたか?」

男子バスケ部員Ⅴ「それは」

男子バスケ部員H「両方です、真田くん、真田先輩、海野我夢くん、海野七海くん、後、猿飛」

走「……」

男子バスケ部員H「頼む、今度のバスケの試合、君たちに出てほしいんだ!」

一同「え?」

男子バスケ部員F「実は」

話を聞いてみると、山比古南学園・バスケ部高等部は、ここ何年か勝利したことがなく結果を出さなければ廃部と言われた。しかし、試合の二日前バスケ部の部員達は全員なぜか、見てのとおり手足を捻挫していた。

男子バスケ部員Ⅴ「頼む、このとおりだ」

バスケ部員たちは、全員揃って土下座をした。

雷牙「わかりました、お引き受けいたしましょう」

伊吹「ってあんた!?」

大吾「兄弟!?」

雷牙「いいですよね、兄さん、我夢も七海も」

日向「ああ、私は構わない」

我夢「私も、日向様と同意です」

七海「……(ペコリ)」

走「否…」

一同「?」

走「我…無理…」

バスケ部員F「どうして?」

走「診察で…明日…我…いない」

雷牙「あ、そう言えば、そうだったな!」

走「だから…」

グレン「……」

走「グレンに…頼め…」

走に合わせるかのように、グレンが雷牙たちの前に現れた。

グレン「ん、なんだ?」

グレンはそう言って、話を聞いてみると。

グレン「これは、貸しだからな、走」

走「……(ペコリ)」

引き受けてくれた、そして、今に至る。

男子バスケ部員Ⅴ「いや、本当に」

男子バスケ部員F「ありがとうございました!」

そう言って、雷牙の手を強く握りしめるのだった。

雷牙「いえ、いえ、私だけの力ではありません」

男子バスケ部員Ⅴ「そうでしたね、真田日向先輩、海野我夢先輩に七海先輩、そして最後に決めた、霧隠先輩、あれ?」

雷牙「グレンは?」

初「グレンくんなら、さっき」

伊吹「着がえるって、言って更衣室に言ったわよ」

男子バスケ部員Ⅴ「なら、すぐに行こう、お礼が言いたい、そうだろみんな」

全バスケ部員「はい!」

その頃、大吾はようやく、南国原先生の説教が終わり、体育館に足を運ばせている途中であった。

大吾「はぁ~、やっと解放されたぜ、もうバスケの試合終わってからころか~?」

グレン「……」

大吾「ん、霧隠? あいつ何を?」

グレン「……」

大吾「まさか、あいつ!?」

そのまさかだった、グレンは女子更衣室入って行ったそれを見ていた大吾は。

大吾「(やっぱり、あいつ、下着泥棒するつもりだぞ)馬鹿な真似はよせー!」

派手にドアを開け次の瞬間。

ポヨン。

大吾「え?」

グレン「え?」

大吾とグレン「え?」

服を脱いだグレン、しかし、胸はさらしで巻いており、それを外した次の瞬間。男とは思えないような、豊かな胸をしていた。

大吾「お前、一体!?」

グレン「……!?」

2人が混乱する中

大吾「まずい!」

グレン「え?」

伊吹「ちょっと」

・・・

伊吹「あれ、おかしいわね、確かに声がしたと思ったのに?」

かさね「これで、この辺は探したと思うんですけどね?」

初「うん?」

初、伊吹、かさね3人の気配に気づいた大吾は、急いでグレンと一緒にロッカーの中に入っていた、それに合わせるのかのように、この3人も女子更衣室に入った。

大吾「?」

グレン「何をしているんだ、貴様は?」

大吾「だってしかたねぇだろ、あの状況じゃ!」

2人が小声で、ヒソヒソと話していると、雷牙たちがバスケ部員の人達と一緒に来るのだった。

雷牙「どうですか、皆さん、グレンいましたか?」

伊吹「いえ」

初「いないよ、ライくん達」

かさね「姿形さえ、見ません」

雷牙「そうですか~」

男子バスケ部員Ⅴ「なんで、女子更衣室に来たんですか?」

なでしこ「え? なんで、ってそりゃ」

雷牙「グレンは、女ですから」

全員「えー!?」

初、伊吹、かさね、そして、バスケ部員、その場にいた全員驚いた表情をして、大声を上げた。

ただし、ロッカーの中でグレンと一緒にいる大吾は驚いた表情をするも大声を出さなかった。

大吾「えー、やっぱり、女なのかよ!?」

グレン「やはり、勘違いをしていたのか、なぜだか知らんが、俺はどうも昔から男と間違われる事が、多いんだ、まったく不思議だ?」

グレン「いや、いや、いや、だって、あんた制服、なんで、男の?」

グレン「動きやすいからに決まっているだろ、それ以外にあるか?」

大吾「悪かったな、女など知っていたら、こんなことには」

グレン「それは、どうでもういい、俺もこんな情けない所を、主である雷牙様に見られたくはなかった、みじめだ」

そう言って、涙を流すグレンであった。そんな姿を見た、大吾は心の中がそわそわしていた。

大吾(なんだよ、こいつ、まるで今までと別人じゃないか、って女だとわかると、この状況、やばいだろこれ、なんだか体の色々なところが柔らかい、それによく見ると色々ちゃんと女の子してるって)

そんなこんなで、そわそわする中。

パタン。

雷牙「……!?」

大吾「……」

グレン「雷牙、様?」

雷牙が、2人の入ったロッカーを開けてビックリ、それは、その場にいた全員同じ、そして。

雷牙「何を、しているんですかー!」

大吾を思いっきり殴った、雷牙。

大吾「そんなー!」

それから、事情を聞いた雷牙は何度も大吾に向かって頭を下げるのだった。ちなみに、グレンは制服に着替えていた。

雷牙「本当にすみませんでしたー」

大吾「いいって、いいって、隠れた俺も悪いんだし」

伊吹「まったくよ、ねぇ、グレンちゃん、この変態に変なことされていない?」

かさね「遠慮せず、言ってくださいね」

我夢「その心配はないですよ」

初「どういうこと?」

我夢「たとえそうされても、グレンは」

走「グレン…心を許す…相手…以外…絶対…体を…許さない…」

初「そうなんだ、って!」

かさね「猿飛先輩、いつの間に!?」

走「……」

大吾「いつ帰って、来たんだよ?」

走「さっき…」

大吾「それよりも」

かさね「心を許す…相手…以外…絶対…体を…許さないって、それって!」

南国原先生「こら、お前たち!」

一同「あ!」

男子バスケ部員Ⅴ「南国原先生!」

南国原先生「試合が終わったのなら、とっとと帰れ」

そう言って、南国原先生は体育館を後にした。

帰る準備を終え、雷牙たちはバスケ部の人たちと別れ、よろづよに帰るのだった。

初「でも、驚いたよ、まさか、グレンくんが女の子だったなんて!」

かさね「ホントですよ、早く教えてくださいよ、バスケ部存続をかけた試合で大活躍した霧隠先輩は、実は男の子ではなく女の子、これはすっごいビッグニュースです!」

伊吹「何で、教えてくれなかったのよ!?」

大吾「そうだ、そうだ、教えてくれたら、俺」

雷牙「それは?」

なでしこ「だって、聞かれなかったんだもの~♪」

伊吹「何よりそれ?」

初「とりあえず、これからよろしくね、グレンく、ちゃん」

グレン「ふん」

初「何?」

グレン「こちらこそ」

2人は握手した。

グレン「それにしても」

雷牙「?」

グレン「どうしてこう、俺は、男に間違われるんだ?」

大吾「って、そりゃ」

グレン「?」

大吾「女の子らしくないからに、決まっているだろ!」

かさね「そうです、その格好といい、しゃべり方も、自分の事を、俺なんて」

大吾とかさね「全然、女の子らしくないです」「全然、女の子らしくないぜ」

なでしこ「あ!」

グレン「どうした?」

なでしこ「そうだ」

次の日の朝、山比古南学園高等部2年の教室では、1年、3年の男女問わず生徒達が集まっていた、その目的は。

グレン「おい、春野、これは一体、どういう意味があるんだ?」

女子生徒の制服を着た、グレンを見るためであった。

グレン「なぜ、俺がこんな格好を?」

なでしこ「やっぱり、可愛いっすね、グレンは!」

グレン「可愛いくなんかねぇよ、俺は!」

なでしこ「また、それ言う、グレンは女の子なんっすよ、それらしい格好しなきゃ、損っす!」

グレン「必要ねぇ、俺には」

とそこへ。

初「何、何、この人だかり?」

伊吹「騒がしいわよ、あなた達!」

大吾「一体、何の騒ぎだ?」

走「……(ペコリ)」

雷牙たちがやって来た。

グレン「あ!」

なでしこ「雷牙様たち」

大吾「なでしこちゃん!」

初「来てたの!」

伊吹「登校の時、姿が見えないと思ったら」

つむぎ「先に着いていたのね」

なでしこ「ええ、皆さんに、グレンの女子姿を、見せたかったので」

雷牙「それでか!」

なでしこ「はい」

グレン「雷牙様?」

雷牙「……」

じーっと、グレンを見つめる雷牙、それに対して、グレンは頬を赤くしさらに、

雷牙「いつもの姿もさることながら、やはり、女の姿もよく似合うな、グレンは」

グレン「……!」

そう言われ、頬だけじゃなく、顔も赤くなり、煙を出して、姿を消した。

それに、驚いた生徒たちは驚いていた。

伊吹「これは!?」

大吾「一体!?」

初「どうなっているの?」

走「消え身の…術…」

一同「消え身の術!?」

伊吹「消え身の術って!?」

初「さすが、本物の忍者!?」

そんなこんなで、グレンが噂になる中、当の本人は、女子トイレの中でため息をしていた。

グレン「はぁー」

そんな時。

ブー、ブー。

グレンの携帯が鳴り、それに出た。

グレン「はい、霧隠です、はぁ、手術の依頼ですか、場所は?」

携帯を切り、女子生徒の制服を脱ぎ捨て、瞬時にいつも着ている男子生徒の制服に着替えて、雷牙たちの前に現れた。

グレン「走!

走「……?」

雷牙「どうした、グレン?」

グレン「さっき、手術の依頼が来て、授業出られなくなってしまった、先生に早退すると伝えといてくれ!」

走「……(ペコリ)」

グレン「頼んだぞ」

そう言って、グレンは、校舎を出て、駐輪場に行き、バイクスーツを着て自分の青いボディのバイクに乗り、山比古南学園高等部を後にした。

それを見ていた、生徒たちは。

西「いや、しかし、あの若さで、医者で女性なんて!」

大吾「すごすぎだろ、兄弟!」

雷牙「はい、自慢の家族です」

キー、コーン、カー、コーン。

南国原先生「、チャイムが鳴ったぞ、席に就け、1,3年の自分のクラスに戻れ、出席を取る!」

山比古南学園高等部では、HRが始まる中、グレンは、青いバイクを飛ばし、目的地を目指していた。

グレン(やっぱり、ああいう服を着るのはどうも柄に合わないな)

            つづく

 

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